ゾフィー



 「私はM78星雲の宇宙警備隊員ゾフィー。
  さあ、私と一緒に光の国に帰ろう、ウルトラマン」


 身長:45m
 体重:4万5千t(以前の設定では4万t。1万tと記された事も)
 年齢:2万5千歳
 飛行速度:マッハ10
 走行速度:時速650km
 水中速度:300ノット
 ジャンプ力:450m
 腕力:16万トンタンカーを持ち上げる
 職業:宇宙警備隊隊長
 趣味:体操
 家族構成
  父:ウルトラの父の親友。戦争で殉職した。
  母:詳細は不明であるが、既に亡くなっている。
  (ウルトラマンキングがゾフィーの祖父という説もある)*1
 その他:普段は支部の一つ、M25星雲で指揮をとっている。

+ 担当声優(Wikipediaより引用・改変)
浦野光
『ウルトラマン』第39話、『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』、『ウルトラマンフェスティバル2016』(特別出演)
阪脩
『ウルトラマンA』第5・35話
納谷悟朗
『ウルトラマンA』第5話(一部の掛け声のみ)
中曽根雅夫
『ウルトラマンA』第5・13・26話(一部の掛け声のみ)
市川治
『ウルトラマンA』第13話
山下啓介
『ウルトラマンA』第23話
篠田三郎
『ウルトラマンタロウ』第18・34話(後者は掛け声のみ)
鹿島信哉
『ウルトラマンタロウ』第33・34話
酒井郷博
ウルトラマンレオ』第38・39話
津田喬
『ウルトラマン物語』
二又一成
『ウルトラマングラフィティ おいでよ!ウルトラの国』
江原正士
『ウルトラマン超闘士激伝』
大滝明利
『ウルトラマンネオス』第2・11・12話
宮林康
PS2『ウルトラマン』
田中秀幸
『ウルトラマンメビウス』第15・24・42・50話、『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』、『ヒカリサーガ』SAGA2・3、『ゴーストリバース』、
『ウルトラ銀河伝説』『超決戦!ベリアル銀河帝国』『キラー ザ ビートスター』
『ウルトラマン列伝』第35・39・86 - 90話
『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』
『新ウルトラマン列伝』第1話
ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!
ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』
山寺宏一
『ザ・ウルトラマン(2015年アニメ版)』、『シン・ウルトラマン』(ゾーフィ名義)
武内駿輔
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』以降

円谷プロの特撮作品『ウルトラ』シリーズに度々登場。
M78星雲光の国の宇宙警備隊の隊長にして、ウルトラ兄弟の長男であり最強と言われる戦士である。
当初の表記では「ゾフィ」もあったが、現在は“ゾフィー”が正式名称とされる。
また「ウルトラゾフィー」「ウルトラマンゾフィー」とも呼ばれる。
なお、地球ではゾフィー(Sophie)はドイツ語圏の女性名だが、彼は「Zoffy」なのでどこもおかしくない。

外見はウルトラマンと瓜二つだが、
身体の赤い模様の周りに赤いラインが走っており、胸と肩に付いた突起が大きな特徴。
胸の突起は「スターマーク」と呼ばれる過去の功績を称える勲章であり、
肩の突起は宇宙警備隊隊長の地位を示す「ウルトラブレスター」。
これらは一部書籍ではエネルギーの増幅装置とされる。
ちなみに初登場時のスーツはマンのAタイプのボディ改造+Cタイプのヘッドで、
この時のみトサカが黒く塗られている。
デザインした成田亨氏によれば、「最終回にウルトラマンの兄を出すからウルトラマンを少し改造して」と発注されたらしく、
当時ちゃんとしたデザイン画は描かれず、後年成田氏の描いた画ではトサカは黒くない。

初登場は『ウルトラマン』の最終回で、ゼットンに倒されたウルトラマンを助けるために地球に現れた。
この時は上記の台詞の通り「隊員」を名乗っている。
地球に留まる意思を表すウルトラマンに対し「地球の平和は人間の手で掴み取る事に価値がある」と言うが、
ウルトラマンは自分と一心同体になっていたハヤタの身を案じていた。
ゾフィーは地球人の安否を気遣うウルトラマンの意思を汲み、新たな2つの命をマンとハヤタに与え、身体を分離させて共に光の国へと帰って行った。
なお、漫画版『THE FIRST』では終盤、フジアキコ隊員がハヤタを守るために戦死という衝撃的な展開を迎える為
ゾフィーが持ってきた2つの命はハヤタとフジ隊員に使用された。
当然ハヤタは「ウルトラマンは?」と訊ねるのだが、ウルトラマンは光の国に連れ帰ってから蘇生するそうである。
だったら最初から命3つ持ってこいよ*2

その後はアリブンタとギロン人との戦いを筆頭にウルトラマンエースのピンチを幾度か救ったりと、
弟達の危機に何度もその姿を現している。
平成でも『ウルトラマンネオス』の最終話に登場した他、『ウルトラマンメビウス』及び外伝作品では、
ウルトラマンヒカリと共に宇宙大怪獣ベムスターを撃破、太陽系の外縁で地球侵略に来た宇宙人の排除、
メビウスと共にウルトラ一族の宿敵である暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人を撃滅するなどの活躍で、
頼れる兄貴分としての姿を見せてくれた。

彼の必殺技M87光線“ミラクル87万度”の名の通り、ウルトラ兄弟達の中でも最強の威力と言われている(M78光線にあらず)。
名称はこの光線が光の国の競技会で記録となった87万度の熱を持つ事に由来する。
だが、その膨大なエネルギーは周囲にも大きな被害をもたらすとされ
地球上など周りに生物が存在する場所では自ら使用を禁じている、あるいはパワーを抑えて使用する。
劇場版『メビウス』の時は地球に向けて発射する形だった為、全力の10分の1の威力で発射した。
ちなみにこの技、読みが作品により「エムハチナナ光線」と「エムハチジュウナナ光線」と混在している。

このように普段は表舞台で目立った活躍はしないが、いざと言う時には駆け付ける頼れる存在であり、
例えウルトラ兄弟達が絶体絶命のピンチに陥っても「きっと最強のゾフィーが助けに来てくれる」と希望を捨てずに応援出来るのである。

