ザンギエフ

     

「オレは赤きサイクロン、

 全て巻き込みフンサイするのだ。」
  • 出身地: ソビエト連邦(II・ZERO2) - ロシア(ZERO3以降)
  • 生年月日: 1956年6月1日
  • 身長: 211cm(II) - 214cm(ZERO2以降)
  • 体重: 115kg(II・IV) - 121kg(ZERO) - 181kg(V以降)*1
  • スリーサイズ: B163 W128 H150(II・IV) - B172 W133 H154(ZERO)
  • 血液型: A型
  • 好きなもの: レスリング、コサックダンス
  • 嫌いなもの: 波動拳などの飛び道具、妙齢の美しい女性(ZERO3・IV)
  • 特技: ウォッカの一気飲み、寒さに耐える事
  • 職業/所属: プロレスラー
+ ファイティングスタイル
  • ファイティングスタイル:
    • プロレス(CVS)
    • ロシアレスリングとアメリカンプロレスをミックスした独自のスタイル(IV)
    • ロシアレスリングとアメリカンプロレスのミックス(V)

+ キャッチコピー
  • キャッチコピー:
    • 赤きサイクロン(スパII・CVS)
    • 怪力無双の業師(RBOF)
    • 大地戦慄く吸引力(ZERO3)
    • 赤く燃える肉体(IV)
    • アイアンサイクロン(V)

+ IV絵

+ 担当声優(Wikipediaより引用・改変)
高木渉
ZERO』シリーズ、『VS.マーヴル』シリーズ、『EX』シリーズ、『ポケファイ』
玄田哲章 …ん?
CVS』シリーズ、『CFJ
三宅健太
『IV』以降(日本語音声)
Peter Beckman(Anthony Lander)
『IV』以降(英語音声)
金尾哲夫
アニメ映画『II MOVIE』
田中康郎
TVアニメ『II V』
宝亀克寿
実写映画『ストリートファイター』(日本語吹替・ソフト版)
大友龍三郎
実写映画『ストリートファイター』(日本語吹替・テレビ朝日版)
宇垣秀成
OVA『ZERO - THE ANIMATION -』
Rich Moore(リッチ・ムーア)
アニメ映画『シュガー・ラッシュ』『シュガー・ラッシュ:オンライン』
広田みのる
アニメ映画『シュガー・ラッシュ』『シュガー・ラッシュ:オンライン』(共に日本語吹替)

Rich Moore氏は『シュガー・ラッシュ』の監督である。


ZERO3
ロシアの英雄、「赤きサイクロン」
ザンギエフ

「偉大なる指導者」の依頼をうけ
秘密組織「シャドルー」に迫る

祖国に恐怖をもたらす組織を
その手でなぎはらうために‥‥!


ストリートファイター』シリーズのキャラクター。初出は『ストリートファイターII -The World Warrior-』。
ファンからの主な愛称は「ザンギ」。北海道のから揚げとは全く関係ない
そしてかのゲーメストではザンギュラ誤植されたのは有名である
ソ連出身(『CVS』や『ストIV』以降はロシア国籍に)のプロレスラー。モヒカンと傷だらけの肉体が特徴。
言わずと知れた投げキャラの開祖であり「遅い、硬い、強いの一発逆転キャラクター」として登場した。

元ネタは新日本プロレスに参戦し猛威を振るったレッドブル軍団の一員、ビクトル・ザンギエフ。ハラショーッ!
ソ連出身というのも彼が元ネタだが、実在のザンギエフは禿げ頭で筋肉ムキムキじゃ無い体型で吊りパン姿である。
『ストII』よりはむしろ『スーパーマリオ』(『魔界帝国の女神』版)の方が似ているような
体型的には新日本、全日本プロレスで大活躍した‘殺人医師’スティーブ・ウイリアムスが元ネタとも言われている。
更に顔や髪型は、アメリカの名作ドラマ『特攻野郎Aチーム』シリーズのコング役が有名な俳優兼プロレスラーの ミスター・T
あるいは梶原一騎原作の漫画『悪役ブルース』のL・ゴードンがモデルだろう。
名前に関しても企画段階では「ウォッカ・ゴバルスキー」と付けられていたが、
これは任天堂のアーケード『スーパーパンチアウト!!』に登場するソ連のボクサー、ウォッカ・ドランケンスキーが元ネタ
(後のソーダ・ポピンスキー)。
ついでに言うと「ゴバルスキー」も『魁!!男塾』に登場する牙大王のパロディキャラと同名だったりする。
+ 元ネタ集
これが元ネタ1、ビクトル・ザンギエフ。
ときはきた!それだけだ。

参考に元ネタ2、殺人医師の動画。
ガクガクプルプル・・・・これで死なない四天王はガチ。


キャラクター設定

ソ連の偉大なる指導者・ゴバチョフ大統領の命を受け、レスリングによる国際交流に努めるというのが彼の基本ストーリー。
脳筋に見える彼だが、実は大統領と同じ名門大学を卒業していたり(大統領の方が先輩で、レスリング部の先輩後輩でもある)、
読書好きで自伝『闘いのペレストロイカ』を執筆、出版したりと知的な一面も持つ*2
なお、現実のゴルバチョフ氏はモスクワ大学卒であり、恐らくストファイ世界でも同じ位の難関校と想像出来る*3

ゴロバチョフ以外にもレインボー・ミカ、『EX』シリーズに登場するインド人レスラーのダラン・マイスター
クロスオーバーを含めれば『CVS』のライデンとも交友関係にある。
ちなみに、ミカはザンギエフを憧れの人として慕っており「ザンギエフ様」と呼んでいる。

体の傷跡は基本的に正面にあるが、背中に一つだけ大統領を庇って出来た大きな傷跡が存在する。
ちなみに傷跡は『II'TURBO』までは赤色であり、生々しかったのだが、
当時はパンツや舌とカラーパレットを共有していたため、
2Pカラーは緑色の傷に緑色の舌というとんでもないカラーリングのザンギだった。
『スパII』以降は茶色に変更され、上記のような事態は起こらなくなった。

初登場の『II』では、


「ロシアの大地をお前の血でそめてやろうか!?」

「お前ごときの力でオレに勝てると思っているのか!?
         今度あったら腕をへしおってやるぜ!」

など、登場キャラクターの中でも特に過激な一面が目立ったが、『ZERO2』以降では大らかな性格が定着した。

ZERO3』以降、嫌いなものに「妙齢の美しい女性」がある。
これは別に男色家というわけではなくて、華奢な女性への免疫が無く投げるのを躊躇してしまうなど接し方に困ってしまうかららしい
(正確には嫌いなものというより苦手なものと言うのが適切だろう)。
また、『II'』における第二のカラーリングは当初は紫色だったのだが、
アメリカ支社のスタッフから「こんな色のパンツを履く男は同性愛者としか思えない」と指摘を受け、緑色に変更されたという逸話がある。
何故かソッチ関連の話題も多少見受けられるザンギさんである。

+ 都知事ザンギエフ?
将来ザンギエフは日本人のちっちゃい彼女と結婚し、なんと日本で都知事に当選しているという有名な噂がある。
その際の公約は「国会にスクリューパイル!!新都知事豪語」だそうな。
しかしながら、実はこれの出処は「ゲーメスト増刊号」のストII'のムックのコラムからであり、
残念ながら編集者が『ストII』キャラの未来を想像したアンオフィシャルな設定である事が後に判明している
(その後尾ひれがついて「『II'』の公式アルバムに載っていた」などの出所不明の噂が流れていたようだ)。
ちなみに上記の同じコラムで「ケンが男女双子の子供を授かる」話があるのだが、
現行の設定では「ケンの子供はメルのみ」と明らかに反映されていないため、
ザンギエフが都知事の話も恐らく本編では実現しない未来なのだろう。
まさかあのザンギエフが祖国を捨てて日本人女性と結婚するなんて事は……案外あり得るのか?
168cmは…まあ西洋人から見ればちっちゃいという事で

