ウルトラマングレート

誰も知らない新しいウルトラマンがやって来た!


   ──新しいヒーローが 夢の銀河を越えて来た

         地球の輝き守るため 光の子供の 君が来た

1990年に円谷プロダクションがオーストラリアで制作した特撮作品『ウルトラマンG
(英題『ULTRAMAN TOWARDS THE FUTURE』:全13話)に登場する主役ヒーローの日本国内での名前。
ウルトラマンティガ』辺りと並び、年代的にMUGEN愛好家内でも割と直撃世代の多いウルトラマンかと思われる。
OP「ぼくらのグレート」

ウルトラマングレートは邪悪生命体ゴーデスを追って太陽系にやってきたM78星雲の戦士*1
身長60m、体重58000t。年齢17000歳。
ゴーデスの本体は火星で倒したものの、その細胞が地球に逃れたため、
宇宙船を破壊されて地球に帰る方法を失った宇宙飛行士ジャック・シンドーと同化して地球にやってきた。
ジャックと言ってもウルトラマンジャックとは特に関係は無い。
当初の日本版脚本では「アンディ・蘭堂」で、「ジャック・シンドー」はオーストラリアで名付けられたそうなので、単なる偶然だろう。

日本語版でシンドーの吹き替えを担当したのは、なんと俳優の京本政樹氏(声優として以外にも、配役やSEなどにも氏の意見が取り入れられている)。
同作の吹き替えでは、他にも初代でムラマツキャップを演じた小林昭二氏や、京本氏とは後に兄弟分となる柳沢慎吾氏を始め、
山寺宏一氏や榊原良子女史、さらには藤岡弘氏など、レギュラーからゲスト、ナレーションに至るまで豪華な声優陣が作品を彩っている。
グレート自身の声は 岡部政明 氏が担当している。
また、吹き替え版ではグレートの(戦闘時の)声やカラータイマーの音は初代のものが使用されているが、
字幕版(原語版)ではかなり野太いオリジナルのものであり(無理矢理カナ表記するなら、「ヘアッ」ではなく「イヨオッ」
カラータイマー音もサイレンかブザーのような危機感を煽る音になっている。
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では特撮マニアでお馴染みの声優である 関智一 氏が担当している。
パワードはケンイチ・カイの吹き替えだった森川智之氏だったのに、グレートは京本氏じゃないのか…と思ってはいけない。
俳優を声のために再び呼ぶのは色々と難しいのだ(岡部氏も『大いなる陰謀』時点で90近い年齢であるし)。

デザインとしては初代を踏襲しているが、銀ではなくほぼ真っ白な体色が特徴で、顔はいつも通りの銀色なので、歴代でもやや「浮いて」いる。
書籍によっては「ホワイト族」という独自の種族に分類されていたりする(公式としてはシルバー族が正しいらしい)。
この他、スーツは薄い化学繊維製の生地で独特の質感があり、これは2メートルあるスーツアクターの体型を魅せるという意図もあった模様。
また、目の覗き穴は目立たないよう目の下にスリット部分が設けられる形となっており、以降のウルトラマン達の造形にも変則的ながら受け継がれている。

他の多くのウルトラ戦士と違い、グレートとジャックの人格は別々という事が強調されており、心中で会話を行うシーンも何度か登場する。
ただし、グレートの言葉はかなり抽象的(言い方を変えれば「電波」)で、地球人とは大分価値観が違う事が窺える。
また、脳内会話を繰り広げている間は当然周囲からジャックは何も言わなくなったように見えるし、
ジャックが口に出してグレートと会話していると、
(グレートの声は当然周囲には聞こえないため)「ジャックが独り言を言っている」と誤解されていたようであるが。
実際、ジャックがグレートと会話している時は何か事件が起こっている時なので、UMAの仲間達から「不吉な兆し」と言われてしまっている。
二人の意見が一致しない事もあったが、グレートは何度もジャックの危機を救い、
ゴーデスIIとの戦いでは逆にグレートがジャックに救われた事もあり、
ジャック・シンドーとグレートは強い絆で結ばれた同士として、数々の強敵に立ち向かった。
ちなみにジャックはシリーズ初の一度も死亡せず、ウルトラマンと無事に分離した地球人だったりする。