+ …のだが。
その一方でヘタレ「捏造野郎」などと揶揄される事も多い。

事の発端となったのは『ウルトラマンタロウ』第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」における1シーンだろう。
火山怪鳥バードンに敗北したウルトラマンタロウに代わってゾフィーがそのバードンに挑むのだが
バードンの攻撃を軽くやり過ごして池に突き落とした後、必殺技のZ光線を浴びせてダメージを与えた。倒れ込むバードン。
…しかし、バードンはまだ生きており、火炎放射で反撃。ゾフィーは頭を燃やされてしまった
(ちなみに、事故でマスクが燃えたかのように書いている書籍もあるが意図的な演出である。
 マスクの材質の関係でそのままでは火が付かないのでガーゼに灯油をしみ込ませて目立たないように銀粉をまぶすなどして頭に貼り付けたらしい)。
これがきっかけで形勢逆転されてしまい、直後に先ほどバードンを落とした池に消火のために自分も突き落とされた挙句、
這い上がろうとした矢先に嘴攻撃を立て続けに喰らい、力尽きる。

なお、この後ゾフィーの亡骸はタロウがバードンを倒すまで野晒しにされていた。タロウの時はすぐに送還させていたのに…。

勿論バードンは強豪怪獣なのだが、
こいつとタロウの初戦ではとある事情が重なりタロウがかなりのハンデを負っている状態であった。
ウルトラの母の力で復活した後の再戦では、新アイテム・キングブレスレットや、
既に手の内が分かっていたからという要因もあるが、ほぼ無傷で勝利している。
後に『ウルトラマンメビウス』で登場した際にも、嘴攻撃で一度はメビウスを下すが、
その後CREW GUYSとメビウスの連携攻撃の前に倒されている。*3
それらと比較するとゾフィーはカラータイマーが点滅しないうちにバードンに倒されてしまったため、相対的に弱く見えてしまう。
この数週間後にはタイラントに挑むものの軽くあしらわれて腕を折られ、ウルトラサインすら出せずあっさりと敗れたり、
『ウルトラマンレオ』ではババルウ星人に簡単に騙されるなど、本当に隊長として有能なのかどうか疑わしい場面も多い。

とはいえバードンの件に関しては、バードンは本当に攻撃力が高く、その上予期せぬ事故も重なり、
まともに攻撃を食らったゾフィーが倒されるのも無理のない話だろう。*4
それに加え、この時のゾフィーは光の国からやってきてタロウを光の国へ連れ帰り、また地球へ戻って戦う、
つまり光の国と地球とを1往復半した状態だったので、相当エネルギーを消耗していたはずである。
ウルトラの父なんて片道だけでエネルギー消耗してヒッポリト星人に負けたし*5
タイラントも他の兄弟が立て続けに敗北と、強力な怪獣である事が証明されているし、ゾフィー戦の後のみ休憩までしている。
ババルウ星人に至っては、ババルウの変装である偽アストラはウルトラ兄弟はおろか実の兄であるレオにすら気付かれず
ウルトラマンキングによりようやくその正体が判明するほど完璧な変装だったので、本当にゾフィーに責任があるとは考えにくい。
それ以前もヤプールの罠にあっさりかかって磔にされた?
それはエネルギー不足のエースにエネルギーを分け与え、自分自身の事よりエースの事を優先したのだから仕方ない
ヒッポリト星人にウルトラマン共々真っ先に捕らえられた?その理由はわしにも分からん・・・・。

また、上記の頭が燃えるシーンは非常にインパクトがあった為かフィギュア化までされている。
加えて2007年4月1日の円谷公式HPのエイプリルフールネタで、
バードンが「ミスターファイヤーヘッド」と発言し、瞬く間にファンの間でも浸透してしまった。
以後もエイプリルフールには毎年の如く主にバードンによってネタにされている。
いかに彼が(色々な意味で)愛されているかを示すエピソードと言える。

2008年の四月馬鹿で、宇宙警備隊への参加を相談したエースキラーへのコメントで、
「頭が燃えても冷静に対処出来る判断力も必要。隊長クラスとなると余裕で対応可能」と答えたセブンとは、一部で不仲説が囁かれている。
これは『タロウ』第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」にて、
タロウが兄弟達をバーベキューに誘った際、ゾフィーが遅れる事になったので全員揃ってから始めようと言ったのだが、
そこでセブンが 「ゾフィーのことなんかいいよ」 と発言した為である。
更に『レオ』では、セブンが変身能力を失ったりシルバーブルーメに食われて行方不明という事態にも拘らず、
最後まで助けに来なかった事なども不仲説に拍車をかけている。
しかし、この一件はゾフィーどころか他の兄弟も誰一人として助けに来なかった(後付けでウルトラの母が来た事になっている)ので、
それだとむしろセブンが他の兄弟に嫌われているという事になってしまうのだが。
ゾフィー達の名誉の為に好意的に解釈すると、その直前のババルウ星人の事件の後始末に追われていたのかもしれない。
2010年のエイプリルフールネタでも、セブンは息子とバーベキューする為にゾフィーの救援要請を断っており、
不仲というのもほぼ公式のネタなのだろうか。*6
セブンの発言は1:16より

また、2009年のエイプリルフールネタでは「光の国ではたらく隊長のブログ」を書いていたのだが、
いい事を書いてはいるのにいちいち過剰な自画自賛で自分から台無しにする内容がファンの笑いを誘った。
しかも隊長権限で他の怪獣やウルトラマン達より1週間早くブログを開設しており、
自分だけしかブログがない状態で「今週のブログ一位」と自慢までしている。
そして2010年エイプリルフールにおいてはツイッター(光の国の「円谷ッター」に書き込まれたものが翻訳されている設定)で、
いつかしてみたいことは「敗北」です」と自己紹介していたり、
「宇宙警備隊に必要な心構えは引かぬ!媚びぬ!省みぬ!だ!」などと呟いたにも関わらず、
自分が警備している冥王星にマグマ星人達4星人がノリで侵略(看板を建てる)しに来た途端、
「やばい」「なんかいっぱいいる」と慌てて逃走、兄弟全員に「誰か太陽系にいるひといますか???」
と助けを求めた挙句、太陽の影を巨大怪獣と間違えるほどビビりまくる始末。
最終的には「居場所がバレるので」と呟くのをやめてしまった。
その他、自分を棚に上げた説教クサい話をしたり、紅茶に詳しいと披露した薀蓄に、
紅茶好きのダークザギから「お勧めのバニラフレーバありますかね?」とフォローが入った1秒後に、
「さて、ちょっと忙しいのでしばらく落まーす!」と逃げた。
そして最後は自分のヘタレ発言をスタッフに頼んで無かった事にしようとした
一発ネタとはいえ毎年毎年公式でこんな扱いとは…なんなんだこの長兄。それでいいのか?
というか毎年これだけのネタを用意する円谷プロ、・・・・すごい会社だ。

