MELTY BLOOD


※注意
MUGENに関係無い原作動画では、
MUGENに関するコメント、移植希望等のコメントは他の格闘ゲーム動画では控えるようにしましょう。
MUGEN動画に於いてもキャラを出す際は細心の注意を払いましょう。

概要

同人サークルTYPE-MOON製作のPCゲーム『月姫』のストーリーを元に、渡辺製作所(現・フランスパン)とTYPE-MOONが共同で製作した2D格闘ゲーム。
通称『メルブラ』。

初回版『MELTY BLOOD』(通称無印)は2002年12月にリリース。
2004年5月に無印に新キャラクターとアーケードモードを追加するディスク『MELTY BLOOD Re・ACT』を発表。
2005年3月には『デスクリムゾン』などで知られるエコールソフトウェアにより商業作品として移植され、
キャラクター追加・システム面調整がされたアーケード『MELTY BLOOD Act Cadenza』(通称「MBAC」)がセガの汎用アーケード基板「NAOMI」で稼動した。
+ Act Cadenzaの広告

2007年3月には調整版『Act Cadenza Ver.B2』が稼動。
また、2008年9月に『Actress Again』(通称「MBAA」)が稼動開始した。
そして現在は『Actress Again Current Code』が、セガの汎用Windowsアーケード基板「RINGWIDE」で稼働中である。

無印時代は『月姫』および『歌月十夜』以降の最新となる『月姫正伝』が売りの、
勝敗によって分岐するストーリーモードに力点が置かれていたが、幾多のバージョンアップにより格闘ゲームとしての完成度が向上
(特にタイトル変更の際は毎回大幅な改良が入る)。
現在ではれっきとした格闘ゲーム作品として見られており、アーケード移植後は『闘劇』の大会種目エントリーも果たした。
逆にストーリー面では、『Re.ACT』以降『Actress Again』を除き、正史とは異なるIFの展開・キャラクターを集めた「お祭りゲー」であり、
『月姫』本編では死亡したキャラがプレイヤーキャラとして多数登場するなど、シリーズが進むごとにお祭り要素が強くなってきている。

また、『Act Cadenza』は同人ソフトからのアーケード移植の記念すべき第1号であり、
本作がゲームとしての完成度・話題性・収益面全てで成功を収めた結果、
アカツキ電光戦記』など他作品でも同人→アーケードへの移植例が発生している。
QOH』シリーズから続く同人ゲームクオリティ向上の集大成とも言える存在であり、
プロ声優を雇って専用のCVを充てる、OPにムービー・主題歌を流すなど、
従来の同人作品では考えられない、もはや市販品と同レベルの作品となっている。

2021年にはシステムやスプライトを一新した『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』が月姫リメイクに合わせて稼働。
細かいバージョンアップを除けば約13年ぶりの新作である。
世界観・キャストは『月姫 -A piece of blue glass moon-』準拠となっている他、
制作・販売がエコールからラセングル(ディライトワークス)へと変更になった。
同じフランスパン開発の『UNI』シリーズのような非常に美麗なグラフィックへとリニューアルされており、
そして旧作には存在していたコンパチキャラがおらず全員が完全新規ドットとなっているなど、とても凝った作りになっている。
また同じTYPE-MOON作品である『Fate』シリーズからもコラボキャラが登場している。


登場キャラクターおよびストーリー

『MELTY BLOOD』無印

+ ストーリー詳細
さあ、
一夜かぎりの
祀りをはじめよう──

『月姫』の物語から約一年後の夏の三咲町には、異様な熱気と共に不穏な雰囲気が蔓延し、「一年前の殺人鬼の再来」が人々の間で噂されていた。
噂の真偽を確かめるべく、夜の街を徘徊する遠野志貴。そこに、シオンと名乗る異国の少女が現れることで、物語は幕を開ける。

原作『月姫』の「弓塚さつきルートノーマルエンド後」を想定したオリジナルストーリーであり、
同じく『月姫』の一年後を想定したファンディスク『歌月十夜』とはパラレルな関係になっている。
ストーリーモードでは基本的に志貴とシオンを操作して、街に現れた吸血鬼と噂の真相を探っていくことになる。
ストーリーは格闘パートの勝敗によりシナリオが分岐していく仕様であり、ゲームオーバーを除いた結末は計5つあり、いずれもラスボスが異なっている。

