シルバーサムライ








 「ヤマトダマシイ!」

+ 日本語吹替声優
  • ケンイチロウ・ハラダ
浦山迅
1992年アニメ版(トゥーン・ディズニー版)
西川貴教
『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』

  • 矢志田市朗
坂口芳貞
『ウルヴァリン:SAMURAI』

西川氏は『ディスクウォーズ』のOP曲を歌っているT.M.Revolutionである。
そのためか主題歌CDのパッケージアート中央にはシルバーサムライの衣装を身に着けた西川氏が描かれている。

アメリカのマーベルコミックスに登場するヒーロー(場合によってはヴィラン)。初出は1974年の『デアデビル #111』。
カプコンの格闘ゲーム『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』や『MARVEL VS. CAPCOM 2』にも出演している。
比較的珍しい日本人のミュータント。現在ではサージやアーマーといった日本人ミュータントも増えてきたが。


設定

本名はケンイチロウ・ハラダ*1。身長198cm。体重113kg。
日本のヤクザであるシンゲン・ヤシダの非嫡出の子として産まれた。
国際的テロリストであるヴァイパーの護衛などもしていたが、異母妹のマリコ・ヤシダの死
ウルヴァリンの婚約者であり、結婚式当日に敵対するヤクザにより河豚の毒で暗殺された)を切っ掛けにヤシダ一家の総帥となった。
このあたりからがヒーローとしてのシルバーサムライが活躍する時期であり、
政府が結成した日本初のヒーローチーム「ビッグ・ヒーロー・シックス」のリーダーにもなった。
しかし、ブラインドスポットによって洗脳されてしまい、再び犯罪行為を開始する。
そして捕まってしまい刑務所に収監されていたが、ヴァイパーとザ・ハンドによって救出される。
仲間に誘われもしたがそれを拒否し、アベンジャーズと協力して彼らを打倒した。
そして、再び日本人のために戦う事を決意し、ヒーローとして復帰した。
その後は日本の首相の警備チームのチーフを担当していた。

ウルヴァリンとは先述の通り義理の兄弟であるという以外にも因縁が強く、最初は対立していたが戦いの中で実力を認め合い、
時としてウルヴァリンに協力し、ウルヴァリンからは彼の持つ銘刀と引き換えに養女アミコの養育を頼まれるような仲になった。
…が、後に別の理由から再び対立し、ウルヴァリンに片腕を奪われる結果になっている。
ちなみに、その戦いで腕と引き換えにウルヴァリンの心臓を貫いたが、例の能力によってウルヴァリンには傷跡すら残っていない。

ヒーローとしての能力は、物体に対してミュータント・エネルギーをチャージする能力であり、
メインウェポンである刀にチャージする事で、アダマンチウム以外の物質なら大抵斬り裂けるほどの切れ味を持たせられる。
当然だが、刀を使った戦闘技能自体にも非常に長けている。
他にもテレポーテーションリングを装備しており、瞬間移動も可能。
さらには出身と経緯から、犯罪組織の活動についてもよく知っている。
着ている鎧は現代になって作られた軽量のスチール合金製で、別に戦国時代からどうこうといった品ではない。
また、見た目通り日本観が勘違いされていた頃に創造されたキャラクターなため、城に住んで大名を名乗っているといった設定もある。

ちなみに、上記の首相の警備チームなどの収入が中々良いものなのか、
高級マンションに住み巨大スクリーンで映画等を見ながら悠々自適な生活を送っていた。
まあ、そのせいで現在指名手配中で根無し草状態のスパイダーマンや敵対しているハズのウルヴァリンがいるチームにたかられたり、
避難所に利用されたりしていたが……。
ちなみに硬派を気取っているが実はアイドルオタクだったりする
(自宅の一室でアイドル映画を見ている所にニューアベンジャーズが侵入、ドルオタなのがバレてしまった)。

その後、ザ・ハンドの忍者に襲撃され、大量の忍者を道連れに戦死した。
死後も地獄に来たウルヴァリンに恨み言を言ったりしている。
その後、息子のシン・ハラダ*2が二代目シルバーサムライを襲名。父親とは別のウルトロンっぽいアーマーで戦っている。

+ 『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』では
日本で製作・放映されたアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』にも登場。
第10話では日本での活動の相互不可侵のためにアイアンマンが彼のもとに交渉に赴き、少しいざこざがあったものの、
かつて妹がアイアンマンに助けられた事と、アイアンマンのパートナーであるアキラの覚悟を見て、彼らの活動を黙認した。
最終回ではアイアンマンを救いに参上した。


格闘ゲームにおけるシルバーサムライ

『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』、『MARVEL VS. CAPCOM 2』に参戦。やはり刀を使用した戦法を得意としている。
巨大な手裏剣やエレメンタルプロパティを注ぎ込む事で炎、冷気、雷を宿した刀を使用する。
武器持ちだけあって通常技のリーチは長いが、刀の部分にはシリーズを通してしっかりと喰らい判定が付いている。
2段ジャンプ、空中ダッシュ、飛行が無いため機動力にはやや欠ける性能となっている。
また『MVC2』ではマーベル側のキャラクターで英語を喋らない二人の内の一人であり、日本語を喋る。
ちなみにもう一人はロシア語を喋るコロッサスである。