+ …と、ネタに困らないお方なので
ニコニコでも大人気。

一応、隊長の名誉のために書くが、
バードン戦を除けば第二期『ウルトラ』シリーズ(特に『A』『タロウ』)は、基本的に他の兄弟も噛ませ犬扱いなので、
ゾフィーだけが酷い扱いという訳ではないとも言える
(むしろ初バトルである『A』第5話ではAと共同とはいえ相手に普通に勝利しており、
 同じく『A』第27話初登場直後の戦いでいきなり死んだウルトラの父より扱いは良い)。
主役を張ったTVシリーズが無く、必然的に噛ませ犬以外の役割が無いのがゾフィーの最大の悲劇と言えよう。
主役のレオの弟であるアストラが兄に代わって円盤生物を倒した回があるのは秘密

そんな自らの扱いに危機感を抱いたのか、映画『ウルトラマンZOFFY』では経歴詐称疑惑が浮上している。
所謂再編集ものであるこの映画、ゾフィーによるウルトラ兄弟の紹介を軸として自身の活躍も見る事が出来る…のだが、
ゾフィーに関しては脇役故に既存の活躍シーンが少なかったため、
噛ませであったシーンの内のいい部分だけを取り出して再編集したものばかりになっている。
主に改訂されているのは例のバードン回は勿論、初代の最終回(ゼットン戦)など
(本来ゼットンを倒したのは科学特捜隊である。一応初期案ではゾフィーが倒す事になっていたが)。
この事がネット上のファンに目を付けられ、「ゾフィーが捏造をした」などというのが通説になってしまった。
一応、新規映像として突如現れた謎の円盤をM87光線で撃破するという場面もあるのだが…。

リーダー格で兄弟最強の光線技を持つなど、実力者である事を示す設定が強敵の強さを示す格好の指標にされるのだろう。
そういう点では不幸なポジションと取れなくも無いが、彼は紛れもなくウルトラ兄弟の長男であり宇宙警備隊長。
上記のようなネタを好まない純粋なゾフィーファンも多いので、
まともな設定との区別はきちんと付け、所構わずネタを振りまくのは止めよう。公式の扱いも十分ネタだが

ちなみにゾフィーが恐らく一番酷い扱いを受けていたのは初登場(『ウルトラマン』最終回)からA再登場までの7年間。
顔見せ1度だけで出番がろくに無かったとかではなく、図鑑などで誤解を受ける誤記(というか誤情報)を延々されていたのである。
  • まずゾーフィと名前を間違えられる
  • 「宇宙恐竜ゼットンを操って大暴れをする」とゼットン星人と混同され、悪者にされる
  • 見た目が似ている事についても「ウルトラマンそっくりに変身する」と同族ではなくニセウルトラマンのような奴と勘違いされる
  • 「力は弱いが頭はよい、スーパーガンにはとても弱い」などとさらに酷い事まで書かれる
  • 写真が出回っていないのか、イラストでスターマークの配置がおかしい場合も多い
円谷プロの許可を受けているのに…でも何故かトサカはちゃんと黒い場合が多い

ついでに言うとゾフィーのM87光線が87万度なのに対し、
ジャミラの吐く炎は100万度だったりするし、ゼットン1兆度とは比べる事自体が間違っている。
じゃあウルトラ戦士の光線技で最高温度なのかというとそうでもなく、ウルトラマンパワードの放つメガスペシウム光線は一億度に達していたりする。
とはいえゼットンの火球がメビュームシュート(10万度)で相殺されたため、温度=威力とは限らないと言える。
そもそも公式設定によるとメガスペシウム光線もスペシウム光線(50万度)の5倍の威力でしかない。
まぁ当時の創作作品の設定なんて勢い任せの適当なものなので、話半分で聞いた方が良いだろう。


+ 1980年代以降の客演作品でのゾフィー隊長
映画『ウルトラマン物語』では、宇宙の帝王ジュダが生み出した怪獣グランドキングと戦う。
兄弟達の光線と共に放ったM87光線が通用せず(舞台は無人の惑星だったため加減はない)窮地に陥ったが、
救援に駆け付けたタロウに全員の力を集結させ、コスモミラクル光線で撃破した。
グランドキングは強敵であり、全員が苦戦していたためゾフィーだけがやられ役という印象は無い。

ビデオ作品『ウルトラマンネオス』の最終話では、エネルギーの殆どが失われてしまったネオスに、
戦闘禁止忠告と命を持ってくるという約束をする形で登場…したのだが結局地球には来なかった
尤も、これはゾフィーが来る前にネオスとウルトラセブン21がラスボスを倒して物語が終わった為で、
この間劇中ではそれ程時間が経っておらず、命を取りに光の国に戻らなければならないという都合もあったので仕方ない面もある。
バードン戦でタロウが死亡した時は地球と光の国一往復半は1日程度で済んだ?知らんな、そんな事は。
それに、そのせいで一人の平和を願うザム星人(十億人の同胞の遺伝子を持っていた)が死んじゃったんだけどな!

