空手健児

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カラテケンジィー!


「俺が最強の格闘王、KENJIだ!もう一度やるか。」

純韓国産のバカゲー『ファイトフィーバー(正式名「王中王」)』のラスボス
何故か一部でやたらコアな人気を博している。愛称は「KENJI」「空手先生」等。
並居るテコンドー使いを全て倒したプレイヤーのもとに、

 おめでとう、ついにきみは跆拳( テコン )王だ!
 だが、真の王者になるには、
 まだ KARATE という FIGHTER が
 きみの前に立ちはだかっているぞ!
……という挑戦状(?)を送り付けてくる謎の格闘家。
この時点で、テコンドー使いだけのゲームに何故「空手」が出てくるのか?……というのはまぁラスボスだから仕方ないとしても、
何故第三者が書いたような文面なのか?とか、そもそも跆拳王って何?*1など、数多くの疑問が湧いてくる事だろう。
ちなみにこの挑戦状が送られてくるシーン、何度見てもその軌道が不可解である
そしてどこかのビルの屋上で、テレビ中継をされる中戦いが始まるのだが…。

一見すると素肌サスペンダーにも見える外見にも驚かされるが、しかし真に驚愕するのは、その狂った性能である。
やたらと強い通常技はもちろんの事、隙も何も無い高性能多段突進技の「昇龍脚」、空中に舞う癖に下段判定の「排(雷)氣撃」、
発射時に全身無敵時間のある下段判定の飛び道具「満月斬」やいきなり強靭になった身体で突進する「吸(龍)氣破」など、
その必勝技はどれもインパクトに満ちたものであり、しかも無駄に高性能。
そして極め付きはネックハンギングツリーで持ち上げてからの強引な後方投げ「ウルトラバックドロップ」!
それバックドロップじゃねぇから!というかそもそもそれ空手ですらねぇから

……どうも彼は純粋な空手家ではないらしい。まぁ、も人の事は言えないかもしれないが。
というか、挑戦状(?)の文面からすると、彼は「空手」という苗字なだけで空手家ではないのかもしれない……真相は謎である。
ちなみに空手健児先生の健児という名前は、「小さな巨人」と讃えられた空手家の緑健児氏が元ネタだと言われているが、
もちろん緑健児氏がバックドロップを使って試合をしたりしていたわけではない。
なお、技名はKOFシリーズのテコンドーキャラ、ジョン・フーンに受け継がれている。ただし技名だけ同じで性能は別物。


「満月斬!!」

言うまでも無く必勝技の性能は軒並み高いのだが、さらに「ガードの切り替えが出来ない」、
「必勝技を出されたらレバーが後ろ要素に入っている限りガードポーズを取り続ける
というゲームの仕様と相まって非常に厄介になっているのが実に嫌らしい。
後者はレバーを後ろに入れなければいいだけで、一応前ジャンプなどそれ以外の行動は可能だがとっさに出来るものではない。
つまり下段技の満月斬を出してきた瞬間に立ちガードをしてしまったら前か垂直ジャンプで避けない限り喰らってしまい、
先生がジャンプしたと思って立ちガードしたら、声で下段技の排(雷)氣撃だと分かっても同じく喰らうしかないのである。
よって、至近距離での先生のジャンプに対しては通常ジャンプと分かるギリギリまでしゃがみガードで我慢して、
声が出ない=排(雷)氣撃ではない(屈ガードが出ない)と分かった瞬間立って欽ちゃん蹴りジャンプ蹴りを立ちガードしなくてはならない。
「…酷くね?」と思われるかもしれないが、そんな事で悩む前に各種高性能な通常技や必勝技でガシガシ固められ、
そしてウルトラバックドロップでポイポイ投げられて訳が分からないままやられてしまうので、特に問題は無いと思われる。

なお先生はプレイヤーキャラでは無いので基本的に操作する事はできないが、
仮に使用した場合、上記の高性能な必勝技を使わずとも画面半分離れると強パンチがガード不可能になるので、
相手が画面端時に強パンチをタイミング良く当て続けるだけで倒し切る事が可能。
CPUの先生も、必勝技よりも通常技と高性能なダッシュ(ステップ型)から、
問答無用で引っこ抜いてくるウルトラバックドロップの方が実は恐ろしかったりする。

以上の凶性能を乗り越え彼を倒すと、なんとこちらの手を取って勝利を讃えてくれるのである。
これは格闘ゲーム史上でもめったに見られない*2、非常にさわやかなシーンと言えるのではないだろうか。
そもそも挑戦状からしても、まず相手の健闘を称え、その上で勝負を挑んでくる礼儀正しさが垣間見える。
この辺りの器の大きさが先生と呼ばれ、コアな人気を博している一つの要因なのかもしれない。も見習え。
そしてその後、待望のエンディングが見られるのだが……残念ながらスタッフロールが全部ハングルなので、
多くの日本人には何が書いてあるのか分からない。
なに、個別エンディング? そんなものウチには無いよ……。