グレートはウルトラ戦士としては珍しく、特定の決め技を持っていない(オーストラリア版ではそもそも技名すらない)。
これは現地の製作スタッフが「ウルトラマンの各種光線技は全て同一のもので、必要に応じて形を変えているだけ」と解釈したため。
日本では縦に開いた両手から溜めたエネルギーを放つ「バーニングプラズマ」を一応の必殺技としているが、
第1話でしか使用していない上に2発当ててようやく相手を倒すなど、およそ必殺技とは言い難い
(実際、決め技として最も使われたのは相手の攻撃を吸収して撃ち返す「マグナムシュート」だったりする)。
また、戦闘スタイルは「一撃の重みを重視する」傾向にあり、連続攻撃で相手の付け入る隙を与えないよう戦う他のウルトラマン達とは対照的。
+ グレートの技について
上述のように特定の決め技が無く、光線技を連続して相手に当てるような戦い方が多いのが特徴。
そんなグレートの技のうち、MUGENキャラに搭載されている技の原作での能力についてここでは説明する。
上記のように現地のスタッフの認識では光線技に区別は無いのだが、MUGENキャラの技は当然技ごとに性能が違うため、
日本版の児童誌掲載などの技名で区別して説明する。

  • ナックルシューター
握った拳から光弾を放つ。連射可能で両手から連射するように使用された事も。
牽制に使われる事が多い。

  • アロービーム
弓を引き絞るような構えで腕を後ろに引き、引いた腕を前に出す際に光弾を放つ。
地上で使用してバランガスを倒した。
光弾を連射する事が多いグレートには珍しく、一発だけの使用で相手にとどめを刺した技である。

  • マグナムシュート
相手の光線や火炎、冷凍ガスを両手で受け止めて増幅して跳ね返す。
ギガザウルスの冷凍ガスを跳ね返して凍らせたり、
ゲルカドンの火炎を跳ね返しゴーデス細胞を焼き尽くすなど、
とどめに使われた事が多く、グレートの技の中でも特に印象が強い。
コダラーとは跳ね返した光線をお互いに撃ち合う勝負を見せたが、最後には敗北。
必殺技が破られたという絶望感を印象付けた。

  • バーニングプラズマ
縦に開いて構えた両手の間にエネルギーの光弾を発生させて相手に発射する技。
独特の構えが印象的で児童誌などでも最強技として扱われた技だが、
本編での使用はブローズへのとどめなどと少ない。
また一発の光弾で大ダメージといういうよりは連続発射して2発目などで敵を爆発させる描写である。
初期構想では「バーニング・マスアクション」という名称で、
『マイクロブラックホールを発生させ、相手を異次元へ隔離する』という封印技のような技だったらしく、
コダラーとの戦いでジャックが次元の狭間に落ちたのも、その設定の名残だとか。

  • グレートスライサー
腕からエネルギーの刃を発生させ、相手を切り裂く。
マジャバの腕の鎌を切断した。
両手に発生させて二刀流のように使う事もでき、
シラリーに使用した時には二刀流で大きなダメージを与えた。
ビデオ版では青白い光の刃だが、映画版では赤色で残像を引くような光の刃になっており、
印象が大きく異なる。怪獣図鑑の写真などでは赤色の映画版を見る事が多い。