『月姫』から参戦
本作で登場

『MELTY BLOOD Re.ACT』

+ ストーリー詳細
───白い夏に雪が降る。
ある夏の夜の後、街では不眠症が広まっていた。
眠りにつく前、鈴の音が聞こえると『自分に殺される夢』を見る。
黒い猫なら『戻ってこれる』
白い猫なら『戻ってこれない』
そうして、どちらでもない猫を見た者は二度と目覚める事がない───
街は眠りを恐れ、同時に白い夢に染まっていく。
再び構築される幻影の夏。
起こり得ない筈の出会いと再会、交錯する仇敵たち。
目が覚めているのは自分だけなのか、
それとも、眠ったまま目覚めていないのは自分だけなのか。
鯨幕のような無人の街。
一夜限りの狂想曲、夢を操る黒猫との遊戯が始まった。

追加ディスクで使うことで追加されるアーケードモードは無印とは異なり、
選んだキャラクターを主人公として再び現れたタタリの黒幕を目指すストーリーになっている。

内容は基本的に『MELTY BLOOD』無印の後日談的な物なのだが、
実は『MELTY BLOOD』無印とは直接は繋がらない「IF」の展開が盛り込まれた、
独自の設定で構築された世界観・ストーリーになっており、月姫では確実に死亡している「弓塚さつき」や、
『MELTY BLOOD』無印の事件が起きた場合出会わない「レン」などが、「生きていたら」「出会っていたら」の設定で参戦している。

『月姫』から参戦
本作で登場

『MELTY BLOOD Act Cadenza』

+ ストーリー詳細
本作でも選んだキャラクターを主人公として操作するが、
『Re.ACT』をさらに発展させて“『月姫』の登場人物たちそれぞれを主役にした物語”がコンセプトの番外編的ストーリーになっている。
そのため、前作アーケードモードでは統一されていたラスボスもキャラクターによってバラバラであり、
ストーリーの時系列もキャラによって「『Re.ACT』の後日談」から「『月姫』以前の物語」までバラバラに展開されている。
本作で登場

『MELTY BLOOD Actress Again』

+ ストーリー詳細
純血によって至宝は連成される。
時は砂のように、
砂は蜜のように器を満たす。
流転するのなら逆転もまた理なり。
さあ───無数の苦悶、
赤き液体をもって、
ここに万物の死を癒そう。

前作までと同じように、アーケードモードでは選んだキャラクターを主人公としてストーリーを進める。
ほとんどのキャラのストーリーは三咲町に再び現れたタタリの夜の中で戦いを重ね、タタリの黒幕に辿り着くというものでラスボスは同一だが、
一部のキャラはタタリの夜の中ではあるものの自分の目的のために動くストーリーであるため、ラスボスが異なる。

『月姫』から参戦
『空の境界』から参戦
本作で登場

『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』

アーケードモードにおける各キャラのストーリーは月姫リメイク本編の前日譚のIFなどであり、それぞれ直接繋がっているわけではない。
なお時系列の都合上、シオンやワラキアの夜、その他タタリ勢などはリストラされてしまっている。
『月姫 -A piece of blue glass moon-』から参戦
『Fate/stay night』から参戦
『Fate/Grand Order』から参戦

※旧キャラのうち、蒼崎青子・完全武装シエル・ネコアルクはそれぞれ追加キャラクター第1弾・第2弾・第3弾で配信。


システム

キー操作

基本的に1レバー+4ボタン(A(弱攻撃)、B(中攻撃)、C(強攻撃)、D(シールド))で操作する。
『Act Cadenza Ver.B2』からは、それまで幾つかのボタンを同時押しすることで出していた様々な動作を、
レバーと合わせることで出すことが出来るE(クイックアクション)のボタンも追加された。


移動関連のシステム

ダッシュ、バックステップ
キャラクターごとに仕様は異なるが、全キャラクター使用可能。
バックステップには全キャラ無敵時間が付いているが、キャラクターによって無敵時間が大きく異なる。