なお、ザム星人の遺伝子は地球人に託される形で無事残っているのでご安心を。

前述のように、『ウルトラマンメビウス』では普通にカッコよく活躍している。
ウルトラの父のような別格の扱いで、しかも最終回においてはラスボス・エンペラ星人との戦いに、
防衛チームGUYSの隊長でありゾフィーにとって友人とも言えるサコミズと合体して参戦
(ゾフィーとサコミズの親交は最終話以前に描かれていたので、この2人が合体・共闘した事に違和感は無い)。
専用の変身シーンやグングン人形が初めて作られるなど、かなりの高待遇であった。
既にメビウスが最終形態「フェニックスブレイブ」となり形勢逆転した上、
防衛チームGUYSの兵器ファイナル・メテオール「スペシウム・リダブライザー」を通してパワーが増幅した、
メビュームナイトシュートをエンぺラ星人が受けている最中の参戦だったので、
別にゾフィーがいなくても倒せたようなとか思われがちだが、
スペシウム・リダブライザーはエンペラ星人の念力で徐々に壊れていっていたので、
下手をするとトドメを刺し切る事が出来ずにエンペラ星人に逆転される恐れもあった。
ゾフィーのM87光線による援護でようやく倒せる所まで行けたので、立派に勝利に貢献している。
また、1人だけ皆と一緒に戦えず見ているしかなかったサコミズの意を汲んだ、というのもあるのだろう。
なおこの『メビウス』放送開始前には「ゾフィーの人間態が登場する」という宣伝がなされており、
当初から思わせぶりな素振りを見せていたサコミズがファンから注目されていたのだが、テレビ局の広報の勘違いだった事が後に判明している。
だがサコミズをゾフィーの人間態として登場させる案は実際にあったらしく、ゾフィーとサコミズの一体化はそれらを上手くアレンジした結果とも言える。

『ウルトラマンメビウス』のスピンオフ作品『ヒカリサーガ』でも、
M78星雲へ帰還する途中のウルトラマンヒカリがベムスターに襲われ苦戦している所へ助けに駆け付けた。
そして地球に向かう一匹のベムスターを見て、止めようとするヒカリに「地球にはメビウスがいる」と押し留めた。
その後『メビウス』本編に続くのだが、この時見逃したベムスターは地球の宇宙ステーションを一つ丸呑みにしていった
無人だったから人的被害は無かったものの、もし有人だった場合どう責任を取るつもりだったのだろうか…。

更に2009年の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、
ウルトラマンベリアルを相手にマン、セブンの3人で戦い、二人が先に撃破された後単騎で善戦するが、
最強光線のM87光線も通用せず、蹴りで地面に叩き付けられて敗北した、しかも一人だけカラータイマーが鳴った
尤もこのベリアル、「光の国最強最悪のウルトラマン」という劇中の台詞は伊達ではなく、
地球防衛経験のある歴戦のウルトラ戦士が十数人同時にかかっても全く歯が立たないほど強い奴なのであるが。
新人のゼロに負けた?あいつセブンの息子でキングが見守る中レオ兄弟にしごかれた超サラブレッドウルトラ戦士なんで
直後に光の国が氷に覆われた時、マンとセブンはバリアで難を逃れたが、
ゾフィーだけダメージで動けずにバリアも張れず氷漬けにされた。
しかもヒッポリト星人の時と違い、空気を読んだポーズを取る事も出来ずに非常に情けない格好で凍ってしまった。
だがしかし、ゾフィーは単騎で善戦出来た数少ないウルトラ戦士であり(他はウルトラの父とタロウのみ)、
ベリアルは自身が持つ「ギガバトルナイザー」でウルトラ戦士達の光線技を一発で弾き返すのだが、
M87光線は他とは違い光線を弾きながら止めに行ったため、直撃していたらベリアルも相当危なかったのが分かる。やはりゾフィーは強いのだ。
逆に言うとそれを受け止め続けて無傷のギガバトルナイザーの方がよほど凄いのだが*7
また氷漬けの件も、光の国でベリアルと戦ったウルトラ戦士は、
ウルトラ兄弟やウルトラの父といった歴戦の勇士を含めほぼ全員氷付けにされている。
助かったのはマン、セブンと宇宙に吹っ飛ばされていたメビウスの3人のみ。
ゾフィー以上にダメージを受けてそうなタロウはカラータイマー鳴らなかったが
なお、回想シーンでスターマークがない新人時代のゾフィーを確認出来る。
余談だが同映画の劇場パンフレットの初版にて、「宇宙整備隊隊長」と誤記されてしまっている。

その後日談の2010年の『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』では、
本人は登場しないが、サロメ星人が作ったロボットのニセゾフィーが登場。
何気にシリーズ初の彼の偽者が登場した訳なのだが、扱いはと言うと、
冒頭で他のニセウルトラ兄弟と共にゼロに向けてM87光線を発射したり、他のニセ兄弟と共にゼロに迫る場面があったものの、
その後はニセジャックと共に既に破壊され、残骸になった後の登場だったり、
以降の量産型もゴモラの超振動波であっさりと粉砕されたり、宇宙警備隊隊長のロボットなのに隊長機がニセセブンだったりと、
(色んな意味で)悲惨な有様であった。マンやセブンのロボットはそれなりに活躍してたのに…。
まあ、それを言ったらニセジャックも殆ど同じなのだが。
形状の被っている兄弟が多いから纏めて先に処分されてしまったのかもしれない…。

ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』ではマン、セブンと共に、
惑星ブラムに衝突しそうになっていたビートスター天球を止めようと駆け付けた。

そして、てれびくんの付録DVDに収録された『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』では、
遂にバードン(バット星人に改造された怪獣兵器ver)を打ち倒し、リベンジを果たした。
しかもアンチウルトラフィールドという不利な場所での戦闘で。ついでにピンチのゼロを助けたりと大活躍だった。
39年越しの雪辱にゾフィーファンも溜飲が下がった事だろう。

ウルトラマンギンガS』では本人はOPとギンガストリウムの幻影のみの登場だが、
ウルトラ兄弟の技が使えるギンガストリウムによってゾフィーの技も使われている。
特にM87光線は防がれたりせず、最強光線としての強さを存分に見せている。

