ラディッツ


「戦闘力…たったの5か…ゴミめ…」

鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』及び関連アニメシリーズに登場したキャラクター。
アニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボール改』の最初期に当たるサイヤ人編の冒頭に登場。
名前の由来は根菜のラディッシュ。
担当声優は『北斗の拳』のナレーションや元祖『ドラゴンボール』でピラフを務めた 千葉繁 氏。*1

戦闘民族サイヤ人の生き残りにして主人公・孫悟空の実兄。
突如として地球に襲来し悟空の出生と正体を明らかにした、文字通り風雲急を告げた人物。
元々は、他の惑星を侵略するために弟の悟空を仲間に引き入れるのが目的であった。
あの1人用宇宙船にどうやって2人乗るつもりだったのか*2
Z・改比較

フリーザ軍特有の肩当てが特徴的なプロテクターとスカウター等の一般的な支給装備の他、手足にリングの装飾を付けており、割と洒落っ気のある格好をしている。
最も特徴的なのは長すぎる長髪。クリスマスツリーもかくやといったボサボサ頭は流石に悟空の兄貴である。
ハゲたナッパと並び、もしもスーパーサイヤ人3になってもあまり外見が変化しなさそうだと良く言われている。
そして『ドラゴンボールヒーローズ』にて1、2をすっ飛ばしてスーパーサイヤ人3が実装されたが、
長かった髪が更に伸びて地面に付きそうなほどの長髪へとなっていた。

性格は非情で狡猾を絵に描いた冷血漢。肉親の情すら利用して悟空を仕留めようとし、自身を一流の戦士と称する。
とは言え、サイヤ人という種族全体の気質を考えれば、この様な態度も特に珍しい事でもないのかもしれない。

当初は謎の異星人戦士として地球に襲来し、
どこか牧歌的な雰囲気があった世界観の中でギャグ要素を微塵も感じさせずに純然たる悪として登場したピッコロや、
新たな強敵と出会う度にワクワクする事で知られる悟空にさえ恐怖を感じさせるほどの圧倒的な強さを見せ付けた。
地球最強の戦士である悟空とピッコロがタッグを結成して彼に挑むものの、まともな戦いでは殆ど歯が立たず、
孫悟飯が爆発的な底力を発揮してダメージを与え、悟空が命を賭して動きを封じた隙にピッコロが攻撃する事で漸く勝利にもつれ込んだ強敵であった。
しかし少年漫画のインフレの法則には逆らえず、予め自分より強いと宣言していた新手のサイヤ人達の襲来によって一気に株を下げる事になる。*3

  • 成仏してあの世に逝った後で暴れていた所を閻魔大王に取り押さえられ地獄逝きにされた事から、悟空が閻魔大王の凄さに感心していた
  • 魔族に殺されると成仏出来ないはずだが、魔族のピッコロに殺されたのに成仏出来た事から、ピッコロの変化に神様が気付き始めた
といった関連エピソードが後のストーリーに微妙に関わって来るくらいか。
仮にも主人公の実の兄という本来美味しいはずのポジションであるのに、この扱い。
死後も祀り上げられたどこぞの兄貴とは偉い待遇の差である。

ラディッツと悟空の父バーダックの戦いを描いたテレビスペシャル『たったひとりの最終決戦』では、
長子にも拘らずノータッチであり、本編に登場するどころか名前を呼ばれる事もなければ、劇中の会話で存在に触れてさえもらえなかった。
更に、
「アニメスタッフによる原案ではバーダックの髪型は微妙に悟空より逆立っていたが、
 鳥山先生より下級戦士は顔のパターンが少ないと指摘され悟空と同じに設定された」
という証言があり、その際ラディッツの髪型が違う事に突っ込まれた形跡が無いため、原作者からスタッフに至るまで完全に忘れられていた模様。
俺の名を言ってみろ!…そう言えば某CMでは同じ声だったり。

しかし、彼の「戦闘力…たったの5か…ゴミめ…」という名言は強くファンの印象に残り、救いようの無い弱キャラに対して度々引用されるセリフとなった。
寧ろ本人よりも台詞と戦闘力5と計測された農民のおっさんの方有名になってしまい、
「「そういや『戦闘力…たったの5か…ゴミめ…』って誰の台詞?」「ラディッツだよ」等と、
台詞のついでで名前を思い出されるような扱いを受ける事も多くなってしまった
(ちなみに、後にメカフリーザに同行して地球に来た兵士がトランクスの(気を隠した状態の)戦闘力を測った際にも同じ様な事を言っている)。

