アルカード


「在るべき所に帰れ!これ以上、母を苦しめるな…」

『悪魔城ドラキュラ』シリーズの登場人物。CVは 置鮎龍太郎 氏。
『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント』とラジオドラマ『追憶の夜想曲』では 宮野真守 氏が、
『悪魔城ドラキュラ キャッスルヴァニア』では主人公・トレバー役となった置鮎氏と交代する形で 三木眞一郎 氏が演じている。
余談だが、置鮎氏は『Fate/Apocrypha』及び『Fate/Grand Order』のドラキュラ伯爵ことヴラド三世の役で出演しており、
同じ声でそっくりな画風から、「髭の生えたアルカードにしか見えなかった」というマスターもいる。

本名はアドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ
将来、「ドラキュラくん」と呼ばれるかは永遠の謎。*1
吸血鬼ドラキュラ伯爵人間の女性との間に生まれた息子
そのため、日光を浴びても灰になる事はない。

キャラクターの初出は1989年発売のファミコンの名作『悪魔城伝説』で、この時は、
  • ラルフ(主人公)より微妙に喰らい判定が大きい。
  • 頼りのメイン武器であるショットが弱すぎる上、連射が利かず、更には「階段を登っている時は撃てない」という致命的な欠陥があるため、ザコ戦には使えない。
  • 使用可能なサブウェポンは懐中時計のみ(一定時間敵の動きを止める。大半のボスに効かない)。強力なダメージ源が無いのでボス戦でも全く役に立たない。
  • パッケージ絵の顔が佐藤B作似。
……と、はっきり言ってしまえば攻撃面と単体で見れば最弱キャラで、
『ゲームセンターCX』では有野課長に「吸血鬼が蝙蝠(雑魚キャラ)に負けるって…」と突っ込まれ、ナレーターにも「ヘタレ伯爵」と呼ばれる始末であった。
ぶっちゃけ、有野課長が挑戦失敗したのはアルカードを仲間にしてグラントを手放してしまった事と、非常に難しい下ルートを選んでしまった事が大きい
(『コナミワイワイワールド』のように仲間を増やして道中で切り替えられるものと思ったらまさかの離脱だった)。
攻略サイトでも上級者を通り越して「マゾ向け」などと言われてしまうほどの体たらくである。

一応補足すると、彼にもサイファとグラントに負けない強力な強みはある。
メイン武器であるショットはパワーアップすると3wayになり、(リーチはともかく)他の誰よりも攻撃範囲は広くなるし、
一定時間飛行可能になるコウモリ変身能力をもち、ステージをショートカットできる他、
全キャラ中唯一階段の途中から飛び降りる事もできる。
また、体力とハートが1でも残っていれば、たとえ敵の攻撃を食らって吹っ飛ばされた時にも発動可能。
キャラ交代はラルフが攻撃を食らって吹っ飛んでいる時でも可能なので、ラルフがダメージを受けて吹っ飛んだ時に即座に交代してコウモリに変身し、
落下死を阻止する事ができるのは二人にはない強力な強みになる。
ダメージ時のヒットバックが大きく、それによる転落死が多い(敵もそれを狙ってくる)このゲームでは、
空中で立て直せる能力は大きな利点である事は間違いない。それでも単体で見れば最弱キャラなのは変わりないが……。
ただし、単体では最弱キャラと言っても、移動アクションを持たないサイファだと厄介な場所を正攻法で挑まないといけない上、
ラルフが三連射できれば火力は十分なので、やられた直後やアルカードのみでプレイでもしない限り、その極端な攻撃面の弱さが目立つ事はないだろう。
アルカードを連れていく場合、基本はラルフで進行し、厄介な場所と吹っ飛び落下死になる時にアルカードでフォローするのが理想的な進め方となる。

余談ながら、純粋にダメージのみで比較した場合プレイヤーキャラで最強になるのは女性キャラのサイファで
(機動性の面に於いてはグラントが最高の性能である)、
悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』のマリア共々「ドラキュラ世界においては基本的に女性の方が強い」という伝説を残している
(マリアは火力も機動性も最強。さすが兵器)。
ちなみにサイファはゲーム中では深いフード付きのローブを纏い、EDまで女性である事の言及はなかった。
……が、『ジャッジメント』のコスチュームは女性だという事を隠す気配は全く無い。
キャラデザが小畑健だから仕方ない
後述のパチスロ版ではローブ姿に戻っているのでご安心を。ローブの下はミニスカだけど。