あらすじだけ見るとゴーデスがラスボスのようにも思えるが、
第6話でゴーデスを打ち破った後もグレートは地球に留まり、襲い来る数々の脅威と戦い続けた。
最終12 - 13話に登場した怪獣コダラーシラリーの項目にあるように、
最終的にはグレートや人類が地球そのものを象徴する力とも対峙するなど、
従来作とは違った意味での広い視点によるストーリーが描かれた意欲作である。
また地球上での活動時間に限界がある理由を「大気汚染(環境破壊)の激しい地球上では巨体を維持出来ないから」としているのも特徴。

(以上Wikipediaより抜粋、改変)

+ 客演での活躍や作品自体の扱いなど
ウルトラマン80』以降長らくTVの『ウルトラシリーズ』が作られていなかった90年代前半においては、
『ウルトラマンG』は『ウルトラマンパワード』と並んで最新のウルトラマン、当時の子供が触れたリアルタイムのウルトラマンであり、
児童向け雑誌や怪獣図鑑、漫画作品で大きく取り上げられた人気のある作品だった。
『コンパチヒーローシリーズ』の全盛期がこの時期だった事もあり、ゲーム出演経験や操作可能キャラになる事も多く、
直撃世代には非常に馴染み深いウルトラマンである。

しかしTV作品でなくビデオ作品な事もあってウルトラマンティガなどのTV作品放送以降は扱いが小さくなっていき、
さらに海外共同制作だったための権利関係からか日本国内で長らく映像ソフトが発売されず、視聴が困難な状況にあった。
そのため直撃世代以外には殆ど馴染みが無く、どういうウルトラマンなのか分からないという状態になり、
シリーズファンの間でも世代によってかなり人気と認識に大きな差のあるウルトラマンになってしまっていた。
そうした恵まれない状況が続いていた『ウルトラマンG』だったが、
2017年にBD-BOXが発売されたため、ようやく視聴のハードルが大きく下がる事になった。
+ 続編予定?
前述の通り、人気も売上も良かったため、続編の構想が複数立ち上がったらしい。
特に日本版では『バルタン星人編』として
「バルタン星人が地球侵略を開始、それにリュグロー夫妻(10話に登場した異星人の夫婦。グレートと戦うも、和解した)が立ち向かう」
「危機に陥ったリュグロー夫妻の前にグレートが帰還、夫妻を救う」「当初は別人に宿っていたが、後にジャックと再会」
「ウルトラ兄弟が客演する」といった内容で、怪獣のデザインも作られていたが、
諸事情によりお蔵入りしてしまった事が後年の雑誌記事などで判明している。

また、2021年にはウルトラサブスクこと『TSUBURAYA IMAGINATION』に視聴可能な作品としてラインナップされている。

日本国内制作の『ウルトラシリーズ』との繋がりは公式では明らかにされていないものの、
日本版主題歌の歌詞では「ウルトラの兄弟が」とあるため何らかの関連があるのではと言われていた。
そして、ウルトラ戦士の故郷であるM78星雲・光の国を舞台とした映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。
同じく海外で戦っていたウルトラ戦士であるパワード・USAの3人と共にウルトラマンベリアルに挑むが、返り討ちにされてしまった。

また、『ウルトラマン列伝』でも第100回を記念して、司会進行役のウルトラマンゼロにコメントを寄せたらしいが、
よりによってウルトラマンベリアル一味に放送ジャックされ、回線が回復した頃には既に番組終了という扱いを受けた。
一体グレートが何をした。

そして2020年秋配信の『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』において、同じく海外ウルトラ勢であるパワード共々登場。
パワードと共にリブット(マレーシアのウルトラマン)を鍛え上げた。
スーツは原作通り特殊繊維製のものだが、スーツアクターの体型と合っておらずパツパツであるが
パワードの方は原作と質感が違うが、あちらは原作のスーツが使い捨て前提だったということもある
その後はゴーデス細胞を植え付けられたウルトラマンマックスの救出にパワードとリブットと共に向かう。
その際は高速移動がウリのスラン星人と激突。攻撃を捌き切り、撃破こそかなわなかったものの、
残像の中の本体にバーニングプラズマの一撃を命中させるという実力を見せた。

