インパルスガンダム

 
                                          




「また戦争がしたいのか、アンタ達は!」

+ スペック
  • フォースインパルスガンダム
    • 型式番号:ZGMF-X56S/α
    • 全高:18.41m
    • 本体重量:78.3t
    • ジェネレーター出力:計測不能
    • スラスター総推力:計測不能
    • 武装:MMI-GAU25A 20ミリCIWS、MA-BAR72 高エネルギービームライフル、MA-M941 ヴァジュラビームサーベル、MMI-RG59V 機動防盾
(HGCE 1/144 フォースインパルスガンダム 説明書より引用)

  • ソードインパルスガンダム
    • 型式番号:ZGMF-X56S/β
    • 全高:19.37m
    • 重量:78.93t
    • 武装:MMI-GAU25A 20ミリCIWS、M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ、MA-BAR72 高エネルギービームライフル、MMI-RG59V 機動防盾
                 MMI-710 エクスカリバー レーザー対艦刀、RQM60 フラッシュエッジ ビームブーメラン
(HGCE 1/144 ソードインパルスガンダム 説明書より引用)

  • ブラストインパルスガンダム
    • 型式番号:ZGMF-X56S/γ
    • 全高:19.37m
    • 重量:78.93t
    • 武装:MMI-GAU25A 20mmCIWS、M71-AAK フォールディングレイザー対装甲ナイフ、MA-BAR72 高エネルギービームライフル、MMI-RG59V 機動防盾
                 M2000F ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲、MMI-M16XE2 デリュージー超高初速レール砲、GMF39 四連装ミサイルランチャー
                 AGM141 ファイヤーフライ誘導ミサイル、MA-M80 デファイアントビームジャベリン
(MOBILE SUIT IN ACTION!! ブラストインパルスガンダム コレクションデータシートより引用)

『機動戦士ガンダムSEED』の続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主人公機。
新主人公のシン・アスカスーパーGUTSの隊員ではない)の作品前半でのメイン搭乗機体である。
劇中での正式名称は「ZGMF-X56S インパルス」。インパルス=impulse(英)=衝撃、刺激。
1979年より長らく続く『ガンダム』シリーズの中でも、特に衝撃的なモノを色々と背負う羽目になったガンダムである
フリーダムガンダムをはじめ『SEED』シリーズのガンダムタイプは、解説本や玩具では名前に「ガンダム」と付くが、
 劇中では基本的に名前に「ガンダム」と付けて呼ばれる事は無い)。
あと吉本のお笑い芸人コンビではない。片方は『ガンダム』シリーズの小説を書いた事もあるが…

コアスプレンダーが毎回切り離すミサイルはザフト驚異の技術で自動で艦に戻ってるらしいが、
どう考えても二次被害が多発しそうである

なお、コミックボンボン誌上の質問コーナーにおける回答によると
「インパルスの機密を漏らさないようにミネルバのクルーが可能な限り回収している」との事。
ミサイルにも秘密があるなんてザフトすげぇ。ソレスタルビーイングだってミサイルポッドは流石に捨てて行ったっていうのにな
大体その前にいちいち切り離さないで済む構造にできなかったのか


概要

本体の機体構造はコズミック・イラ(以下「C.E.」)における従来のモビルスーツ(以下「MS」)群と大いに異なる分離構造をしており、
それぞれ上半身・下半身・コックピットとなる「チェストフライヤー」「レッグフライヤー」「コアスプレンダー」の計3つのパーツから成り立つ。
MSとなった本体に更に換装式のバックパックを装着し、計4つのパーツが合体して戦闘形態となる。
合体後の形態はC.E.73ではポピュラーなスタイルの万能機であり、
デザイン的にも武装的にもストライクガンダムを参考にしていると思われる。*1
この分離構造によって、コアスプレンダーさえ撃墜されなければ基本的には何度でも戦線復帰可能
(副次的に、機体の生存性も分離による攻撃回避能力で向上した)。
このため、技術・思想的には『ASTRAY R』に登場したMSが外付け武装でバックパックが本体のリジェネレイトガンダムの後継機と言える。
逆に、コアスプレンダーのままではまともな戦闘ができないため、漫画版ではそこを付かれて危機に陥る事があった。
なお、この作品世界では各陣営の保有MS所持数に関する取り決めがあったため、
インパルスの合体機構は「合体能力を持つ3機(もしくは4)の戦闘機」として脱法的にMS保持数から除外できたために、
有用だったという説もある。コアはともかく、胴体と足は戦闘機と呼ぶには苦しすぎるデザインだが、
この辺りのいかにも「スーパーロボットの合体」な外見は監督の狙いだったそうだ。

