ウィル・A・ツェペリ

  

「人間賛歌は『勇気』の讃歌ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!」

「『勇気』とは『怖さ』を知ることッ!『恐怖』を我が物とすることじゃあッ!」

ジョジョの奇妙な冒険』第1部「ファントムブラッド」に登場する、主人公ジョナサン・ジョースターに波紋の呼吸法を教えた師。
ひょうきんな性格ではあるが実力は高い。
当初は男爵と名乗っていたが、後に明らかになった経歴などを見るにただの自称だと思われる。

学者の家柄に生まれ、若い頃は父親の大学の遺跡発掘隊の一人として世界中を旅していた。
メキシコで石仮面を発掘したが、帰国途中に実の父が石仮面を付けて船員を皆殺しにした上に、
日光を浴びて消滅してしまい、唯一の生き残りとなる。
石仮面の恐ろしさを目の当たりにしたツェペリは石仮面の行方を探ると共に吸血鬼への対抗策を模索した。
その末に東洋で仙道と波紋の存在を知り、老師トンペティのもとで波紋法を習得するに至る。
波紋とは吸血鬼を滅ぼす太陽の光と同じ波長のエネルギーであり、仙道は波紋を活用する技術の総称である。
10年修行して普通にゾンビを浄化できるレベルになり、波紋による肉体治療も習得。
鎮痛や失血を止める、骨折してもギプスいらず……万能っぽいがツェペリでは応急処置が限界。
しかし達人クラスになると、切断しなければならないほど腐りかけた脚の完治も可能らしい。
ただ、第3部にてジョセフは波紋をこの用途で使っている描写は無い。*1

その後、石仮面を被り吸血鬼と化したディオ・ブランドーが原因で起きたジョースター邸の全焼事件を知ったツェペリは、
ディオを倒した後も石仮面の行方を気にしていたジョナサンの前に現れてディオの生存を告げ、
何故か座ったままの姿勢でジョナサンに飛び掛かり、鳩尾を殴り付けてきた
(ディオ戦での傷が癒えていないジョナサンの回復及び波紋の説明のために横隔膜を刺激して、
 強制的に波紋の呼吸を行わせるためであり、敵意は無かったが)。
そして、ジョナサンにディオと石仮面を打ち倒す力を授けるべく彼を弟子にする。

ジョナサンが一人前に戦えるようになった後は、ジョナサンやスピードワゴンと共に、
「風の騎士たちの町(ウィンドナイツ・ロット)」に潜伏していたディオと戦うが、
ディオが屍生人(ゾンビ)として甦らせた16世紀の英雄タルカスとの戦いの際、
窮地に陥ったジョナサンを救おうとして、鎖で体を真っ二つにされてしまう
(彼は波紋を学んだ際にこうなることをトンペティに予言されていたが、それを承知で死地に赴いた)。
それでもジョナサンに究極奥義「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」で自分の生命エネルギーを与え、彼をパワーアップさせて勝利に導く。
最期は急激に老衰した状態でジョナサン達に看取られながら、その生涯を終えた。
この描写もあってか、波紋は老化も若干調整できるらしい。第2部でもそれらしき描写がある。
ちなみに彼の死後、常に身に着けていた帽子はスピードワゴンが使用している。

雑誌連載時には 妻子はいない と発言していたが、Part2では息子のマリオ、孫のシーザーが登場し、
それに合わせて単行本の記述も「若い頃は結婚していたが、石仮面に対抗するために家族の下を去った」
といった内容に変更された。
+ 該当の台詞
修正前
わしは…
結婚もしなかったし…
家族も もたなかったが…
自分の運命に満足しておる…
全て受け入れておるよ…

修正後
わしは…
若い頃 結婚していた
しかし 石仮面のため家族をすてた
だけども…
自分の運命に満足しておる…
全て受け入れておるよ…
この時の作者の荒木氏の謝罪コメント「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです……」は、
ファンの間ではそれなりに有名だったりする。