玩具のスカウターではベジータとフリーザの音声で同様のセリフが再生される。

ただ、数少ないサイヤ人の生き残りであるためかフリーザには顔と名前を覚えられているらしく、
彼が悟飯を見て「ラディッツの子か!? どこか面影がある……」等と考えた事がある。
どこに面影あるんだよ?と突っ込み所でもあるが、まあベジータ・ナッパ・ラディッツの三人の中なら、という事で…。
なお、フリーザは悟空そっくりのサイヤ人の事を覚えている事が数話後判明するが、バーダック・ラディッツ・悟空の関係には恐らく最後まで気付いていない

なお、ゲーム『RAGING BLAST』の特殊イントロでは、ギニューもラディッツを覚えている事が判明している。

また、『ドラゴンボールZ』ではもう少しラディッツの存在について触れられるシーンが増えている。
ベジータの回想シーンでは、ベジータやナッパと行動を共にしていた頃の彼の様子が描かれており、*4
セルゲームでは、悟飯がセルとの掛け合いの中で彼の名を口にしている。
『ドラゴンボールGT』においては、密かに他の悪役と共に地獄から蘇っていた。

2014年発売の鳥山明のコミックス「銀河パトロールジャコ」内に収録された
『DRAGONBALL- 放たれた運命の子供』という本編の前日譚(フリーザがサイヤ人を滅亡させる直前)を描いた作品では、
帰還したバーダックが第一にラディッツの事を気にかけたり、少年時代のラディッツがベジータと共に登場したりと、
存在に全く触れられなかった『たったひとりの最終決戦』に比べれば扱いが良くなっている。
少年時代はベジータの事を「キミ」と呼んでタメ口だった事が判明。
また『最強ジャンプ』のQ&Aで、
「生まれてすぐの戦闘力測定で基準値を超えていたため、幼少の頃から上級戦士としてベジータやナッパと組んでいた」
という設定が明かされた。

有する戦闘力は1500。
量産型生物のサイバイマンにパワーで匹敵されうる程の数値だが、サイバイマン戦のヤムチャよりは微妙に高い(戦闘力1480とほぼ互角の数値だが)。
…が、ラディッツが地球に襲来した後たった1年の修行でヤムチャと餃子以外のZ戦士に追い越されている辺り、物差しとしてはいささか短かった様である。
ちなみに、彼は長く行動を共にして来たベジータやナッパと比べても力の差が大きいため、「弱虫ラディッツ」と呼ばれバカにされていた。*5
ドラゴンボールの存在を知ったナッパが彼を生き返らせる提案をベジータに出したが、弱いからという理由で却下された。
彼はサイヤ人の中でも下級戦士の生まれであるため、王族であるベジータやエリート戦士のナッパに見下されてしまうのは、ある意味では当然かもしれない
(サイヤ人の格付けは生まれた時の戦闘力で決定される上、戦闘力至上主義の戦闘民族であるため、これはサイヤ人特有の文化とも言える)。
だが、実際彼は下級戦士の中でも強敵との実戦経験が不足しているらしく、それを含めての「弱虫」扱いとも考えられる。
更に悟空・ピッコロとの戦いでも、
  • 追い詰めた悟空を雑魚呼ばわりしてネチネチと痛めつけた陰険さ
  • 「オレは一流の戦士だ!」などと豪語しながらいざピンチになると命乞いをする卑屈さ
  • 死に際に「自分より強いサイヤ人が代わりにお前らを倒す」という腰巾着っぷり
…と底辺者にありがちな卑小な性格をしているのも確か。
また同じ下級戦士の肉親を見ても、悟空は最早言うまでもなく、父親のバーダックも最終的に戦闘力10000を超え、フリーザ軍の戦士を多数蹴散らしている。
やはり努力や経験はサイヤ人にとっても強さの大きな比重を占めるものであり、実戦経験が不足していた彼の凋落はある意味で必然だったのかもしれない。
フリーザ編の後半までベジータが悟空を見下していたのも「あのラディッツの弟だから」というのが理由の一つなのであろう。