換装式のバックパック部位にあたるシルエットは高機動戦仕様である「フォース」、
接近戦仕様である「ソード」、砲撃戦仕様である「ブラスト」の3種類が用意されているが、
これらのシルエットは必要とされるエネルギーがそれぞれ異なるため、装着したシルエットにより機体が消費するエネルギーも異なる。
インパルスはフェイズシフト装甲(簡単に言えば「電気を流すと実弾兵器に強くなる装甲」)の発展型である、ヴァリアブルフェイズシフト装甲を持つ。
この技術は状況に応じて装甲に流す電流の量を変化させ、電力消費(SEEDシリーズのMSは大半がバッテリーで動く)の効率化を図るもので、
装着したシルエット毎に装甲に掛ける電圧を調整し、エネルギー消費量の異なるシルエットを交換しても問題なく戦えるのである。
これにより近接型のソードは防御力重視の赤、出番が少ない砲撃型のブラストは武器に電力を廻すために防御力の低い黒(シンは普通に近接戦闘を行っていたが)
高機動型のフォースは中間の防御力である青、と言うように電圧に応じて発色が変化するようになっている。
何で黒と赤の中間が青になるのかはわしにも分からん・・・・
メタ的には「ストライカー3種類の為に同じMSを3機も買いたくない」と言うファンに「インパルスなら3色あるから」とやるためとか何とか。
結局フォース以外は売れなかったんですがね
なお、カオス・アビス・ガイアを模したシルエットの製作も予定されていたが、企画倒れに終わったという設定。

そんな感じで色々な局面に対応したシルエットを試作してはいたのだが、CE世界のザクシリーズに搭載され、
実用化されている類似の換装兵装「ウィザードシステム」と比べて、特筆すべきメリットがあるとは言えなかった。
そのため、インパルスのデータは換装システムではなくフォース・ソード・ブラストの良い所をとった一つの機体、
デスティニーガンダムの製作へと昇華される事となる。
なお、当初は一つのシルエット、ディスティニーシルエットで対応する予定だったが、
電力消耗と機体強度に激しく難があるという理由で、4機のデスティニーインパルスを製造した時点で打ち切られた。
しかも、デスティニーシルエット自体がインパルスの「換装により多様な局面に対応する」というコンセプトを希薄にしており、
作中の人物からは「これは"インパルス"ではない」と辛辣な評価を受けている。
所謂平成ライダーとかでよくある究極フォームでそれまでのフォームの立場が無くなる奴である
その後『DESTINY ASTRAY R』で、民間企業が開発を継続し強度を高めるためコアスプレンダー機能を廃したデスティニーインパルスRが開発された。
このデスティニーRシルエットは独立して戦闘機として使える機能と、プラグ規格をストライカーシステムと同じ物にしており、
リジェネレイト同様に装着した敵のコントロールを奪う事も可能。
『ASTRAY 天空の皇女』では装甲色を白に設定した機体がインパルスガンダムブランシュとして登場している。

また、インパルスは「デュートリオンビーム」という特殊な送電システムに対応しており、後述の「ザムザザー」との戦いでは、
戦闘中にバッテリー切れを起こすも、母艦のミネルバから発射されたデュートリオンビームでパワーを回復して逆転勝利を収めた。
そこに至るまでの展開や演出も含めて、結構熱いシーンでもある。
…リアル系ロボットなのにそれでいいのかと疑問に思う人もいるかもしれないが、
『ガンダム』シリーズは初代からスーパーロボットの要素を受け継いでいる点が多々見られるのでなに、気にすることはない
そもそも設定だけを見て「ナデシコかよ」と思った人の方が多い気もする。

+ 劇中での活躍
主なパイロットは主人公であるシン・アスカ。CVは 鈴村健一 氏。
名前の由来は、前作主人公キラ・ヤマトと対になるように、大和時代の次だから飛鳥時代
killer(人殺し)の対としてsin(英語で「罪」)という意味があるらしい。
元はオーブという国に居たごく普通の少年であったが、『SEED』終盤におけるオーブ攻防戦において、
フリーダムガンダムとカラミティガンダムの戦闘に巻き込まれ、彼を残して両親・妹共に死亡してしまう。
無事に宇宙に逃れたシンは「力が無ければ何も守れない」と思うようになり、ザフト軍に入隊する。
もう二度と同じ悲劇を繰り返さぬために…。

