ダストマン





 識別:DWN.030
 長所:
 短所:息が臭い
 好き:年末大掃除
 嫌い:花粉

「あまり、変なもの吸わせないで」

CAPCOMのアクションゲーム『ロックマン4 新たなる野望!!』に登場する8体のボスの内の一人。
暗黒街の首領の専用BGMではない。宇宙猿人怪獣?そこまでは知らん。
青を基調とした色合いで、頭に巨大なバキュームを付けた姿をしている。
元々はDr.コサックの制作したゴミ処理用のロボットだったが、吸引力に目を付けたDr.ワイリーによって改造された。
きれい好きな性格で、ワイリーの研究所でも掃除係をしているらしい。

戦闘では、バキュームでロックマン吸い寄せる技と、圧縮したゴミを投げ付ける技を使用する。
弱点武器はリングブーメラン。ゴミで弾が掻き消されないため、確実にダメージを与えられる。
コミックスの読者投稿では吸い寄せでリングブーメランを吸って爆発四散!するネタが多く描かれた。
とはいえ、彼自身の移動速度自体は遅く簡単に距離を離せる上に、ダストクラッシャーのモーション自体も大げさなので、落ち着けば簡単に回避が出来る等々、
練習すればゲームを始めた初心者でも十分に対処できるレベルであり、正直『4』のボスキャラの中では下から数えた方が早い強さである。

倒すと手に入る特殊武器は「ダストクラッシャー」。敵に当たると四散するゴミの塊を発射する。
スカルマンの弱点武器でもあるがスカルバリヤーが破れるというのはウソ技
初段部分と四散した部分はどちらも同威力。
初段で倒せない敵にも、続けざまに四散部分もヒットするので、初段+前方へ飛ぶ破片部分×2の最大3ヒットする。
この特性上、基礎威力以上の効率を叩きだす事ができ、『4』の中では1ショットで倒せる雑魚が非常に多い武器になっている。
もっとも手放しに褒められる武器ではなく、画面上にダストクラッシャーが残っている場合は次弾が撃てない。
これだけなら『ロックマン』シリーズでは殆どの武器が該当するのだが、四散した破片も含まれるため、射出武器としては連射能力が最低クラス。
更に見た目に反して攻撃判定がバスターとほぼ同じサイズといった罠もある。
四散部分も安定してヒットするわけではないので、1ショットで倒せると思ったら、
実は半端に当たってて倒し損なう→破片が画面に残ってて次弾が撃てないといったコンボも発生し得る。

ゴミ処理場が舞台となる道中は、ゆっくりと迫ってくるプレス機や、合体する足場地帯が特徴的だが、初出作の『4』の時点ではさほど難しくは無い。
むしろダストマンの弱さと相まって、「今作を始めた初心者はここから攻略しろ」と言わんばかりな低難度ステージとなっている。
とはいえ、せり出す足場地帯でドリルボムを使いまくると足場が消えてトゲ地帯に落下するという罠もあるにはあるが。
しかし、ファンの間で語り草になっているのは、携帯機作品『ロックマンワールド3』の方であろう。
こちらでは合体する足場地帯は削除されてしまったものの、ステージの至る所に存在する落とし穴と狭い足場のコンビネーションや、
一面トゲが敷き詰められた巨大な穴を超えるシーンが存在する事から、かなりの高難度ステージと化してしまっている
ここまで読むと「ならラッシュジェットで楽勝かな」と思うかも知れないが、
件のラッシュジェット自体もダストマンを倒さなければ入手出来ないため、只でさえ極悪なステージが更に凶悪になってしまっていると言わざるを得ないだろう。
アイテム2号といい、道中の移動が楽になる便利アイテムはどうして道中で苦労するステージにあるのか…。

海外版のアニメ『MEGAMAN』ではコサック博士が登場しないため、ワイリー製のロボットとして登場。
首から下は変更点が少ないが、マスク(顎?)が小さくなってファイヤーマンに似たデザインになっている。
また、バキュームも頭から分離しており、日本版に比べて小さい。
口が生えたトードマンケツ顎になったダイブマン等、『4』勢は一部を除いて顔を魔改造されるのがお約束なのだろうか。