なお、服装はエキセントリックな彼だが声は非常に格好いい。
何故なら担当したのは、リョウ・サカザキでお馴染みの 臼井雅基 氏だからである。
苗字が「空手」の空手先生もMr.カラテと言えなくもないが、偶然だと思われる。




MUGENにおける空手健児

+ アフロン氏製作
  • アフロン氏製作
アレンジモードのストライカーとして登場していた空手先生を、単体キャラとして独立させたもの。
原作での技だけでなく、あまりに不自然な食らい判定などの謎仕様も、忠実に再現されている。
ちなみに、ウルトラバックドロップのコマンドは「→+強パンチ」。……要はただの通常投げなのだが、
強パンチ押しっぱなしで前進すれば、相手が間合いに入った途端勝手に投げるという仕様になっている。
これは一見謎仕様に思われるかもしれないが、れっきとした原作再現
あと、食らい判定も相当不自然というか曖昧であり、仰け反りモーションの際には完全無敵となり(これも原作仕様)、
余裕で割り込んで「ウルトラバックドロップ!」と返される事はもはや日常茶飯事である(これは流石に原作仕様ではない)。
また空中でも仰け反りモーション中は無敵となり、空中コンボの最中からも脱出を図れてしまう様である。
最近のコンボゲーの皆様にとっては、天敵以外の何者でもない。
ただロック系必殺技北斗キャラのバニコン、九紋龍史進の空中コンボ等、ステートを奪うタイプの技は普通に連続ヒットする。

ちなみにこの空手健児、通常技なら目押しでのコンボが可能。しかもコンボルートが意外と多い。
目押しのタイミングまでもが不自然なため慣れるまでは非常に難しいが、補正がかからないためモリモリ減る。
しかし、本体に同梱されているテキストでは、
相手の攻撃が繋がらないのに自分の攻撃が繋がるのはアンフェアだとして
原作でも繋がる一部の技を除いてコンボにならない事が明記され、各種hitdefにはnochainidを用いた制限がかかっている。
…にも拘らず、強パンチをタイミングよく振るだけでやたら威力の高いコンボになってしまう。
+ どうしてこうなった?
MUGENの仕様の都合上、特殊な処理をしない限り、地上くらいモーションからの戻りには、
"ニュートラルと同じ状態だが一切行動不能"になるフレームが1F存在する。
このフレームに攻撃の持続が重なると、一応ニュートラルと同じ状態であるため、
相手がくらい状態にいるときにしか機能しないnochainidが無視され攻撃が当たる。
先生、もといアフロン氏はフェアに戦おうとしてくれているのだが、MUGENの仕様がそれを邪魔しているのである。
目押しのタイミングが不自然なのも頷けるというもの。

当初これはMUGEN特有の現象だと思われていたが、なんと後にこれと全く同じ仕様が原作にも存在する事が判明。
連続ヒットしないはずのファイトフィーバーで続々と目押しコンボが見つかる事態に発展してしまった。
参考動画

なお、投げ以外の技を計4発当てると(コンボでなくてもいいが、ガードされたり、相手の技を食らうかガードするとカウントはリセット)相手は気絶し、
ウルトラバックドロップがなんでも判定となるため、「ウルトラバックドロップ→前ダッシュ→ウルトラバックドロップ…」が永久になる。

AIは搭載されていないが、適当に技を振っているだけでも相手を圧倒できるせいか、
相手のキャラ性能やAIレベルが高くなければ、AIの無い状態でもAI付きキャラを倒してしまう事がある。
こんなのにまともなAIが搭載されたらどうなるものかと恐れられていたが、2008年12月に日影氏によるAIパッチが公開された。
予想通りというか何と言うか、意味不明な強さに仕上がっていたが、現在はサイト削除で入手不可。
ドドド氏によるAIも製作されていた。こちらはコンボ・永久を積極的に活用し、マスターギース金ジャスティスと互角の強さであった。
また、無限ろだのup2283.zipに壱鬼馬氏によるAI+改変(12P)パッチが公開された。現在は氏のサイトにて公開中。
さらに2011年1月24日には、喰らい無敵の調整等が可能になったDHQ氏製作の改変兼AIパッチが公開された。

+ 壱鬼馬氏製作
  • 壱鬼馬氏製作
2012年6月13日に公開された原作再現風の空手先生。2015年11月27日Verが最新版。
ただしdefファイルの「author = "Ahuron+1kima"」となっている旧版及び上記のAI+改変(12P)パッチも12P以外は動画使用禁止なので注意して欲しい。
AIもデフォルトで搭載されている他、スイッチやATK・DEFを調整する事で凶中位から狂上位までの幅広いランクに対応可能。
更にオリジナルの超必勝技やリザレクションも搭載されていてどちらもスイッチでON・OFF可能である。
この超必勝技は一部がミユキの超必勝技の様な仕様になっており、相打ちだと相手に乱舞のダメージが入る事がある。