ジャンプ関連のシステム
全キャラ二段ジャンプ・空中ダッシュ・空中バックダッシュが可能。キャラクターごとに仕様は異なる。
『Act Cadenza』以降の蒼崎青子のみ三段までジャンプ出来る。
ハイジャンプは全キャラ共通で大きく素早く前方に跳躍する物となっている。ネコアルクのみ無かったが、『Act Cadenza Ver.B2』で搭載された。

開幕前行動
ラウンド開始前に歩行、しゃがみ、ダッシュ、バックステップ、ジャンプ、避けが可能。
つまり相手との間合い取りが出来る。


攻撃関連のシステム

攻撃の種類
基本的に投げ通常技必殺技、EX技、アークドライブ(アナザーアークドライブ)、ラストアークの6種類がある。
それぞれの攻撃の概要については後述。

ビートエッジ
所謂チェーンコンボで、ほとんどの通常技のヒット後の隙を他の技でキャンセル出来る。
ただしA(弱)系統の攻撃以外は、一つのコンボに同じ技を二回組み込むことは出来ない。
「強→中」のように弱い攻撃へ繋ぐことも可能だが、この場合は「リバースビート」となり、「弱→中→強」に比べて攻撃力に大きな補正がかかるため、
「弱→中→強」の連携が基本となる。

ブローバックエッジ
一部の通常技は攻撃ボタンを押し続けることでタメることができ、
ブローバックエッジをかけた技や押した長さによって、
攻撃位置や技終了後の状態の変化、威力上昇、射程拡大、相殺、中段判定の付加など技の性質が変化する。
略称は「BE」。

クリティカルヒット
攻撃がヒットした時、1/32の確率で技の威力が15%上がる。
ランダムなので、あまり気にする要素ではない。

レデュースダメージ
攻撃を受ける瞬間にタイミングよくボタンを押すことで、
被ダメージを少し減らすことが出来る(投げのダメージも減らせる)。連打では成立しない。
ヒット数が少ない時ほど、軽減ダメが大きくなるので重要。


ゲージ・開放関連

マジックサーキット
所謂パワーゲージ。攻撃のヒット時や攻撃を受けた時に溜まり、特定の行動をすると減る。
量はゲージと%で表示され、300.0%まで溜まるが、MAX、HEAT、BLOODHEAT状態の時は減るのみで溜まらなくなる。
特定の技を受けると「サーキットブレイク」と呼ばれる状態になり、一時的に使用不可能になる。

MAX状態
マジックサーキットが300.0%まで溜まると自動発動。
キャラクターは青いオーラをまとい、ゲージは時間と共に減少しゲージが無くなると終了する。
MAX発動中はEXエッジ(後述)を使ってもパワーゲージが減らない他、超必殺技にあたる「アークドライブ」(後述)が使用可能になる。
アークドライブ及び強制開放を使わなかった場合は終了後、ゲージは200.0%に戻る。

強制開放
地上にいる時かつゲージが100.0%以上溜まっている時、
弱攻撃+中攻撃+強攻撃の3ボタンを同時に押す、もしくはレバーがニュートラルの状態でクイックアクションボタンを押すことで発動。
HEATもしくはBLOODHEAT状態へ移行する。
強制開放時にはダメージ1、ガード不能の衝撃波がキャラの周囲に現れ(攻撃判定の広さはキャラによって異なる)、
当たった相手を反対側の壁際まで吹き飛ばすことが出来るが、強制解放後は大きな隙が出来る。

HEAT
通常状態で強制開放すると発動。
MAX発動中と同じく青いオーラが発生し、ゲージが時間と共に徐々に減少しゲージが無くなると終了する。
MAX同様アークドライブが使用可能になる他、ヴァイタルソース」分の体力が一定の速度で回復する。
常に回復するわけではなく、ダメージを受けているときやダウン中・ガード中は回復がストップする。
そのため、長いコンボで固めたり、ダウンを誘うことでのHEAT状態の敵の回復を妨害することも可能。
また、HEAT状態の側もアークドライブで相手に大ダメージを与えるチャンスなので、駆け引きが生じる。
終了後はゲージが空になる。

BLOODHEAT
MAX状態で強制開放に成功すると発動。
キャラクターが金色のオーラをまとい、ゲージが時間と共に徐々に減少しゲージが無くなると終了する。
ゲージの長さは開放時点でのMAX状態のゲージ量と同じ。
回復の条件はHEATと同じだが、HEAT状態よりも遥かに速く体力を回復出来る上に、
アークドライブが「アナザーアークドライブ」に強化され、
さらに隠し必殺技にあたる「ラストアーク」(後述)も使用可能となる。
HEAT状態と同じく、終了後はゲージが空になる。

