ドラえもん

「人にできて、きみだけにできないなんてことあるもんか」

+ 担当声優
富田耕生
日本テレビ版
野沢雅子
日本テレビ版(二代目)
大山のぶ代
テレビ朝日版第一期
水田わさび
テレビ朝日版第二期(2005年4月以降)

ちなみに、富田氏は裏番組だった『マジンガーZ』にもDr.ヘル役で出演していた。

言わずと知れた藤子・F・不二雄氏の漫画『ドラえもん』の主人公。
よく「『ドラえもん』の主人公はのび太だろ!」と言われるが、実際にはドラえもんが主人公である。
確かに連載初期はのび太が主人公であったが、後に原作者自身がインタビュー等で「主人公はドラえもんで、のび太は副主人公」とぶっちゃけちゃっている。
なお、アニメ版も同様。

22世紀からやってきたネコ型ロボットで断じてタヌキ型ロボットでは無い
初期は「21世紀」表記もあったが、現在の公式設定では22世紀とされている。
その知名度は『鉄腕アトム』『鉄人28号』『マジンガーZ』『機動戦士ガンダム』などと共に、
日本を代表する漫画のロボットといっても良いだろう*1
どの位有名かというと、多くのワープロソフトで「どらえもん」と入力すると「ドラえもん」と正しく変換出来るほど
2008年3月から外務省のアニメ文化大使に就任している。

頭が悪く運動も苦手な上に怠け者という、かなり「落ちこぼれ」ている少年・野比のび太の元に、
彼の未来の子孫であるセワシから送られて来た猫型ロボット。
腹部に付いている四次元ポケットから色んなひみつ道具を出す事ができ、
のび太に何か困り事があったり、トラブルに巻き込まれたりした時に、ひみつ道具を出してあげるのが恒例である。

+ 細かい設定あれこれ
誕生日(製造年月日)は2112年9月3日おとめ座
また、身長129.3cm、体重129.3kgとドラえもんのプロフィールを表すものほぼ全てに「1293」という数字が含まれている*2
ロボットではあるが、人間同様食事をし、食べたものを直接エネルギーに変換している。
本来排泄の必要はない筈だが、稀にトイレに出掛ける姿も
(但し、これは子守用ロボットとして「小さな子供にトイレの仕方を教えるため」にそういう機能が付けられているそうな)。
シッポは緊急停止ボタンであり、引っ張ると機能が一時停止する。忘れた頃に尻尾を引っ張られて機能停止したりする。
首につけている鈴は「猫集め鈴」という立派なひみつ道具の一種なのだが、
壊れていて機能していない(写真カメラとして機能していた事はある。本来の効果は名前の通り「鳴らすと猫が集まってくる」鈴らしい)。

元々は数ある量産型の一つであり、耳もあって黄色いボディで声も普通だったのだが
(黄色いドラえもんは声優も違い、コブンなどでお馴染みの横山智佐氏が演じた)、
生産工場上空にて悪党・ドルマンスタイン(映画第一作の敵キャラである)がタイムワープをした際に発生した落雷を受けて故障
(ドジな所があるのはそのため)。
その後、セワシのお手伝いロボットとして働くものの、セワシの工作用ネズミ型ロボットによって耳を齧られてしまい、
その後耳が無くなった姿をガールフレンドのノラミャー子に笑われ
(ただし、劇場版では顎が外れてしまったノラミャー子に後で謝罪を受け、惚れ直されている)、
失意の内にひみつ道具「悲劇の素」を誤って飲み号泣した振動でメッキが剥げて青い色になり、ガラガラ声になってしまった。
ちなみにこの頃ロボット戸籍調査員がやってきて名前の登録を行うのだが、
その際に「エモン」のカタカナをド忘れしてしまい、その部分のみをひらがなで書いてしまったため、
本来は「ドラエモン」であったが、2112年の未来ではキミョウキテレツマカフシギな「ドラえもん」という名前で登録されてしまった*3
その後、再度襲来したドルマンスタイン悪党を退治し、その功績が認められ耳無しタイプのミニドラが作られている。
ちなみにミニドラの方は耳をかじられたわけではないのでネズミも苦手ではないらしい。
また、その見た目故に劇中の人物やファンなどからも「青狸」と呼ばれる事があるが、本人は「」という呼称を嫌がっている。
ただ、そのせいで大長編『のび太とアニマル惑星』で本物の狸さんに「狸の何が悪い!」と怒られた事もあるが
(まともに考えれば、狸さんの方だって猫呼ばわりされたら嫌がるはずだが)。

ロボット養成学校時代からの友達に上述のダンスロボット・ノラミャー子や、
ドラ・ザ・キッドや王ドラなどのザ・ドラえもんズ、ジャイベエ、スネキチという、どこかで見たようなロボットや、
藤子・F・不二雄氏の弟子であるむぎわらしんたろう氏の漫画『ドラベース』の主人公、クロえもんなどがいる。
ザ・ドラえもんズとはしばしばちょっとした冒険をする事もあったり
(漫画『ザ・ドラえもんズ スペシャル』だと、大長編レベルの人類の危機を救ったりもしているが)、
クロえもんの野球チーム『江戸川ドラーズ』では助っ人投手(ちなみに背番号は「10」)として登板した事もある。
結果はと言うと……言うまでもあるまい。

以上は95年の映画『2112年 ドラえもん誕生』以降の設定。
それ以前に描かれたオリジンでは流れが少々異なり、不良品として廃棄されかけた下りがあったり、
青くなった理由が「耳を無くした自分を見て青ざめた」だったりする。
また、新ドラではドラえもんズやノラミャー子は登場していないため、若干の変更がある物と思われる。
いずれにしても「ネズミが嫌いなのは耳を齧られたから」という点は変更されていない。