『スパIIX』では波動拳等の飛び道具に対抗するために、気を纏った掌底で飛び道具を相殺する「バニシングフラット」を編み出す。
『EX2』でも気を纏った手刀「グロウイングフィスト」を繰り出すなど、リュウ達ほどでは無いにせよ気を操る素養があるようだ。
また『CFJ』や『ZERO2』のEDでペットの熊の親子相手に修行をしている風景が見られる。
IV』シリーズでは有名人になっているようだ。

『V』では謎の覆面レスラー「ザ・ギエフ」が登場。
見た目は十字傷風デザインの入ったマスクを被っているザンギエフのようだが、正体は不明である
ザンギエフのアレンジコスチュームという扱いで、全く同じ技を使用するが、正体は不明である大事なことなので(ry
ザ・ギエフ…一体何者なんだ…。

MVC』シリーズでは『MVS』以降にメカザンギエフというコンパチキャラクターが登場する。
+ メカザンギエフ
『MVS』において、ベガの口車に乗ってしまったザンギエフがされた姿。メカらしく肌の色が灰色になっている。
性格も若干変わり、祖国の代わりにシャドルーを崇拝するようになっている。
性能については普段のザンギをベースに、ハイパーアーマーが付与され、
火を吹く「ウォッカファイアー」、ダブルラリアットの体勢で回転しながら上昇する「シベリアンブリザード」といった技が追加されている
(後にシベリアンブリザードは『スパIV』でウルコンとして復活したが別技と化している。詳細は後述)。
+ ED(ネタバレ注意)
ザンギエフは、自分の肉体は自分が求めていた鋼の肉体ではないと悟り、安易に誘いに乗ってしまった事を後悔した。
そして彼は元の姿に戻るため、旅立っていった。

なんで名門大卒のインテリが闇の組織の話に軽々乗ってんだよとか言わない。そもそも当時はその設定自体が無かったので仕方がない

『MVC』『MVC2』ではハイパーコンボアイアンボディ」によって通常のザンギエフから切り替える事で登場する他、
『スパIV』でのザンギのアレンジコスチュームとしても登場している。
アレンジコスチューム版は単なる色違いではなく、本格的にメカと化している。
さらにこのデザインのザンギがアメコミにて意外な形で登場する事に…。

+ 『シュガー・ラッシュ』では

2013年3月公開のディズニー映画『シュガー・ラッシュ』にも登場する。
この映画はコンピューターゲームの世界を舞台にした作品であり、彼以外にも、様々なキャラがメーカーの枠を超えて競演する。
ザンギエフは、ゲームキャラクター同士のグループセラピーの参加者の一人で本作に登場する。
……登場するのだが、一緒に参加する面子が、クッパDr.エッグマンカノウ・『パックマン』の敵キャラであるグズダ、
『獣王記』のラスボスセガ・バン・ベイダー、そしてベガ
全員がゲームの悪役やラスボスの類なのである(主人公であるラルフも『フィックス・イット・フェリックス』というゲームの悪役)。
それに対しザンギエフは悪党どころか悪役レスラーでさえない。
初出である『II』のEDを見る限り、今風に言えばソ連の「スポーツ親善大使」という国の看板を背負ったヒーローである。
なぜ悪役扱いなんだろうか……。
1994年に作られた実写映画や、その続編アニメの設定を取り入れたからか?
(シャドルー所属。ただしバカ故にベガが善人だと騙されていただけだったが。名門大卒の設定は…といっても当時は(ry
それともSFC版から「元闇プロレスラー」設定を発掘したからか?上記『マヴスト』のメカザンギの設定からか?
まさか「アメリカから見て冷戦時代まで敵国だったソ連出身だから」だなんて身も蓋もない理由なんじゃ……おや誰か(ハハッ
+ 実は…
…と様々な憶測が飛び交う中、映画のプロデューサーであるクラーク・スペンサー氏のインタビューで、
それに対する回答が述べられた。以下抜粋。
──1つ気になったのは、悪役の集会の中にザンギエフがいたことです。彼は悪役ではないようなイメージがあるのですが?

スペンサー氏: これは2つの理由があります。1つには、脚本家の1人が「ストリートファイター」を子供の頃本当に遊び込んでいたという大ファンで、彼からザンギエフは悪役なんだという主張があったからです。確かに、最初に登場した頃のザンギエフは、今のイメージよりも悪役の面が強かったんです。そのような主張があって、ザンギエフは悪役の集会に出ることになりました。
 もう1つは、ザンギエフは悪役ではないかもしれませんが、悪い行動はするという理由からです。ある意味で彼もラルフと同じで、自分は誰なのか、いい奴なのか、悪い奴なのかとアイデンティティについて悩んでいます。あの集会のシーンでラルフに向かって「君は悪役かもしれないけど、悪い奴じゃないでしょ?」と言うのは、彼がうってつけだと思ったからです。

 ザンギエフが悪役かどうかについてはアメリカのインターネットでも話題になって、ザンギエフは悪い奴かどうか、賛成派と否定派に別れて議論が沸騰したんです(笑)。そういった意味でも、面白い話題を提供できたと思います。
との事。やっぱり本国でも揉めてたようです。ザンギエフが何時悪い行動なんてした?!
普通死ぬスクリューパイルドライバーか、4コマなんかで度々ネタにされてた噛み付きか
ちなみに前述した『II』での過激なマイクパフォーマンスは英語版には存在しないため、日本語版をプレイした脚本家でもいない限りは無関係と思われる。
しかしCAPCOMのゲームには、原作でヒールレスラーと明言されラスボスも務めたアストロ(THE SCORPION)が存在するのだが…。
彼がこのポジションになれなかったのは、『ストリートファイター』と『マッスルボマー』の知名度の差なのだろうか?
あるいは原哲夫氏の許可が無いと出せなかったとか。

しかも『シュガー・ラッシュ』本編で「太腿に人間の骸骨を挟んで割るのが趣味」などと言っている。
ザンギエフはそう言う技を使えた事は無いのだが(強いて言えばニードロップ?)、一体どこからそんな設定が湧いて出てきたのだろうか…。
2018年に公開された続編の『シュガー・ラッシュ:オンライン』では、ヴァネロぺから「ムダ毛処理をしている」と言われたり、
前回悪役のグループセラピーをやっていた場所を借りて読書会を開いていたようだ。

ちなみに、MUGENではRoySquadRocks氏がラルフを公開している。

余談だが過去のゲーメストの記事によると、『II』の頃のアメリカ人プレイヤー達には投げ技が嫌われており、
もし対戦でザンギエフで使おうものなら"F※ck!"とまで言われたそうな。
事実か否かは定かではないが、そういう風評がキャライメージに影響した結果の悪役扱いという可能性もあるのかもしれない。


