J・カーン



「ド根性じゃぁ~!!」

名前:成吉思汗
キャッチコピー:「剛毅なる騎馬民族の勇士!!」(『WH2』)
                             「蒙古武烈王」(『WHP』)
出身地:モンゴル
身長:170cm
体重:120kg
誕生日:2月19日
血液型:O型
職業:覇王
格闘技:蒙虎流闘術(始祖)
趣味:モンゴル相撲
好きなもの:根性、度胸、気合、酒、征服、オルド、辛いもの
嫌いなもの:甘いもの、お高い女ヒットアンドアウェイ
知能指数:根性じゃぁ~!
宝物:玉砕覚悟の肝っ玉


モンゴルの大草原の中、遊牧民たちの集落があった。
広場らしき場所にいた若者たちが集まって騒いでいる、どうやらモンゴル相撲の大会があるようである。
試合が始まり、大男たちの試合がどんどん消化されていく中、一人の男がその場に現れた。
その男を見ると、ワァーッと歓喜の声があがった。
その男は身長はそう高くなく、ずんぐりむっくりとした体型であるのだが、実は彼こそがモンゴルの覇王、J・カーンなのだった。
「さ~て、ワシも一試合させてもらうかな」と彼が乱入してくると、村人たちは我こそ相手するぞと争いにさえなる。
が彼は争いをしずめ一人一人全員と相撲をとっていく。そんな彼を村人たちは心の底から尊敬しているのだ。


ワールドヒーローズ』シリーズのキャラクター。初代から参戦している。
当初は「J・カーン」名義だったが、『パーフェクト』で「ジンギスカン」に変更された。1192作ろうジンギスカーン♪
モチーフとなったのは言わずと知れたモンゴルの英雄チンギス・カン*1(1162~1227年)であるが、『北斗の拳』のウイグル獄長の要素も入っており、
必殺技の名前がほぼ同一(獄長は蒙覇極道に対し、カーンは蒙覇極道)なので結構ギリギリである。
なお、元ネタの名前のアルファベット表記は「Genghis Khan」、原語に準じた場合も「Činggis Qan」だが、カーンの方は「J.CARN」となっている。

大陸を席巻する覇王であり、その誇りをかけて勝負に挑む。
その最大の武器は持ち前のド根性で、危機に陥れば陥るほど強くなる豪放磊落な漢*2
『2JET』から登場する呂布を、同じ武人として尊敬している。

一方、美人が好きという軟派な一面も持つ。
『パーフェクト』のエンディングではゼウスに囚われていた各時代の美女達に囲まれて、
「わしは若い娘さんは苦手なんじゃがのぉ」と言いつつも満更でもない様子であった。
ただし、ジャンヌのようなプライドの高いタイプだけは大の苦手。
強い男が好みのジャンヌからは惚れられており、初代のエンディングでは求婚を受けるも情けない表情で逃げ回っていた。
その後も求婚目的で度々勝負を挑まれるも進展はせず、
『パーフェクト』でようやく諦めたのか「過去の男」として扱われるようになった。


「せかいの はしゃ ジンギスカンだ。 よう おぼえとけ」


原作での性能

ライフが多く、優秀な突進技を持つ上に打撃戦が得意なパワーキャラ。フットワークがノロいのが難点。
利点は通常技のウイグルキック(斜めJ大K)やモンゴリアンスライディング(斜め下K)が相手の飛び道具のカウンターに決まる事。
必殺技はガード後の跳ね返りが小さくそのまま投げてしまえる「覇極ハメ」が出来る「蒙虎覇極道」と
パワーゲイザー」に良く似た「モンゴリアンダイナマイト」(『パーフェクト』では「蒙虎大發破」)の2つ。
モンゴリは待ちや対空に役立ち、しゃがコパ連打、ジャンプ攻撃、スライディングから繋がるので便利。
主なコンボは、めくりモンゴリアンチョップ(ななめJ大P)→アースキック(下大キック)→モンゴリアンクラッシュ(レバー入れ大P)×2。

『2』では「覇極道」の後に間合いが離れるようになったため、覇極ハメは出来なくなった。覇極道ガードさせて投げのハメも同様。
さらに初代は使えたいくつかの投げハメが全て使えなくなってしまった。必殺技などの追加は無い。あんまりである。
基本戦法は、ヘッドスライディングをガードさせてからのダイナマイトや、ジャンプ攻撃をガードさせてからの、カウンター覇極道遅らせ当て。
主なコンボは、ジャンプ攻撃→小パン×3キャンセル覇極道や、めくりジャンプ攻撃→小パンチ×2→レバー入れ大パン(頭突き)→大キックの気絶コンボ。
小Kはけん制、J大Pはめくりに、頭突き(レバー入れ近大P)は対空に、大Kは相手のダウンを奪うのに使える。

『2JET』では「モンゴリアンアタック」(『パーフェクト』では「蒙虎穿山甲*3」)が追加。
ブランカの「バーチカルローリング」と似たような技だが、隙が大きく使いづらい。
また、パワーキャラながら三角跳びも追加されている

『パーフェクト』ではエキストラアタックの「気合入魂」と、究極奥義「超蒙虎爆炎弾」が追加。
前者はヒーローゲージを溜める、所謂パワー溜めである。
後者は「モンゴリアンダイナマイト」の強化版で、ヒーローゲージMAX版は一度上がった火柱が落下してくる。爆炎龍に似ているが、バウンドはしない。
「モンゴリアン大団円」!!
迫り来るノコギリから仲間を救った、彼の雄姿に敬意を表するのである!