また、第7部『スティール・ボール・ラン』にはパラレルワールドのツェペリ家として、
鉄球使いの「ジャイロ・ツェペリ」が登場し、7代目ジョジョであるジョニィ・ジョースターと共に主役を務めている。

名前の由来は、かの有名な「レッド・ツェペリン」。メンバー四人が元ネタの屍生人も第1部に登場。
元ネタとなったのは映画『ハイランダー 悪魔の戦士』にてショーン・コネリー氏が演じた、ホアン・ラミレス。
同作は首を落とされない限り死なない宿命を背負った不死身の戦士達が、
最後の一人に与えられる究極のパワーを求めて殺し合う、このあたりの元ネタになった古典SF映画である。
ラミレスの愛嬌ある性格=ツェペリのキャラクター造形に通じている一方、『ハイランダー』という作品自体が、
ジョジョ(のみならず、他の多くの作品)に強い影響を与えた作品とも言われているため、興味があれば視聴を勧めたい。

声優は、映画・PS2版ゲームでは『うたわれるもの』のハクオロや『Fate/stay night』の衛宮切嗣
武装錬金』のヴィクター等を演じた 小山力也 氏。
氏は後に『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の吉良吉影を担当した。
TVアニメとそれ以後に発売されたゲームでは『科学忍者隊ガッチャマン』のG4号・つばくろの甚平、
るろうに剣心』の玄斎先生などを演じた 塩屋翼 氏。グレンキャノンもだ!
塩屋氏はこの時点で音響監督としての活動が主となっていただけに、中々意外なキャスティングと言えるだろうか。
前者はかなりダンディな演技だったが、後者は飄々とした演技であり胡散臭ささえ漂う。
まぁ、初登場時は新たな敵かと思われるような胡散臭さだったので…。

+ 余談だが
『ゲーメスト』が「しゃがみジャンプ」(正しくは「しゃがみジャブ」なる誤植をやらかした直後の号には、
当然の如くこの人ネタの読者投稿が殺到した。
ついでにスーパーマリオも「しゃがみジャンプ」ができる。偶然なのだろうが息子の名前と同じという意外な共通点がある。
正に奇妙な関連性と言わざるを得ない

(以上、Wikipediaより転載、改変)

「メメタァ」「パウッ!」個性溢れる擬音などで、未だにJOJOファンに多くのファンを持つキャラクターである。
特にディオと対峙した際の、

「きさま──いったい何人の生命をその傷のために吸い取った!?」
「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」

はJOJO史に残る名掛け合いと言えるだろう。「聞きたいかね。昨日までの時点では99822枚だ」
この掛け合いのパロディが見られる作品もある。

また、上述のシーザーやジャイロなど、ツェペリ姓を持つ登場人物が何人かいる中で、
単に「ツェペリ」「ツェペリさん」とだけ言った場合は、彼を指すことが多い。


MUGENにおけるウィル・A・ツェペリ

あまりもの氏が製作した手描きキャラが存在する。
ジョセフのドットをベースに作られたと思われるが、随所随所で原作らしい良い動きをする。
ズームパンチ、波紋カッターなどを使い、ボイスはゲーム版『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』のものを使用している。
ズームパンチがズームってレベルじゃなかったりするがなに、気にすることはない。原作通りです。
また、「座ったままの姿勢で膝だけで跳躍」する技も実装されており、使うとジョナサンの声が聞こえてくる。
余談だが、カットインの顔グラ(このページの一番上参照)が某リュミーンの人に似ている

外部AIはおまけの人氏によるものが弟子共々公開されている。
かつては蓬菜氏及び鳳凰天空舞氏によるAIも存在していたが、現在は入手不可。


「究極!深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)!!」

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
凍結
削除済み

出演ストーリー



*1
尤も、承太郎を初めとする第3部のメンバーは、怪我を負ってもよほどの重傷でない限りは、
次のエピソードで治っていることも多かったため、話の裏では治療に使っていたという解釈もできないでもない。


最終更新:2024年03月28日 08:47