原作における性能

一撃がとても重く、特にスクリューパイルドライバーは三度決めればどんなキャラクターもKO出来る超威力。
しかしコマンドが一回転+パンチという難度の高いものである。
レバーを360度回す前にキャラクターがジャンプしてしまうため、
地上でいきなり出すのはプレイヤー操作時には不可能と当初は思われていたが、後にそうではない事が判明した。
詳細は立ちスクリューを参照の事。
また、初代『II』ではスクリュー→起き攻めをガードさせてスクリューという「スクリューハメ」が発見されてからは、
一度転ばせさえすれば逆転が可能という玄人好みのキャラクターとなった。
『II'』以降ではこの単純な投げハメが消えたものの、今度はスクリューのボタン離し入力からのダブルラリアットの保険が発見され、
昇龍など無敵切り返しを持たない相手にはハメが成立するようになったため『II』シリーズでは投げハメキャラとしての地位を確立していく事となった。

ちなみにこのスクリューパイルドライバーは、『II』以前に出た『ファイナルファイト』のマイク・ハガー市長が使う技が元になっている。
ハガーの場合は高くジャンプしてパイルドライバーをかけるという投げ技で、回転はしない。
ただし『II』以降に出たゲームではハガーも回転を加えたスクリューパイルドライバーを使用するようになった。
格闘ゲーム業界における必殺投げの草分け的存在であり、
「回転しながら高い所から地面に頭叩き付けたら痛い。というか普通死ぬ」という見た目からして余りにも説得力に溢れた偉大な技である。
というかむしろ原点からして頂点を極めてしまったレベルで説得力がありすぎて、
その後生まれたどんな投げ技もスクリューほど痛そうには見えないという問題が発生してしまったりもした(ザンギ自身の技も含めて)。
格ゲーにおける投げキャラの歴史とは即ちスクリューを超える殺人技投げ技の模索の歴史であると言っても過言ではないのだ。

 ザンギエフ、それは吸引率の変わらないただ一つのサイクロン!


その代わり歩き速度もジャンプ速度も遅く、さらにジャンプの高度までが低いのが短所。
これにより待ちガイルの格好の的となった。そうでもなくとも飛び道具には弱く、対戦カードには有名な「詰みダイヤ」も多い。
当時のプロフィールでもザンギエフが嫌いなものとして名指しで波動拳ソニックブームなどが挙げられている。
しかし、『ストII』シリーズではソニックブームやヨガファイヤーは本当に辛く嫌いで間違い無いのだが、
波動拳はむしろ「そんな硬直長いの撃ってくれるの?」と嬉しいものであり、
「波動拳は嫌いだけど苦手ではない」が『II』以後の他のシリーズでも殆ど当てはまるため、
リュウ使い筆頭のウメハラ氏にも「あいつはプロフ詐欺してる」とまで言わしめている。
むしろ完全に詰む斬空波動拳を名指しで嫌うべきである
ザンギエフが明確にきつかったのは『無印』と『II'』、国内版『スパII』であり、
『ターボ』ではハイスピードダブルラリアットによる荒らしで大幅に勝率が上がり、キャラランクでは上位に入り込んだ。
ちなみに、海外版『スパII』ではリバサ中アトミックスープレックスの投距離無限化という国内版には存在しないバグがあり、
対戦環境を完全に崩壊させてしまった。
『スパIIX』ではやはりダイヤグラムは下の方だったが、もっと弱いキャラがいたので最下位では無く、一発逆転の魅力も健在。
スーパーコンボ「ファイナルアトミックバスター」が加わったが、1ラウンドごとにゲージが空の状態から始まるというルール上ゲージが溜めにくく、
溜まる頃には「FABでなくても普通のスクリューを決めれば勝てる」という状況になっている事も多いため、戦局を大きく変えるまでには至らなかった。

しかしそんな彼も作品を経るごとに投げの威力が低下(反比例して技は増えた・通常技の性能が強化された)し、
ZERO3』ではレインボー・ミカという投げキャラが他にいたせいか投げるより殴った方が強いという性能にされてしまった
(…ただ、実はそのミカもまた投げより打撃がメインの性能くさいのだが…まあこの際それは置いておこう)。

果てには、『MARVEL VS. CAPCOM 2』では「3ゲージの投げ技HC(ウルトラファイナルアトミックバスター)」に対して、
「3ゲージあればディレイドで繋げた方がダメージ効率が良い」とか、
「そもそも2ゲージあれば即死させられますよ」(主にストームセンチネルのディレイド)とかまである。
しかもこの前者・後者とも、ウルトラファイナルアトミックバスターよりも当てやすい。3ゲージ使ってこの有り様。
スクリューが地上空中問わず掴める(喰らい判定の都合上地上スクリューで掴めるのは落下中のみ)など色々あったのだが……。
そもそもゲームの仕様上投げキャラでは通用しなかった。
そしてその後、『VS.』シリーズにおける更なる悲劇が彼を襲った。
これまではCAPCOM側の投げキャラ代表としてずっと登場し続けていたのだが、『SVC』ではヒューゴーにその座を奪われ欠場。
そして続く『タツノコ VS. CAPCOM』でも、アレックスが投げキャラ枠として出場を果した。でもアレックスってどちらかと言えば打撃キャラだったような
『II』から『III』のキャラへの世代交代とも取れなくはないが、時代の流れとは非情なものである。
更に『MVC3』『MVCI』でも投げキャラ枠を市長に持っていかれる始末。
これでは投げキャラどころか嘆キャラだと言わざるを得ない
なお、『MVS』『MVC』のTASではすごい勢いでゲージを溜める姿が目撃されている。
どうもハイジャンプと何かの特殊技フレーム単位で入力する類のもののようだが…あまりにも速過ぎて何が起こっているのか目視ではさっぱり分からない。
グっとしゃがんだらゲージが溜まった
ズドドドドド…

ところが、『IV』での彼は投げキャラ=弱キャラという等式を覆す性能に進化を遂げた。
威力の低下傾向にあったスクリューが他キャラの通常投げの約2倍(『ZERO3』などでは1.5倍程度)になり、
ダブルラリアットはしゃがんだ相手の食らい判定が少しでも拡大すると足払いですら潰せるほどの強判定に。
バニシングフラットも『II』時代の性能に近くなり、通常版はヒットして不利(反確あり)ながら戻りが早く、
EX版はヒット時の有利増大、移動距離延長、打撃無敵かつ空中ヒットで追撃可能という驚異的な性能を誇る。
さらに起き上がりにバニを重ねてそのままバニシングによる打撃とスカしてスクリューによる投げの二択攻め
(ジャンプするとバニが刺さり、スカされた場合ガードしたままだと掴まれる。戻りが速いので判別が困難)などから、
サガットリュウなどと同格の強キャラに数えられる。
ゲージがある時の接近能力の高さから天敵であったはずの待ちガイルに対して有利とさえ言われる。
ただしバニシングフラットは読まれると簡単に反撃されるので、起き攻め以外で多用すると手痛い反撃を受ける事になるため注意。
次作の『スパIV』では体力差の調整による体力低下(1200→1100)、空中での喰らい判定の拡大、
ダブルラリアットも反撃されやすくなるなど大きく弱体化したため、投げキャラとしての繊細な立ち回りが再び必要となった。
しかし注目すべきはウルトラコンボIIの「シベリアンブリザード」であろう。
エリアルロシアンスラムに続く空中投げであり、空中の相手を高度に関係なく吸って掴むという脅威の吸引力を発揮、反面威力は控えめ。
ビジュアルがスクリューキン肉ドライバーなのは3D化による正統進化か、はたまた開発の趣味趣向か。
サンダー・ホークやハカンの登場で投げキャラの層も更に厚くなったため、投げキャラファンの支持をどこまで得られるかが注目される。
+ 演出強化?
余談だが、『IV』でのスクリューはフィニッシュ時にザンギエフ、相手共にカメラの方を向くようになっている。
この演出により、なんとスクリューで相手の開脚を拝む事が可能になった