+ ネット上でのネタなど(アッー!ネタ注意)
以下で述べるように公式のエイプリルフール企画で同性愛者のような扱いをされた事から、
ネタとしてそのような扱いをされる事がある。
無論、『ウルトラマンG』本編ではそういった描写や設定は存在しないため、ネタの使用には注意が必要である。

円谷公式ホームページのエイプリルフール企画『78ちゃんねる』では
タロウさんぼくもしごいてください」「タロウ教官歪みねえな。惚れる!」と発言するなど、
そっちの気があるかのような……否、そのものなキャラにされてしまっている。
2010年も、78ちゃんねるで『くそみそテクニック』の台詞、円谷ッターでガチムチパンツレスリング系動画空耳発言を連発しており、
4月1日限定動画にもオーストラリアから電話をかけ、タロウ教官に対する想いを本題そっちのけで語っていた。

「タロウ兄さんではなくタロウ兄貴と呼ばせていただきます」
タロウ逃げてーそしてトレギアステイ

ついでに言うと、グレートの年齢は17000歳、タロウは12000歳なので、グレートの方が大分年上である。
尤も、この場合の「兄貴」は意味合い的には「攻め」の意なので、用法としては間違ってはいないが。

公式のエイプリルフール企画以外では、
変身シーンの表情がまるでイッているかのようであり、それ故ニコニコなどではネタにされる事もある
(目を閉じている理由については「精神統一」「グレートと波長を合わせている」等の説がある)。

一応記すと、『G』本編には変身シーンの表情以外にはそうしたネタは存在せず、普通にいい特撮作品である。
だが、国内では長らくの間映像ソフトの再販や再放送が無く、正規の方法での視聴が困難だった事に加え、
円谷公式のエイプリルフール企画の知名度がネット上で大幅に高まった事もあり、
エイプリルフール企画でしかグレートを知らないファンや一般層が圧倒的に多いという時期もあった。
本編がマイナーでネタの方の知名度が高まってしまったのがグレートの不幸なのかもしれない。

なお、2010年代後半~2020年に入ってからはBD-BOXの発売にYoutubeやサブスクでの配信による視聴のハードルの低下、
そして『ウルトラギャラクシーファイト』における客演などの活躍もあり、格好良いグレートを知る層も増加してきている。

+ 漫画作品でのグレート
島本和彦氏によるコミカライズ版も「テレビマガジン」誌に連載されていた。
内容は基本的に映像作品をなぞったものだが、最終エピソードのコダラー・シラリー戦においては、
「シラリーの攻撃でグレートが死亡、一体化していたジャックの意思がグレートの体に宿って戦いを引き継ぐ」
という、映像作品には無い漫画版のみの展開が存在する(ラストはTV版同様にグレートは分離して地球を去っている)。
なんでも原作の一エピソードを僅か8ページに簡略化する必要があったため、島本先生は大変苦労したんだとか
(読者層も考慮した結果、中盤以降の話では怪獣とのバトルをメインにしたBパートから描く事でなんとか乗り切っている)。
2016年末に単行本が復刊されており、後書き等で上記を含む様々な裏話も語られているので、興味がある人は確認してみるのもいいだろう。*2