とは言え、幼い頃に数少ないサイヤ人の生き残りとなり、
かと言ってフリーザ一味のベジータの部下として生きて来たラディッツが、己の力を超える強敵と戦う必要は無く、
赤ん坊すら即戦力として使う戦闘民族サイヤ人が「修行」と言う文化を持っていたかどうかすら怪しい点を考えれば、
下級戦士として生まれたラディッツが強くなれなかった事は正に必然と言える。*6
そういう意味では、典型的な「サイヤ人の下級戦士」の見本であったと言えるだろう。*7

ちなみにサイヤ人は尻尾が弱点であり、尻尾を鍛えておかないと敵に握られた時に力が抜けてしまうという性質があるが、
作中に登場した純正サイヤ人の中でラディッツは唯一尻尾を鍛えておらず、その結果悟空に尻尾を掴まれた際窮地に陥った。
地球育ちの悟空ですら少年時代の3年で克服したというのに…尻尾を鍛えずに何が一流の戦士だと言わざるを得ない
最終手段として尻尾は自分で切り落とす事ができ、通常は時間が経てば自然と再生するのでそこまで大きな問題ではないようだ。
ヤジロベーに斬られたベジータの尻尾は何故か再生しなかったが。

『スーパードラゴンボールヒーローズ』の「時の界王神編」の、PVとプロモーションアニメでは、どこか別の次元のラディッツが登場。
台詞は一つもないほぼモブの扱いだったが、悪のサイヤ人形態のターレス相手に、
ノーマルでは圧倒されていたものの、超サイヤ人3に変身し互角の勝負を演じていた
(ちなみに同作のターレスは、原作より大幅に強化されノーマル形態でも超サイヤ人ブルーの悟空に一歩劣る程度のため、
 そう考えるとこのラディッツは超サイヤ人3にしては滅茶苦茶強いという事になる)。

SFCソフトの『ドラゴンボールZ 超悟空伝 覚醒編』では、悟空がラディッツの尻尾を掴んだ際にラディッツが情に訴え助けを乞う場面にて、
尻尾を離さないという選択をする事が出来るがこれを選んでしまうと、
  1. 魔貫光殺砲をラディッツが直前で尻尾は自分で切り落として回避し孫悟空にだけ直撃して死亡。
  2. 父を殺した張本人であるピッコロを孫悟飯が殺害する。
  3. ラディッツが悟飯を惑星ベジータに拉致。
  4. 純粋なサイヤ人として育て上げ1年後にナッパ、ベジータ、悟飯ら3人と共に地球を滅ぼしに来る。
という鬱EDとなる。
09:27~
……鬱……エン……ド……?

『Sparking! NEO』では、ラディッツが主人公となるIFシナリオが存在する。
ピッコロとの戦いで思わぬ苦戦を強いられたラディッツはサイバイマンを使って反撃するが、不良品であったため自分に抱き付かれて自爆されてしまう。
それにより記憶を失ったラディッツは悟空達と仲良くなるが、後にサイヤ人としての記憶を取り戻し、地球で芽生えた暖かい心によって苦悩する事に。
原作と違って肉親との関係がフォローされている事と感動のラストから、数あるIFストーリーの中でも人気が高い。

「お、おじさん…どうして悪いことするの…?おじさんは悪い人じゃないよ!僕には分かるよ!」
「はっはっは…サイヤ人…だからさ…今更…過去の罪は償いきれんよ…」

『BURST LIMIT』では弟への支援行動の掛け合いで弟想いの優しい兄貴の一面を見る事が出来る。だがカカロットの反応は……。
2:39~

『タッグバーサス』にはラディッツがメインというわけではないが、ラディッツの代わりにこの時代まで生きていたバーダックが地球へ侵攻した所、
苗字が孫だけに孫可愛さに裏切るというIFシナリオが存在し、追いかけて来たラディッツはすっかり平和ボケしたバーダックに愛想を尽かし、
原作の悟空と同様に一蹴して悟飯を連れ去るも、何故かこの世界でも協力を申し出たピッコロとバーダックにボコボコにされる
(悟空はなにしてんだというのは禁句) 。
しかしトドメは刺されずに「孫は子よりも可愛いってのは本当のようだ」と拗ねた所、
「お前もとっとと孫の顔を見せろ」とからかわれ、「やなこった」と苦笑しながら撤退するというコミカルな姿を見せ生還した。