基本的には穏やかな性格。子守用ロボットなので世話好きだが、余計な世話を焼く事も少なくない。
のび太とは喧嘩をする事もあるが、深い友情関係で結ばれており、無二の親友と言っても過言ではない。
+ とはいえ…
アニメ版では大山のぶ代ボイスの影響か、回が増すにつれてのび太への「優しい保護者」のような母性溢れる接し方が増えて行くのだが、
原作漫画版では「厳しくも優しい兄」のような振る舞いで一貫しており、口や態度もかなり悪い。
というかナチュラルにのび太をバカにする事も多く、作中では他の人物からもそれがのび太に対する正当な評価だとされている。
あながち間違ってないのがなんとも…

  


四次元ポケットの故障中も、のび太を心配して未来へ修理しに行かなかったり、
自由研究のテーマで悩んでいたのび太に、未来デパートから創世セットを取り寄せた事もある。
のび太がドラえもんの危機を命懸けで助ける事も多々ある。
ひみつ道具を使って調子に乗るのび太を諫める冷静さもあるが、
慌てると完全に冷静さを失い、思い通りに道具を出せなくなるほど混乱し、
何故かやかんや下駄、トイレットペーパー、鍋のふた、缶詰など適当な日用品を出すのはお約束。
自分まで調子に乗って問題をエスカレートさせる事も多い。早とちりが原因で大惨事を招いた事もあった。
また悪魔のパスポートなど、のび太に勝手に使われるととんでもない大惨事・大問題を招きかねない危険な道具を、
よくのび太の部屋に置きっぱなしにして出かけたりもする(道具の効果は持っているだけでどんな悪事・犯罪も許されてしまうというトンデモ道具)。
というか、道具の中には明らかに物騒な代物が多数ある。
実際後述の『雲の王国』で絶体絶命に陥ったのは、他でもないドラえもんのひみつ道具を悪用されたからである。
ドラえもんの道具は未来デパートから取り寄せている事から、22世紀でごく普通に販売されているものだと推測されるが、
そんな物騒なシロモノが簡単に手に入る22世紀って一体……?*4

また、上記のトラウマによりネズミが大の苦手でネズミ(っぽいもの含む)を見ると冷静な判断力を失ってしまう。
ネズミのおもちゃを見て逃げ出したり、ネズミ駆除に過剰戦力の兵器(一撃で戦車を粉砕する銃など)を持ち出したりする。
特にのび太の家にネズミが大発生した際は最終兵器地球破壊爆弾を持ち出し、
そのぶっ壊れた表情で視聴者と野比家を恐怖させたのは有名なエピソードだろう。

ネズミ以外でも逆境に弱かったり、冷静さを欠くエピソードは多い
(片思いをしていたメス猫に想い人がいた際に、半狂乱になって地球破壊爆弾を取り出した事も)。
ロボットなのに睡眠不足で発狂しかけて異時間の自分を殺そうとしたりとメンタル的にはかなり不安が残る。
ある意味人間味があると言えるが、精神的にはのび太の事をあまりバカに出来ないレベルである。
そもそも、元々落ちこぼれロボットなんで、のび太とは同類と言えなくもない
(だからこそ、のび太とうまくやっていけるとも言えるのだが)。
まあ、その辺は藤子イズムだから仕方ないと言えば仕方ない。

大好物はドラ焼き。22世紀にいた頃にノラミャー子からドラ焼きをもらい、その時から好物となった
(初期設定では過去に来てから初めて食べたドラ焼きに感動したため)。*5
そのこだわりは強く、色々なエピソードがある。
一例を挙げると、
  • 甘すぎるドラ焼きは邪道という持論を持つ
  • ドラ焼きを売る菓子屋の主人と味をめぐって論争、更にはひみつ道具を用いて自分の意見を肯定させる
  • のび太の部屋を埋め尽くすほどの世界一大きなドラ焼きを1人で完食
  • ドラ焼き大食いコンテストで優勝
  • そしてコンテスト時の経験は、過去の経験を保存してバーチャル体験出来る道具「録験機」により繰り返し味わっている
    (ビデオに録画して繰り返し見てるようなもの)
  • ドラ焼きを食べない日が3日続くと禁断症状が起きる
  • ドラ焼き三つの早食い競争の記録は0.1秒
  • ドラ焼きの大安売りと聞けばすべてを放り出して菓子屋に直行する
  • 巨大化するドラ焼きが世界を滅ぼす「ドラや菌」の素性を一目で見抜いた
等々、挙げていくとキリが無い。
また、ぬいぐるみを作る道具で”ドラ焼きのぬいぐるみ”を作るなど、味以外も溺愛しているような話もある。
そのため、道具を貸すのを渋っている時にドラ焼きを出され容易く貸すなど、のび太に利用される事も多い
(そのせいか、FCのRPG『ギガゾンビの逆襲』ではひみつ道具を使うのにドラ焼きを消費する必要があった*6)。
前述の異時間の自分を殺そうとしたのも、元はと言えばドラ焼きで釣られてのび太の宿題をする羽目になったのが原因である*7
また前述のドラや菌も、新種の細菌を作り出す機械をドラ焼きで釣られてのび太に貸した
(しかも「取り扱いを誤ると人類を滅亡させる」とか言っておきながら)のが原因で発生…お前それで良いのか?
ちなみにドラえもんが作ろうとしたのは「水からドラ焼きを合成する菌」。ピンポイントすぎる…。
ドラ焼きに対する持論を持つドラえもんが、ドラえもんズの仲間達が持つドラ焼きのあまりに特異すぎる好みはどう思っているのかは謎
(例えばドラ・ザ・キッドはドラ焼きにケチャップとマスタードをかけて食べる。この光景を見たドラミはドン引きしていた。
 この他、漫画『ドラえもんゲームコミック ザ・ドラえもんズ』では、皆に渡された大量のドラ焼きに各々の味付けを始めるドラえもんズに対して、
 ドラえもんが「やめてくれ、生が一番だ」と発言していた。
 …生ドラ焼きといったらまた別物になる気もするがなに、気にするこt(ry)。
ドラえもんもドラえもんでドラ焼き食堂を併設するという条件でのび太の儲け話に買収された時は、
「ドラ丼」「ドラステーキ」「ドラバーガー」「ドラカレー」「ドラさしみ」
というメニューを思い浮かべてうっとりしていたため人の事は言えないかもしれない。
また、ドラ焼きの餡子と皮のどっちが好きなのかというネタはファンの間ではよく言われてきた。
「ドラえもんの歌」で「あんあんあん「取っても」大好き」と証明されているという話もあるが、それは単に語呂に合わせたネタである。
そもそも、それを言うなら「餡子(が)とても好き」という解釈も可能になる
『ドラえもん百科』では特にあんこに含まれる成分がエネルギー源に最適とされていたが、注*3の通りこの作品の公式度は微妙。