「これですっきりしただろう! なに、礼には及ばん!」

3DS版の『IV 3D EDITION』では必殺技のワンボタン入力の設定が可能となり超必のお手軽感が格段にアップ。おかげで祖国ボタンとバニボタンが(ry
ただし設定可能なボタンに限界があるので(3DSのタッチパネル含め10ボタンに通常技など基本操作を含め割り振る、必殺技は弱中強で別枠)、
1回転やバニシングフラットあたりはこれに頼らずとも出せるよう練習して枠の圧迫を抑えられるようにしておくといいだろう。
ちなみにこのシステムにより元より好調期だった天敵ガイルがイカサマーを会得し絶頂期に突入している

+ 『V』での性能
『ストリートファイターV』ではリュウ、春麗と並んで従来のデザインを保持したまま続投。
同作においては、バニシングフラットが削除の憂き目に遭い、お手軽な弾抜け手段は没収された。
更にクリティカルアーツもいつものファイナルアトミックバスターではなく、
相手を全力のバックドロップで地面に埋めて犬神家状態にする1F投げ「ボリショイ・ロシアン・スープレックス」となるなど、
全体的なイメージを刷新するべく勤められている。
バニシングフラットだけではなく、スクリューの打撃無敵没収、ダブラリの発生鈍化など、
『IV』で評価されていた部分は入念に没収されており、新技を生かして立ち回る事を要求してくる。
『V』のザンギの技はダブラリ以外は大体投げ(と当身系)であり、投げキャラとしての特色をより鮮明に打ち出したものとなっている。
いつものスクリューに加え、移動投げでEX版にはアーマーが付く「シベリアンエクスプレス」と対空投げでEXは打撃投げとなる「ボルシチダイナマイト」。
接近して密着した後これらの技をねじ込んでいき二択を迫るのがザンギの基本となる。
本作の目玉であるVトリガーは「サイクロンラリアット」。
自身が赤きサイクロンとなりもの凄い勢いで相手を吸引する(攻撃範囲というより文字通りの意味で)。
非常に当て易くフルヒットからノーゲージで二択、1ゲージでかなりのダメージを奪いつつ起き攻め。
更に吸引部分だけを当てればクリティカルアーツで追撃でき、Vゲージを持ったままで次の択に移行出来る強力なVトリガーである。
一方で本作唯一ザンギだけが持つ長い小技しゃがみ小P、アーマーでクラッシュカウンター対応の立ち大P、長すぎるジャンプ大Kに、
特殊技では移動技っぽく使えるニーパッドにいつものフライングボディプレスと手数はある。
特にしゃがみ小Pは単品でも鬼のような強さを誇るが、Vトリガーが溜まっていればそのままトリガーコンボに移行可能。

お手軽に弾抜けは出来なくなったといったが、お手軽でないというだけで弾には強い
本作の波動が全体的にそこまで良い性能ではないというのもあるが、特にVトリガーによる弾抜けからのリターンは膨大なものであり、
一度弾を抜ければ致命的な起き攻めに移行可能でプレッシャーがでかい。
また、バニの代わりといっては何だが前強Pのヘッドバッドによる弾消しには、
アップデートによってゲージ増加(撃った側より増加幅が大きい)というオマケが付いたため、
ガードでVゲージを貯める、ヘッドバッドでゲージを貯めるなどして相手側にもプレッシャーを与える事が出来る。
お前もうプロフィール欄の「嫌いなもの: 飛び道具」を消しとけ

シーズン1では結局切り返しが無いため攻め続けられる事に弱く、起き攻めも継続力に欠けたためそれ程の評価ではなかったが、
2017年のアップデートによってコンボでダウンを取りやすくなったり、打撃の硬直差が改善され爆発力と継続力が向上。
全体的にスタン値が減少する中でザンギのEX投げはスタン値が逆に向上し、攻めを数回通すとスタンという圧力をかける事が出来るようになった。
弾を主体としたゲームメイクが弱いというゲーム性にも噛み合っており、上位クラスの扱いを受けることもあった。
ガイルダルシムといったいつもの面子(とバーディー)は相変わらずやや苦手だが、これはいつメン以外には有利と言った方が正しい。
シーズン2で下位どころか最弱クラスになってしまったリュウザンギに対してやる事が無いぐらいのレベルである。
更に直後の追加アプデでちょっぴり弱体化と引き換えにやたらとスタン値の高い技が追加され、
起き攻めで無敵技をガードするとスタン値8割の特大リターンが得られるようになった。
ダウンを取ったレシピによっては一発スタン……というかその手の昇竜を持ったキャラは後ろ投げからでもスタンする。
結果として圧力が更に増し、世界各地でザンギエフが結果を残しまくる事態に陥っていた。

ただ、その後は他のキャラも大なり小なり強化されていったこともあり、ランク付けに差はあれど上位扱いされることはほぼ無くなっている。

『6』では従来のアトミックスープレックスが「ロシアンスープレックス」に名称が変わり(『EX』にも同名の技があったが内容は別物)、
コマンドも逆ヨガコマンドに変更された他、ファイナルアトミックバスターに代わる新スーパーアーツ「ボリショイストームバスター」を実装。
またモーションの端々で観客へのアピールを挟んでくるなど、歴代で最もプロレスラーらしいザンギエフへと新生を遂げた。

ちなみにこのザンギエフ、スクリューやFAB以外の必殺技に、自身の弱点をフォロー出来る要素を含む技が結構多い。
特に苦手な波動拳などの飛び道具に対しては、上半身無敵のダブルラリアットや飛び道具をかき消せるバニシングフラットで対抗。
更に、ジャンプした相手までは投げる事が出来ないという致命的欠点に対しても、
自らも跳んで相手を投げる対空投げ、エリアルロシアンスラムを習得する事で解消。
対空技なら既に上半身無敵のダブルラリアットがあるが、こちらはガード不能の超必空中投げ(例外有り)。
空中の相手に対して出すとカス当たりする超必が多い中、カス当たりとは無縁な対空超必は結構貴重な存在である。
スクリューやFABのような威力や派手さが無いので、よほど強力でもない限り注目はされないこれらの技であるが、
ザンギエフの立ち回りや魅力の強化に少なからず貢献している名脇役でもある。
なお、地上投げ・対空(空中)投げ・対飛び道具という技の組み合わせは他の作品の投げキャラにも比較的多く見受けられる。
そう遠くない内に、投げキャラ三種の神器、投げキャラ界の波動昇龍などと呼ばれる日が来るかもしれないし、やっぱり来ないかもしれない。


