劇中では、地球侵略のために地球人の心の拠り所である ウルトラセブンを抹殺し、
全地球人の戦意を喪失、降服させるために「セブン暗殺計画」を実行した。
前編ではまずガッツ星人達はウルトラセブンのあらゆる能力を分析するべく、テスト用の怪獣として豪力怪獣 アロンを送り込む。
収集した戦闘データを分析後、直接ウルトラセブンと対決するためにセブン=モロボシ・ダンを誘い出そうとする。
(前途のアロンの際にも同じ事をしているが、モロボシ・ダンがやってこなかった場合は知らん顔をし、
ダンが出てくるまで何度も防衛隊に偽の情報を送り続けた)。
一度目の対面の際、ダンは自分の代わりに カプセル怪獣ウインダムを向かわせるものの、テレポートで翻弄される上に、
一瞬の隙を突かれて円盤からの光線攻撃で急所をやられてしまい、倒されてしまった。
ダンも一度はセブンに変身しようとしたが、不審に思って変身を止め、退却。
その後、泉ヶ丘にてガッツ星人の罠に嵌ってしまい、已む無くセブンに変身。ガッツ星人と直接対決をする。
暗殺計画なのに直接対決しているけど、あんまし気にしないように。
しかし、ガッツ星人は事前に戦力を分析していたために悉くセブンを翻弄していき、最終的にはエネルギー切れに追い込み、
十字架に磔にしてしまった。その後、セブンを夜明けに公開処刑する事を地球人に宣告する。 *1
暗殺計画なのに公開処刑というのもおかしいが、気にしてはいけない。
しかし、後編にて瀕死のセブンからの通信でウルトラ警備隊がセブンのエネルギー供給の方法を知ったため、
妨害工作を図るものの、失敗。
一時は幻影のセブンを使って夜明けまでの時間稼ぎを行い、後一歩の所で抹殺出来たのだが、
ウルトラ警備隊の活躍によってセブンは遂に復活。
計画は見事に崩れ去り、セブンの「ウルトラノック戦法」を受けて円盤ごと爆破され、倒された。
なお、放送当時に連載された桑田次郎氏の漫画版では、大筋こそTV本編をなぞっているものの
セブンが復活すると同時に完全に退却するという逃げ足の速さ引き際の良さを見せている。
平成作品の『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』の第2話に登場した際には
不動岳付近の住民を硫黄人間に改造。更にその技術を応用して生み出した硫黄怪獣サルファスを用心棒として操っていた。
しかし、これは近い将来地球上でマントルプリュームという現象が起こり、
それによって世界中が炎と硫黄で覆われるという理由からの行動であった。
地球の将来の危機に乗じて大量の硫黄人間を作り出す事により、自らの地球での支配権を獲得しようとしたと捉えられる一方で、
逆に地球の破滅から人類を守ろうとしていたのでは?と解釈する事も出来る。
劇中でははっきりと言及されていないため、どちらが目的だったのかは定かではない。
劇場作品『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では、
ザラブ星人、ナックル星人、テンペラー星人と宇宙人連合を結成して地球に襲来。
初代に比べると頭が小さくなった他、腕や脚が鋭角的になりスッキリした見た目となっている。
ザラブ星人との戦いで消耗した メビウスを強襲して十字架に閉じ込め(セブンが磔にされた演出のオマージュ)、
ウルトラ4兄弟( ウルトラマン、セブン、 ジャック、 エース)を誘き出し、
ナックル星人と共闘して分身能力や両手からの金縛り光線で翻弄。こちらも磔にしてしまうのだが、
4兄弟からエネルギーを与えられ復活したメビウスに分身殺法を破られ、メビュームシュートを受けて倒された。
ちなみに4兄弟との戦いではマン、セブン共にエネルギーが残り少なかったとはいえ、
スペシウム光線とワイドショットを同時に受けても再び立ち上がってくるというタフな面を見せている。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』では
レイオニクス(怪獣使い)バトラーとして登場。古代怪獣ゴメス、宇宙凶険怪獣ケルビムを操る。
第2話では ゴメスを使役し、レイの操る ゴモラと戦いを繰り広げるが敗れ、撤退。