その後1997年発売の『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』では主人公に抜擢された。
また、『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』とその続編である『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』にも出演している。
ちなみに『悪魔城伝説』当時は、ワラキア公ヴラド・ツェペシュ(人間)が暗黒邪神崇拝の儀式によって力を得た際に、
ついでに息子(人間)にも無理矢理に力を得させたので、勝手に人外にされた事で父親を恨んでいるという設定だったが、
『月下の夜想曲』以降は生まれつきである。

『悪魔城伝説』を原作とした『パチスロ悪魔城ドラキュラIII』では、原作準拠の後天的吸血鬼設定で登場。
ただし外見は『月下の夜想曲』に近く、長剣を装備している。
味方として登場しながらも、原作で当初は敵だったためか時折勝負を仕掛けてくる。

アルカードの名は正体を隠すための偽名だが、ローマ字表記"Alucard"を逆から読むとドラキュラになるためバレバレである。
『暁月』及び『蒼月』では「有角幻也(ありかど げんや)」という日本人風の偽名を使い、髪も黒くなっていたがそれでもやっぱりバレバレであった。
これは、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』、ひいては『吸血鬼ドラキュラ』に大きな影響を与えた『カーミラ』から続く、
「吸血鬼には元の身分や名前に縛られる」という弱点からくるものと思われる。
1943年の映画『Son of Dracula』でドラキュラの偽名として登場したのが"Alucard"というの名前が商業作品で使われた初出とされる。
以降、彼に限らず「アルカード(或いはアーカード)」という名の吸血鬼は様々な作品で見られる。
ちなみに『月姫』のヒロイン「アルクェイド・ブリュンスタッド」の名前はアルカードから由来していると思われがちだが、
スタッフ座談会で「アルクェイドという名前がアーカードから来ているのではないか」という問いに、
「元々、全く別の作品に登場するキャラクターの名前だった」だったという裏話に脱線しており、由来かどうかについては肯定も否定もしていない。

基本的に父であるドラキュラ伯爵とは敵対し、人間側の味方をしている。
『悪魔城伝説』ではラルフとその仲間達と共に、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』では、
単身悪魔城に乗り込み、ドラキュラ討伐を成功させている。
その後、『暁月の円舞曲』、『蒼月の十字架』では日本政府の機関に所属し、
ドラキュラ伯爵の転生した存在である来須蒼真を陰日向に見守って(監視して?)いる。
一人称は悪魔城伝説では「わたし」だが、月下以降は「俺」に統一されている。

+ 蒼月の十字架ネタバレ
『蒼月の十字架』において、蒼真が魔王として覚醒したバッドエンドの続きという設定でおまけモードをプレイする事が出来るが、
そのモードにおいてはユリウス・ベルモンドとヨーコ・ヴェルナンデスの両名と組み、魔王と化した蒼真を討伐しに行く事となる。
ここでは「有角幻也」ではなく「アルカード」として戦う事を決めたため、懐かしの衣装に身を包み髪の色も元に戻っている。
つまりラルフ・C・ベルモンド、サイファ・ヴェルナンデス、アルカードが組んだ悪魔城伝説の再現となっているのだ。
一人足りないけど。
+ ...
前作の『暁月の円舞曲』から登場しているキャラにハマーという元軍人のキャラがいるのだが、
『暁月』のスタッフロールでのメインキャラ集合場面ではロケットランチャーとナイフを持ったドット絵だった。
蒼月のボスラッシュモードの景品にRPG(携帯式ロケットランチャー)があるのを見ると、
悪魔城伝説でいうグラントのポジションとして彼も使える予定だったのが制作上の都合でカットされたのかもしれない。
なお、ハマーは『HD』でプレイヤーキャラクターに昇格する予定だったが、これまたカット。不遇の極みである。
ちなみに、グラントの子孫は『蒼月』の後日譚小説に登場している。