今では「ドラ焼き=ドラえもん」のイメージが世間に広く根付き、
和菓子メーカーがドラえもんのパッケージを印刷したドラ焼きを発売する程の周知の好物となっている。

+ 劇場版でのエピソード
劇場版『のび太と雲の王国』では縛られてしまいひみつ道具が出せなくなった状態で「最後の武器」として、石頭を利用した頭突きを使用した。
軟禁された部屋のドアを破壊したり、悪役の暴挙を阻止するために巨大なガスタンクに穴を開け破壊するなど、まさに最後にして最強の武器であった
(前述の通り体重が129.3㎏、そして上空から落下していたのも威力に影響していると思われる)。
しかしその代償としてドラえもん自身は大破、姿形こそ留めているものの機能を停止してしまう。
だがその自己犠牲の精神と行動はドラえもん一行をとある事情から敵視していた人々の認識を改めさせ、
彼らが本作において実行しようとしていた地球上の人類文明を崩壊させる計画を防ぐ切っ掛けになった。

大長編(劇場版)で補正がかかりまくるのび太やジャイアンとは違い、逆方向で補正がかかってしまう事が多い。
特に酷い時はドラえもん自身が故障してしまう。この時のドラえもんはキ○ガイじみた姿となってしまい、
『雲の王国』予告におけるその姿にショックを受けた視聴者は多いと思われる。
…そんな予告を毎週毎週流していた制作側はSに違いない。
ちなみに、その『雲の王国』では前述の頭突きも披露するので、2回も壊れている。
また、『のび太の恐竜2006』においてのび太を見守る「あたたかい目」を模索した結果、とんでもない目つきをしている。
こちらも予告において毎回流されていた。
まぁ元々あたたかい目はのび太に「何だよ。ニタニタと締まらない薄ら笑い」と言われているのだが。
また、四次元ポケットが使えなくなる事も多々。というのも、あまりにも便利すぎるひみつ道具を多数所持しているので、
ひみつ道具の使用に何かしらの制限を加えないと、事態があっさり解決してしまうので物語として成立しないという事情がある。
例えば第1作目『のび太の恐竜』では、そもそもタイムマシンにトラブルが起きた事が物語の切っ掛けである。
各種テレビゲームでも同じ理由で、物語冒頭でひみつ道具を失ってしまう事が多い。
一方、ひみつ道具の存在が事態を好転させる事も多く、『ブリキの迷宮』では壊れたドラえもんの復活が逆転の切っ掛けとなった。
しかし、これらとは逆に100%ドラえもんの道具を使い切って(さらに百式ザンダクロス*8という戦力もプラスし)戦った『鉄人兵団』では、
それでも敵の猛攻を抑え切れなかったという珍しい展開になっていたりする。この時の主な敗因はひみつ道具のエネルギー切れ。
しかし、ドラえもんと小学生3人+α程度の戦力で、仮にも軍隊相手に夜~夜明け近くまで防戦を続けている。
他にも大長編では、終盤付近で「プロの軍隊vsドラえもん一行」の大立ち回りが多く、
ひみつ道具のオーバーテクノロジーさが存分に発揮される場面と言える。
残念ながら『海底鬼岩城』においては、戦力云々以前に地上にペンペン草一本残さないという、
「鬼角弾=核ミサイル(!)」発射までの時間と戦わねばならなかったため、戦力が分散した結果各個撃破されてしまう。
しかし、ドラえもんが満身創痍になりながらもラスボスの下へ辿り着いた事が、事態を打破する結果に繋がった
(ドラえもん単体の装備で完全敗北したギガゾンビは、一世紀先の23世紀のテクノロジーを使っていた。
 他には逆パターンとして『宇宙小戦争』ではひみつ道具の効果が消えた事が逆転勝利の鍵となっている)。


上記の補足になるが、鉄人兵団はオーバーテクノロジーの塊であるひみつ道具をも超える超兵器、
「ザンダクロス」を一対多数の白兵戦に持ち込んで撃破するなど、量と質の両方が、大長編の敵の中でも飛び抜けて優れているチート軍隊である。
その強大さは作者である藤子・F・不二雄氏に、
「ドラえもんの映画史上最強の敵」「(タイムマシンによる歴史改変以外の解決法が)他に思いつかなかったのです……」
と同映画のフィルムブックにて公式(!!)で明言させたほどである。もっとも、あらかじめ日記などのチートを使えば勝てる気がしないでもないが