第10話にて同一個体が再登場し、今度はケルビムを操るが、
レイのミクラスの攻撃によるダメージでケルビムがよろけ倒れた際にその下敷きになり、絶命した。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではウルトラマンベリアル率いる怪獣軍団に参加。
ベリュドラに取り込まれた後も接近したアストラにしがみ付くなど、
同怪獣が「無数の怪獣の集合体」である事を明示するための出番が用意されている。
「コミックボンボン」で連載されていた漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、殺し屋の兄弟として登場。
メフィラス大魔王に雇われてウルトラセブンを文字通りの意味で暗殺し、報酬を貰って
ウルトラの星での戦いには参加せず帰っていたが、 タンバリンに クリリンを殺された 悟空のごとく
怒り狂って追ってきたレオにシメられ、蘇生したセブンの前に引き出された。レオはセブンに復讐を果たさせるつもりだったが、
セブンは考えた末に宇宙刑務所で罪を償って全ての生命を大事にするよう言い、彼らもそれに従った。
『大怪獣ラッシュ』ではガッツガンナー・ガルムやシーズ等の同種キャラが存在。前者は主役の一人を務めている。
『 ウルトラマンギンガS』では、 チブル星人エクセラーの用心棒としてガッツ星人ボルスト(SD)が登場。
CVは後のニュージェネ作品でも常連となる金子はりい氏。
様々な怪獣にモンスライブ(変身)してウルトラマンギンガ、ビクトリーを苦しめたものの勝つ事は出来ず、
業を煮やしたエクセラーによって洗脳・凶暴化させられ、ガッツ星人としての姿でウルトラマンギンガに挑む事に。
戦闘中に洗脳が解けたのでギンガとの戦いは中断するが、そこに人類の最終兵器ビクトリウム・キャノンを撃ち込まれて消滅した。
他の怪獣は倒されても人形に戻るだけだったのに対し、ボルストは消滅してしまった事から、
図らずもビクトリウム・キャノンの破壊力、そしてそれを人類が所有する事の危うさを象徴する存在になってしまった。
『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』では、ムルナウによってダークリングから出現させられたドッペルという個体が登場している。
主に テンペラー星人バチスタ、 ヒッポリト星人カリストと組んで行動している。
この作品ではお笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二氏が演じている(同僚2人も同グループのメンバーが声を担当)。
『ウルトラ怪獣擬人化計画』では最初期に擬人化されている。
デザインの良さ と戦闘力の高さから人気が高く、メディアミックス作品でも出番が多い。
漫画『ギャラクシー☆デイズ』では主人公 ゴモラが所属する「怪獣図鑑制作部」の一員として登場。
部長( ペガッサ星人)の幼馴染で、 可愛い女の子が大好きな変態。女の子の恥ずかしい姿を写真に収めては部長に破棄されるのがお約束になっている。
アニメ『怪獣娘』では第2期のメインキャラであり、主人公アギラの親友として登場。
こちらではテンション高めだが頼れる性格の実力者で、自身が「無敵の怪獣」の魂を宿している事にプライドを持っている。
また、諸般の事情で彼女から切り離された分身「シャドウガッツ」がメインヴィランとして活躍する。
CVは特撮ファンとしても有名な松田利冴氏が担当(シャドウガッツ役は実妹の松田颯水氏)。
のちに利冴氏は『ウルトラマントリガー』特別編でデバンダデバンの声を担当している。
これらの活躍のせいか『ウルトラマンR/B』のハロウィン回では、
ヒロインにあたる湊アサヒ、美剣サキが擬人化ガッツ星人のコスプレを披露する一幕もあった。
一方、『feat.POP Comic code』では擬人化されていないマスコットキャラの「ガッツ鳥」が登場。
作中では「食べ物」として扱われており、 焼かれたり八つ裂きにされて食われたりと総じてロクな目に遭わない。
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