ちなみに、『ガンダム』シリーズでは珍しい番組開始時点から「ガンダムの正規パイロット」に任命されている主人公である。
実は同僚のレイ・ザ・バレルの方が実力が上で、周りからも何故レイでなくシンが選ばれたのか疑問に思われていたが、
実はレイはナチュラルだから(ただし議長の友人のクローンであり、議長も承知)
遺伝子工学の権威であるデュランダル議長は、シンにSEED能力(覚醒すると一時的に戦闘力が上昇する)がある事に気付いていたようである。

+ フリーダムは、俺が撃つ…!
第一話の避難中に彼の家族が死ぬシーンでは、
カラミティとフリーダムの砲撃の争いの中に家族が巻き込まれ爆死したかのような演出であり、
「フリーダムは空中から砲撃、カラミティは地上から砲撃」という形だったため、
意図的ではないにせよ視聴者の多くは「フリーダムがシンの家族を殺した」と解釈した
(なお、シンだけが助かったのは、妹のマユが偶然崖下に落とした携帯を拾いに行ったためで、マユが携帯を落とさなかったら家族諸共死んでいた)。

しかし、後の回想やDVDでは何故かフリーダムの砲撃がカットされていた。
分かりやすく言うと「カラミティの砲撃でシンの家族が死んでしまった」という事になった。
そのため、空に向けての射撃でシンの家族が吹き飛んでおり、やや不自然な描写となっている。
一応「フリーダムに対して撃った砲撃が、シンの家族がいた山に直撃した」という解釈ができなくもないのだが、
その直後シンはフリーダムを睨み付けているため、描写的にもストーリー的にもやはり不自然に見える。

その後フリーダムに初遭遇した際にもシンはこれといった反応を見せず
(小説版では「どこかで見たような…?」と見覚えがある描写はあるが、結局それっきりであった)、
更に後でフリーダムを恨む理由としてステラを殺された件が追加され、
フリーダムと対決した際シンが言ったのはステラを殺された恨みだけだった。
要するに「キラがシンの家族を殺した一因となった(ついでにシンも死にかけた)」のは、放送中の段階で無かった事にされた

そもそも『DESTINY』自体、作画というか根本の部分でおかしな場面が沢山あったりする。例を挙げると、
  • 『DESTINY』におけるフリーダムの出撃シーンの8割が、前作『SEED』の初出撃シーンの使い回し。
  • インパルスが敵MSをビームサーベルで斬った次の瞬間ストライクになっている。
  • 地上戦闘なのに、宇宙戦闘の如く髪が浮いている場面が多々ある。
  • ストライクフリーダムがビームを避けている時、何故か初期フリーダムに戻っている。
(※あくまで一例です)

ムウがヘルメットの外れた状態で宇宙に放り出されても後に無かった事にされたりと、急な設定変更は『SEED』では珍しくないようだ。

最初は模擬戦と実戦の違いに戸惑いもあったが、同期であるレイのザクファントムや、
同じくルナマリア・ホーク(CV: 坂本真綾 )のザクウォーリア、母艦ミネルバの援護等もあり苦難を乗り越えていく。
後に地球連合軍側のメカブースト新型モビルアーマー「ザムザザー」という大型MAや、艦隊を多数撃破する等真価を発揮していく。
ただ、シンが孤独だった頃に助けてくれたトダカ一佐が艦長を務める敵空母を、シンが撃沈するという悲劇も起こっている。
お互いに気付いていないというのが、また悲しい…。

「こんな事で……こんな事で俺はぁー!!」

そして何よりも最大の見せ場となったのが、前作主人公キラ・ヤマトの乗る無敗の機体、
フリーダムガンダムとの真っ向からの勝負となった「エンジェルダウン作戦」である。
破損した上半身をフリーダムに突撃させる、腹部を分離して攻撃を回避するなど機体特性の利用方法で追い詰め、
また戦闘の随所で「機体の一部を動かすだけでビームを回避する」「投擲した盾をライフルで撃って反射したビームを当てる」などの離れ業を見せた。
ちなみに、この行動は「フリーダムは絶対にコクピットを狙わず戦っている(=武器や四肢のみを狙う)」という分析を基にした先読みに、
SEED覚醒による反応速度向上を上乗せした事によるもの。
よーく見ているとフリーダムから思いっきりコクピットのある胴体を狙った攻撃をされて、それをしっかり回避しているのだが、結果オーライだ !!!*2
最後にはフォースシルエット状態でソードインパルスのエクスカリバーレーザー対艦刀を使い、フリーダムの腹部を貫き撃破。
このラストカットでは対艦刀の先端にはビームが通ってないが、突き刺す直前のシーンでは先端にもビームが描かれている。
設定的には齟齬をきたしている(そのため他媒体での作品では描写変更された)ものの、
この戦闘の締め括りに相応しいダイナミズムに溢れており評価は高い。キラの負傷?打ち身と湿布2枚です。ありえん(笑)
余談だが、 対艦刀の先にビームを描いた重田氏は、種割れしたシンの内なる能力がビームをコントロールさせたと発言している。
『ガンダム』シリーズだからしょうがない