「他の3人の危険が危ない!」

前述のゲーム、『ギガゾンビの逆襲』において、ゲーム冒頭で主人公(プレイヤー)に助けを求めに来るが、
この時の選択肢でひたすら「いいえ」を選択し続けると、
段々顔が必死になり、最後にはゲーム自体が終了してしまう事は有名。
この時の「くすん」と言いながら背中を向けるドラえもんは哀愁が漂い過ぎである。彼が一体何をした。

版権持ちの小学館・テレビ朝日の代表的キャラであり、
テレビ朝日主催の災害用義援金を「ドラえもん募金」と名付けるなど存在の大きさが窺える。
2009年9月3日には、ドラえもんの誕生日という事で彼がGoogleのトップを飾った。
また、2012年9月3日で「生誕100年前」になるのを記念して、同じくGoogleで「ドラえもん」と検索をかけると、
トップに現在の科学技術と100年後のドラえもんの道具に匹敵する技術紹介が検索される「みらいサーチ」が展開されていた。
他にもあの手塚治虫氏に「ドラえもんには敵わない…」とその人気ぶりに嫉妬させたり、
旧作映画は同年のジブリ作品に興行収入で何度か上回ったりと、偉大な功績を挙げている。


+ ガールフレンド及び恋愛事情について
先述の通り、未来においてノラミャー子というメス猫型ロボットのガールフレンドがいるわけだが、
これがまた青少年のなんかに良くない超絶セクシーロボである。
しかも劇場版のストーリーによると、出会った当初からドラえもんに対して好意的で優しく(ドラえもんのピンチを助けてくれた)、
男心をくすぐる術を心得ており、出来の悪い自分に悩んでうじうじしているドラえもんに対し、
「何事も一生懸命なのが良い所」と相手の良い所を見付けて肯定してくれる
耳を無くしたドラえもんに大笑いしてしまう一幕はあったもののその後笑いすぎで顎が外れてしまい、
ドラえもんの痛みが分かったからと反省して謝罪しに来るなど、凄く一途でいいコである。
そもそも笑ったとはいえドラえもんを中傷したわけではないし、ちゃんとお見舞いに来てくれたのだし、しかも他の男性ロボットに靡く様子が微塵も無い。
それどころか姿が変わって声変わりまでしてしまったドラえもんも彼女の好みの直球ドストライクらしく(曰く、のぶ代ボイスは「セクシー」だとか)、
上記画像のように惚れ直している。なにこの理想のガールフレンド…。
しかしドラえもんの方はと言うと、その後現代に来てからミーちゃんを始めとする野良猫のガールフレンドをたくさん作っており、
大分手が早い惚れっぽい一面を見せている。ノラミャー子さん、コイツです
のび太からも「野良猫のガールフレンドがいっぱいいるくせに」と言われているので、どうやらドラえもんの女癖の悪さは周知の事実のようだ。
『ワンニャン時空伝』では悪役ネコジャラの配下であるシャミーちゃんのハニートラップに引っかかるという不覚を取っており、
ドラえもんの弱点とも言える。
挙句の果てにおもちゃオス猫に惚れてしまった事もある
(ドラえもんの名誉のために言っておくと、ドラえもんはオスだと気付いていなかったため、その事を知って凹んでいる
 あと「おもちゃの人形」である点については「それいったらぼくもロボットだろ」ともっともな指摘を本編でしている)。
しずかちゃんの入浴姿をこっそりひみつ道具で覗こうとしている様子が描かれた事があったり、
実際に入浴している姿の写真をのび太と鑑賞し合って「じつにまずい、もっとだせ。」という迷言を残したり、
ロボットや猫に限らず人間の女体にも関心がある様子である。そんな所まで人間そっくりに作らなくてもいいのに
ちなみに、実はノラミャー子との関係が続いているのは劇場版のオリジナル設定
『ドラえもん百科』では耳を無くしたドラえもんを大笑いして以降登場していない。
ついでに劇場版における長身なノラミャー子のデザインも同作オリジナルのものであり、
『ドラえもん百科』ではドラえもんやドラミをベースにやや縦長にした二頭身の姿で顔付きも可愛くない狐顔っぽく描かれている。

+ ネット上での扱い
古くから親しまれ続けている作品であるため、
ネット上では黎明期よりネタ系、感動系など数多くの二次創作やMADが公開されてきた。
ニコニコ動画に上げられている動画だけでも以下の多種多様なものが存在している。
「スネ夫が自慢話をするときに流れている曲」「首が取れたジャイアン」については本人達の項目を参照。

  • BMSA
音ゲー『BM98』を利用したMADムービー。
同ゲームではプレイする音楽や譜面をユーザー自身で作る事が可能で、
あらかじめ用意したサウンドや画像を任意のタイミングで再生や表示する形で編集する。
これを応用してサウンドにボイスSEなどを使い、ムービーとして制作した作品も出回った。

  • 3Dムービーメーカー
『マイクロソフトキッズ3Dムービーメーカー&ドラえもんキャラクターキット』を利用して製作された動画。
これまでに複数の作者が製作物をアップロードしているが、先駆者が先駆者なため、基本的にグロい。視聴の際は注意。

余談だが、2018年1月30日に某ワイドショー番組にて、
当時問題視されていた「エルサゲート」の具体例として上の「スネ夫探偵事務所」がまさかの地上波進出を果たした事があった。

  • FLASH
様々なFLASHが作られてきたが、その中でも6419氏によって製作されたFLASHMADが有名。
同氏製作のFLASHではドラえもん以外にも宇宙刑事ギャバンを扱ったものも存在する。
6419氏
その他FLASH