『ウルトラファイトオーブ』では、亡霊魔導士レイバトスが蘇らせた怪獣達に苦戦するオーブやゼロのピンチに駆け付けた。
そしてこの時の隊長の相手はあのにっくきバードン。
かつて自分を苦しめた火炎放射の直撃を受けてしまうも
(不意打ちとはいえまともに受けたゼロを大きく吹き飛ばし、ルナミラクル形態を解除までしている)
炎の中から立ち上がってみせる。
ご丁寧に頭にだけ炎が残っていたものの、それに怯む事もなくノーダメージで一歩も動かず、気合で鎮火し反撃開始。
格闘戦ではバードンの攻撃を上手くかわす大立ち回りを見せ、最後はM87光線でバードンを見事撃破
ウルトラ戦士の光線は最低でも1~2秒照射して倒すという演出が基本である中で、
M87光線のみ直撃した瞬間爆散させ、単独では最強光線という設定も見事に生かされていた。
遂に単独でバードンにリベンジを果たしただけでなく、かつてはやられている場面だったものを、
「ゾフィーの強さを知らしめる」形に昇華するという見事な演出が取られている。
隊長の出番は1:08辺り

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』ではタロウ共々全体を通じて登場。
Chapter1では同時期に起きた2つの事件に対して光の国の重鎮の1人として対応する。
過去を描くChapter2前半では暴れるアーリーベリアルを止めようとする一人としてスターシンボルをつける前のゾフィーが登場。
他が吹き飛ばされている中ゾフィーは1人だけ食い下がるという実力の片鱗を見せていた。
後の同位体のベリアルとの会話を見る限り、ウルトラの父以外では唯一ベリアルとそこそこ交流があったらしく、
「スターマークなどつけて偉くなったな」と皮肉交じりに褒められていた。
もっとも、ゾフィーの父はウルトラ大戦争で戦死したウルトラの父の友人という設定もあるため、
ベリアルも共通の友人で闇落ち前は忘れ形見を気にかけていたと考えれば十分辻褄は合うが。
時系列が現代に戻ったChapter2後半ではジュダ・スペクターとモルド・スペクターのグア兄弟相手に同じ6兄弟のマン~タロウと共に交戦。
マンとジャックと同時発射する形で初めてスペシウム光線を披露している。
グア兄弟撃破後に奇襲してきたアーリーベリアル・トレギア、そして騒動の裏で暗躍するタルタロスの脅威を目の当たりにした後、
光の国でウルトラの父によるゼロへの精鋭部隊結成任務の受領に立ち会う。
Chapter3ではグア兄弟戦での消耗もあってか前線には立たないものの、光の国で重鎮の1人として対応にあたる。
ルーゴサイト討伐に向かったウルトラマン80達に送ったウルトラサインをネオスが読む、
ジュダの「アンドロ警備隊を連れてこい」発言に対し「アンドロ警備隊だと!?一体いつの話を…」と反応する、
アンドロメロスからかつて助けていただいた事への変わらぬ感謝を送られるなど、
過去作を知っている人がニヤリとするネタが多く含まれている。

+ 『シン・ウルトラマン』では(ネタバレ注意)
「君がこの男の生命を奪ったのか、"リピアー"。

 いや、この星に合わせ"ウルトラマン"と呼ぼう。


 私の名は"ゾーフィ"。

 光の星の掟を破った君に変わり、この星の"人類"と呼ばれる原住生物の"監視者"となった」

2022年公開の映画『シン・ウルトラマン』では「ゾーフィ」という名の存在が登場。
我々がよく知る所の誰かに名前が似ているが…?

一つ上の折り畳み項の通り、原典における先行勘違い憶測記事ネタである、
「ゼットンを使役する宇宙人ゾーフィ」なる存在が公式で現実に登場したのである
一応は原典のゾフィーに倣いウルトラマンの同胞でありながら、
同作『シン・ウルトラマン』世界における宇宙の秩序を護る機構「光の(光のではない)」の方針は時に冷酷かつ苛烈であり、
そこに帰属するゾーフィもまた、生体兵器となり得る事が判明した地球人には良くも悪くも(全宇宙の秩序の観点から)公正過ぎた。
リピアーことウルトラマン相手に優位に戦っていたメフィラスも彼の姿を一瞥しただけで即座に撤退を判断しており、
彼こと光の星がもたらす秩序については少なからず知れ渡っているようだ。
『シン』の世界観がTVシリーズで展開されているマルチバースとどういった関係があるのかは明かされておらず、
ゾフィーとゾーフィもパラレルワールドにおける似たような立ち位置の存在なのか、
はたまた世界観レベルですら全く繋がりがない名前が似てるだけの別人なのかも不明瞭なのだが、
ゾフィー自身は2010年代後半から前述のバードンへの雪辱戦等で「ネタ要素のないかっこいい長男」として描かれることが増えたため、
ここに来てニッチなファンしか知らないゼットンを操る宇宙人ゾーフィがまさかの実現という過去一のぶっ飛んだネタをぶち込まれる形になり、
多くのファンに忘れられない衝撃を、一部のファンに笑撃を与えることとなった。
ひとえにこれまで色々な意味で愛されてきたゾフィーというキャラのファンにとっては、特大の爆弾であった事は間違いないであろう。

公式書籍によると、言うまでもなく放送当時の誤植記事の「宇宙人ゾーフィ」が元ネタとなって作られた展開だが、
このネタ自体は長年『ウルトラ』シリーズファンを公言している庵野氏自身も十数年前に知人に教えられるまで知らなかったとの事。
しかしそれを逆手にとって「でも最後に同族が立ちはだかるというのは面白そうだ」という事で映画にあのような形で昇華させたようだ。
金と黒のツートンカラーの体色から、ファンからは「かつて成田氏が手掛けていたウルトラマン神変がモデルになっているのでは?」と言われていたが、
同書籍によると成田氏が晩年手掛けていた新ヒーロー「ネクスト」が元ネタとなっている。

また、その顔はウルトラマンそっくりだが、目や口元あたりをよく見ると左右非対称になっているという違いがある。
3Dデータはゾフィーのマスクから取られているとのこと。
ちなみに、後に『帰マン』に流用されたといわれている。そんなに帰りマンが好きだったのか庵野秀明。