+ 悪魔城ドラキュラHDでの性能
『HD』ではデフォルトで登録されているキャラクターの一人で、多種多様な武器を使いこなして戦う。
武器によっては波動コマンドで出るコマンド技も扱えるほか暗黒魔法も習得でき、特殊要素として霧に変身して無敵状態になる事が出来る。
長身のため食らい判定がやや大きく、一部の攻撃が避けられなかったり天井に引っかかったりしやすいのが小さな短所。
魔法がことごとく闇属性になってしまったため、魔法が効きにくいが多いのもネックか。
部屋の概念がないゲーム故か、原作で全画面判定だったソウルスチールは範囲攻撃扱いとなった
(アルカードを中心に展開されるブラックホールのような黒い円が判定)。
似たタイプである蒼真と比べると成長性では劣るものの全体的に硬直の短さで勝り、
ワンボタンで発動する無敵回避がある事や比較的強力な武器が早期かつ簡単に手に入りやすい事などから初心者向けのキャラである。
また、蒼真との専用協力攻撃としてデモニックメギドが使用可能。これまた闇属性だが、威力そのものは高い。
なお、体験版で操作できる唯一のキャラクターでもある。
……が、裝備も魔法も皆無のソロプレイを強いられるため、体験版のほうが本編より難しいと言われる事も。

余談だが、ダークメタモルフォーゼをテキストチャットでキャンセルする事でチャット発言の頭に掛け声が付くので、
事あるごとに「ダークメタモルよろしく頼む」「ダークメタモル流石だな」「ダークメタモル感謝する」
といった感じで会話するのが一部の変態紳士達の間で流行っているとかいないとか。
このチャットネタはソニー公式オンラインコンテンツ「週刊トロ・ステーション」で『月下の夜想曲』が紹介された際にも触れられている。
配信当時、日本では『HD』が正式に配信されていなかったため、判る人には判る程度にぼかされてはいるが。
PS3版では音声処理の方法が変わっており、チャットネタは基本的に不可能になってしまっている。

+ 『Grimoire of Souls』では
時代設定は2036年よりも後、既にドラキュラと悪魔城は完全に封印された後。
悪魔城にまつわる英雄達の事跡を記した魔導書の魔力が暴走し、魔物が復活してしまった事件を解決するため、
魔導書の中の世界に戦いに赴く。また、魔導書に記載された英雄達を実体化させるという形で仲間が増えて行く。
『HD』は番外編と言う事なのか、以前に共闘したという設定にはなっていない。

このゲームはまだ変態共に目を付けられていないニコニコ動画にはあまり動画は上がっていないようだが……。

+ ムッムッホァイ的な活躍
バックステップを盾のモーションでキャンセルを繰り返し、砂煙を巻き上げて猛烈な勢いで疾走する姿はゴキカードと呼ばれる。
またこの様から、バックステップをなんらかの手段でキャンセルしてバックステップを持続させ高速で滑る移動方法を指して、
ミシン流走技」または彼の名を取って「有角走法」などと呼ばれるようになった。
狼に変身しては階段にめりこみ、蝙蝠に変身しては高速で床下やら天井裏やらを突っ切り、
被ダメージの吹っ飛びを利用して高速移動し、或いはドゥエし、バグとワープを駆使してはボスやイベントをスルーし、
時にはデータさえも改竄しながら悪魔城を駆け抜けるその姿はどう見ても変態です。本当にありがとうごさいました。

『蒼月の十字架』のユリウスモードでは月下時代のドゥエからよりスピードアップしたバックドゥエを披露。
バサバサと羽音を立てながら進むその姿は「地面に落ちたセミと称された。

更に父親(来世)と同じ事ができる事が判明。

しかし、中断セーブが出来ないので基本的には普通に進めた方が早い。
哀れヨーコさん

悪魔城にまともな奴はいないのか。
いや、普通にプレイする分には普通の動きなんですけどね。普通に歩くよりバクステの方が早いのは事実だけど。

なお、彼が人間に味方するのは、母が魔女狩りで死刑になった際の遺言によるものであり、
そのため、母を侮辱した魔物には普通に死ぬよりも残酷で無慈悲な仕打ちを下した事もあった。