  • フリーゲーム
際立って知名度が高いのはaaa氏が『RPGツクール2000』を使って製作した『のび太戦記』や『 ドラえもん のび太のBIOHAZARD 』。
特に『のびハザ』関連が人気で、利用者が爆発的に増え始めた「ニコニコ動画(γ)」時代におけるキラーコンテンツとなった。
その後も長らく数多くのプレイ動画が投稿されていたが、2018年9月末頃より権利者の申立による削除が多発
(YouTubeやRPGアツマールといった「収益の発生が有り得る場」への投稿を問題視したからだと思われる)。
有志によって運営されていたアップローダーも削除され、本家及び改造版の正規配布は事実上停止となった
(本家自体はこれ以前よりaaa氏による配布元が消えており、アップローダーにて代理公開がされていた)。
現在、ニコニコ動画にオリジナル版の非実況動画は存在しない。

また、過去には知る人ぞ知る アヒヒパラダイス 氏製作のフリーゲームも配布されていた。
配布物ではないが『RPGツクール3』で製作された力作

  • 手描きアニメ
ニコニコ動画でのドラえもんを語る上で欠かせないのが 桃香さん である。
濃い画風と強烈な内容から見る人を選ぶが、ある意味芸術性の高い傑作と言えるだろう。
サムネホイホイ
また、アーティストのFranz K Endo氏がTwitterに投稿している手描きMADアニメもカオスな事で知られている。

  • CM
大山のぶ代時代では、ツクダオリジナル提供のバトルドームのCMが流れていた。
後にドラえもんキャラを使ったドラえもんバトルドームも出た~!発売されている。
ニコニコ動画でもバトルドームMADにドラえもん版が度々使用されている。

  • アニメ
かつてはアニメやそれを使ったMADが多かったが、現在は権利者削除であまり見かけない。

削除済み動画の中ではアニメを逆再生した動画の再生・コメント数が多く、特に「自動ぶんなぐりガス」の逆再生が大きな人気を博していた。
再投稿(音声のみ)

2020年初頭からはコッシーではない氏を発端とする「 ドラえもんおやくそく 」を使ったMAD動画が流行。
以後も権利者削除にめげる事無く新作が投稿され続けている。
この内、69MAN(けんにょう)氏製作のMADはおやくそくに加え、これまでに述べてきた要素を多かれ少なかれ取り入れているのが特徴で、
ドラえもん二次創作の集大成とも言うべき構成の動画が多い。
ただし、チャー研ゼEROも手掛けている氏の作風故に下ネタも多いため、視聴する時は注意。
69MAN氏製作MADまとめ
69MAN氏本人による投稿動画の一部。以下に掲載のMADは下ネタ成分は殆ど無いので初心者にお勧め

+ 頼らないって言ったじゃん

ぼく、ドラえもんです。
のび太くんとは、子供の頃からずっと、もちろん今でも親友だよ。
大人になったらなったで、
昔とは違うことで悩んだり困ったりしてるから、助けてあげないとね。
僕にとっては、いつまでたっても、のび太くんは、のび太くんのままなんだ。
どこかでどら焼きの特売やってないかなぁ?どら焼きだけはやめられないんだよね~。

トヨタ自動車の「FUNTODRIVE, AGAIN.」キャンペーンにおいて、
のび太達が30歳となった20年後の未来を描いた「ドラえもん」が実写化CMされたのだが、
なんとドラえもん役はかの名優ジャン・レノ氏である(通称 「レノえもん」 )。
しかもジャン・レノ氏はドラえもんの役と言う事で、その丸っこい体格に少しでも似せるべく、
体重を増やして体型を作ってこの撮影に臨んだという。なんという役者魂。
このシリーズは2011年から2015年まで続いており、なんと4年間もドラえもんを演じている。

そう言えば映画『ミッション・インポッシブル』 でネズミが嫌いな役
(そのせいで部屋の天井から吊るされているトム・クルーズが警報機に触れそうになる有名なシーンに繋がった)だったが、
…まさかそれが元ネタ?


MUGENにおけるドラえもん

以下のドラえもん達が確認されている。
有名なのはSUGIO氏によるものとその改変版だが、現在はいずれも入手不可。

+ SUGIO氏製作
  • SUGIO氏製作
『ドラえもん4』のドットを使用したもの。
第一期の頃に製作されたものなので、ボイスは大山のぶ代氏のものが使われている。
SUGIO氏のサイトは既に閉鎖しており正規入手不可。

ちびキャラなので回避しやすく命中しにくい…かと思いきや、豆鉄砲が速い強いの鬼性能
スタンダードな飛び道具である空気砲やショックガン、スタープラチナよろしくパンチを放つ「ドラドラドラ」、
近接攻撃の「チャンピオングローブ」や「マジックアーム」、攻撃を喰らうと退却するティラノサウルスを呼び出す「桃太郎印のきび団子」、
敵の背後からやってきて下段攻撃を行う「ミニドラ」、敵に3回当たるまでは画面に残り続ける「転ばし屋」、
飛び道具を反射する「ヒラリマント」、ワープする「どこでもドア」等々、色んな技を持っている。
ゲージ技の「何かないか、何かないか」の弾幕っぷりは鬼畜。ドラや菌もあるよ。
この他、どこでもドアからのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫、ドラミがストライカーとしてやってくる。
なお、ジャンプ攻撃の際に現れるねずみ(マッピー)に攻撃判定は無い。

五右衛門氏とライギョ氏によってAIが製作されており、多彩なひみつ道具を遠慮なく使うかなり鬼畜な仕様となっている。
トリカゴ戦法だろうと接近戦だろうとなんでもござれである。
五右衛門氏のAI。
初期バージョンなので現在のものとは動作がやや異なる。

また、SUGIO氏は耳が付いたドラえもん「耳ドラ」も製作していたが、通常のドラえもん同様現在は入手不可。
こちらにはゼータ氏が操作改善&AIパッチを製作・公開している。