「コサックダンスは下半身の鍛錬になる!
 ダイエットにもオススメだ!」


MUGENにおけるザンギエフ

投げキャラ界の第一人者だけあって、日本だけでなく海外産のものも大量に存在する。

ストリートファイターII

+ MASA@DAS氏製作 II'仕様
  • MASA@DAS氏製作 II'仕様
Win版と1.1版の2種類が各々公開されている。2017年2月のJ:COMのWebSpace終了によるサイト消滅により、現在はマムル氏が代理公開中。
懐かしのII'仕様だけに凄まじい投げの威力と吸引力を誇り、画面の狭いMUGENでは開幕と同時に掴む事も可能。
通常投げですら2000年代以降のコマンド投げ以上に減る辺りが当時の仕様。
ただ、当然飛び道具には弱い。弾幕などもってのほか…と思いきや、人操作でガードを固めて少しずつ近寄れば意外となんとかなる相手も多い。
rei氏お馴染み対人戦用AIパッチの他、待ちガイルAIでお馴染みのmimimimi氏による立ちスクリューAIも公開されている。
また、12Pカラーでは殺意の波動に目覚め、阿修羅ハラショーを使う事が出来るようになる。
高笑いと共に移動する主に見た目が恐るべき技で、上記の立ちスクAIだと敵を掴んでいる時以外は常にあの笑い声がこだまする。
.
     _/ _/i   _/i    i'l,_
    ./  ./Щ   ./ЩY.    YЩ)
   ノ  ノニ;;ノ ノニ;;ノ    ヽ;;;ニi,
   /  /  i /  i      i  'i
   〉  〉  '' .〉  ''(_ .;;''';;:,  )''  〈  
   i,  i,    i,   "ヽi"台"i/"  i 
   >  > :;  > :;;;i "''''i'''"  i;;::: <
    i.,  i.,   i., ::;l :;;:;;:i:;;;:;;;: l;: ノ
    ヽ  ヽ  ヽ "'-::;;:;;::-'" /
     ヽ  ヽ:;  ヽ;;::___:;:___,,.:/
    /  / /-、''':::::'''..-''ヽ
   /_   /_ /_,,  ヽ;::;ノ '" ヽ
  /  / / x, ヽノヽ/ .x "'、
  (.,  (.,  (.,, ,. _/  \:; .,ノ
  i   i 彡 i 彡,,..ノ,     i".,,_ミi
   l┐ l┐  l┐i-7     ヽ"-iΠ
  /  /  // )      / \\
 (_ (_ (_/"       "'\__)

そんな彼の勇姿が今ここに形となって現れた

+ or2=3氏製作 スパIIターボHD仕様
  • or2=3氏製作 スパIIターボHD仕様
北米のXbox Live アーケードで配信された『Super Street Fighter II Turbo HD Remix』の画像を使用した、
D4設定に対応した高解像度なザンギエフ。簡単に言えば「高画質スパIIXザンギ」
上記のMASA@DAS氏製のように通常投げでもかなり減り、ラリアットを振り続けるだけであっという間に相手がダウンする。
またハイデフ化によりサイズが巨大化、それに伴い投げ間合いが更に拡大、鬼に金棒とは正にこの事。

しかし最大の特徴は、7Pカラー以降の「ちょっとアレンジモード」を選択した時に現れる。
なんと、身体が青っぽくなり巨大化してしまうのである。通称「ザンギポカリプス」ありえん
技も目からビームを放ったり、ミニザンギエフを放ったり、ザンギ型のマトリョーシカが現れたり、
避けようの無いパンチを放ったりとカオスすぎるまでのド迫力。ちょっとってレベルじゃ(ry
そしてこのザンギと戦う時は常に「スーパーメトロイド」のボス戦のBGMが流れるのだが、元ネタは恐らく「I wanna be the guy」だろう。

ちなみにこのモードだと狂の門番も倒せるので、狂キャラかと思われる。

ハヤテの人ことカッ昏倒氏のAIが公開された。
このAIは上記のmimimimi氏による立ちスクAI(改変自由)がベースになっているため、当然の如く凄まじい吸引力を誇る。
とは言え丸コピペというわけではなく、ちゃんとスパII X仕様の技も使用するので安心である。
また、裏のザンギポカリプスモードにも対応しているのだが、この手のキャラの宿命として攻撃頻度を上げるだけでかなりのキャラが詰むため、
人操作で挑む際はある程度レベルを落とした方が良いかもしれない。

また、Passer-by氏(或いは339氏ことSchmidt Hans氏)による、改変版の「殺意の波動に目覚めたザンギエフHD(エビルザンギHD)」が存在。
天魔空刃脚を始めとし、阿修羅閃空、瞬獄殺、はては禊まで使いこなす。
スクリューなどの元の技もそのまま使えるため、阿修羅閃空→スクリュー→禊と言った反則的なコンボを繰り出す事も出来る。
ただし、殺意の波動の副作用で通常より防御が薄く。それを補える、防御的な技やシステムが阿修羅閃空くらいしかないため、
一度劣勢に回ると瞬殺される事もある。
こちらは7P以降のモードが削除され、代わりにAIが常時起動する仕様になっている。
現在は氏のOneDriveにて公開中。

+ el氏製作 降龍仕様
  • el氏製作 降龍仕様
上記のMASA@DAS氏の改変キャラ。知る人ぞ知る海賊版『降龍』のザンギエフ。
なんとX軸で投げ間合いになればY軸がずれていても投げ可能というかなりズルい性能。
スクリューパイルドライバーで相手を掴んだはずが、相手は掴まれず普通に動けて、なおかつ普通にダメージが入るという妙な事態が発生する事も。
またそのスクリュー時中は基本攻撃が効かない
AIを全開にするとこのエアスクリューばかり使うようになり12Pのジェネラルズイグのんスーパーメカ翡翠
同じ投げキャラで有名なG-gonzalesなどをあっさり倒してしまう狂最上位クラスとなる。
かのRare Akumaも倒せはしないものの、時間切れまで粘る事が出来る。自重しろ元弱キャラ。
※el氏のAIは、公開停止で動画使用も禁止にされていたが、迷惑を被る方がいないか、
人目に曝す事によって気分を害する方がいないかに注意をしてくれれば、今後自由に使って頂いて構いませんとの事。

+ ミマァ氏製作 DragonEditionザンギエフ
  • ミマァ氏製作 DragonEditionザンギエフ
MASA@DAS氏のスプライトを使用し、かの悪名高い『海賊版ストII』ザンギ再現を目指して製作されたもの。
バグだか仕様だか何だか訳の分からない代物を原作再現しただけに、性能もかなりヤバイ。
空中スクリュー、ガード不能ダブルラリアット、死ぬまでやめない噛み付き、死ぬまでやめないアイアンクロー、
謎の攻撃判定大キック投げ「グレーテスト・ザ・ペレストロイカ」(仮名)などを可能な限り再現している。
特にスクリューの吸い込みっぷりがMASA@DAS氏版よりも更にパワーアップしており、
ダメージも標準キャラなら一発で即死に追い込む凄まじい威力を誇る。ゲージ消費超必?そんなもの無いよ…実に良キャラですな(キリッ
低く見積もっても凶下位クラスなので、うっかり場違いな大会やトナメに出さないように。
AIは未搭載だが、2013年8月5日に蜂百合氏のAI(10段階にレベル調整可能)が氏のOneDriveで公開された。

+ しらたま氏製作 アンチガイルザンギエフ
  • しらたま氏製作 アンチガイルザンギエフ
打倒ガイルのために開発されたアレンジ版ザンギ。
ソニックブームとサマーソルトキックを会得、バック転画面端から逆方向の画面端に移動したり無想転生風にパワーアップしたり、
投げ連続で繋げるコンボを繰り出したりする。改造前のスクリュー一発の方が減っているような気が

AIは搭載済み。もちろん対ガイルには相性抜群である。
+ 大会における実践例
15:19~

ストリートファイターZERO

+ M.M.R.氏製作 ZERO3仕様
  • M.M.R.氏製作 ZERO3仕様
現在は入手不能。ZERO3仕様なので、空中ガードはあるがダッシュやバックステップは無い。
デフォルトAIは搭載されていない。