設定によると『悪魔城伝説』と『月下の夜想曲』で300年以上、
そこからさらに『暁月の円舞曲』、『蒼月の十字架』で250年近い時間が流れているが、
(キャラデザ等は別にして)基本的な容姿は殆ど変化していない。
まあ、ダンピールだからしょうがない

画面全体の敵からHPを奪う必殺技「ソウルスチール」は彼の代名詞であり、
『暁月』でもオープニングで使用しているほか、『蒼月』ではボスを撃破して封印する時にこの技名を叫ぶ。
『月下』での性能は使用中無敵、全画面攻撃、HP吸収とかなりぶっ壊れ性能である。
また父親であるドラキュラ伯爵も「ギャラリーオブラビリンス」にて死神の魂を取り込む際に使用している。
こちらは『暁月』『蒼月』における「支配の力」に近い使い方である。

+ ちょっとした余談
彼が主役である「月下の夜想曲」以降、
悪魔城シリーズはステージクリア式の横スクロールアクションから探索型アクションが主流となり、
それに伴って豊富なアイテムが登場し、それについて簡単な説明が付いた。
例えば「うまいにく」の説明は「悪魔城特産の回復食料」というように、
昔からのファンをニヤリとさせる様な文章といった感じで他のアイテムも大体それらしい説明なのだが……。

何故か「フランクフルト」の説明が「地元の名産」
フランクフルトと言うと、本来ドイツのフランクフルト・アム・マイン市の名産なのだが、
親父さんはワラキア(現ルーマニア領)の伯爵だったはず。謎は深まるばかりである……。
悪魔城は出現場所が毎回変わるので、この時はドイツに現れたのだろうか?
なお、アルカードソードの説明が「母の形見の剣」となっているので、これらはアルカード自身による解説である可能性がある。

+ ダークナイトプレリュード
全ての話の前日談である『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』では敵として登場。
主人公であるソニアとは恋愛関係で、自分たち親子の事情に愛するソニアを巻き込みたくないとして彼女の前に立ちはだかる。
この時点で既にちょっとアレだが、さらに問題なのがエンディング。
ソニアが後にアルカードの子を身籠もり、ベルモンド家の始祖になるという強烈なものだった。
年代などから、その子供が後のラルフ・C・ベルモンドだと言われている。
つまり、『悪魔城伝説』は父と子が祖父を倒しに行く壮絶な御家騒動という事に……。

……が、ゲーム自体の出来がナニな事も相まって、あっという間に漆黒歴史…とまでは行かないまでも、
本編との整合性がどうしてもとれないため、「IF」の世界、パラレルワールドとして扱われており、
可能性の1つとしての作品という位置付けとなっている
『奪われた刻印』の主人公シャノア「シリーズ初の女性主人公」と公式で紹介している当たり本気で消そうとしている可能性有りだが)。
余談として、彼女が主人公のドラキュラシリーズがセガのドリームキャストで開発される予定だったが、
上記の事もあってかひっそりと開発中止になってしまっている。

とはいえ、シリーズ初の女性主人公であり、可憐な容姿とヴァンパイアハンターとしての風格を兼ね備えた、
ソニア・ベルモンドも密かな人気を持っており、完全に闇に葬られるには惜しい作品でもある。
アルカードとくっついた事をなかった事にすれば正史に復帰できそうでもあるが…。
…しかしながら悪魔城のみならず黒歴史作りに事欠かないメーカーである。新世代襲名パステルに…

+ ところが
悪魔城シリーズの設定を作り直した『Castlevania: Lords of Shadow』シリーズは、
初代主人公となるガブリエル・ベルモンドがドラキュラとなり、
その息子トレバー・ベルモンドや孫のシモン・ベルモンドと戦う事になる……という筋書きで、
本当にお家騒動になってしまった。

これなら、何もソニアの存在まで抹消しなくても……。

+ 外部出演
アメリカで人気を博したパズルゲームの完全日本語版『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』にゲスト参戦。
物の名前を書くと召喚できるノートに「アルカード」もしくは「ALUCARD」と入力する事で出現する。
ただし本人ではなく彼を模した人形という設定(彼に限らず、登場人物全てがそうなのだが…)。
ちなみにこの作品、スネークビックバイパーパワプロくん藤崎詩織なども登場する。
二頭身にデフォルメされた姿はなかなか可愛らしいが、丸腰。戦闘要員としての性能も並以下。
スネークは麻酔銃を装備した状態で登場するのに、なぜ剣を持ってないのだろうか。
続編『スーパースクリブルノーツ』ではスネークがリストラされたのに対し、彼は続投を果たしている。