『スーパードラゴンボールヒーローズ ワールドミッション』では、歴史改変の結果、悟空との戦いで辛うじて生還したラディッツが、
ベジータ、ナッパ、ターレスと共に地球に攻めてくる。
通常ルートでは超サイヤ人3のベジータがボスとなるのだが、問題はifルート。
ベジータに加えて、ナッパと共にラディッツも超サイヤ人3化して超サイヤ人3が3人という地獄絵図になり(ターレスは戦闘不能)、
それに勝利するとナッパだけ戦闘不能になり、ラディッツ共々変身が解けたベジータが最後の手段としてパワーボールを使用。
まさかの超サイヤ人3三人を前座にして大猿ラディッツ(とスキルで大猿になれるベジータ+オマケのサイバイマン数人)がストーリーボスになる。

出演するゲームでは、序盤の対戦相手を務める事が多い。
そのゲームの難易度や慣れにもよるものの、渡り合えるか圧倒されるかは正にプレイヤーの腕の見せ所である。
特に『Sparking!NEO』では初心者はデフォ設定だと最初のラディッツにすら勝てないなどと言われていた。

原作やアニメでは技名を叫ぶ事は無かったため、ゲームで新たに技名が設定されている。
…のだが、「ダブルサンデー」「サタデークラッシュ」「エキサイティングイヤー
ウィークエンド」「デリートバケーション」「サイクロンマンデー」といった感じで、
など月日に関する用語を含んだ名称で統一されている事が多い。
ラディッシュの和名が二十日大根(ハツカダイコン)なのでそれに合わせたネーミングなのだろうか?
ウィークエンドに関しては「weakend」(=弱者の終わり)と解釈出来なくもないが
(当初はディンプス開発の作品のみで付けられていたが、2010年代に入ってからは統一化が図られているのか、
 『フュージョンズ』や『ドッカンバトル』などディンプス以外が開発した作品でも採用されるようになった)。

ちなみにスパイク製作のゲームでは、
初期は「ハイパワーラッシュ」「フルパワー連続エネルギー弾」「フルパワーエネルギー波」といった使い回しの汎用技名だったが、
『Sparking!METEOR』以降は「プレゼントしてやる!」「くたばれ!」「オレは一流の戦士だ!」「愚か者には死あるのみだ!」など、
原作のセリフがそのまま技名になっている。


MUGENにおけるラディッツ

+ Zerberus氏製作
  • Zerberus氏製作
初期状態ではLIFE3000、ATK80、DEF110と非常に硬くなっている。
ドラゴンボールキャラの多くを手がけた超神氏の製作ではないが、
原作再現の必殺技や宇宙船ポッドを飛来させる等のオリジナルの演出、迫力のある派手なエフェクトとかなり凝っている。

+ Tomo氏製作
  • Tomo氏製作
こちらはLIFE1000、ATK80、DEF100と、普通よりちょっと弱い。
スプライトはベジータを改変したものと思われる。
海外産なのでボイスは英語。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ Heal The World氏製作
  • Heal The World氏製作
3DSの『超究極武道伝』のドットを使用したもの。
超人氏のドラゴンボールキャラに近い仕様であり、
高速移動やカウンター、二方向のエネルギー砲などトリッキーな動きが特徴。
ドラゴンボールキャラ及び中の人繋がりで世紀末の方々杜王町の方々との特殊イントロも搭載している。

また、>天<氏による強力なAIも製作されており、
時には凶クラスのキャラすらも薙ぎ倒す、格好いいラディッツの姿を拝む事が出来る。
スイッチによっては小パンだけで永久したりワープ厨と化すシュールな姿になるけど

出場大会

出演ストーリー

Lucid Dream
ホル・ホースの銃喫茶
ラディッツがMUGENで幻想入り(主人公、プレイヤー操作、Life3000→1000)


*1
千葉繁氏にしては珍しく次回予告を含めてもおふざけアドリブが一切無いキャラになっている
これについては、後に『Yes!プリキュア5GOGO!』でラスボスである「エターナル館長」を担当した際、アドリブが一切無かった事に対して、
「本当はやりたかったけど、このキャラは崩せないからさ…」と泣く泣く断念した事が語られており、
同様の理由でラディッツにもアドリブを入れなかったものと思われる。

*2
悟空自身が地球に来た時の宇宙船をアテにしていたのかも知れない。
実際悟空はその宇宙船を改造したものでナメック星へ行っている。
『Z』ではピッコロが破壊してしまったが、無かった事にされた。