余談だが、彼をデザインしたのは、アメフト漫画『アイシールド21』やリメイク版『ワンパンマン』の作画担当で知られる村田雄介氏(当時13歳)であり、
後に『ロックマン5 ブルースの罠!?』のクリスタルマンも手掛けている。
当時の少年コミック・ゲーム界隈は公募キャラ全盛期であり、
『ロックマン』シリーズも『2』から『8』の7作品でボスキャラの公募が行われていたのである。
ちなみに氏曰く、ダストマンのデザインは塾で勉強をサボりまくって仕上げた「サボりのたまもの」との事。

+ 漫画作品でのダストマン
有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏の漫画『ロックマンメガミックス』及び『ギガミックス』にも登場するが、
コサックナンバーズの中では特に出番が少なく、セリフも全編通して2つしかない。
デザインアレンジも右腕のバスターが通常の五指になっているくらいで、ゲーム版とほぼ同じ。ゲーム内でバスターを使わなかったからだろうか。
『復活の死神』ではワイリーに操られ、ロックマン達に襲い掛かる所をリングブーメラン一発で撃破されたり、
『史上最強の敵』ではトマホークマンにあっさり破壊されたりと、戦闘シーンでも見せ場に恵まれない…。
さすがに作者も不憫に思ったのか、『ギガミックス』完結後に公開された短編『ナノミックス When the DUST settles.』では主人公を務めた。
本作はロックマンの活躍の裏で人知れず残骸を回収したり、ジャンクマンとライバル関係を築いたりと、
ゴミ処理用ロボットとしてのダストマンの日常を悲哀混じりに描いている。
また業者に粗大ゴミと間違われてトラックで運ばれる姿から、ジャンクマンに真のゴミロボットとして認められた。
最終回ではコサック博士の反対を押し切り、使用期限を過ぎたロボットの廃棄処分を仕事とする清掃四課への転属を自ら希望。
そしてある日、ラビトン(『8』のザコ敵)をプレス機に掛ける姿を持ち主だった少女に見られてしまい、
死神」だと罵られる自分に亡き兄弟の姿を重ねながら、独り物思いにふけるのだった…。

「分かっているのか!?
 新設された清掃四課の仕事は───」

「───誰かが……
 ……やらなければならない仕事です…」

+ 『ロックマンエグゼ』でのダストマン
『ロックマンエグゼ』では、最終作『6』の『電脳獣ファルザー』バージョンのみに登場。
青かった本家とは違い、緑とオレンジを基調とした色合いになっている。
アニメ版などのCVは『ストIV』以降の豪鬼でもお馴染みの 武虎 氏。
インターネットのごみ処理を担当し、リサイクル活動を推進している。そのためごみの分別にはうるさい。
彼とオペレーターであるミスタープレスの授業を受ける事で彼をリンクナビとして操作できるようになり、ロックマンがダストクロスに変身可能になる。
ダストクロスはコマンドでエリア中の置物や障害物を吸い込み、その後バスターから威力200で吸い込んだものを飛ばす事ができる。
そのため、従来のシリーズで厄介だった最後列にポイズンアヌビスを置いたりする戦法は、このクロス一つで対処可能。
また、カスタム画面では1ターンに1度不要なチップを戻し、その分新たにチップを出現させられるため回転率がかなり良い。
派手さこそないが、確実に仕事をしてくれる良クロスである。


MUGENにおけるダストマン

死門氏による『ロックマン1 パワーバトル』仕様のものが存在したが、現在は入手不可。
原作通り吸い込みとダストクラッシャーしか使用できない上、原作と違って体当たりではダメージが与えられない仕様である。
しかも移動手段がジャンプのみで、着地を狙われたり撃ち落とされそうだが、そんなハンデを覆す凶悪性能はヒートマンの項目を参照あれ。

出場大会

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最終更新:2023年08月26日 23:55
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