「人は常に戦い続ける。だがそれは生きるための戦いだ」

また、2012年3月より稼働開始したコナミのアーケードゲーム『モンスター烈伝 オレカバトル』にて、
自キャラとして使用可能なモンスターの1体として登場している。CVは田中太郎氏で、アルカード以外にも多くのキャラのCVを担当している。
台詞は『月下』からの引用が多いが、カードスキャン直後のみ『悪魔城伝説』からの引用(故に一人称は「わたし」)である。

「剣士ダンテ(にあらず)」を土属性モンスターと合体させると生まれる「アルカ」をLv10まで上げると入手可能。
ステータスは体力と攻撃力に長けるが素早さが低め。
HP還元率の高い「吸血」攻撃と"相手の場に"妨害用蝙蝠を召喚できる「使い魔」といった技を使う。
それ以外にも自分の攻撃値の2倍ほどのダメージを与える「会心の一撃」も使えるのでアタッカーとして使いやすい。
ゲージ技の「時を止める」は懐中時計の効果を再現したもので、敵全員を1ターン(上位技の場合は2ターン)拘束する。
ただし成否判定スロットの「ミス」の枠が多く、かつドラム回転が早いので狙って止めるにはコツが要る。
が、敵として出た時はCPU特権でミスが一つしかないため、ほぼ確実に1ターンは止められてしまう。
なお、『次に発動キャラのターンが回ってくるまで』を1ターンとして扱うため、素早さの低さを逆手に取る事が可能。
現時点でこの手の技はアルカードのみが持っており、戦術のスロットを上手く止めるのに慣れれば頼もしい存在になるだろう。
ちなみに止まっている間は敵味方ともEXゲージが増減しないので、こちらのEXを溜めるモンスターと組んで「ずっと俺のターン!」はできない。

また、敵として現れたときは稀に「魔導器」を所持している。
余談だが「アルカ」の姿はドラキュラくんに酷似しており、前述の「魔導器」はLv10の「アルカ」をコウモリ型モンスター「バト」に変化させる。

本ゲームには父親であるドラキュラ伯爵も登場している。
プレイヤー側は3人パーティを強制される関係上、2,3枚目に半裸戦士系、魔法使い系をスキャンする事で、
擬似的に『悪魔城伝説』のパーティを再現する事も可能。……アレ?やっぱり一人足りないような。
更にはラルフの子孫であるシモンや『月風魔伝』の主人公である月風魔もアップデートで追加された。
この2人もボスとしても登場するが、アルカードをリーダーにして戦闘に入ると特別な演出が発生するようになっている。

初登場時はタイトル画面やアドバタイズデモでも登場するなど、優遇されている事が窺えたのだが、
現時点ではゲスト出演枠で唯一専用BGMが無いという点で不遇である。
まあ、敵CPUで出現する際にアルカードは通常の敵、他のキャラは基本的にボスとして登場するので仕方がないのかもしれないが…。
後に某静岡の△様が通常敵なのに専用BGM引っ下げて出てきちゃったけどな!

『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではアシストフィギュアとして登場。
シモンとリヒターは初期に近いデザインだが、『月下』以降の耽美デザインとなっている。
今さらあのデザインで登場されても反応に困るが
ヴァルマンウェやコウモリに変身しての突進、急降下キックや霧になっての回避を披露してくれる。
ピットの対リヒター用スマッシュアピールにも登場している。
また、SPECIALの装備要素としてスピリットがあるが、アルカードもアタッカースピリット、
それも最高ランクのLEGENDとしても剣攻撃強化スキルを引っ下げて登場した。