X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』における性能及び小ネタ

全体的にリーチが長く攻撃回数も多いため、攻めの一手で押してゆくタイプ。刀を使った通常技には削り能力もある。
ハイパーXの「雷鳴剣」はストームのライトニングストームと同様の実質全画面判定攻撃である。
(ただし意外と判定に隙間があるので小柄なキャラには相性が悪い)
下段技が一切無いという大きな弱点があり、慣れたプレイヤー同士の対戦だと勝つには一工夫が必要になってくる。
使用人口は比較的多いのだが、初出の『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』で使われた一番の理由が、
「隠しキャラの豪鬼を出すコマンド失敗すると選ばれるから」という悲しいキャラクターでもあったりする。
ジャッ ジャッ ジャッ … ビシッ シルバァサムラーイ
今は亡きゲーメストにてシルバーサムライの攻略記事に「豪鬼を出すのに失敗したあなたも!」と書かれた事も……。
勿論、単純に向こうの作品では珍しい日本人(という設定の)ヒーローキャラクターという点や、
純粋に彼が好きで使用していたプレイヤーが少なからずいる事を理解した上で楽しんで頂きたい。
なお、これはVer.2.00以降かつ1P側の話であり、2P側だとスパイラルになる。ついでにレアなVer.1.00だと1P側がセンチネル

MARVEL VS. CAPCOM 2』における性能

『X-MEN COTA』参戦キャラが『VS.』シリーズに参戦(アシスト専用キャラ含む)していく中、
スパイラルと共に『MVC2』で復活。
COTAの時とは違い通常技に下段技が追加されたのでガードを崩しやすくなった。
一方でXパワーの分身や目くらましは削除された。
防御力は通常キャラの一段階上(被ダメが93%)と若干硬い。
ビーム系飛び道具や無敵対空を持たない、また上記の通り機動力も無いので、
切り返せない&遠距離から固められるとどうしようもない…が、
実質全画面判定+高威力の雷鳴剣で相手側のアシストを巻き込めるという強みを持つ。
自身がアシストに回った時の性能は平均的。手裏剣を投げるβアシストが無難か。
キャラランクは大体中堅とい言った所。近い所にリュウケンがいる
(このゲームの場合、「中堅=ガチ対戦ではまず使われない」なのだが。詳しくはここで)。

また、シルバーサムライは『X-MEN COTA』から続く削り能力に特化しており、
飛び道具の手裏剣、HC版の超手裏剣と安定した削り能力は衰えていない。
そんな彼に本作で追加されたハイパーコンボ「氷牙陣」は、
画面中央に飛び刀を地面に突き刺し全地上判定飛び道具を出すハイパーコンボなのだが、
相手を飛び越えるようにめくり攻撃でガードさせた場合、
キャラクターによっては最大で体力が6割消し飛ぶ
(相手キャラによっては正面密着で削り当てた場合にも同等の削りダメージを与えられる)。

また、『X-MEN COTA』からある「闘気」というハイパーコンボも健在。
これは重ね掛けが可能で最大三段階まで出来る(三段階中でさらに重ねた場合は闘気モードの時間延長)。
効果はチェーンコンボ数アップ、攻撃力上昇、防御力上昇である。
ただし、重ね掛けをしない場合攻撃力は上がるが防御力が減少、防御力が上がるが攻撃力が減少といったデメリットもある。
この闘気モードは有用性の高い氷モードが驚異であり、
防御力が倍化、二段階まではスーパーアーマー、三段階目でハイパーアーマー能力が付与される。
そして、上述の氷牙陣を発動出来るのがこの氷モードである。

他に強みを上げるとすれば、しゃがみ状態のシルバーサムライには投げ技が効かない。
端的に説明すると、これは食らい判定(MUGENで言う所の青枠)と投げ判定(投げられ専用青枠)の二つがあり、
この投げ判定が主軸の後方に位置するため、巨漢キャラの投げ技でないとこの投げ判定に当たらず、投げが通用しなくなっている。


MUGENにおけるシルバーサムライ

+ Kong氏製作 MVC2+アレンジ仕様
  • Kong氏製作 MVC2+アレンジ仕様
攻撃力とリーチが原作通り高く、お馴染みのガン攻めAIのラッシュ力と相まって氏のキャラの中でもかなり強い部類に入る。
原作通り刀刃部分にも喰らい判定がある。
また、このシルバーサムライにはHDドット版もある。

+ Corntortillas氏製作 MVC2+COTA仕様
  • Corntortillas氏製作 MVC2+COTA仕様
代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、残念ながら現在は正規入手不可。
デフォルトAIは搭載されていない。