+ NeoKairi氏製作
  • NeoKairi氏製作
上記のドラえもんの改変版。
どらや菌に超即死トムキラーが追加、攻撃強化、など強化されている。
デフォルトでひみつ道具を容赦なく使いまくる凶悪なAIが搭載されている。
現在は「スーパードラえもん」と区別して呼ぶように推奨されている。
氏の引退により、2015年11月23日に他の製作キャラ共々公開停止となった。動画での使用も禁止なので注意。

+ ますけんぷくん氏製作 dorae!!
  • ますけんぷくん氏製作 dorae!!
現在は公開されていない。
絵描き歌の歌詞をそのまま再現したキャラで珍妙な外見になっている。
4ボタン方式で必殺技と超必殺技が一つずつのシンプルな仕様だが、攻撃する度に絵描き歌の音楽が流れると言う面白いキャラになっていた。

+ 2580shota氏(湊丸氏)製作 ジュレイメン
  • 2580shota氏(湊丸氏)製作 ジュレイメン
     
前述のaaa氏製作のゲーム『 のび太戦記ACE 』のドットを使用して作られたもの。
同作では悪役として登場しており、やたら邪悪な顔つきをしている。
技は4つしかないが、そのどれもが非常に強力なものばかり。
ボイスゴッドルガールのものが使われている(元となった『のび太戦記ACE』でも同様)。
ちなみにキャラ名が「ジュレイメン」となっているが、これは作者が敢えてそう呼んでいるらしい。
AIは搭載されていないが、動画使用や改変等は自由との事。
+ 「どうしてドラえもんがこんな姿に!?」な方や「『のび太戦記ACE』って何!?」な方向けの簡単な説明
『のび太戦記』シリーズにおけるドラえもんは、
とある出来事をきっかけに悪堕ちし、のび太達の住む町を壊滅に追い込み、静香を殺害
(現場を目の当たりにしたのび太もこの事により、シリアスな性格に変化している)。
その後は「新世界」の創造とその支配者としての君臨という野望を実現するべく絶対的な力を求め、
『導かれし者達』では「Dカンパニー」の社長、『ACE』では「ヘリオス」の総帥として暗躍。
『導かれし者達』で一度倒されるものの生き延びており、
『ACE』にて上の画像のような禍々しい外見の腕を左腕に換装している。

このドラえもんが登場する『ACE』は、
『のび太戦記』シリーズに『NAMCOxCAPCOM』を混ぜた世界観となっており、
時系列も「『導かれし者達』から1年後、『ナムカプ』から2年後」という事になっている
(『ナムカプ』の流れを汲む『無限のフロンティア』や『PROJECT X ZONE』の設定は反映されていない)。
登場キャラクターも『ドラえもん』や『ナムカプ』のキャラに加え、
スーパーマリオ』や『GUILTY GEAR』や『仮面ライダー龍騎』や『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のキャラ、
更には勇者アレックス(『VIPRPG』準拠)も物語に関わるという一大クロスオーバーの様相を呈しており、MUGENといい勝負と言える。

自作システムによるサイドビュー戦闘や壮大なシナリオに定評があったものの、「Episode 4 先行公開版」を最後に製作は中断状態にある。

+ thunder sword氏製作 Tドラえもん
  • thunder sword氏製作 Tドラえもん
前述の二次創作フリーゲーム『のび太のBIOHAZARD』のドットを使用して作られたドラえもん。
ゾンビを召喚しながら相手に近付いて攻撃する。
また、試合開始前から『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』の「滅びし煌めきの都市」が流れている。
AIもデフォルトで搭載されており、想定ランクは凶~狂。

なお、『のびハザ』におけるドラえもんはバイオハザード事件の黒幕として登場する。

+ Valgallah氏製作 怒羅衛門
  • Valgallah氏製作 怒羅衛門
     
MUGEN1.0以降専用。
海外のフリー格闘ゲーム『スーパーコスプレ大戦U』の隠しボスとして登場したドラえもん……とは似て非なる怒羅衛門を移植したもの。
一見すると普通のドラえもんだが、試合が開始すると筋肉モリモリのマッチョマンに変貌する。
必殺技も己の拳でぶん殴ってきたり、某閣下の如く突進したりはまだしも(?)
超必殺技で空を舞い無に還らせたり、スペアポケットから様々なひみつ道具を発射したりとやりたい放題である。
ちなみにボイスはベガのものが使われている。

外部AIはホルン氏によるものが存在する。
恒例のコンボ立ち回り・反応・ガードレベルに加え、ゲージ溜めや3ゲージ技「リザレクション」の設定が可能。
なお、コンボレベルを最大にすると容赦無く永久を叩き込んでくるので注意。
想定ランクは強~凶上位との事。


+ Zach7551氏製作
  • Zach7551氏製作
手描きドットで作られたドラえもん。
こちらもボイスは大山のぶ代氏のものが使われている。
必殺技や超必殺技は上記SUGIO氏版のものだが、おもちゃの兵隊をストライカーとして呼び出し、相手に突撃させる技や、
アンパンマンポケモンキャラ等との特殊イントロが追加されている。
ただし、airファイルを修正しないと使えないので要注意。


ちなみにSUGIO氏及びNeoKairi氏製のドラえもんだが、動画出演時には本来のサイズの2倍になっている模様。
飛び道具などが妙に低い位置から発射される事と、のび太らストライカーがドラえもんより小さいのはそのため。
なお、proj.doscaleを1にすると、ストライカーもドラえもんと同じサイズになる(詳細はMUGEN豆知識を参照の事)。
ただし、画面制圧力もそれだけ増えるという事なので注意。