…のだが、実はアタッカースピリットにおけるアルカードは完全にいらない子になってしまっている。
というのも、ファイターとスピリットが同シリーズ同士だと10%ほど能力が底上げされる仕様となっているが、
同じ属性内で完全上位互換とも言えるファイアーエムブレムシリーズの仮面騎士シリウスの存在がいる。
サポータースロットは同じ3だがアルカードの能力値は攻撃5800防御3708でシリウスは攻撃5794防御4740でほぼシリウスが勝っている。
しかもシリウスは武器系の巣窟の『ファイアーエムブレム』シリーズ出典で、武器ならほぼ何でもいい武器攻撃強化スキル持ちである。
アルカードの方が攻撃が6上だが、6程度では全くと言っていいほど差がなく、むしろ防御力は1000以上と明らかに負けており、
能力的にもスキル的にも負けている。
というか武器使う攻撃ならベルモンドの二人でさえアルカードよりシリウス使った方が火力が少し高い始末。
よって、アルカードが入り込める余地は全く存在しない。

ちなみに同じ属性内に共に戦った同士、ラルフ・C・ベルモンドが存在する。
ラルフはスロット3の攻撃5923防御4116と完全にラルフの方が高い。
総スピリットパワーは若干アルカードの方が上だがそれはアルカードの剣攻撃強化スキル補正のおかげでそうなっているだけである。
しかもその補正は基礎能力値に一切影響しない上、剣攻撃強化はアイテムのビームソードやキルソードの対象外なため、ラルフにも負ける。
まあ、そのラルフも武器を使った攻撃ならシリウスより火力が低いのだが。

結局、アルカードを使うよりシリウスの方がいいため、アルカードは完全に劣化シリウスという位置に落ちてしまった。
弱いと言われる悪魔城伝説でもコウモリ飛行によるショートカットや落下死回避という使い道があったが
(少なくともスピリット要素において)ここまで完全劣化、それもLEGENDスピリットがいるのは極めて稀である。


MUGENにおけるアルカード

+ ライグ・ギラル氏製作
  • ライグ・ギラル氏製作 
ドットはPS版『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』のもの。
原作の技は一通り搭載されており、霧やコウモリにも変身できる。
相手の体力を吸い取る「ソウルスチール」はやや隙が大きいものの、タッグ戦などで非常に強力。
同氏が製作したドラキュラ伯爵、リヒターラルフとは専用のイントロも存在するので、悪魔城ファンは是非とも試して欲しい。
ちなみに『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』で猛威を振るった「ヴァルマンウェ」*2も使用可能。
また、EXモード(S+Z)で悪魔城伝説版になる。
体力と魔力がライフバーと別物になり、ガードも出来なくなるが、ダメージ後が無敵となっている。
AIもデフォルトで搭載済み。
7:37より親子喧嘩勃発

+ Pulloff氏製作
  • Pulloff氏製作
MUGEN1.0以降専用。
自作の手描きドットで作られたアルカード。
原作で使用していた必殺技は概ね再現されており、全体的に火力が高めでリーチに優れた技が多い。
AIは未搭載。
DLは下記の動画から

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー



*1
シリーズ番外編の『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』に登場するドラキュラ伯爵の息子
ちなみにドラキュラくんは10009歳(約1万年間の睡眠期間を含む)で『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』は約1万年後の未来の話である。
『ぼくドラキュラくん』のラスボスであるガラモスは、『月下』(時代は西暦1797年)にも本編に関わらない寄り道ルートのボスとして登場していたりするが、
そこではいずれは魔王ドラキュラに代わって魔王になる野望のために「1万年計画」を立てているという設定が登場する。
と言う事はやっぱり…?

*2
原作では「頭上から足元までカバーする攻撃判定」「太刀並の射程」「一振り4HIT」「ノーモーションなので攻撃しながら動ける」「ついでに守備力も上がる」
というチートの塊のような武器。
当初は実装されておらず、「まぁ、仕方ないよね」などと言われていたが、後にしっかり実装されてしまった。
ゲージ消費でキュウ(雑魚モンスター)を召還し、キュウが落とすヴェルマンウェを拾う事で使用可能になる。
こちらは振る度にMPを消費、移動しながらは振れない、やや隙が増えたりと原作よりは自重しているが、
それでも通常技の性能としては十分過ぎる程の鬼性能を誇る。
『悪魔城ドラキュラHD』でも登場しており、性能はある程度マイルドに調整されているものの、未だに最強武器の一角として猛威を振るっている。
参考:ヴァルマンウェ二刀流でのドラキュラ無双


最終更新:2024年01月14日 11:12