サーキットスパーク
MAX状態、かつ攻撃を受けているとき専用の強制開放。コンボからの脱出手段。
ただしゲージを全て消費する上に、体力回復の効果も無く、通常の強制開放のように相手を大きく吹き飛ばすことも出来ない。
また空中にいる時や足払い系の攻撃を受けた時は発動出来ない。


防御関連の特殊動作

シールド
シールドボタンを押すことで、相手の攻撃を防ぐシールド(光る球状)を出す特殊ガード。
投げ技は一括してシールド不能だが、一部のガード不能技も防御出来る。
立ちシールド・しゃがみシールド、空中シールドの三つがあり、それぞれシールド出来る攻撃が決まっている。
弾きに近い当身技で、発生前と発生後に隙があるため、相手の攻撃を読んで出すことが基本
(ただし、「弾き」のように相手に隙は発生せず、ブロッキングのように有利時間も無い)。
シールドを出した後、相手の攻撃を受けてシールドが成立しなかった場合、地上シールドでは22F、空中シールドでは10Fほど無防備になってしまう。
シールド成立時は、シールドで受けた攻撃を無効化し、ガード硬直を無効化(ただし、シールド成立による硬直時間も存在する)出来る。
シールド成立時は必殺技など一部の技でシールドの硬直をキャンセル可能だが、シールドをキャンセルして出した攻撃には補正が掛かり威力が落ちる。
『Act Cadenza』以降はシールドを一定時間出し続ける「持続シールド」を使うことが可能だが、持続させると常にゲージが高速で消費される。

EXシールド
相手の攻撃を対してタイミングよくシールドボタンを押しシールドを成立させると成立。受付時間は4Fほど。
いわばシールド版ジャストディフェンス。『Act Cadenza』以降は持続させないシールドで受けると成立。
通常のシールドよりも成立後の硬直が短く、また通常技や通常投げでもキャンセル可能だが、シールドキャンセル後の補正は通常シールドより大きく掛かる。

シールドバンカー
↓←+シールドボタンで発動。所謂ガードポイントで、シールドを出現させた後に、キャラクターそれぞれの方法で攻撃する。
シールドが成立すれば攻撃時は無敵だが、シールドが成立しないと弱い。

ガードキャンセルシールドバンカー
ガード硬直中専用のシールドバンカー。
ガード硬直をキャンセルして出せる以外は通常のシールドバンカーと性能は変わらないが、ゲージを50.0%消費する。
特殊な入力方法によって必殺技やダッシュなどでキャンセルする、
「バンカーキャンセル」(略称「バカキャン」)と呼ばれるテクニックも存在する(『MBAA』では削除)。

シールドカウンター
シールド成立時に↓→+シールドボタンで発動する強力な反撃技。
性能はキャラクターによって様々で、ゲージを一定量消費する。
『Act Cadenza』以降で廃止。

避け(or前転)
↓+弱攻撃+中攻撃、または↓+クイックアクションで発動。短い間だけ打撃に対して無敵になる。
都古など一部のキャラクターでは無敵状態で一定距離を進む「前転」となる。
発生後はしばらく不利時間が発生する。


攻撃の種類

投げ
レバーを←または→に倒しながら弱・中の攻撃ボタンの同時押し、またはクイックアクションボタンで出る、全キャラ共通技。
通常技
攻撃ボタンを押すだけで出る技。レバー操作と共に出す特殊技もある。この作品では通常技・特殊技に名称は付いていない。
ビートエッジやブローバックエッジが可能で、EXシールドをキャンセルして出せる。
必殺技
コマンド+攻撃ボタンで出る技。多くの攻撃は攻撃ボタンの何で出すかによって性質が変化し、
一部を除いて強で出すと「EXエッジ」に変化。