他にはコロコロの『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』、ボンボンの『ウルトラマン超闘士激伝』にも登場。
どちらも昭和ウルトラ戦士と怪獣達が活躍する漫画だったが、ここに途中から最新のウルトラマンとして登場した事で、
ゲストとして印象に残る活躍を繰り広げた。このためこの2作品では昭和ウルトラ戦士との接点や関係もしっかり描かれている。
+ 誰が助けると言った。……ここはオレの一人舞台だ!!
『ウルトラマン超闘士激伝』においては、宇宙警備隊への加入を辞退し続けたり、よく憎まれ口を叩いたりと一見人当たりが悪いが、
ピンチの時は駆けつけてくれるツンデレキャラとなっている。
武闘大会の応援にまで来るほど打ち解けても宇宙警備隊への加入を辞退している理由は当初明かされていなかったが、
後にパワードと二人だけでウルトラマンキング直属のゴーデスハンターとして極秘任務を負っていた事が明かされる。
メフィラス大魔王によるウルトラの星襲撃を阻止すべく、修業を中断してまで駆けつけるなど、
度々ウルトラ戦士と表舞台で共闘した事によってゴーデスにマグナムシュートなどの手の内を明かす事になり、
ゴーデス編開始前に返り討ちにされた挙句体を乗っ取られ、「ウルトラマンG(ゴーデス)とも言うべき姿になってしまう。
ゴーデスの頭が外見上破壊されてもグレートの意識は戻らず、暗黒バーニングプラズマなる技でタロウを破った後、
その全エネルギーでコダラーを目覚めさせるが制御できず、本能のままに暴れ回るコダラーにあわや殺されかける。
必死に戦うウルトラマン達を尻目にUF-0で逃げようとしたゴーデスはシラリーの絶命光線により死亡するが、
完全に乗っ取られていた事で絶命光線の効力が全てゴーデスにかかり、漸くグレートは解放された。
意識が戻った後はシーダとの戦いで力尽きたウルトラマンにパワード、タロウと共にテレパシーで反省の弁を述べ、
ウルトラマンのカラータイマーにエネルギーを送り、デルタスターを出現させる事で勝利に貢献した。
エンペラ星人編では宇宙警備隊の再編成に伴い西銀河の守護闘士へ就任した。
新章にて再び侵攻してきたエンペラ星人に対し、皇帝空間突入部隊を指揮するゾフィーに代わりウルトラの星防衛を担当する。

+ 『ラストファイターツイン』他、『コンパチヒーローシリーズ』でのグレート
90年代に高い人気を誇ったSDアレンジされた版権キャラがクロスオーバーするゲーム『コンパチヒーローシリーズ』では多くの作品で活躍していた。
これには『コンパチ』シリーズの最盛期に活躍していた当時最新のウルトラマンがグレートとパワードであった事が大きく影響しており、
『コンパチ』から触れる機会も多いウルトラマンだった。

特に後述のmuu氏製作のMUGENキャラに搭載されている「ラストファイターツイン」は、
この『コンパチ』シリーズの『ザ・グレイトバトルII ラストファイターツイン』を元ネタとしているため、ここで同作のグレートを解説する。
『ザ・グレイトバトルII』はベルトスクロールアクションゲームであり、敵が落とすアイテムを集める事で広範囲攻撃の必殺技が使用可能。
グレートの必殺技はLv1がUMAの爆撃、Lv2がバーニングプラズマで威力は他のキャラより低めだが、
Lv3必殺技の巨大化して踏み潰す攻撃が他のキャラと比べても最高の威力を誇っており、非常に強力だった。
確かにゲーム中でのサイズは人間大の仮面ライダーBLACK RXと同じだったので、本来のサイズに戻る技なのだろうか?

余談だが、『コンパチヒーローシリーズ』の一作『バトルドッジボール』では、短縮表記すると愛称が被るグレートマジンガーと区別するため、
ウルトラマンの方を「グレト」、マジンガーの方を「グレト」と表記していた。全くグレイトだぜ
分かりやすい……ようなそうでもないような。ぶっちゃけ番組タイトルの「G」でも良かった気が
ちなみに本作は「グレイト」が暴虐の限りを尽くすTAS動画が人気。テーテテテテー♪
これでおわりだ!オレのひっさつショットをうけてみろ!
バーニングプラズマショット!

