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▼ なゆたさん
グローランサの人々は、「死」の力を維持するために出産を抑制するなど、ルーンの力をコントロールできる、ということでしょうか?
私はそうは思いません。むしろルーンの本質は現状の世界のあり方から演繹されるべきものと思います。ちょうど、中世の科学者が実験を通して神の御業を再確認したように。
人間は、「豊穣」の下にあって、出産を喜ばしいこと、と感じる生き物として存在していると思います。
ちょっと解釈違うかも。正直、よく分からなかった。
でも、こういう分からないことも一生懸命考えて書いておくと、後で面白いですよね。Zebraface さんが私とのメールのやり取りを公開したい、といって、ログを起こしたのを読んだとき、普段考えていることと違うことを考えている自分を再発見しました。
いろんなテーマがあるので、書けるところからぼちぼちと。
▼ Efendiさん
んー、引用文としてはこちらのほうが適切かと。
一番わかりやすいのはルール化しちゃうことなんで、例えば。
これでいくと、Efendiさんとこのカッスルレー師なんかは、まったく魔法が使えませんな(笑)。
さて、なんか反対のように思えるかもしれませんが、どうでしょう(笑)。
治療の技術を極めれば≪治癒≫のルーンに関連が深くなる?ホントですか?
技術主体になって、魔術はいらなくなるんじゃない?
裏を返せば魔術があれば技術はいらないんじゃない?
魔法で≪破裂≫が使える世界で、爆薬の研究するかなぁ。≪破裂≫を強化しようとするんじゃないかなぁ。
だから実はグローランサの<応急手当>というのは、≪治癒≫のルーンを活性化させる手順であって、現代の医療技術とはまったく異なるかも。そういう意味を込めて、上では現代の医療技術という意味で<外科手術>と書きました。
下水道の話で言えば、<下水道建築>技能の発展とともに、その文化圏での≪病魔放逐≫の魔術の効きが悪くなるって感じ。
で、(私たちの想像するような)文明が進歩しても、周りのほうが魔術的能力が高いので叩かれてつぶれちゃう。Efendiさんが言うように自分でルーンをコントロールしてるという意味ではなく、ルーンを知れば知るほど、技術が向上すればするほど、弱体化して淘汰されちゃう、と(ほら、誰かさんたちみたいに)。
また、「ルーンの行使成功率は<100-ルーンの学術的理解技能>になる」の裏返しは「ルーンの行使成功率は<ルーンへの本質的同化技能>になる」ということで、物事の本質、情緒やわびさびの理解がわれわれより遥かに豊かなのかもしれません。
だから「実はグローランサの社会というのはいきつくところまで発展しているのかもしれません。」という発言になるわけですね。いまの状態がグローランサの物理(魔術)法則上、最大点に達しているという解釈もなりたつというわけです。過去のほうが高かった、というのもアリですが。
魔術を強化したりするのも、私たちが現代やっているように要素と因果を分析して組み合わせていくのではなく、もっと観念的なものかも。
魔導も「このルーンとこのルーンを」というメソッドではなく、「気持ちのこの部分をこういう風にして~!、こっちの部分をこうして~!、んで、失恋のときの痛みを思い出して~!ぐふぅ!!!」とかやって、脳内の電流を制御して魔法を唱えてるかもしれませんよ(爆)。
あーあー、わけのわからないことを書き散らかしちゃった(汗)。
いやもう、実態の世界設定の話などどこ吹く風(笑)。
まず、
これは、ごもっとも。クトゥルフやストームブリンガーの魔術のように、とんでもない代償と引き換えに偉大なことがなされるならともかく、RuneQuest の魔術は基本的にせこいからなぁ…。確かに技術の共存は難しいかも。
ただ、魔術といっても万能じゃなくて一定の法則の範囲内で働くのだろうから、その隙間を補完するのに、魔術師と技術者がそれぞれのアイデアを練って新しい魔術/技術を生み出す、ということはありそう。
そのような調子で、技術発展が 50% 阻害されているために、ファンタジー世界の技術発展は遅い、とも考えられる。
また、この「ルーンの行使成功率」を阻害する要因は、個人レベルで求められるのか? それとも社会か? あるいは世界全体か?