+ Juan Carlos氏製作 COTA仕様
  • Juan Carlos氏製作 COTA仕様
公開場所であった氏のサイトが消滅したため、現在は正規入手不可。
『X-MEN COTA』のエンディングが搭載されている。
デフォルトAIは搭載されていない。

+ Iwakick氏製作 MVC2仕様
  • Iwakick氏製作 MVC2仕様
それまで『Xross Scramble』のキャラを製作していた氏によって突如投下された、『MVC2』キャラ。
妹キャラ妹キャラ妹キャラ、と来て甲冑着たオッサンである。・・・・すごい方針転換だ。
ほぼ原作再現ではあるがスナップバック、ヴァリアブルコンビネーション、ディレイドハイパーコンボなどの一部機能はない。
ヴァリアブルアシストには毒電波の高性能アシストを搭載。
また開幕のイントロでは、上述のX-MEN COTAの原作再現イントロ(豪鬼失敗コマンドの再現)が見られる。
特殊イントロにも対応しており、対応記述を導入すればイントロ演出時にキャラクターやポートレイトを表示させる事も出来る。

デフォルトAIが搭載されており、アシストとの連携に加え、ハイパーコンボの雷鳴剣や闘気「氷」を巧みに使う手強いAIとなっている。
AIレベルは無いが、その代わり3段階のモード設定により強さが調節できる。
アシストなしのモード1、アシストありのモード2、
アシスト+常時闘気状態+アーケードモード防御補正25%UPのモード3があり、デフォルトはモード2。
常時闘気状態は闘気「雷」「氷」「炎」LV3状態のいい所取りとなっており、かなり強化される
(具体的に言うと雷Lv3の手数と空中超手裏剣、氷Lv3のハイパーアーマーと防御力200%、炎Lv3の攻撃力150%と通常技削りダメージ)。
プレイヤー操作なら試合開始前にもアシストの有無が選択可能。
モード1の時点で凶クラスに迫る実力がある。
モード2は凶上位の強さ。プレイヤー操作で挑むならこちらもそれ相応に高性能なキャラでないと勝つのは困難。
モード3はエルクゥマスターギースをハイパーアーマーのゴリ押しで圧倒する狂キャラ。
同氏の他のキャラ達のモード3よりも遥かに強く、狂中位に迫るほどの強さとなる。
無敵のガイストに土をつけたほどの実力
アシスト無しでも難敵
開幕バクステドゥーム破れたり

また、このモード3には常時ハイパーアーマーという特性から、
攻撃を受けるとヒットストップ+アーマー硬直時間分動作が止まる、
雷鳴剣中に細かい攻撃を食らい続けると広範囲飛び道具垂れ流しになる、という状況が成立してしまう。
さらに雷鳴剣はMVC系ハイパーコンボにあるボタン連打対応でハイパーコンボ時間延長効果となるため、
モード3の雷鳴剣中にちょっかいを出すと、上のハイパーアーマー効果と相まって自殺行為となる
(ボタン連打効果にはハイパーコンボ時間延長、ヒット数アップ、ダメージアップ等がある)。
参考動画。00:27からゴールドウォーマシン

+ 大会ネタバレ注意
凶上位前後ランセレシングルバトルではケーブルを相手に、
原作ダイヤ(1:9)通りの完敗を喫したものの、序盤から順調に勝ち星を重ねていく。
ゴッドルガールとの豪鬼バイト対決を制し迎えたスーパー8との決勝戦では、
闘気「氷」によるアーマーと防御力を盾にじわじわとダメージレースに持ち込み、
最後は雷鳴剣と超手裏剣で削りKOというシルバーサムライらしい勝ち方で見事初優勝を果たした。
+ 一方で…
真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2では狂中位クラスとなるLv5ボスとして出撃。
女性ボスLv3のMegaMariを難なく撃破するも、もう少しで勝ち抜ける所でタッグ&初期ゲージMAXの恩恵を受けた、
Lv1のアサギが繰り出す即死攻撃によって撃破されてしまい、大量のポイント獲得を許してしまう結果になってしまった。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
凍結
更新停止中
非表示

出演ストーリー



*1 
ただし、本家マーベルコミックでの表記は「Kenuichio Harada」。
このままローマ字読みすると原田けぬいちお(けんういちお)という我々日本人にとっては謎な名前になってしまう。
なんというマツオ・ツラヤバ。
一応、漢字表記は「原田剣一郎」らしい。

また「ヤシダ」というあまり馴染みのない姓も「ヨシダ」か「ヤスダ」の誤り、というのが定説で、
現にアメコミ『ウルヴァリン』の短編では「安田」と読めるような文字も登場していたのだが、
2011年放送のマッドハウス製作のアニメ『ウルヴァリン』にて「矢志田」という漢字が宛がわれ、
後のアメコミ本編でも「矢志田」表記が正式に逆輸入された。

*2 
シンは通称でフルネームは「シンゲン・ハラダ」。誰あろう祖父から取って付けられた名前である。


最終更新:2022年04月10日 12:48