MUGENにおけるJ・カーン

2体のキャラが作られており、いずれも『パーフェクト』をベースにアレンジが加えられている。
言うまでもないがこっちのモンゴリアンとは全く関係ない。

+ T^T氏&zamtong氏製作
  • T^T氏&zamtong氏製作
海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開されている。
DOS時代からのキャラであるため、WinMUGEN以降で使用すると色化けを起こしてしまう(こちらを参照)。
「無限小学校」などで入手可能な「CharSffDtoW」を用いて修正されたし。
ライフバー下の字幕や勝利画面は搭載されておらず、やや寂しい。

原作の技はほぼ全て搭載されており、三角跳びやしゃがみ歩きの「蒙虎忍這」といった特殊動作も可能だが、
必殺技のコマンドが軒並み変更されている他、地上立ちPでチェーンコンボが可能など、随所にアレンジが加えられている。
特に「蒙虎覇極道」が波動コマンドになったのは大きく、コンボの〆に組み込みやすくなるなど使い勝手が増した。
また、昇龍コマンドに変更された「蒙虎大發破(モンゴリアンダイナマイト)」はヒット時相手が高く浮いて追撃可能となり、原作とはまた違った使い方ができる。
ただし見かけよりも攻撃判定が小さい上に、弱以外は判定の発生前に無敵が切れてしまい、対空技としてはやや心許ないので注意。
究極奥義の「超蒙虎爆炎弾」はボタンの強弱でゲージ消費量と火柱の数が変化し、3ゲージ版ともなると5本の火柱が上がるド派手な技に。
残念ながら噴き上がった火柱が落ちて来るHEROゲージMAX版は再現されていないが、3ゲージ版を密着して当てれば最大5割超のダメージを叩き出す。

更にこのカーンの大きな特徴として、スタートボタンを押しながら選択する事で裏カラーとでも言うべき別モードが使用可能。
このモードでは覇極道が使えないが、代わりにブランカばりのローリングアタック「Mongolian Rolling Attack」と、
その強化版である超必殺技「Mongolian Hyper Rolling Attack」が追加されている。
前者は唯一のタメ技であるが、タメ時間自体は短くコンボに組み込む事も可能なので、基本的には覇極道と同じ感覚で使っていける。
それ以外にも、
  • 「蒙虎雷臀」が「モンゴリアンプレス」に変更
  • 蒙虎大發破のボイスエフェクトが変更され、持続時間も若干増加
  • 通常投げの威力が弱体化(200→115)
などの差異がある。
こちらもこちらで面白いアレンジになっているので、好みに応じて使い分けよう。

以上のようにポテンシャルは中々のものなのだが、AIが未搭載故に他の『WH』キャラと比較しても出番はかなり少ない。
一部の大会ではキャノン娘氏によるAIを導入した状態で参戦しているが、大会用のため一般公開はされていない。

+ ですからー氏製作
  • ですからー氏製作
こちらは原作再現系で、技コマンドや構成、火力なども再現している。
ただし完全な再現ではなく、『熱闘ワールドヒーローズ2JET』における超必殺技「蒙虎大激怒」や、
オリジナルのガードキャンセル攻撃とガードキャンセル回り込みが追加されているなど、一部アレンジも加えられている。
ライフバー下の字幕や勝利画面も完備しており、コンフィグで位置の設定も可能。
ですからー氏製のキャラには珍しく、状況によって攻撃力が変化する補正システムは搭載されていない模様。

AIはデフォルトで搭載されている。
11段階のレベル設定、AI制限やガードキャンセルの有無が設定可能で、並~強クラスで強さを調整可能。
待望のAI付きJ・カーンなので、今後の活躍に期待したい。

出場大会

凍結

プレイヤー操作

MUGEN∞動画番外篇(操作キャラ、T^T氏&zamtong氏製)










「ガッハッハッハッ、ワシの勝ちのようじゃな。

 負けるのも当然。

 ワシの根性は1000人前じゃからな!!」

*1
歴史上の彼の名前の日本語表記については揺れが激しく、現在は歴史的に見て「チンギス・カン」表記が主流となっている。
それ以前は「ジンギス・カン(カーン、カアン)」「チンギス・ハン(ハーン、ハアン)」等の表記も多く見られた。
なお、「ジンギスカン」表記は人名の方には使われなくなったものの、
当時流行した曲の名前や日本独自の郷土料理の名前として残っていたりする
(誤解されやすいが、料理の方は「羊肉ならモンゴル料理だろ。モンゴルならジンギスカンだろ」と言う日本人の発想であって、別にモンゴル料理というわけではない。
 このあたりは「食べ放題=バイキング」も同じである)。

*2
ちなみに現実のモンゴル帝国は始祖のチンギスを始めとして諜報や謀略、心理戦や調略を駆使し、
更に目につくもの全て敵として滅ぼすのではなく利用出来る存在は手を結んで利用したりと頭脳派であり、
実際の戦闘においても伏兵などの戦術や策を弄したりと、猪突猛進一辺倒でもましてや知能指数:根性じゃぁ~!でもない。
これが他の遊牧民と差を付け帝国にまで至った要因であり、単に破壊と略奪を繰り返すだけの民族では決してないのだ。
むしろ刃向わない限りはその地の文化を尊重して利用するし(そして姫をオルド(ハーレム)に入れて子供を作り送り込む)、
そもそも基本戦略が無血開城だし。元寇?あれは5代目がやったことだし。

*3
この技は名称も内容も同名の動物「穿山甲(センザンコウ)」が由来と思われる。
センザンコウは中国やアフリカに生息する哺乳類で北米や南米に生息するアルマジロに似ているが、
体が刃状のウロコで覆われ、防御だけでなく攻撃にも転用出来る点が異なる。


最終更新:2023年11月25日 08:17