EXエッジ
ゲージが100.0%以上ある時、またはHEAT、BLOODHEAT状態の時に出せる必殺技の強化版。ゲージを100.0%消費する
(100.0%以下の場合はゲージが空になる)。
ほとんどの必殺技を、コマンド+強攻撃で出すことで発動する。
必殺技に比べ、威力が高い、射程が長い、無敵時間が長いなどの利点があり、中には技の性質そのものが大きく変わるものや、EXエッジ専用の必殺技もある。
なお、条件を満たしていない時にコマンド+強攻撃を入力した場合は、中攻撃に対応した必殺技が出る。

アークドライブ(アナザーアークドライブ)
HEAT、BLOODHEAT、MAX発動中に←↓→+強攻撃で発動
翡翠琥珀のタッグキャラ「翡翠&琥珀」のみ、→↓←+強攻撃及び↓←↓←+強攻撃でも発動する)。
超必殺技HEAT、BLOODHEAT状態ではゲージを200.0%消費する(200.0%以下の場合はゲージが空になる)。
MAX発動中に使用すると、MAX状態は終了するがゲージは100.0%残る。
BLOODHEAT中に限り、強化版のアナザーアークドライブが発動する。基本的に上位互換だが、
一部のキャラの場合はコンボに組み込めなくなったりでアークドライブより使いづらくなる。
アークドライブは「AD」、アナザーアークドライブは「AAD」と略されることが多い。

ラストアーク
BLOODHEAT状態、かつ特定条件下でEXシールドが成立すると発動。ゲージは消費しない。
アークドライブが超必殺技なら、こちらは隠し超必殺技と言った所。
攻撃方法はキャラによって異なるが、無敵時間が長かったり、ガード不能であるなど性能自体は悪くない技が多い。
しかし発動条件が厳しいので実戦で決めるのは難しい。中には実戦で出してもハイリスクローリターンのロマン技もある。
『MBAC』までは基本的にアナザーアークドライブより威力が劣ったが、『MBAA』では全体的に威力が強化され狙う価値がやや出てきた。
またほとんどのラストアークにはサーキットブレイク(一定時間ゲージを強制的に0にし続ける)効果もある。
「LA」と略されることが多い。


根性値

このゲームではキャラクターごとの防御力には差が無く、
GUILTY GEAR』のように各キャラクターごとに異なる根性値を設定することで、個別に差を付けている。
そのため、シオン秋葉ネロのように安定してダメージを軽減出来る者もいれば、
白レンのように体力がある値を下回った所で防御力が急激に上がる者、
琥珀メカヒスイのようにライフが減ると防御力がむしろ下がってしまう者まで、
様々な根性値が設定されている。


『Actress Again』でのシステム変更点

スタイル

キャラクター選択時に三つのスタイルの内のどれか一つを選択する。
乱入された時にもスタイル変更は可能。
スタイルを変えるとシステムだけでなく技の種類や性能まで変化する(例:C遠野志貴のJBはナイフを振るものだが、H志貴のJBはウザク風)。
必殺技の種類や数は元より、通常技の挙動まで変化するため、スタイルによってシステム部分以外にも大幅に立ち回りの変更が求められる。
そのため一見『CVS』のグルーヴのようなものに思えるが、実際は『サムライスピリッツ』の剣質を発展させたものと考えていいだろう。

クレセントムーンスタイル
コンボ、スピード重視のスタイル。
技構成・システムともにほとんどは前作のものを引き継いでおり、これまでと近い感覚で戦えるが、
キャラによっては一部のコンボが繋がらなくなっていることもある。

フルムーンスタイル
重い攻撃を確実に当てていくスタイル。
ゲージ溜めが追加されているが、代わりにMAX時でないと強制解放が出来なくなっており、BLOODHEATを発動させやすい。
ただしスパキャン出来る必殺技が強制開放でキャンセル可能となっており、これを使用するとHEATに移行する「イニシアティブヒート」に変化する。
また、リバースビート=逆方向へのチェーンが不可能になっている他、削除されていたシールドカウンターが復活。
サーキットスパーク以外の強制開放時にはヴァイタルソース分が一瞬で全回復するが、以後は一切回復しない。

ハーフムーンスタイル
両スタイルの中間にあたるスタイル。マジックサーキットの最大値が200%に下げられている上、
強制開放が不可能でゲージがMAXになると自動的に開放しHEAT状態になる(=BLOODHEAT、AAD、LAは使用不可)、
代わりにHEAT中に攻撃を受けると自動的にサーキットスパークが発動する……など、全体的に簡略化された動作が特徴。
HEAT状態のヴァイタルソース回復はクレセントのHEATに比べて速い。