CAPCOM vs. SNK

+ 悪咲3号氏製作 CVS2仕様
  • 悪咲3号氏製作 CVS2仕様
氏の引退により長らく入手不可であったが、2022年4月の活動再開に伴い再公開された。
恒例の『CVS2』仕様だが、オリジナル要素としてレインボー・ミカを呼んで同時に攻撃する「愛と友情のツープラトン:ロシアより愛を込めて」や、
MVC』で使っていた「ウルトラファイナルアトミックバスター」と言う、2つの3ゲージ技が追加されている。
さらに7Pカラー以降で『MVC』の隠しキャラ(『MVC2』では通常ザンギから変身)であったメカザンギエフの技を使えるザンギエフとなる。
ただし『MVC』のようにハイパーアーマーなどは付加されていない。

優秀なAIがデフォルトで搭載されている他、大艦氏とfoolish owl氏による外部AIも存在する。
なお、いずれも最新版本体には対応していないので注意。
大艦氏によるAIパッチはJ・J氏のサイトにて代理公開されていたが、現在は非表示。
foolish owl氏のAIは戦術志向、反応速度、特殊ガード(主にジャストディフェンス)の使用頻度、ゲージ溜めを使用する機会を設定可能。
ただし製作者のブロマガがサービス終了により閉鎖したため、現在は公開場所であるOneDriveに辿り着くのが困難になっている。
foolish owl氏AI

+ rei氏製作 CVS2仕様+α
  • rei氏製作 CVS2仕様+α
ラウンド開始前にレバー上下でグルーヴを選択でき、
レバー左右で『スパIIX』、『ZERO2』、『ZERO3』、『CVS1』、『CVS2』、『CFJ』、『IV』、EX-mode仕様を選択可能。
声やグラフィックなどは変わらないが、主に通常技やコマンド投げの性能が変化する。
EX-modeではダブルラリアット系とエリアルロシアンスラム以外の技が全て入れ替えとなる。
スクリューパイルドライバーの代替技となるスーサイドパイルドライバーは自分も若干だがダメージを食らうという、
正にスーサイドの名に相応しい技となっている。
上記の技以外にも遠距離の相手を引き寄せて投げるファイナルサイクロンバスターといった個性的なものが多い。
中々強いAIが搭載されており、動画での出番も多い。

ストリートファイターIV

+ rei氏製作 IV仕様+α
  • rei氏製作 IV仕様+α
こちらはゲージや技の仕様・威力が『IV』のものになっており、
ドットの都合上立ち大Kのリーチが短いなど仕方ない点もあるが、上記にあるような強烈なザンギが再現されている。
声とグラフィックは『CFJ』の物を使用しており、やたら鼻息が荒い
上記のCVS2版と同様、AIも標準で中々強いものが入っており、かなり優秀なキャラとして仕上がっている。
09年10月に大規模な修正が行われ、SEとCVが『IV』のものになり、CFJモードも搭載された。
また、ブリスやられにも対応している。
改変はご自由にとの事。

MARVEL

+ うんこマン氏製作 X-MENvsSF仕様+アレンジ
  • うんこマン氏製作 X-MENvsSF仕様+アレンジ
X-MENvsSFをベースに、メカザンギエフのシベリアンブリザードが使えるなどアレンジが加えられている。
AIは未搭載。

+ Kamekaze氏製作 MVC2仕様
  • Kamekaze氏製作 MVC2仕様
ダッシュで相手に触れると掴む、スーパーアーマー付加、メカザンギエフに変身可能などなど、MVCにおける性能が再現されている。
メカザンギエフになると機動力が低下しガードが出来なくなるが、ハイパーアーマー状態になり攻撃力も上がる為、少なくともAI殺しにはなるだろう。
ウルトラファイナルアトミックバスターは、3ゲージ使う割には威力は5割弱と、やや控えめ。
強力なAIも標準搭載されている。
元ゲーでは周囲が周囲だけに弱キャラに甘んじてしまったが、MUGENでは果たして……。

その他

+ 民名書房氏製作 KOF仕様
  • 民名書房氏製作 KOF仕様
KOF』仕様という事で4ボタン式になっており、また通常技からコマンド投げが連続技になる。
ただ、その分威力もそれなりに抑えられているが。
『KOF'98』のADVANCE及びEXTRA、『2001』『2002』の4種類から、好きなシステムを選択出来るようになっている。
本体のConfig.txtでモードを固定する事が可能であるが、記述の関係上2P側だと上手く機能しない。
2Pも対応するにはCNSファイルの「モードチェンジ」の部分を少々書き換える必要がある。
現在、本体は代理公開していたサイトの消滅により正規入手不可だが、改変・転載自体は自由。

AIはデフォルトで搭載されている他、青村氏による全モードに対応した外部AIも存在する。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴うサイト消滅以降は、hamer氏によって代理公開されている。
プレイヤー操作

+ シオン好きの名無し氏製作 マッスルボマー仕様
  • シオン好きの名無し氏製作 マッスルボマー仕様
「Zangief_MB」というフォルダ名だが、仕様はメルティブラッドではなくマッスルボマー。
ですからー氏のマッスルボマーキャラをもとに制作されており、セービングや我慢補正などのシステムを搭載。
AIもデフォルトで搭載されている。
ボイスを『CVS』と『IV』から選択が可能。

+ Felicity氏製作 見た目ポケファイアレンジ
  • Felicity氏製作 見た目ポケファイアレンジ
スプライトはポケットファイターのものだが、メガクラッシュセービングアタックがあるなど、中身はほぼ別物。
EDでの縁から、フェリシアをアシストとして搭載。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ Yajirushi氏製作 KOF風ドット
  • Yajirushi氏製作 KOF風ドット
CROSS†CAT氏のグリフォンマスクを改変して作られた、『KOF』風ドットのザンギエフ。
システムも『KOF』風であり、ゲージ溜めや回り込みなどが使用可能。『KOFXIII』風のEX技も搭載されている。
…が、改変元のReadmeがそのまま残っていたり、フォルダ名が「zriffon_pro」だったりでなんだか不安になって来るが、
「スクリューパイルドライバー」をはじめとする持ち技の数々がしっかり再現されており、ガワだけ替えたキャラという訳ではない。
勝利ポーズや一部のモーションがグリフォンっぽかったりするけど
なお、上記の通り付属のReadmeは改変元のものなので、詳しい操作方法は各自cmdを開いて確認されたし。

AIはデフォルトで搭載済み。
元のグリフォンのAIを改変したものであるらしく、相手が離れていると立ち小Pやしゃがみ強Kを連打して牽制し、
飛び込みにはエリアルロシアンスラム、飛び道具には回り込み…と、堅実かつ嫌らしい立ち回りで攻めて来る。
紹介動画(公開サイトへのリンク有り)

+ AnimugenZ氏製作 KOF風アレンジ仕様
  • AnimugenZ氏製作 KOF風アレンジ仕様
上記の『KOF』風ザンギエフを改変したもので、AnimugenZ氏が手掛けるアレンジシリーズ「KOF XI UM」の内の一体。
システムが『KOFXI』風になり、スパキャン・ドリキャンが新たに搭載されている。
EX技は削除されたが、代わりに超必殺技として『V』の「ボリショイ・ロシアン・スープレックス」を習得。
サイズも改変元より一回り大きくなっており、より見栄えが良くなった。
ただし、一部の超必殺技を決めると動かなくなるという不具合があるので注意。
なお、Readmeに書かれているのは改変元からの変更点のみなので、詳しい操作方法は各自cmdを開いて確認されたし。

