ヴぁーん


「ここからが俺の伊達ワルレジェンドのはじまり」

ブロントさん発祥の地であるネ実MUGENスレで作られたキャラ。
ネ実で流行ったステレオタイプなキャラクター像をキャラ化する…という流れとはやや異なり、
FF11に登場する種族、エルヴァーン男性に独自アレンジをぶち込んだ結果うまれたキャラクターである。
暴れん坊鴨南蛮氏が製作し、Robo氏が許可を得て改変を行っている。

ヴぁーんの元ネタ

タルタルの一部NPCが語尾に「~タル」と付けていた事から、ギャグでエルヴァーンの語尾を「~ヴぁーん」とした事が始まり。
2枚目なビジュアルに反して微妙にガニ股だったり変な動きをするモーションが多い事を揶揄する際によく使われており、
当初は完全に蔑称としての使用がメインだった
後述のように、主に男性のエルヴァーンに対して使われる語で、女性のエルヴァーンに対しては使われない事が多い。

ヴぁーんというキャラクター像の生まれた経緯

『FF11』のエルヴァーンという種族は長身痩躯で耳が尖り、
整った顔立ちをしている…という点で、種族名の響きからも多くの和製ファンタジーRPGの世界で描写される「エルフ」を彷佛とさせる特徴が多い。

しかし、実際にはエルヴァーンのステータスはそうした作品でのエルフの特徴とは全く合致せず、
その基本ステータスもRPG的種族に当てはめればオーガドワーフといった筋肉質な戦士向けの種族に近い(尤も本作におけるオーガ枠はガルカ族だが)。
  • 全種族中トップのSTR(力)・MND(精神力)
  • ガルカに次ぐ多さのHP(体力)・VIT(持久力)
  • ガルカに次ぐ少なさのMP(魔法力)
  • 全種族中ワーストのDEX(器用さ)・AGI(敏捷性)・ INT(知性) (余談だがドワーフのDEXは高い事が多い)
と言った能力値から戦士としての適正は非情に高いのだが、INTとMPが必要な魔術系、DEXとAGIが必要な盗賊系や狩人系の適正は低い。
こうした面から「脳筋種族」という扱いを受けてしまう事が多く、
更にそのビジュアル人気から「勇者様プレイを好むプレイヤーに人気がある」といったステレオタイプなイメージがあった。
(ブロントさんの外見がエルヴァーン男性のF2と設定されたのもそのような背景がある)

また、手足も長いのだがそれに伴って人間と比べると 首も長い
一部では同じ様に長い首のラクダの様なモンスターから「ダルメル」と呼ぶ(自嘲する)向きや「首」という呼ばれ方をする事もある。
特に身長の高い男性のLサイズはその首と手足の長さが強調される事から、しばしばネタにされていた。

余談だが、同じエルヴァーンの場合でも女性(MUGENではからくり士の外見として採用)はこうは呼ばれない。
そもそもエルヴァーンの女性はプレイヤーが選ぶ率が非常に低く(女性キャラクターはミスラ、ヒュムの人気が非常に高いため)、
まずあまりお目にかからない事、そしてその豊満なヒップや足装備がやたらハイレグになる事から「尻」という身も蓋もない通称で呼ばれるからである。

また、モーションに関しても二枚目を意識しているのか男性エルヴァーンの各種モーションは他種族に比べ無意味に凝っているものが多い。
魔法を詠唱する際には服の裾が大きくはためき、白魔法では左足を後ろに引いて他種族よりも大きく天を仰ぎ、
黒魔法の場合は左右の腕に高低差をつけて広げる。オートアタックでの戦闘モーションもほぼ直立の姿勢で斜めに構え、
格闘では両手を下げノーガード状態になり、構えているのすら分かりにくい。
武器のスイングも妙にオーバーアクションで、一振りした後も若干の“溜め”が見られる。
弓を構えれば水平に構え、弦を片腕分のストロークで撃ち、釣り・射撃・チョコボ騎乗は片手で行うといったように、
他の種族に比べ無駄にスタイリッシュなものが多い。とりわけ他種族を選択したプレイヤーから羨ましがられている微妙な優遇。
しかし、何故か召喚魔法と忍術の詠唱だけはその美的センスがよく分からないポーズとなっており、
前者は「超ウルトラスーパーガチョーン」などと呼ばれていたり、後者は古典的な忍者めいたガニマタがよくネタにされる。