カッスルレーを出してくるあたり個人なのだろうけど、それでは英雄とはどういう人のことなのか? RuneQuest のルールで言えば、精霊魔術を使う人であれば、魔術分野の技術を向上させるといっても限りがあるだろうに。
それに対する反論が、
発想としては斬新だけど、このルール化には無理がありそう。
私のイメージは、治癒の場合、
神性:「治癒の神よ、この者の傷を癒したまえ!」(お願い)
精霊:「治癒の精霊よ、この者の傷を癒せ!」 (命令)
悟法:「このような傷などありうるべきではないではないか、ふっ。」 (否定)
魔道:「この与えられた傷をベクトルと仮定し、その方向性を求め、さらにこれに対抗する治癒力のベクトルを仮定し、この治癒力を生み出すにふさわしいそれぞれのルーンの力の角度と量を求めよ。」 (計算)
先に、魔術を利用するがために技術発展が遅い、という趣旨のことを書きましたが、これは逆に、技術を利用するがために魔術の発展が遅い、ということも言えるのでは? とくに、 RuneQuest にはマジックユーザーのような専門職がないのだから、全般的に魔術の発展が遅い、と考えられます。RuneQuest の魔術は基本的にせこい。
ゆえに、技術と魔術はいまだ不可分なのではないでしょうか?
なゆたさんのアイデアは、精霊魔術や神性魔術ならうまく表現できると思います。
(魔道は操作できれば最強だけど、ほとんどの人々は操作が禁じられているから、精霊・神性魔術社会よりある程度技術が進んでいないと社会が成り立たないと思われます。)
■ 56 名前: Efendi :2002/06/02 20:39:24
ルーンは不変だと思ってた▼ なゆたさん
ここもちょっと解釈が違います。「発展」と「野蛮」を対比させていますが、その視点自体が(仕方のないことですが)我々の驕りではないか、と。実はグローランサの社会というのはいきつくところまで発展しているのかもしれません。
どうもルーンが物理法則のように扱われがちなんですが、ルーンというのが思考レベルによってエネルギーの生成を変動させるとしたらどうでしょう。
例えば、三段論法も文明の技術だと思いますが、三段論法を理解したら無秩序のルーンの出力が落ちる――例えば《熱狂》が使えなくなる、としたらどうでしょう。生産力が増大して人口が大増すると、精霊界とのトラフィックが落ちて、祖霊と対話できなくなるとしたら?
果たして唯物論的な進歩とどちらがエネルギー効率がいいのか疑問です。
グローランサの人々は、「死」の力を維持するために出産を抑制するなど、ルーンの力をコントロールできる、ということでしょうか?