その後はシンにデスティニーガンダム(以下「デスティニー」)が与えられたため、本機にはルナマリアが搭乗する事となる。
彼女もシンと共にオペレーション・フューリーやレクイエム攻略作戦に参加し、多大な戦果を上げている。
シンはフォースを主に選び出撃していたが、彼女は自身の前機体ザクウォーリアも赤く染めていた事もあってか、
装甲が赤くなるソードを主に愛用し接近戦で奮戦していた。 射撃が苦手と思われる描写の多い彼女だが、実際に相性もよかったのだろう。
「…じゃあ、何で射撃機体のガナーザクウォーリア乗ってたの?」と突っ込まれる事も多いが、
後に「ディアッカ(バスターガンダムのパイロット)に憧れていたから」という設定が語られた
(ザフトでは(機体そのものは別として)装備の選択はパイロットに一任されている(=ルナの我儘が利く)と言うのは最初からある設定)。

+ ルナマリア搭乗後のインパルス(ネタバレ含む)
PHASE49~FINAL PHASEでのメサイア攻防戦においてエターナルを狙うが、
ルナマリアの実妹であるメイリン(どっかの門番ではない)の説得と、
ドムトルーパーのジェットストリームアタックに圧倒され、一時撤退を余儀なくされる。

その後アスラン・ザラの駆るインフィニットジャスティスガンダム(以下「∞ジャスティス」)と交戦、
しかし抜き放ったビームサーベルを腕ごと破壊され、さらに片足をも失うが、
シンの駆るデスティニーが即座に救援に駆け付けたため、一時的に戦線を離脱した。
だが、ルナは∞ジャスティスとデスティニーの激しい戦いを目の当たりにし、どちらかが撃墜されてアスランかシンが死ぬ可能性を恐れ、
損傷したままの機体で二機の間に割り込み、戦いを止めるように二人を呼び掛ける。
しかし、精神的に限界で「ルナマリアを傷付けた敵を落とす」事しか考えていないシンは、
アスランを守るように割り込んだインパルスを敵機と誤認、掌部ビーム砲「パルマフィオキーナ」を止められずにそのまま向けてしまう。
間一髪で∞ジャスティスがその攻撃を阻止、デスティニーは∞ジャスティスの反撃を受けて大破し月面へ落下した。

ルナマリアはデスティニーを追って戦線を離脱、インパルスも月面にて機能を停止する。
幸いルナマリアには大きな怪我は無く、精神的に疲弊したシンを暖かく抱きしめ、そのまま戦闘は終結した。
寄り添うように横たわる本機とデスティニーの姿が最終回のエンドカードとして使われ、物語を締め括るのであった。

+ 『FREEDOM』では(ネタバレ含む
秘密裏に修繕、改修されバッテリー等をアップデートしたインパルスガンダムSpecIIが登場。
フォース装備時は以前のインパルスとほとんど見た目は変わらないが、バッテリーの出力向上に伴って、
ソード・ブラスト装備時は全身の装甲色がまるごと変化するようになっている。
隠し玉でデスティニーシルエット出せばスペック差埋めとエネルギー供給描写に説得力が増したような気もする
そして終盤にはディアッカが乗るライトニングバスターからミーティアを借り受け、
イザークのデュエルブリッツと共にレクイエム破壊に向かうデスティニーの援護をした。
なおバッテリー機がミーティアを使用する描写はこれが初である(非映像化作品での前例は存在するが)。

ちなみにシンの設定上の実力については、作中二番目という発言があったかと思えば、
三番目という発言があったりとスタッフの中でも統一されていない。どっちやねん。
また、ファンの間では劇中描写から「シンはアスランに弱く、アスランはキラに弱く、キラはシンに弱い」という、
一種のジャンケンのような三すくみの関係に言われる事がある。
実際『SDガンダムガシャポンウォーズ』という作品では三人の乗機の相性タイプが、
デスティニー(パー)、インフィニットジャスティス(チョキ)、ストライクフリーダム(グー)、と
完全に上記の形での相性関係になっていたりもする。
後の『FREEDOM』ではアスランが生身でキラをボコッてシンが巻き添えになったり敵に一番警戒されているなど、
設定の整理が行われている可能性がある。