*3
とはいえ『ドラゴンボール』内において悟空が最初から一人で戦わず、
複数人がかりで何とかしようとしたのはラディッツと悪ブウ(ゴテンクスor悟飯吸収)の二人だけである。
恩師の亀仙人や親友のクリリンにさえ「一度死んだ者は生き返るのが不可能だけどそれでも手伝ってくれるか?」と頼み込んでいる上に、
地球最強コンビで立ち向かっても全く敵わない中、更に強いサイヤ人がいると聞いて唯一わくわくせず戦慄しており、
作中屈指の絶望感が漂う戦いだったと言えよう。
当時の読者的にも悟空は重り装備以外の修業は特にしておらず新技なども身に付けていない、
悟飯の怒り爆発もまだお披露目前(伏線はあったが)、ピッコロの新技である魔貫光殺砲も外れると、
実に手に汗握る展開であった。

*4
この回想シーンの内容は、
ベジータ達が3日かけてある星を攻め落とした事をフリーザに報告しに行ったものの、
フリーザから働きを評価されないばかりか、 ザーボンドドリアにまで嘲笑されるという、彼らにとって屈辱的なものであった。
ナッパはこのフリーザ達の態度や同族を滅ぼしたフリーザに服従させられている現状に苛立ち、
ベジータはいつの日か力をつけてフリーザに取って代わる事を心に誓っていた。
この時ラディッツは、ナッパから惑星ベジータを破壊したのはフリーザであると聞かされて驚いていた。
どうやら、自分の父親であるバーダックがフリーザに挑んで殺された事も知らなかった様である。

悟空と会った時には「惑星ベジータは巨大隕石の衝突によって消滅した」と語っていた彼だが、
敢えて聞かなかった事にしたか、あるいは弟の耳に入れるべき話ではないと判断したのかもしれない。

*5
ゲーム『Sparking!』シリーズや『RAGING BLAST』の特殊イントロでは、
何故かナッパからの呼ばれ方が「泣き虫ラディッツ」に変わっていたりする。
なお、原作でラディッツが泣いたシーンは一度も無い。

*6
そもそも悟空も「この星なら最下級戦士であるカカロットでも皆殺しに出来る」と言う判断で地球に送られたものなので、
カカロットより強い亀仙人達の存在は想定外だったのだろう
(サイヤ人を含めたフリーザ軍所属者は「地球人は見かけの気(戦闘力)の大きさを操れる」と言う事を知らなかったのが原因と思われる。
 フリーザ様は変身する事で戦闘力を変える事が出来るのに…まぁこれは隠し技か。
 なお、孫悟飯(悟空の養父の方)の話を聞く限り、
 頭を打つ前のカカロットでも養父(亀仙人の弟子)よりは弱かったようだ(養父が苦戦したのは赤子相手に本気を出せなかったから)。
しかし、悟空は地球人として育った事、ベジータは悟空というライバルが出来た事、
そして、バーダックは死線を何度も潜り抜けて来た事で、大幅に戦闘力を伸ばす事が出来た。
つまり、戦闘や修行で大幅に力を増すサイヤ人は本来例外的な存在であると言える。

ちなみに、劇場版『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』では、
「頭を打たずに成長した場合の悟空」というコンセプトのキャラクターであるサイヤ人の下級戦士・ターレスが敵役として登場するが、
彼も自分の戦闘経験によってではなく、星の生命を吸収して成長する「神精樹」の実を食べる事によって強くなっていた。
やはり、一般的なサイヤ人の下級戦士が純粋に戦闘経験によって強くなる事は稀なようである。
超回復体質にしても、弱った者は戦闘民族として汚い花火にされてしまう切捨てられてしまうため、
体質を役立てる事が出来た者は少なかったのだろう。

*7
反面、「ラディッツが弱小か?」と言われると全く以てそんな事は無く、サイヤ人の本領である大猿形態に変化した場合の戦闘力は15000となる。
フリーザ軍の中でもエリートに入るキュイより少し劣る程度であり、ラディッツ以上の戦闘力は原作内のフリーザ軍でも、
ベジータナッパ(大猿)フリーザザーボンドドリア・キュイ・ギニュー・ジース・バータ・リクーム」の10人だけ。
「下級戦士」の文言のイメージも手伝って超エリート軍団から見ると弱いと見られるかもしれないが、ラディッツも十分上澄みの一人である


最終更新:2023年09月21日 21:08