+ 書籍作品でのゾフィー隊長
2000年代までの出演作とは異なり「基本的には」隊長らしく強くて頼れる戦士として描かれる事が多い。

内山まもる氏の漫画『ザ・ウルトラマン』では、他のウルトラ兄弟達がジャッカル大魔王に殺された後も、
ウルトラ一族の生き残りを率いて対抗したり、ウルトラマンメロスと共闘して戦ったりと主役級の活躍を見せており、
ジャッカル大魔王との戦いが終わった後のストーリー展開でも数多く活躍している。
実際、『帰マン』復刻版コミックのインタビューによると、内山先生はゾフィーが気に入ってたらしく、
その神秘性から当時の子供達の人気も高かった為、ゾフィーが登場する時は力を入れていたとの事である。
漫画版『レオ』では身体にペンキを塗って新ウルトラマンに変装するなどの珍行動も披露してるが

かたおか徹治氏の漫画シリーズ(後に『ウルトラ兄弟物語』に纏められる)でも主役級の扱いであり、
読切『ゾフィーの伝説』では幼い頃のゾフィーや、M87光線の誕生秘話が描かれており、
連載作品『ゾフィーの戦い』では宇宙警備隊隊長としてのゾフィーの戦いの数々が描かれている。
現在単行本は入手困難だが、非常にカッコいいゾフィー隊長の活躍が描かれているので、隊長のファンには是非読んで欲しい傑作である。
毒キノコを食ってラリっているウルトラ戦士や、ラリった上に立小便するウルトラ戦士など、
ある意味アル中の新マン以上に色々とアレな描写も多かったりするが、そこは御愛嬌。

漫画『ウルトラマン超闘士激伝』にも登場。
同作では他の兄弟達と違い、大会には参加せずに審判を務めている。
だが、銀河最強武闘会は毎度必ず規格外の強者がトラブルを起こしており、
第一回ではハイパーゼットンに審判の立場を捨てて挑んだ際、観客席まで殴り飛ばされて床にめり込んだり
火球攻撃を受けて全身黒焦げになりダウンしているバードン「ゾフィーさんかっけー」
第二回では異変に反応する間もなくデスマッチ用のバリアーに投げ込まれてまた黒焦げとなり、
第三回には観客席が丸ごとシェルターに沈む仕掛けを発動させた後ゴーデスに他の戦士と一緒くたにエネルギーを吸収された。
戦闘面では他の兄弟が2~3体で苦戦していたバルタン星人の分身を一人で纏めて相手にして奮闘したり、
さらにそのボロボロの状態でスペースチャージを二回も行ったり、エースキラーにパクられたM87光線が闘士エースを追い詰めたり、
終盤に隠れた実力を発揮し、敵幹部と互角以上に渡り合ったジョーニアスを評する言葉が「ゾフィーと並ぶ実力者」だったり、
闘士以外では頭一つ抜けている扱いだが、そのジョーニアス自身が「80と二人合わせてやっと闘士一人前」と自称しているのが涙を誘う。
闘士バルタンの1/10の強さの分身8体に死を覚悟するまでに追い詰められていたのと計算が合うのがまたどうしようもない
後の展開にてゾフィーの再評価の影響もあってか、彼も遂に闘士になった。
また初登場時の黒いトサカは「危険すぎるために最近は封印していた全力の証」と設定され、
封印を解いた上に更に修行を積んだ結果、ブラックホールを発生させる事が可能となった。

小説『ウルトラマン妹』では直接姿は見せていないが、主人公ジャンヌにエネルギーと武器を与えるなどしている。
…のだが、それが一々、ウルトラマンアムール(「ゾフィー隊長の妹分」を自負する作品オリジナルの女ウルトラマン)が、
「主人公の兄が見ていない時、意識を失っている時にゾフィー隊長が助けてくれました!!」と誇らしげに告げる、という形になっており、
絶妙に「隊長は本当に頼りになるよ!!」派と「隊長の捏造癖は流石だな!!」派の両方を立てた描写になっている。

+ 『STORY 0』では

「私が聞いたのは……生きたいと叫ぶ──星の声だ!!」

漫画『ウルトラマンSTORY 0』では実質的な主人公として多くの強敵と戦い勝利している。
TV本編以前の物語のためスターマークとウルトラブレスターは付いておらず、
時々ジャックとの見分けが付きにくくなるのはご愛嬌(一応「首が赤いのがゾフィー、銀がジャック」という見分け方がある)。

人間態も登場し、ブレスレットに埋め込まれた光の国の鉱石で変身する。
筋骨隆々でどことなく世紀末救世主…というか、作者繋がりで『スーパードクターK』の主人公そっくりで、ちょっとボロいマントも標準装備。
『K』自体がケンシロウとブラックジャックを足して2で割ったようなキャラなのはさておき。

崖から落ちそうな幼いエースとルティア(漫画オリジナルのウルトラウーマン)を自身も落下しそうになりながら、
救助が来るまでの一昼夜片手で支え続けた、なんて回想シーンもある。ちなみに超人化する前の話である。
どこの世紀末覇者だ。
そもそも上の画像自体、人間態で分厚くバカでかい岩盤を素手で砕くために力を貯めているシーンだったりする。

また、この漫画でのみ非常に貴重な全力のM87光線を見る事が出来るが、
その威力は何と体表で惑星を覆い隠すほどの超巨大ベムスターすら粉砕する威力だった。
つまり、M87光線を全力で放てば惑星の2、3個ぐらいは余裕で消し飛ぶ威力という事になる。
そりゃ手加減するしかない訳である。流石はウルトラ兄弟ナンバーワン。
ただし、これはベムスターに食われていた星の最後の「星の声」を受けた上での勝利であり、
それが無ければ結果は違っていただろう、とゾフィー本人も語っている。
尤も、「星の声」を受けていなくても巨大ベムスターに痛撃を与えていたり、
原生ゼットンの群れを瞬殺したり、パンチ一発でレッドキングの頭を粉砕したりとやたらと強い。
また、その強さ故に当初は力の加減が分からず、原生ゼットンを全滅させるも危うく守ろうとした街まで吹き飛ばしかけたりして、
この事から作中では力を無闇に扱う事を悩み恐れている姿も描かれている。