この他に、耐神(撃破が難しい)を想定したカラーを持っている「DONAemon-type-d」や隔離キャラである「N-doraemon」などが存在する。
2014年にはダガー氏によるブラック・ウィドー対応のドラえもん改変パッチも公開されたが、2022年8月3日に公開終了。

なお、ドラえもん関連はニコニコ的には版権の問題があるため、下手に動画を上げると瞬殺される可能性がある
ポートレイトなどにアニメの画像を使っているわけではないが。
 ニコニコ動画における権利者削除の詳細についてはこちらの注釈を参照。ただし例のアレ要素が含まれているので注意)。
くれぐれも取り扱いには注意されたし。


「失敗してもいいさ! あたたかい目で見守ってやろう!」

出場大会

更新停止中
凍結

出演ストーリー



*1
ただし、ロボットが登場しはするものの『ドラえもん』という作品はどちらかと言うとSFというよりはファンタジーである。
同じく氏の代表作である『キテレツ大百科』などと比較すれば違いが分かりやすいだろうが、
『キテレツ』では基本的に登場する機械の作動原理は明確に説明されている。
一方『ドラえもん』では最初からそんな説明を放棄したようなひみつ道具が少なくなく、
「あらゆる物理法則を無視し理想の世界を造れてしまうチート道具もしもボックス」
(ただし映画『魔界大冒険』以降の設定では「世界改造」ではなく「望みに合うパラレルワールドへの移動」になっている。
 そうでないと「野比セワシがお金持ちな世界」と願うだけで終わっちゃうし
「概念的な『機能』を逆転してしまう謎の道具アベコンベ」「あらゆる犯罪行為を周囲に許容させてしまう悪魔のパスポート」など、
「魔法の道具でございます」と言われた方が納得いくような物も多々含まれている。
「高度に発達した科学は魔法と区別がつかない」にも限度があるだろう、と言わざるを得ないだろう。
尤も作者自身が自分の作品で言う「SF」は「サイエンス・フィクション」ではなく「少し・不思議」だと述べているので大丈夫なはず。
少しどころか「凄く・不思議」の域に突っ込んでる気もするが
まぁ老若男女問わず広く受け入れられている本作にとっては些細な問題である。

*2
この129.3という数字が多用されているのは当時の小学4年生男子の平均身長が129.3cmだったため。
身長を同じくらいにする事で親しみを持たせている……らしい。
「苦手なネズミを見た時に逃げる速度:時速129.3km」なんて設定まであるが、
重量130kg近い巨体が特急電車並みの速度で家の中を走り回るというのは、実際には相当恐ろしい事ではなかろうか。
一応重量については実は普段から3mmだけホバリングしているので床が抜けたりはしないと思われるが、
浮いていようが力士並の質量の物体に体当たりされたら一般人が無事で済むはずがない。
それをさも当然のように受け入れている野比家の人達も、かなり肝っ玉が据わっていると言うべきか。
また、出力129.3馬力などという数値もある。子守り用ロボットの癖に軽自動車の2倍以上の出力というのもまた恐ろしい。
あまり触れられる事はないが「胸囲及び頭の周りも129.3cm」という数値設定も存在し、
『空想科学読本』の検証によれば、このプロフィール通りに描くと、原作とはかけ離れたかなり小顔の3~4頭身くらいのデザインになってしまうとの事。
よって漫画で描かれているドラえもんの見た目は、
「作中で本当にあの二頭身のロボットがいるわけではなく、漫画的なデフォルメの結果あのデザインでまとまっているのではないだろうか」
と仮説を立てられていた。
人間が概ね四頭身で描かれている世界ならさもありなんか。

ちなみに、妹のドラミは一万馬力である。
更に言うと、借り賃の高くないトモダチロボットのロボ子が百万馬力
(改造を受け本気になった鉄腕アトムと同じ、改造後のマジンガーZですら95万馬力)。
これらの数値は単なる設定上のみのスペックというわけではなく、
ロボ子は嫉妬心から周囲にその百万馬力の怪力を振るいまくって怪我人を出すわ、
ドラミも殆ど無かった事にされつつある初登場回ではその一万馬力の怪力に物を言わせて兄とのび太を無理矢理従わせる等
(ドラえもんも「どんなに迷惑でもあいつ1万馬力だからなぁ」と諦めていた)、
いくら何でもお手伝いロボットとしては過剰スペックすぎて日常生活に支障をきたすような描写があった。
彼女らを大量生産している22世紀の技術には脱帽であるが、このパワーが子守り用ロボットにどれほど有用なのだろうか。
メタ的な話をしてしまうとロボットの馬力に限らず「やってる事は凄いけどいくら何でも融通が効かなすぎるだろ」という、
いつものドラえもんのひみつ道具あるある(またはギャグ漫画補正)である

上記の女性型ロボット馬力の話からドラミが兄より優れた弟など(ry兄より優れた妹だと考えると、
むしろ男型のドラえもんが非力なのであって、未来人は「女の子は力強くあるべき」というすばら……変な趣味をしているのかも知れない
(…いやまぁ真面目に解釈すれば、ドラミは後継機で女性型だから「妹」と名乗っただけに過ぎないので、単純に新しいから性能がいいだけなのだが)。

余談だが、未来の子守ロボットが赤ちゃんのボディガード的な活躍をしている描写もしっかりある。
上述の常軌を逸した馬力はともかく、犯罪者に利用される他のロボットに対抗できる力は必要なのだろう。