+ 黒い鳩氏製作
  • 黒い鳩氏製作
ヒムリオの作者である黒い鳩氏による、アフロン氏のものの改変版。
こちらはAIがデフォルトで搭載されており、1~6Pが通常のAI、7~11PがボスモードAI、12Pが原作仕様となっている。
この他原作には無かった完全オリジナル技も「超必殺KARATE」として搭載されており、
こちらのカットインはヒムリオ同様、MUGEN STORIES INFINITYの挿入絵でもお馴染みラッカボルバー氏による描き下ろし絵が使用されている。
ただし、現在公開されているキャラに関しては、前述の超必殺KARATEはプレイヤー操作時には使うことができず、
カットインについても紹介動画で使われたものの内ごく一部しか実装されていない。


動画ではページ冒頭の勝利画面のサムズアップから、彼が勝利すると「b」弾幕が流れる事が多い。
参考動画

+ 大会ネタバレ
第2回遊撃祭では並鰤枠で出場。
空手先生も十分やばい性能なのだが、周りはそれ以上にヤバイのがゴロゴロいるこの大会でランダムセレクト運にも恵まれ、五回戦まで生き残った。
空手先生が唯一苦手とする、超遠距離攻撃を補える青子先生(ボス仕様)や分裂萃香と組んだ時には、
青子先生や萃香が弾幕で敵を固めている隙に敵へ接近→ウルトラバックドロップという鬼畜戦法で勝利。
しかし、三回戦では上空に上がった敵へのウルトラバックドロップが上手く機能せず、敗北。
だが敗者復活ランセレで復活。その次の戦いでは、ウルトラバックドロップがちゃんと機能して上空の敵への見事な追い討ちを披露した。

オールスターゲージ増々トーナメントでは、仰け反り無敵と強力な技の数々を活用して順調に勝ち進んでいき、
ゲージ技が無いにも拘らずベスト16入りを果たしてしまった。
しかもほとんどがストレート勝利。敗北した8回戦を除けば6回戦でのアンナ戦がラウンドを取られ一番追い詰められた試合であり、
視聴者からは「事実上の決勝戦」とまで言われる始末であった。

第2回作品別全部全画面判定トーナメントではファイトフィーバーの大将枠で出場。
全ての攻撃が全画面判定、あらゆる多段攻撃がフルヒットする鬼畜ルールの中で、
仰け反り時の無敵判定により、並み居る全画面攻撃に耐え、逆に大Pループやウルトラバックドロップハメで大暴れ。
小足永久AIを積んだニック・コマンドーハン・ベーダルら先鋒、中堅の安定した活躍や、
大将枠相方のマスター・タエクックのガード攪乱やガード不能必勝技の援護もあり、
作品別としてはファイトフィーバーの初優勝を勝ち取った。
ちなみに2ラウンド先取の大将戦においては1ラウンドを取られる事は何度かあったが、
終わってみれば大将戦無敗というとんでもない戦績を上げている。
さらに結果発表中に乱入してきた開始直後から全画面判定の小足を連打するうp主操作のカンフーマンをほぼ一方的にブチのめし
名実共に全画面大会の覇者となった。と思いきや……?


カラテケンジィー!

「さあ、かかってこい!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー

その他



*1
ちなみに『KOF'98』のキムのコピーも「跆拳王」だったりする。
…要するに「テコンドーのチャンピオン」ぐらいに受け取っておけばよさそうだ。

*2
健児先生に次ぐ礼儀正しく爽やかなラスボスとしては、
格闘大会を主催してきちんと表彰式を執り行い、決勝戦で敗北したので潔く表彰台の二位の座に登って勝者を迎える準備をしていた人物がいる。
もしも優勝者が式典をすっぽかさなければ、『ファイトフィーバー』同様の爽やかな閉会式が執り行われた事だろう。
また、この決勝会場には、生き別れの息子と再会する事が出来た母親など民間人が観戦に来ているどころか、
ロシアの首相がボディガード2名を連れただけでヘリで乗り付けるなど、
物凄く平和で安全な大会として一般に公開されていた事が窺える(実は初代の8エンディング中、悪役扱いされているのは2だけ)。
さらには貧困から這い上がったボクサーが優勝すれば「アメリカンドリームの復活」とまで讃えられたり
優勝を機に映画監督にスカウトされたり優勝したダンサーが世界的な大ヒットを飛ばしたりもしている。
本当に世界征服計画なんてやってたんだろうか、この人…。
ちなみに、その人を元ネタにした最強の尖兵そのゲームの主人公のエンディングで表彰式を執り行おうとしていたがやっぱりすっぽかされた
彼もまた礼儀正しく紳士なラスボスなのである。


最終更新:1970年01月01日 09:00