2020年9月からは30周年を記念してYouTubeで字幕版が無料配信されており、好評を博した。


MUGENにおけるウルトラマングレート

ディアブロタロンなどのプライマルレイジキャラの作者であるLord Sinistro氏が製作したものと、製作者不明ののりものキャラ、。
そして2016年12月31日にmuu氏が製作したキャラがが存する。
どれも 海外で発売されたSFCゲーム版ドットを使用している。

Lord Sinistro氏のものは格闘ゲーム仕様の一般キャラで原作ゲームに近い仕様。
現在公開されているAIが無い事もあって動画ではあまり見かけないが、プレイヤー操作なら充分使用可能。
ただし、現在は正規入手が不可能な点に注意。
のりものキャラは常時アーマーのオーソドックスなのりものである。
muu氏のものは格闘ゲーム仕様の一般キャラであり、氏の他のキャラ同様の『Fighting Evolution』シリーズ風アレンジが施されている。
muu氏版はデフォルトでAIが搭載されているので動画に使いやすいのはこちらになるだろう。

+ Lord Sinistro氏製作
  • Lord Sinistro氏製作
現在は公開されていない。
SFC版の『ウルトラマン』をベースとしたSNES(海外版スーパーファミコン)用のゲームソフト(日本では未発売)から移植されたもの。
キャラのサイズは小さめ。登場イントロでは巨大な足の部分のみが見えるが瞬時に小さくなる。
本来は巨大だが他のキャラに合わせて小さくなっている事を表す演出だろうか。
なおcnsをいじってサイズを変更しても、食らい判定や攻撃判定には問題は起きないので、
他のウルトラ戦士とサイズを合わせたい人はサイズをデフォルトの1.5倍くらいに設定するとよい。
まあイントロの足がさらに巨大化してカオスになるが。
ただし、飛び道具のエフェクトのサイズは大きくならず、攻撃判定だけが広くなるので注意。
とはいえ1.5倍くらいなら、エフェクトと攻撃判定がずれたりはしないので、そこまで気にしなくてもいいだろう。

技は基本のパンチ、キックに投げなど。
なお、バリアーを張っている間とバック転を行っている間は自分の食らい判定が消えて無敵になる。
他にもストライカーとしてゴーデス第一形態デガンジャを呼び出す技が使える。
後者はまだしも前者は敵だったはずでは…MUGENのゾフィーがバードンを使えるみたいな理論ですね分かります。

3種類の必殺技も使用可能。相手の防御力とライフが普通ならば、
1段階目の必殺技で2割5分くらい、2段階目の必殺技で4割ものダメージを与える事ができる。
そして3段階の必殺技はなんと即死技で、直撃した相手は青白く発光した後、原作ゲーム同様爆発して消滅する
また勝利時には原作ゲーム同様、グレートが空へ去って行く演出も入る。

AIが搭載されておらず、残念ながら動画への出番はあまり無かった。
ライダー未満氏の製作したAIも存在したが、現在はAIの動画使用は禁止で公開も停止中

また技のコマンドとreadmeがスペイン語な上、方向キーの表記が特殊で分かりにくいのが難点なのか、人操作もあまりされない。
後述する「各技のコマンド」にて、人操作向けに、判明している技とそのコマンドや性能を紹介するので参照。
実際、人操作によるアーケードモードでの使用を想定していたのか、アーケードモードではOPとして変身シーンが表示され、
ゲームオーバー時のコンティニュー画面も表示されたりもする。

基本的にはバリアとバック転の無敵で相手の攻撃をかわしながら攻撃し、必殺技を狙っていく戦い方をするといいだろう。
ジャンプやしゃがみなどの状態でちゃんとパンチやキックも変化するし、前述のように必殺技は強力なので、
人操作で思う存分グレートを活躍させよう。