宇宙警備隊長の名に相応しいかっこいいゾフィーを見たい人には、是非お勧めしたい良作である。
尤も「この漫画自体がゾフィーの捏造」なんて冗談混じりで言われる事もあるが。

+ ゲームでは
ゾフィーは出演ゲームも多いが、その扱いは優遇や不遇、ネタキャラ扱いも含めてゲームにより差が激しい。
ここではその内MUGENキャラに関連する作品について述べる。

格闘ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution(以下FE)』シリーズでは『2』から隠しキャラとして登場。
初代マンのコンパチながら、隠しキャラに相応しい高性能な通常技と強力な必殺技など、
宇宙警備隊隊長の名に恥じない性能を誇る。

原作ではタイラントとの戦いでは簡単に捻り潰されてしまうのだが
『FE3』のウルトラモードではタロウ以外の兄弟5人でもタイラントを倒す事が出来る。
しかもエース以外ではSランクになるには条件が付くが、ゾフィーだけは条件なしで強制Sランクになる。
何故なら、タイラントはこの連戦のために攻撃力と体力に補正がかかっており(特に体力は怪獣数匹分も)、
タロウ以外で撃退するのはイージーモードでも大変辛く、先鋒を務めるゾフィーは一人で体力を全部減らす事になるので順当ではある。
ただし、ハードモードだと制限時間などの都合で倒す事は仕様上不可能。
なお、隊長の名誉のために、このストーリーモードで最もダメージを多く与える事が出来るのは隊長である事を追記しておく。

また、この『FE3』のウルトラモードではある条件を満たすとゼットンに倒されたウルトラマンの代わりにゾフィーが戦う展開が起きる。
これは『ウルトラマン』の最終回の没設定を基にしており、
そしてこの戦闘ではM87光線をゼットンに当てると、なんと即死する
(正確に言うと大ダメージなのだが、必殺技を当てるまでのダメージ+M87光線で即死級のダメージになる)。
劇中では実現しなかったものの、ウルトラマンが苦戦をしたゼットンを難なく撃破出来る辺り、
やはり強さ的には十分すぎるものはあるのだ。

一方で『FE3』の3DCGを流用したデータカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』(現在は稼働停止)では、
バードンのカードにて、“例のシーン”がCGイラストで再現された事もある

『大怪獣バトル ウルトラコロシアムDX ウルトラ戦士大集結』では、高熱属性が弱点というネタとしか思えない弱点属性が存在。
確かに頭は炎上したけど…。


MUGENにおけるゾフィー隊長

muu氏によるワンダースワンソフト『光の国の使者』のドットを基に作られた物が有名。
更にこのゾフィーを元に、金色の百式氏が性能改変したゾフィーも公開されている。
また、のりものとしてバードンに乗ったミスターファイヤーヘッドというキャラも存在する。

+ muu氏製作
  • muu氏製作
氏のキャラではお馴染みのネビュラコンボが可能。
公開当時は当たると相手を一定時間行動不能にする必殺技「ウルトラフロスト」が連発出来るため、これを利用したハメが可能だったが、
その後の更新で相手が行動不能時は出せないように仕様変更された。
…しかし、技自体は通常技キャンセルで出せるので、
「ウルトラフロストがヒット→通常技ヒット→キャンセルしてウルトラフロスト→通常技(ry」の繰り返しでハメ自体は相変わらず可能。
デフォルトのAIがこのハメを使ってこないのが救いではある。

超必殺技「Z光線」は威力が高いものの、発生前に無敵が切れるので潰されやすい。
普段は連続技に組み込むのがお勧めだが、タッグでは後衛でぶっぱなすと割と決まりやすい。
また、他のmuu氏のキャラ同様に「スピリッツ」システムが搭載されている。

「ゾフィーが来た!
 世界中の子どもを異次元空間に連れ出すために、ゾフィーは今来た!」

また、スタートボタンを押しながら決定すると「裏モード」になり、防御技の「がんばっ隊長」の他、
バードンをストライカーとして召喚する技が追加される。
猛毒の嘴や炎で攻撃してくるが…やはりというかなんというかゾフィーにも当たる。というかその場にいる全員に当たる。
ちなみにこの炎をゾフィーが受けると頭が燃えて徐々に体力が減っていく。
そしてこのモードでKOされると、どこからか色々な声が聞こえてくる…。
「ひきこもりー!!」
「ゾフィーのことなんかいいよ」
「兄さん、ありがとうございました!」
「馬鹿野郎!なんて下手糞な戦い方だ!それでもウルトラマンかよ!」
ついでに勝利台詞もなにかおかしい。
「そんなに私が好きになったのか」
「私は十分地球に尽くした」
そしてこのモード限定時のみ使える3ゲージ消費の超必「ゾフィー兄さんの得意技」…
どうみてもアレです。本当にありがとうございました。

「安心しろ、ゼットンは倒した」

果たして 炎使い の多いMUGENで生き残れるのだろうか?
頑張れ我らのゾフィー兄さん。
尤も、設定上はウルトラ一族の共通の弱点はむしろ 冷気 の方なのだが

…と、MUGENでもこんな扱いを受けがちのゾフィー兄さんであるが、
性能自体は少々癖があるもののデフォルトで搭載されているAIは
スピリッツに頼らなくてもゴッドルガールと互角に戦えるほどの強さがある。
というかスピリッツを発動させると場合によっては防御力が低下したりもするのでムラがかなり激しい。
同氏製作の他のウルトラ戦士達も技の性能面などで多少の差はあるが、大体このくらいの強さといった所である。

+ 動画・大会ネタバレ
No.3は誰だ?怪獣大戦争トーナメント』に、凶悪な怪獣達を討伐するため乱入。
主催者であるゴジラと遭遇し、彼を初代『ウルトラマン』に登場する怪獣である「ジラース」呼ばわりしていた。
確かに似ていますが、それ別人(というか別怪獣)ですよ、兄さん。
試合は4:13から
ただこのゴジラ、凶悪改変型の方なので…内容はお察しください。

一方、ストーリー動画『わたしたちのすわこさま』では事実上の主役としてと戦い続けている。
前半のディスプレイネームがミスターファイヤーヘッドのままだが気にするな!