AIもデフォルトで搭載されているようなのだが不具合があるらしく、
直立不動でスライドして来たり、その場でローリングを繰り返したりと、かなり挙動がおかしいのが難点。
DLは下記の動画から

+ ですからー氏製作 Wrestling-MIX仕様
  • ですからー氏製作 Wrestling-MIX仕様
『マッスルボマー』や『ファイヤースープレックス』など多数のレスラーを製作した、ですからー氏による独自仕様。
スプライトは自作の3Dモデルが使われている。
操作方法は強弱パンチキックの4ボタンに、Zでセービングブロック、レバー+Zで投げ技関連、
Cでショートステップ、レバー+Cで追撃技関連というものになっている。
必殺技や超必殺技もお馴染みの物が揃っている他、スーパーストンピングとかロシアンビートとかマイナー技までも網羅。
『最狂超プロレスファン烈伝』で描かれた幻の必殺技「アキレス腱固め」まで搭載されている。
+ どういうものかと言うと
時は1990年代。プロレス団体が分裂、旗揚げ、崩壊、消滅の集合離散を繰り返していた激動──と言うか暗黒の時代。
ブームになった異種格闘技戦に出場したプロレスラー達がグレイシー柔術などに敗北し「プロレスは弱い」「八百長」などと蔑まれ
(現在の「プロレスはプロレス的な意味で強い」「八百長では無く魅せるスポーツ」
 と言う観念が定着したのはこの時代の辛い経験があったためで、当時は本当に悲惨な時代だった。
 その前段階として「八百長では無く真剣勝負だ」と言い張っていた時代があり、それが内部証言で「嘘でした」とバレた衝撃から、
 社会的に嘘つき呼ばわりされていたのである)、
それでもなおプロレスファンとして一致団結して熱く応援しつつも、どの団体のファンなのかで熱く張り合う、狂気の野郎どもを描いた作品である。

基本的にはプロレス関係の話が描かれた漫画なのだが、舞台となる90年代は、奇しくも対戦格闘ゲームが大ブームを呼び起こした時代でもあった。
ここで最狂プロレスファンvs格ゲーの異種格闘技戦が始まる。こっち来んな

あるデパートで、とある対戦格闘ゲームの店頭プレイで子供達が遊んでいた。
そこでプロレスファンが見た光景は、空手家にやられてしまうプロレスラーの姿。
子供たちは「プロレスってインチキで弱いからゲームでも弱く設定してある」「プロレスラー弱い、レスラーじゃ勝てない」と口走る。
プロレスファンはそこに子供にプロレス技をかけつつ乱入し、「プロレスラーの本当に強さを教えてやる」と意気込むのだが、
操作方法がプロレスゲームと違うので格ゲーで勝てない。
しかも子供達は平気で投げハメを繰り出すクソガキ共だった。
頼みのスクリューパイルドライバーは「そんな軟弱な技、藤原組ファンの俺が使えるか」格ゲーマーからは理解できない信念によって拒否。
もはや打つ手も無く、リュウの飛び蹴りからの投げハメによってとどめを刺されそうになってしまう。
このままではプロレスが空手に負ける──!!

その時プロレスの神が奇跡を起こした。
当時まだ存在していなかった地上からの対空投げ、アキレス腱固めが発動して一撃KOで逆転勝ちを収めたのだ。
かくしてプロレスの強さを見せつけ、なおも食い下がる子供達を相手に指の皮を剥きつつ戦い抜き──
その結果、そのデパートで開催されていた藤原組の握手会に間に合わなくなった。
しかし格ゲーで戦っていた相手の少年がプロレスのLDを購入してる所を見かけ、
プロレスの強さは彼に伝わったのだと、ファンとして最高の感激に打ち震えるのだった……。

その性能は原作通り即死させる事が可能だが、使用の可否、即死にするかどうかの2点をコンフィグで選択可能。
デフォルトではいずれもOFFになっている。この漫画を知らなかったら何が起きてるのか全く分からんだろうからな
AIはデフォルトで搭載済み。
8:46~(アキレス腱固めは12:39~)

2023年7月25日の更新により3Dモデルが一新され、
新たに「ヘルスタブ」や「サイクロンラリアット」といった『スト6』の技も追加された。
19:55~

アレンジ

+ 3㌶氏製作 ザンギース
  • 3㌶氏製作 ザンギース
ザンギュラを製作した3㌶氏による、ザンギの皮を被った別の何かその2。
「ごんぶと」(ギース・ハワードの技を使う)と「サイコ」(麻宮アテナの技を使う)という2つのモードを切り替えつつ戦う。
ギースがごんぶとなのは、日清のカップうどん「ごんぶと」のCMに出ていたセガールのイメージから。
2016年のフリーティケットシアター終了によるサイト消滅で入手不可となっていたが、2019年2月より、はいうぇい氏によって代理公開されている。

声は「ごんぶと」はギース、「サイコ」はアテナなのにベガ(西村知道氏)のものが使われており、
モーションの1つ1つと合わせて笑いを誘うがなぜか違和感を感じさせない。
スーパーフェニックスインフィニティーではサイコクラッシャーと叫び、サイコキャノンと言いつつサイコボールを撃つ。
シャイニングクリスタルビットでは案の定股間をいじり、雷光回し蹴りはどう見ても頭突き(下段無敵という特性は変わっていないが)、
デッドリーレイブの締め、真空投げはもちろんスクリューパイルドライバーである。
他にもギースやテリーイントロで葬る、「ハ羅生(ハラショー)門」などネタ満載。
AIもかりま氏のものが本体と同じサイトで別途公開されていたが、こちらはサイト消滅に伴い入手不可。

+ O Ilusionista氏製作 レッドサイクロン
  • O Ilusionista氏製作 レッドサイクロン
魔改造に定評のある氏のザンギエフアレンジで、「Brazil Mugen Team」の改造キャラ企画「Spec Ops」シリーズの1体。
2022年12月の更新により、MUGEN1.0以降専用となっている。
赤いマスクを被ったマスクマンになっており、通常投げはまず相手を掴んだ後にレバーとボタンで様々な技に変化する、
マッスルボマー』などのプロレス系ゲームの仕様を搭載。
必殺技は元のザンギとは異なり、超ドロップキックや、ジャスティスハリケーンのような技を使いこなす他、
ダッシュが攻撃判定付き&いつでもキャンセル可能という何気にぶっ飛んだ性能をしている。
派手な演出の技が多く、プロレスキャラとしての見栄えも十分なのだが、
腰を突き動かしたり(違うのかも知れないが、そうとしか見えない)、おならをかましたりする投げ技のおかげで大変下品である。
また、勝利ポーズでゲップをするのだが、それがまた非常にリアルな音で、ぶっちゃけ汚い
動画に出すにはかなり注意が必要。

AIは中々強いものがデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIも公開されている。
後者は恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、アドバンシングガードや前述のダッシュの使用頻度を設定可能。
想定ランクは強~凶下位との事。
紹介動画(公開サイトへのリンク有り)