*3
この辺りの設定は当初ネズミ型ロボットでなく普通のネズミだったり、
体が青くなったのは、耳の無い自分の姿を見て青くなったからだとか、
貧乏なはずの22世紀野比家がドラえもんを買えたのは不良品として大安売りされてたからとか、
妹のドラミに対し性能が劣るのは、オイルの上部にある薄いオイル(上澄み?)が使われているから、など所々変わってきている。
元々この設定は藤子不二雄のアシスタントを務めた経験もある方倉陽二氏が『ドラえもん百科』で発表したもので、
この作品はドラえもんが原作以上に間が抜けていたり、妹のドラミは原作以上に乙女チックだったりと、ギャグ色がかなり濃いものである。
しかし、現在のドラえもん設定の殆どを方倉氏が作り上げ、
それを公式として自らの原作に持っていった藤子氏の師弟関係はかなり信頼の強いものであったと言われている。

*4
未来デパートは22世紀の国連が出動する程のエスパー赤ちゃんが出来てしまう人間製造機などを誤配しているので、
おマヌケな企業である可能性がある。実際、未来デパートの誤配はシリーズ後半に何回も騒動の種になっている。
ただしトモダチロボットのロボ子さん(安い借り賃のため嫉妬に狂って暴れるという欠陥があり、しかも100万馬力)は、
借り先が明示されていないので、単に安全管理基準が酷くずさんなだけかも知れない。
百苦タイマーという道具も、それ自体は欠陥品扱いされていなかったものの、
「百苦をいっぺんに受けると人が死ぬレベルの苦難が連続で襲ってくる」「リセットボタンが無い」という酷いアイテムである。

*5
ただし、記念すべき『ドラえもん』第1話「未来の国からはるばると」にて、のび太の部屋に初めてやってきたドラえもんは、
のび太が食べていた焼いた餅を「これには目がないんだ」と言って一気食いをしていた。
どうやら最初期はドラ焼きではなく、餅が大好物であったらしい。
しかし第2巻からは普通にドラ焼きを食べ始めていたので、この設定は無かった事にされたようである。

*6
ちなみにこのゲームのドラ焼きは通貨代わりでもある。
ただし武器や防具は買えない(基本拾うしかない)ので買えるのは回復や敵攻撃用の消費アイテムのみ。
…と思ったら回復アイテムもドラ焼きだったりする。
しかしドラ焼きでモノの売り買いをするとはなんなんだこのゲーム
(尤も店に当たるのは「交換所」となっているので、物々交換と言えばまだ納得はいかなくもない)。
また、ドラ焼きは敵と戦った後に町や村でセーブのためにドラミに連絡すると入手出来るのだが、
この時かなり戦いまくっていると「おにいちゃんの だいすきな ドラやきを 103019こ つくったから もっていって!」
……とかいうとんでもない数になる
(ちなみに似たような例で、息子の口座にとんでもない額を入金する父親もいたりもする)。
逆に全く戦わずに連絡すると「おにいちゃんの だいすきな ドラやきを 0こ つくったから もっていって!」とのたまう。
作ってないなら言うなよ…まあ容量カツカツで0の時の台詞パターンまで作れなかったのかもしれない。

とはいえこのゲーム、こういった変な表現はあるが、内容はかなりしっかりと作り込まれており、
特に劇場版で人気の高い物やキャラクター達の後日談として充実したものとなっており、
ファンの間では名作と誉れ高い逸品となっている。(シナリオはかのレッドが担当)。
ただ唯一の欠点は、敵遭遇のエンカウント率が異常に高い所だろうか…。まあ昔のゲームだから仕方ない面もあるが。
ただ、とあるひみつ道具を入手すると実質エンカウント率0%にしてしまう事が出来るのも、昔のゲームだから仕方ない面である。
また上記のネズミ(っぽいものも含む)が敵として登場した場合には100%麻痺を起こして戦闘不能になるという、
細かい仕様も凝っていたりする。

*7
実はこの次の話(単行本ではなく連載順で)でものび太はどら焼きでドラえもんを釣ろうとするのだが、
流石に前回で反省したらしく断っている。そりゃそうだ。

*8
このザンダクロスが『機動戦士Ζガンダム』に登場したモビルスーツ・百式と非常に似ているという事で、
デザインは大河原邦男氏であると言った流言も流れた事もあったが、
本当は当時、藤子プロでチーフアシスタントとして在籍もしていた漫画家・たかや健二氏が担当しており、
藤子・F・不二雄氏からロボットのデザインを受けた際、実際に百式をモデルとしてデザインしたと公言されている。
たかや健二氏は別冊コロコロコミックにて『3D甲子園 プラコン大作』という漫画を連載していた事から、
アシスタント当時からプラモデルやロボット造形に詳しいという事で依頼されたものと思われる。
また藤子氏も作中でスネ夫に「「プラコン大作」を参考にプラモ制作をした」
という台詞を使ったりと、方倉氏のような強い信頼での師弟関係にあった事を窺わせる。

また、上記の通り百式をモデルとしてデザインされたザンダクロスではあるが、造形そのものに関しては、
非常に良く纏められており、他のアニメのロボットと比べても充分に通用するデザインであるため、
ザンダクロスを所謂「リアルロボット系」として見られる事もあり、劇場版登場のキャラクターとしては高い人気を誇っている。
その人気もあってか、自作でプラモ造形をしたり、アレンジしてイラストを描かれる事も多く、
また2011年のリメイク公開に合わせて、「ロボット魂」によるアクションフィギュア化もされていたりしている。
余談として、ザンダクロスの図解イラストを担当したのはガンダムのプラモデルのボックスアートを多数手がけ、
怪獣絵師の異名も持つ開田裕治氏である。

なおこのザンダクロス、原作漫画だと命名時にのび太が「マジンガーとかガンダムとか」と例を挙げていたりする。
ボカしてさえいないが、当時はまだ著作権に緩い時代だったので(あの任天堂やコナミでさえ当時はパクリ商品を作っていた)。



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最終更新:2024年02月16日 22:19