各スタイル毎のシステム差の簡易表 クレセントムーン ハーフムーン フルムーン
マジックサーキット 試合開始時100% 最大300% 
MAX終了時200% MAX中AD使用後100%
試合開始時ゲージ100% 最大200% 試合開始時100% 最大300% 
MAX終了後100% MAX中AD使用時0%
EXシールド × ×
持続シールド ×
リバースビード ×
シールドカウンター ×
ゲージ溜め × ×
強制開放 ×
自動開放 × ×
イニシアシティブヒート × ×
アナザーアークドライブ
ラストアーク
×
オートスパーク × ×
サーキットスパーク ×
避け ×
EXガード ×
MAX状態 ×
BLOODHEAT ×

その他の追加システム

ガードブレイク
本作からガードゲージが登場し、ガードゲージが0になると「ガードブレイク」となり、一定時間行動不能になってしまう。
一定時間経過後、ガードゲージは回復する。
VerAからは特定の行動(避け、シールド)をするとガードゲージの色が青→(紫)→赤へ変化し、
色が赤に近いほどガードゲージの減りが大きくなる。

EXガード
所謂直前ガード
体力ゲージやヴァイタルソースの削りが軽減され、ガードゲージが多少回復する。

前作から変更されたシステム

サーキットスパーク
本作は空中にいる時や足払い系の攻撃を受けた時でも発動出来るようになった。
クレセント・フルムーンはマジックサーキットがMAXの時任意で、ハーフムーンはHEAT時に自動で発動する。
避け
新たに空中でも避け動作が出来るようになった。
投げ
「投げ抜け」のシステムが追加され、成立しにくくなった。


MUGENにおけるMELTY BLOOD

TYPE-MOON自体の人気も手伝ってか、ほぼ全てのキャラがMUGEN入りしている。
両儀式に至っては、『MBAA』参戦以前に手描きで製作されるほどである。
有名なものは⑨氏によるもので、かつては『AC』仕様、『AA』仕様それぞれを製作しており、氏のサイトに行けば大体のメルブラキャラが入手出来た。
ただし、『AC』仕様のものは現在公開停止および動画での使用が禁止されている

また、『KOF』やほどではないがアレンジキャラも豊富で、ニコニコ動画の誕生以前から何体か存在している。
2010年前後にはレン、白レンの改変がMUGEN界隈でブームを巻き起こした(詳細はレン(白レン)改変キャラのページで)。
『メルブラ』キャラのドット絵を改変した版権キャラ、オリジナルキャラも多く、キャラ製作者達のお手本となっている。
主に男性キャラは志貴や七夜の改変、女性キャラはさつきや秋葉、またはそれら女性キャラを複合させたものが多い。
その他にも技のオマージュやパロディ、メルブラのカットインやシステムを搭載するコンボ主体キャラが数多く存在する。

動画には全キャラが満遍なく出演しているが、特に人気があるのは七夜だと思われる。
彼の扱いについては本人のページに詳しく載っているため、そちらを参照のこと。

+ 余談
『MBAA』のキャラクターのロアリーズバイフェなどのドット絵が初期からいるキャラクターと同じくハイレゾ化されていない理由は、
初期のキャラクターと差が出て不自然になる他、他のキャラも描き直すと時間もかなり掛かってしまうのでドッターの仕事が増加し、
最悪発売が遅れてしまうため、初期からいるキャラクターに出来るだけ合わせて作成している…と、フランスパンのスタッフは語っている
(ドッターの事情についてはこちらを参照)。
一枚一枚ドット絵に注目してみると、細かい髪や服の動きなどに力を入れているので、時間があればじっくり見てみよう。
やはり時間、手間、愛はかなり掛かるらしい。

+ なお、当時のフランスパンの本気画像はこちら(※『メルブラ』ではなく『Fate』なので注意)
左から衛宮士郎セイバーバーサーカーイリヤ
なおフランスパンは後に、この静止画以上のクオリティでキャラがちゃんと動く格ゲーを複数開発している。
ハイレゾ画質が主流となってもしっかり追い付いているのである。


最終更新:2023年03月25日 19:46