+ 各技のコマンド
コマンドと技
a パンチ(ジャンプ中、しゃがみ中などでは性能が変化)
b キック(ジャンプ中、しゃがみ中などでは性能が変化)
c バリア
B+c バック転
D, DF, F, aまたはb ナックルシューター(cmd内の技名magia)
D, DB, B, aまたはb しゃがみナックルシューター(cmd内の技名magia2)
D, DF, F, xまたはy ゴーデスを呼び出す(cmd内の技名gudis)
D, DB, B, xまたはy デガンジャを呼び出す(cmd内の技名degola)
必殺技
D, DF, F, a+b  第1段階必殺技(cmd内の技名especial_soco)
D, DB, B, a+b  第2段階必殺技(cmd内の技名especial_chute)
D, DF, F, y+x 第3段階必殺技(cmd内の技名sem_uso)

+ 各技の詳しい性能
  • バリア
使用中に敵の攻撃を受けると敵を後ろへ跳ね飛ばすが、ダメージを敵に与える事はできない。
使用中は自分の食らい判定が消えるのでガードとちがって投げが通用せず、強力な防御手段になる。
しかも使用中は攻撃判定が出続ける(ダメージは0だが)ので、AIだと反応してガードしてしまうなど
かなりAI殺しな側面がある。ただし時間経過で自動的に解除されるので注意。
  • ナックルシューター
立ちとしゃがみ両方で使える飛び道具技。当てやすく、隙も少な目なので、使い勝手はいい。
使用中は無敵があるので連発されるとかなりやっかい。
  • デガンジャを呼び出す
デガンジャをストライカーとして呼び出して攻撃。呼び出されたデガンジャは回転しながら体当たりして攻撃する。
原作で強力だった雷電光はどうした。攻撃後に回れ右して何処かへ帰って行くのがかなりシュールである。
  • 第1段階必殺技
赤い光球を敵に撃ちだす技。多分バーニングプラズマのバリエーションだと思われる。
前述のように相手の能力が普通なら2割から3割のダメージを与えられる。
  • 第2段階必殺技
青い光球を敵に撃ちだす技。多分バーニングプラズマのバ(ry。
ダメージが5割に増加した事と、貯めが上下に構えた腕の間に光球を作るのに変わった以外は、第1段階と殆ど同じ。
  • 第3段階必殺技
スペシウム光線とかの構えから光線を撃つ技。多分ディゾルバー?ではないかと思われる。
前述のように即死技で、敵が発光してから爆発し消滅するのが結構いい感じで演出されていて見栄えもする。
とはいえガードされてしまうと効かないのでうまく相手の隙をついて使おう。
また、アーマーを持っている相手には全く効果が無く、
コダラーシラリー、k氏改変版ゴジラスペースゴジラトラウマガメラなどは即死しない。

+ 同梱されているステージについて
原作ゲームのブローズ戦のステージもキャラに同梱されている。ただしDOS用なのかWINMUGENでは動かない事もあるので注意。
とはいえsmallcity.def内の[BGdef]の、
spr = stages\smallcity.sff
を(機種などによっては\は¥として表示される)、
spr = stages/smallcity.sff
に書き換えれば問題無くWINMUGENでも動いてくれる。
手前と背景の高層ビル街がグレートだけでなく怪獣キャラ全般によく似合い、
四足歩行の背が低い怪獣も隠れないステージなので、使ってみても良いかもしれない。

+ 製作者不明 のりもの
  • 製作者不明 のりもの
こちらはのりものキャラ。MUGEN小物ロダで公開されている。
こちらもSNESのゲームのスプライトが使われているが、勝利後に飛び立つというサイズの大きいスプライトを使っており、中々シュールである。
空中に浮いており食らい判定も地面から浮遊しているが、空を自由に飛べるタイプののりものではない。
技は二種類のみ追加されている。
ボイスは全てSofTalk系の音声で吹きかえられた劇中のセリフを話す。