私はそうは思いません。むしろルーンの本質は現状の世界のあり方から演繹されるべきものと思います。ちょうど、中世の科学者が実験を通して神の御業を再確認したように。
人間は、「豊穣」の下にあって、出産を喜ばしいこと、と感じる生き物として存在していると思います。
ちょっと解釈違うかも。正直、よく分からなかった。
でも、こういう分からないことも一生懸命考えて書いておくと、後で面白いですよね。Zebraface さんが私とのメールのやり取りを公開したい、といって、ログを起こしたのを読んだとき、普段考えていることと違うことを考えている自分を再発見しました。
■ 57 名前: なゆた :2002/06/05 00:27:56
難しいですかね?というより納得しがたい?いろんなテーマがあるので、書けるところからぼちぼちと。
▼ Efendiさん
グローランサの人々は、「死」の力を維持するために出産を抑制するなど、ルーンの力をコントロールできる、ということでしょうか? 私はそうは思いません。むしろルーンの本質は現状の世界のあり方から演繹されるべきものと思います。ちょうど、中世の科学者が実験を通して神の御業を再確認したように。 人間は、「豊穣」の下にあって、出産を喜ばしいこと、と感じる生き物として存在していると思います。 ちょっと解釈違うかも。正直、よく分からなかった。
んー、引用文としてはこちらのほうが適切かと。
もちろんそういう風に直接認識されるものではなく、「それは神に禁じられている」とか、なんらかの神話で抽象化されるのでしょう。ルーンの相関関係の直接認識がルーンの操作能力を弱めるかもしれないし(笑)。
一番わかりやすいのはルール化しちゃうことなんで、例えば。
- ≪治癒≫のルーンの行使成功率は[100-<外科手術>]となる。
- ≪熱狂≫のルーンの行使成功率は[100-<弁論>]となる。
- ≪修復≫のルーンの行使成功率は[100-<製作>]となる。
- ≪死≫のルーンの行使成功率は[100-<遠隔攻撃武器技能×殺傷力>]となる。
- ≪豊穣≫のルーンの行使成功率は[100-<新生児死亡率>]となる。
- ルーンの行使成功率は<100-ルーンの学術的理解技能>となる。
これでいくと、Efendiさんとこのカッスルレー師なんかは、まったく魔法が使えませんな(笑)。
さて、なんか反対のように思えるかもしれませんが、どうでしょう(笑)。
治療の技術を極めれば≪治癒≫のルーンに関連が深くなる?ホントですか?
技術主体になって、魔術はいらなくなるんじゃない?
裏を返せば魔術があれば技術はいらないんじゃない?
魔法で≪破裂≫が使える世界で、爆薬の研究するかなぁ。≪破裂≫を強化しようとするんじゃないかなぁ。
だから実はグローランサの<応急手当>というのは、≪治癒≫のルーンを活性化させる手順であって、現代の医療技術とはまったく異なるかも。そういう意味を込めて、上では現代の医療技術という意味で<外科手術>と書きました。
下水道の話で言えば、<下水道建築>技能の発展とともに、その文化圏での≪病魔放逐≫の魔術の効きが悪くなるって感じ。
で、(私たちの想像するような)文明が進歩しても、周りのほうが魔術的能力が高いので叩かれてつぶれちゃう。Efendiさんが言うように自分でルーンをコントロールしてるという意味ではなく、ルーンを知れば知るほど、技術が向上すればするほど、弱体化して淘汰されちゃう、と(ほら、誰かさんたちみたいに)。
また、「ルーンの行使成功率は<100-ルーンの学術的理解技能>になる」の裏返しは「ルーンの行使成功率は<ルーンへの本質的同化技能>になる」ということで、物事の本質、情緒やわびさびの理解がわれわれより遥かに豊かなのかもしれません。
だから「実はグローランサの社会というのはいきつくところまで発展しているのかもしれません。」という発言になるわけですね。いまの状態がグローランサの物理(魔術)法則上、最大点に達しているという解釈もなりたつというわけです。過去のほうが高かった、というのもアリですが。
魔術を強化したりするのも、私たちが現代やっているように要素と因果を分析して組み合わせていくのではなく、もっと観念的なものかも。
魔導も「このルーンとこのルーンを」というメソッドではなく、「気持ちのこの部分をこういう風にして~!、こっちの部分をこうして~!、んで、失恋のときの痛みを思い出して~!ぐふぅ!!!」とかやって、脳内の電流を制御して魔法を唱えてるかもしれませんよ(爆)。
あーあー、わけのわからないことを書き散らかしちゃった(汗)。
いやもう、実態の世界設定の話などどこ吹く風(笑)。
■ 58 名前: Efendi :2002/06/07 00:33:04
RuneQuest の魔術は基本的にせこいまず、
技術主体になって、魔術はいらなくなるんじゃない?
裏を返せば魔術があれば技術はいらないんじゃない?