+ プレイヤーによる種族間の優劣付け論争
「ヴぁーんw」「首」「ダルメル」等と、エルヴァーン族だけが貶されている様だが、
実はこういった特定の種族への罵り合いは日夜ネトゲ実況板等で起こっている。
  • ヒューム族はその無個性さ、短所は無いが長所も無いといった点から不要論を取り上げられる
  • タルタル族は後衛職は良いが前衛職にチャレンジした際の絶望的向いて無さと、
    子供っぽい容姿にかこつけて好き放題やる奴(悪い意味の有名プレイヤー)の多さ
  • ミスラ族はステータス的要素は特に問題ないのだがその萌え容姿から、「どうせネカマアイドルだろ」「中の人が女でもキャラ作ってるだろ」
と言われる。何とも不毛な論争である。ほとんど叩かれない種族もいるのだが
(※ガルカ族の事。♂のみの種族で筋肉モリモリで爬虫類的な風貌、ハゲ、ヒゲのオッサン顔揃いのため、種族としての中傷は浴びにくい)。
しかし最強厨の主張のほとんどは、「長所を高く評価し、短所は無視できる要素に過ぎない」というスタイルで貫かれている。

当時はステータス補正の手段も限られていたため、種族によるジョブの適正はよく煽りのネタとして使われていた。
こうした風潮はステータス補正がとんでもない装備の登場により廃れていき、現在はほぼどの種族でも問題なく各ジョブをこなせるようになっている。

メンズナックルネタ、熱情の律動との融合

+ メンズナックル
ヴぁーんの呟いている決め台詞群の元ネタ。
ミリオン出版より発行されているお兄系ファッション雑誌『MEN'S KNUCKLE』(毎月24日発売)である。
同誌の挑発的なコピーが話題になり、よくネット上で取り上げられた。

ハイスペックファッションが満載されたニューアウトロー系ファション&ライフスタイルマガジンであり、
読者層は10代後半から20代前半の所謂「ちょいワル男子」(雑誌用語で「伊達ワル」)が対象。
前身は『men's egg』の増刊号『G-STYLE』。モデルを全員歌舞伎町のホストから起用するという業界初の試みで注目を集め、
2004年4月からは誌名を『MEN'S KNUCKLE』に改称した。
表紙に記されているサブタイトルは「New Outlaw Fasion & Lifestyle Magazine」。

別冊ムックとして『激モテ!!HAIR&FASHIONテクニックカタログ』『渋谷系 激モテブランドSTYLE』
『HOST KNUCKLE(ホストナックル)』『BOY'S KNUCKLE(ボーイズナックル)』がある。

ちなみに、同誌の印象的なキャッチコピーはモデル本人のコメントではなく、 主に編集者が作っている。

ヴぁーんとの融合が起こった要因としては、前述のように「エルヴァーン♂はかっこつけである」という印象と、
メンズナックルの挑発的なキャッチコピーの相性がよく、 添えてみたら面白かった からであると思われる。

+ 熱情の律動
変態的なファッションに身を包んだエルヴァーンが華麗な動きを披露する動画、
『FF11』ヴァッヴァン人の踊り」のBGMとして「熱情の律動」が使われていたのが原因である。
大本となった動画は現在ユーザー削除されており視聴できないが、リスペクト動画などは現在でも視聴可能なものがある。

+ サブリガ
『FF11』に存在する脚装備の事。大まかに分けると獣系素材と鉱物系素材のものがあり、
獣系素材はスパッツ状のまだ常識的なデザインなのだが、鉱物系のサブリガのデザインは誰がどう見てもパンツである。
(腰装備で隠れたり、全身合わせるとスーツのようなデザインとなるものが多いのだが、脚単体で見たら誰がどう見てもパンツ)

もちろん女性キャラクターがサブリガを露出するコーディネートで付けている場合はセクシーなのだが、
問題はこのサブリガは男女平等なデザインである点。サブリガを男性キャラクターが身につけると大胆なパンイチスタイルの野郎が爆誕し、
これが非常に面白がられた結果、サブリガを愛好する通称「サブリメン」と呼ばれる人々が現れる事となった。
また、サービス開始当初は暗褐色や黒系のサブリガしか無かったものの、後のアップデートで
純白のブリーフを連想させるような純白のサブリガが登場し、サブリメン達は当然この白サブリガに大喜びした。

こうしてネタ的に愛されるに至ったサブリガは『FF11』には外せないネタとなり、公式でも「ベスト・オブ・サブリスト」という称号が登場したり、
アイテム説明文に「サブリスト」という表現が使われているサブリガが登場するなど、逆輸入する形で公式化されている。