+ muu氏製作 『Fighting Evolution』シリーズ風アレンジ
  • muu氏製作 『Fighting Evolution』シリーズ風アレンジ
2016年12月31日公開。
氏のウルトラ戦士ではお馴染みの『Fighting Evolution』シリーズ風アレンジでスピリッツや回り込みが搭載されている。
最大5発まで連射可能な飛び道具としてナックルシューターが搭載されており、上下段の撃ち分けも可能と怒涛の連続攻撃を仕掛けてくる。
空中ではナックルシューターが使えない代わりに連射不可のアロービームになるが、かなり高めの高度でないと発射前に着地してしまう。
飛び道具を反射できるマグナムシュートも搭載されており地上での遠距離戦に強い。

ゲージ技は1ゲージ技として原作映像作品でも使われたバーニングプラズマ、グレートスライサーが、
3ゲージ技として『コンパチ』シリーズのゲームが元ネタのラストファイターツインが搭載されている。

バーニングプラズマは光弾が飛んでいく飛び道具で当たった相手を空中に跳ね飛ばす。
グレートスライサーは青白い光のブレードを腕に発生させて斬り付ける近距離攻撃だがステートを奪う投げ技になっている。
このためアーマー持ちのmuu氏製作のゴーデス第2形態、這いよる混沌氏製作のコダラーやシラリーといったキャラには当てる事ができない模様。
こうしたキャラのアーマーは投げ技は食らうアーマーのはずだがどうもステートの奪い方が違うのだろうか?
なおこうしたキャラにもバーニングプラズマは吹っ飛ばせないもののダメージを与えられるのでこちらか3ゲージ技で攻めよう。

3ゲージ技の「ラストファイターツイン」は巨大化して踏み潰す技である。
元ネタは前述した『コンパチ』シリーズの同名のゲームで、原作映像作品では使用していない。
広範囲にかなり高威力な多段攻撃判定が出ているらしく、防御力やライフが高いだけのキャラなら大半は一撃で倒せるだろう。
バガン(凶以上の怪獣に対するボス仕様)やイリスなど、一部の特殊な防御性能のあるキャラなら耐える事が可能な様子。

AIもデフォルトで搭載されている(まだ性能はまだ調整中との事)。
動画に使いやすく見栄えのいいグレートなので大会やストーリー動画に起用してみてはいかがだろうか。


出場大会

【Lord Sinistro氏製作版】
【muu氏製作版】

出演ストーリー



「もう帰ってこないのかな?」

彼は自分の命を懸けて我々のために戦ってくれたのだ。
 彼にとってかけがえのない、地球という敵と……」

「彼はもう一度やり直すチャンスをくれたんだよ。
 だからみんなで地球を守り抜くんだ。

       僕らを信じてくれたのだから……」


*1
原語版(字幕版)では「ゴーデスに故郷を滅ぼされた」と言っているシーンがあり、M78星雲の光の国が一度滅ぼされたとかなら兎も角
パラレルワールドの光の国からやって来たという描写でも無いので、
設定が矛盾していたりするのだが、現在では光の国以外でウルトラマン化したウルトラマン等もいるので、
無理矢理解釈するなら「ゴーデスに故郷を滅ぼされたが、ウルトラマン化したことで光の国の宇宙警備隊に入隊、任務としてゴーデスを追っている」
とかになるのだろうか。
一応、「光の国所属だが出身は違う」という点ではウルトラマンレオアストラ兄弟、
(あくまで示唆されている程度だが)ウルトラマンゼットという例もある。

*2
また、島本和彦氏の漫画版『ウルトラマンG』に関しては、一時期ネット上にて、
テンペラー星人が地球人に憑依して味方として登場する、メフィラス星人の初代・2代目が登場する、
 マタンゴやトドラなどの東宝怪獣も登場する…などといった漫画オリジナル要素がある」などといった情報が流布し、
Wikipediaに独立した項目が作られた事もあったが、これらは全部真っ赤な嘘なので信じないように。
一応、作者名とタイトルで検索すれば、別Wikiのガセ記事が閲覧できる。…正直お勧めはしないが。


最終更新:2024年02月24日 22:24