魔法で≪破裂≫が使える世界で、爆薬の研究するかなぁ。≪破裂≫を強化しようとするんじゃないかなぁ。
これは、ごもっとも。クトゥルフやストームブリンガーの魔術のように、とんでもない代償と引き換えに偉大なことがなされるならともかく、RuneQuest の魔術は基本的にせこいからなぁ…。確かに技術の共存は難しいかも。
ただ、魔術といっても万能じゃなくて一定の法則の範囲内で働くのだろうから、その隙間を補完するのに、魔術師と技術者がそれぞれのアイデアを練って新しい魔術/技術を生み出す、ということはありそう。
そのような調子で、技術発展が 50% 阻害されているために、ファンタジー世界の技術発展は遅い、とも考えられる。
一番わかりやすいのはルール化しちゃうことなんで、例えば。まず思うのは、100% は Max か? ということ。それこそ漫画に出てくるような必ず敵の首を落とす剣士は〈剣攻撃〉が 1000% あっても足りないかもしれない。
- ≪治癒≫のルーンの行使成功率は[100-<外科手術>]となる。
:もっと言えば
- ≪豊穣≫のルーンの行使成功率は[100-<新生児死亡率>]となる。
とか。
- ルーンの行使成功率は<100-ルーンの学術的理解技能>となる。
これでいくと、Efendiさんとこのカッスルレー師なんかは、まったく魔法が使えませんな(笑)。
また、この「ルーンの行使成功率」を阻害する要因は、個人レベルで求められるのか? それとも社会か? あるいは世界全体か?
カッスルレーを出してくるあたり個人なのだろうけど、それでは英雄とはどういう人のことなのか? RuneQuest のルールで言えば、精霊魔術を使う人であれば、魔術分野の技術を向上させるといっても限りがあるだろうに。
それに対する反論が、
だから実はグローランサの<応急手当>というのは、≪治癒≫のルーンを活性化させる手順であって、現代の医療技術とはまったく異なるかも。ということなのだろうけど、〈応急手当〉を持つ人が必ず《治癒》を持ってる、ということにはならないのでは? むしろ魔道の《手当》では、こちらが医療技術を補助するようになっている。また、冒険をしない人が所有する魔術の数は基本的に少ない。
発想としては斬新だけど、このルール化には無理がありそう。
また、「ルーンの行使成功率は<100-ルーンの学術的理解技能>になる」の裏返しは「ルーンの行使成功率は<ルーンへの本質的同化技能>になる」ということで、物事の本質、情緒やわびさびの理解がわれわれより遥かに豊かなのかもしれません。子供の方が神に近い、というのもこれなら説明できてグーですけど。
魔導も「このルーンとこのルーンを」というメソッドではなく、「気持ちのこの部分をこういう風にして~!、こっちの部分をこうして~!、んで、失恋のときの痛みを思い出して~!ぐふぅ!!!」とかやって、脳内の電流を制御して魔法を唱えてるかもしれませんよ(爆)。
私のイメージは、治癒の場合、
神性:「治癒の神よ、この者の傷を癒したまえ!」(お願い)
精霊:「治癒の精霊よ、この者の傷を癒せ!」 (命令)
悟法:「このような傷などありうるべきではないではないか、ふっ。」 (否定)
魔道:「この与えられた傷をベクトルと仮定し、その方向性を求め、さらにこれに対抗する治癒力のベクトルを仮定し、この治癒力を生み出すにふさわしいそれぞれのルーンの力の角度と量を求めよ。」 (計算)
先に、魔術を利用するがために技術発展が遅い、という趣旨のことを書きましたが、これは逆に、技術を利用するがために魔術の発展が遅い、ということも言えるのでは? とくに、 RuneQuest にはマジックユーザーのような専門職がないのだから、全般的に魔術の発展が遅い、と考えられます。RuneQuest の魔術は基本的にせこい。
ゆえに、技術と魔術はいまだ不可分なのではないでしょうか?
なゆたさんのアイデアは、精霊魔術や神性魔術ならうまく表現できると思います。
(魔道は操作できれば最強だけど、ほとんどの人々は操作が禁じられているから、精霊・神性魔術社会よりある程度技術が進んでいないと社会が成り立たないと思われます。)