なお、キン肉バスター専用食らいモーションのアニメーション番号(9005)が、
リリスのグルーミーパペットショウ(アニメーション番号9000~9007)と重複しており、
このためバスター技を食らうとバスター技を決めている相手の肩の上で、腕を広げて歩いているという妙な構図になってしまう。
ダメージは入るし試合は無事に継続されるが、なにしろ見た目がよろしくない。
プロレス系の大会でバスター技を使うキャラクターと対戦させる場合は、airファイルから該当部分を一時削除した方がいいかもしれない。

+ ELECTR0氏(Electro氏)製作 Ultimate Zangief
  • ELECTR0氏(Electro氏)製作 Ultimate Zangief
『II』のドットを使用した新MUGEN専用のアレンジキャラ。
1.0用と1.1用の2種類が公開されている。
従来の要素に加え、新たに描き下ろしたモーションの完成度は高い。
中でも3ゲージ技の「Ultimate Final Atomic Buster」の演出は必見である。
また、アーケードモード用のOPとEDも搭載されている。
紹介動画(公開サイトへのリンク有り)

+ Mulambo製作 Drunk Zangief
  • Mulambo製作 Drunk Zangief
MUGEN1.0以降専用。
ピングーなどの作者として知られるMulambo氏による、超カオスな改変キャラ。
単体公開はされておらず、同氏製作のコンプゲー『Street WTFighter』に収録されている。
「DRUNK」の名の通り常に酔っぱらっている感じであり、
必殺技で盛大に吐くし、なんならニュートラルでも吐くという(動画使用的にも)色々ヤバいキャラである。


他にも、マッチョの巨漢という事もあって、上記のレッドサイクロンの他にも『デビルマン』の魔獣ジンメンや、『リンダキューブ』のヒュームなど、
ザンギエフのドット絵をベースにしたアレンジキャラはいくつか存在する。
ネタでこんなものもある。
+ ガチムチ兄貴注意
仕方ないね


+ 動画ネタバレ
咲夜ブランドーの時に入門したザンギ。

また、時は流れ移ろうとも彼こそが投げキャラのKing of Kingsである事を命を懸けて証明してみせた動画がこちらである。

3R目は必見。

そして彼は神話となった…。

また、オールスターゲージ増々トーナメントでは寝雪と共に伝説的死闘を演じた。
何も言わずにこの動画の最終試合を見て欲しい。
双方一歩も引かぬ攻防、膠着状態、そしてまさかの決着。間違いなくMUGEN動画史上に残る一戦である。

後のタッグ戦では、この二人が今度は仲間として並み居る強豪に立ち向かい、
コンビネーションが良いわけでもないのに個々の力で勝ち進み、最終的にベスト8という素晴らしい成績を残した。





 「国家のために戦える幸せ!

  勝利をもって応えるしかない!」

出場大会

+ 一覧
+ ザンギエフ
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
+ ザンギース
【ザンギース】
シングル
タッグ
チーム
その他
凍結
削除済み
+ メカザンギエフ
【メカザンギエフ】
シングル
タッグ
チーム
その他
凍結
+ レッドサイクロン
【レッドサイクロン】
更新停止中
削除済み

出演ストーリー

+ 一覧

プレイヤー操作

MUGENキャラをさっくり触ろお!!(「ザンギエフ」で操作キャラ(民明書房氏製)、さまざま28操作キャラ(AnimugenZ氏製))
R-9cで色々と戦う動画(part54、or2=3氏製(ザンギポカリプス))
単発!良キャラ発掘絵巻(part01及び操作キャラ、or2=3氏製)


"Большая, победа!(ボリショイ,パビエダ!)"(訳:大勝利だ!)


お勧めコンボ

キャラ特性上コンボに組み込める技は限られるため、通常技が中心となるが、
それでも破壊力は決して低くは無く、狙う価値は十分にある。

+ or2=3氏スパIIターボHDザンギエフ
コマンド 備考
2中K → バニシングフラット 下段始動の基本コンボ。お手軽でダメージも大きめだが密着した状態で出すと非常に不利になるので注意。
J強P or J2強P or J強K → 2弱K → 2強K 通常技のみによる3段コンボ。単純だが非常に強力。
J強P or J2強P or J強K → 中P → 2強K 画面端なら2段目を中Pにしても安定する。
J2強P(めくり) → 2中K → クイックダブルラリアット めくりでヒットした場合はこちら。


関連項目



*1
サガット78kgのせいで目立たないが、ザンギエフも体重が「どう考えてもあり得ない」設定になっていた
というのも、人間とは思えないこの体格でありながら、体重が115~121kg(!)しかなかったのである。
BMIで表すと25.83(II)、26.42(ZERO)、25.11(IV)で、いずれも肥満1度。
この身長と体重で筋肉質なら、むしろ標準的な体格になるはずである。まさか外面は着ぐるみなんじゃ…?

さすがにヤバいと思われたのか、『V』では全体的に体重の設定が見直された中、
ザンギエフは特に増加幅が大きく、体重は181kg、BMIは39.52(肥満3度)となっている。
サガットの記事でも触れているが、『II』当時は380ポンド(172.365kg)とする資料もあったので、そちらに寄せたともいうべきか。

……しかし、参考までに実在人物の例を出すと、
ボブ・サップ 196cm / 145kg / 37.74
バッドラック・ファレ 193cm / 160kg / 42.95
アンドレ・ザ・ジャイアント(全盛期) 223cm / 236kg / 47.46
いずれもザンギエフより細く見えるが、アンドレ氏はもとより現役のファレ氏でも肥満4度である。
身長214cmだと197kgでファレ氏に、217kgでようやくアンドレ氏に近いBMIになるので、170~180kg程度では……
まあ創作物ではよくあることではある。
『ZERO』設定よりも軽くなってしまったサガットと比べれば十分マシだし。
デフォルメ(作品中では実際以上にデカく表現しているだけで現実にいたら相応の見た目)と言ってしまったらおしまいだが

*2
+ インテリ設定の裏話
そんなザンギのインテリ設定だが、彼が初登場した『II』当時の設定資料集などから鑑みるに実は元々そんな設定は無かったと思われる。
詳細は実際にこの件について真面目に検証した個人サイトを閲覧するのが早いが、
どうやらそのサイトが昔載せていた指摘やアンオフィシャルな考察がWikipediaに丸々転載され、
「モスクワ大文学部を首席で卒業」など尾ひれも付いて拡散していったようだ。
しばしば主張される「対戦相手にロシア文学や読書を勧めている」「トルストイの一節を引用した台詞がある」も、
前者(『XVS』『MVS』)は状況や当時の設定からして頭の良さに必ず結び付くとは限らず(アメコミキャラとの共演故の対比とも考えられる)、
後者(『MVS』)については「筋肉に勝るものなし」と、明らかに間違った格言を言ってたりと
(ちなみにロシア軍歌「赤軍に勝るものなし」が近い。トルストイですらない)、
当時のWikipedia他の要出典な記述を鵜呑みにしたユーザーが非常に多かった。
ところが公式の方もその「インテリザンギ」を逆輸入し、それが上の記述に繋がった。
結果として現在、ザンギエフが賢い人物なのは非公式でない、正規の設定となっている。
それにしても一サイトの記述から話を盛られてまで爆発的に拡散された果てに公式設定となるとは、インターネットの影響力とはかくも凄まじいものである。

*3
ちなみに「モスクワ大学は東大入学以上の難関」と時折言われるが、
実際のモスクワ大は世界大学ランキング(QSなど)で大体90位前後であり、30位前後の東大と比べれば差が大きい。
どうも「ザンギエフはインテリ」説が広まる初期に変な伝わり方がしたらしい。


最終更新:2024年03月29日 22:13