ありえん(笑)狂キャラタッグ大会【ミズチ感謝祭】』ではアサギと「味方殺しチーム」としてAブロックに参戦。
戦績自体は普通だったが、ラストに行われたBOSSバトル。
どのチームも勝つ事すら出来なかったBOSSとの戦いでまさかの2タテで逆転1位で予選を通過した

凶前後ランセレタッグバトルロワイヤルではゲージ上昇、ゲージMAXなキャラが大量にいるため
そいつらと組んだゾフィーはもはや自重一切なしで暴れまくった。開幕即死は日常茶飯事。
開幕自爆するわ画面内をバードンが暴れまくるわで、途中惜しくも敗れたものの恐ろしいインパクトを残した。
よく分かる暴れっぷり
尤も、強いのはゾフィーではなくバードンのような気もするが

+ なだげつ氏製作 ミスターファイヤーヘッド
  • なだげつ氏製作 ミスターファイヤーヘッド
のりものでお馴染みのなだげつ氏によって、ゾフィーがバードンに乗った、
「ミスターファイヤーヘッド」というのりものキャラが公開されていた。正直自重しろと言わざるを得ない
下記の動画で公開されていたが、現在はDLリンクが無効となっている。
性能はほぼ他ののりものと同じで、弾がタイラントを初めとする怪獣に変わったくらいだが、
乗っているのが鳥の怪獣だけに空中を自由に動ける。
また、超必殺技の火炎放射は持続時間がかなり長いため、アーマー殺し技として非常に優秀。

+ 金色の百式氏製作 muu氏改変版ゾフィー
  • 金色の百式氏製作 muu氏改変版ゾフィー
2013年7月28日に公開された海外製のゾフィー兄さん。氏のOneDriveにて公開されている。
muu氏のゾフィーを性能改変したもので、しゃがみキックや空中M87光線、6Pカラー専用技としてスーパーM87光線が新たに追加。
ボイスも追加され、SEやエフェクトもかなり変更されている。
2014年10月12日に更新され、新たに中段キックやチョップなどの技が追加され、
さらにmuu氏版と同じく裏モード専用技「ゾフィー隊長の得意技」も搭載されているのだが、もし外してしまうと…。
2014年12月22日の更新で、技の仕様変更や更なる新技を搭載。
漫画『ゾフィーの戦い』から「五兄弟必殺光線連打」が追加された。
これは漫画通りにウルトラ兄弟の技を連続して相手に浴びせる大技である。
また、bakisimu氏による外部AIが氏のOneDriveで公開されている(最新版対応済み)。


「じゃあ、ハヤタと君の体を分離するぞ!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー

Devil Maid Cry(毎回ファイヤーヘッド)
わたしたちのすわこさま(原作+『STORY 0』仕様 実質主役)
なこるる茶屋(今の所非戦闘)
無限超時空大戦
仮面ライダーMIOMEGA


*1
この説が掲載されたのは、『ウルトラマンレオ』放送当時に刊行された「小学二年生」1974年11月号。
2006年に小学館からコンビニコミックとして刊行された、内山まもる氏の漫画版『レオ』の完全復刻版では、
当時の学年誌に掲載された記事がコラムとして特集されており、その中で当該記事も紹介されている。

*2
尤も、当初は死亡したハヤタの為に一つの命を持ってきていたのであって、
恐らくフジ隊員に使用した2つ目の命は、万が一の時の予備だったと考えられる。
とすれば不測の事態であるウルトラマン及びフジ隊員の死亡に際し、同胞よりも地球人の蘇生を優先した事は、
ゾフィーの優しさなのではなかろうか。

*3
とはいえ『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』での解説、及び公式サイトにおいて、
「地球最強怪獣」と称されている事から、単純な個体の力はあのレッドキングやゴモラなどの地球出身怪獣よりも上という扱いになる
(番組内ではゴモラとパートナーがより強力な力を得ていた為、勝てなかったが)。

*4
バードンが『ウルトラマンメビウス』で再登場した際には「体内に猛毒を持っている」という後付設定がされており、
ゾフィーが呆気なく倒されたのも、この猛毒を受けてしまったからではないかとも考えられる。

*5
一応、後年のビデオ作品では「ウルトラの父はタロウとの特訓で相当疲労している間に、
いきなりウルトラ兄弟全滅の報告で呼び出されたため負けてしまった」というフォローがなされている。
…尤も、この作品はパラレル作品なので、正史には含まれないのだが。

*6
尤も、セブン以外にもウルトラマン達も救援を色々理由を付けて断っている。
ウルトラマンに至っては、「テレポートで来てくれ!」と言われたときは「寿命縮むから無理」と言ってた癖に、
その後の呟きの中で私用でバンバン使っており、メビウスに突っ込まれた。
一応言っておくと、ウルトラマンも「テレポートを使用しての急行」を断っただけで、
他のウルトラ兄弟に呼びかけて多くの兄弟達と共に冥王星に救援に行っている。
救援に行かなかったウルトラ兄弟はセブンを除けば、地球でニコニコ動画の生放送に出演していた80と、
ババルウ星人の成りすましだったアストラ、そして兄弟11人中1人だけ円谷ッターのアカウントが無かったヒカリだけである。
…次々救援要請を出してるのに理由を付けられて断られるゾフィーと、
ウルトラマンの一声で次々集まる兄弟達の構図の対比に悪意を感じないでもないが。

*7
ただし、ギガバトルナイザー自体、劇場版のプロローグ『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』で、
一度メビウスのメビュームダイナマイトで爆破されたのに無事だった為、
M87光線に耐えたのもある意味当然だったのかもしれない。
更に言うと、ギガバトルナイザーはあのウルトラマンキングが封印する程度に留めていた代物である事から、
通常の方法で破壊する事はほぼ不可能である事が推察出来る
(最終的には『ウルトラ銀河伝説』終盤におけるベリュドラ崩壊と共に自壊している)。
ちなみにベリアルの武器として使用されたが、本来は怪獣使いである「レイオニクス」が怪獣を操るメカと有機体のハイブリッド体で、
機能としてはそちらがメイン。


最終更新:2024年04月13日 01:09