サブリメン達によって様々なサブリガコーディネートが考案されていたが、MUGENキャラのヴぁーんのファッションの元ネタとなったのは、
鋼鉄銃士隊制式冑やバルキリーマスクといったフルフェイス系のヘルメットと組み合わせる事で、
顔だけ隠して他はほぼ丸出しの変態仮面になるというタイプのコーディネートである。


MUGENにおけるヴぁーん

暴れん坊鴨南蛮氏によりMUGEN入りを果たしている。
その変態的伊達ワルな出で立ち、女心を刺激するメンズナックルな台詞、そして今やヴぁーんのテーマとも言える、
『ロマンシングサガ ミンストレルソング』の代表的BGM 「熱情の律動」 の熱さに全国のタルタル達は驚喜した。か、かっこいいタル~。
どっかの覆面レスラーみたい?どちらかと言うとこのファッションのモデルは変態仮面らしいよ。
なお、エルヴァーン♀や普通のエルヴァーン♂をヴぁーんと呼んではいけない。
何故なら、ヴぁーんの名は選ばれた特別な存在に与えられるものだからである。

華麗な舞を披露したりハートを飛ばしたりと基本的にはネタキャラなのだが、他のFF11キャラと同じようにしっかり作られている。
でも舞う、やっぱり舞う、ひたすら舞う。それでいて強い。流石ワル。超必殺技は「ビッグヴぁーん」。
どこかで見た事があるでかいミジンコが見えるが気にしてはいけない。
また、ブロントさんと同じく粋な格言集もワールドヒーローズ方式の字幕システムとして取り込まれている。
だが、セリフに気を取られていてはヴぁーんの舞を見そびれてしまうので気を付けなければならない。
なお、登場時のBGMに「熱情の律動」を流せば最強に見えるだろう。

「いつだって何かに逆らい生きてきた」

ゲージを消費して敵の攻撃を避けまくるだけの技「絶対回避」を搭載しており、
しかも追加入力で更にゲージを消費して無敵時間を延長できる。もちろん避けるだけ
その華麗な舞の美しさに視聴者達は魅了される事だろう。
これで敵の攻撃を避けつつ他の技でモーション(舞)をキャンセルして反撃するというのが本来の使い方だが、
舞に見惚れてしまいコマンドを入れられないプレイヤーも多いのではなかろうか。
11:15頃から

他の『FF11』キャラ同様、格闘ゲームの原作再現キャラと比べると中々強い部類に入る。
特にAI戦ではネタ技の「絶対回避」が超強力なAI殺しとして機能するので、対戦相手との兼ね合いを考えレベルを調節した方がいいだろう。

2012年8月の更新からレベルの設定がそれまでの10段階から4段階へと変わった。
レベル1では通常技でしか戦わず、レベルが上がる毎に必殺技、超必殺技が解禁されていく。4レベルだとビッグヴぁーんしか狙わなくなる。
AIの起動方法も変わり、1P~6Pで通常起動、7P以降で常時AI起動となる。
さらに更新により6Pと12Pを選択した場合パワーアップするようになった(内容は「火力が3倍になる」というもの)。
そして9年後の2021年2月、AIのレベル設定が撤廃されて3種類の戦法から1つを選択するという方式に変更された。
3種類ある戦法の内容はそれぞれ投げ主体、打撃主体、投げと打撃の複合となっており打撃主体は文字通り投げ技を使わない。
その代わりに3ゲージMAXからのトランス(いわゆるオリコン)を狙い、新たな舞(ムーブ)を披露してくれる。

また、Robo氏が改変した「ターボヴぁーん」も同梱されている。
通常版に比べとにかく動きが速く、AI設定を上げれば1Pでもマスターギースを倒せるため、実力的には狂クラスであろう。
こちらは5P・11P及び6P・12Pを選択する事でパワーアップする。
内容はというと、5P・11Pでは通常のヴぁーんと同じく火力3倍、6P・12Pでは「食らい判定が消え、攻撃もProjのみになる」というもの。
このカラーになるとOTHKや混線、親変更などにも耐え、最上位神でも即死させるのは難しい準論外レベルになる。
トランスで飛翔するヴぁーんさんの雄姿(4:49~)


「この瞬間、世界の中心は間違いなく俺」

出場大会

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出演ストーリー



最終更新:2024年02月24日 16:35
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