+ 原作外での活躍
不遇だった原作での鬱憤を晴らすかのように、原作外でのシンは非常に優遇されているため、
その乗機であるインパルスとデスティニーも自然と活躍する。
+ ちなみに原作シンの不遇っぷりとは
  • 物語が進むにつれてどんどん出番が減っていく。と言うか第一クールの時点で、既に出番が殆ど無い話がある
  • まるまる1話がシンの過去語りという回で、ザフト入隊の動機が「考えた末に」の一言で片付けられ、主人公であるにも拘らず思考過程の説明無し
  • 戦闘シーンにて、シンの時だけ敵パイロットがコクピット内での爆死等の死亡する描写がある
    (これにより当時の視聴者から「シンは戦闘狂」という言いがかりが出ていた)
  • 後半からOPのタイトルバックがキラ・ヤマトのストライクフリーダムに変更。
    デスティニーがタイトルバックだった事は一度も無い
  • 後半の乗機デスティニーの初出撃任務が、よりにもよって脱走兵となったアスランとメイリンの撃墜
  • 第4クールのOPでは、最後の主人公勢揃いシーンでの真ん中の位置がキラになる(シンは右側でどこか表情も暗い)
  • 終盤になると戦闘中の表情が完全に強化人間に近い表情(投薬や強化はしていません。幸い、これらはHDリマスターでは修正された)
  • 設定、シナリオ担当者からも「キラこそが最も主役に相応しかったのではないか」とか言われてしまう。
    挙句の果てに、「シンは思考能力が停止したガキ(意訳)」と言われる始末。いくらなんでもこれは酷い。
  • シンが努力と工夫の元、キラに勝利する回のタイトルが「悪夢」
    しかも、後になって「キラはこの時本気じゃなかった」などと後付けされる
  • 一部アニメ雑誌において、理不尽かつ出鱈目なバッシングを受け続ける
  • 最終話近くの次回予告で「明日を信じて飛べ、フリーダム!」等と敵側の機体を応援される。
  • 主人公なのに、最終話近くではEDクレジットが三番目に来る。
    旧作主人公にもずーっと二番目になっていたカミーユ(ちなみに一番上はシャア…クワトロじゃないのかよ)という前例はあるのだが、
    カミーユは悲惨な事は多いものの主人公として申し分の無い活躍をしている。対してシンは…
  • 最終決戦ではアスランに一蹴されザフト共々敗北、逆にキラ達は損傷0で終戦を迎える。
    しかも某フレッツの専用サイトでは次回予告で撃墜が示されている
  • おまけに、最終話当日に発売されたテレビマガジンには互いにボロボロになりながらも戦い抜く本編とは全く違った展開が描かれている
    これについては絵師曰く「描いた時点ではシナリオが上がってなかったのでどうしようもなかった」との事
    (ラストは誰が誰と戦って、誰が死んで誰が生き残るのか、スタッフさえ知らないという事態になっていた模様)
  • 「最後まで自分の信念に従い戦った」という最後に残された誇りすら、
    最終回後に製作された特別編で追加された「感涙にむせびながらキラと握手する」シーンで踏み躙られる。
    付けられた蔑称は「無条件降伏」または「洗脳ED」
    (これは鈴村健一氏が「最もやって欲しくなかった展開」でもある。理由は「シンはシン自身の道を歩いてほしかった」ため)
  • HDリマスターでは最終決戦となるメサイア攻防戦が二話に分けられ、
    デスティニー撃墜までを「最後の力」、以降を「選ばれた未来」として放送されたため、
    結果として最終回を待たずシンは撃墜される事になったもう許してやれよ……
ありえん(泣) 彼が何をした……。そこ、人気が出なかったとか言うな

───ただし、当のシン自身にも無視できない問題は多々ある。
よく指摘されるのは以下の部分である。
  • 作中において全体的に過激で自己中心的な物言いが多く、自分の思い通りにいかないとすぐヒステリーを起こす
  • 相手の立場・気持ちになって物事を考えられない
    (キラを撃墜した後、よりにもよってキラ(敵だが)の友人のアスランの前で、皮肉めいた笑顔で「仇は取りましたよ、貴方のもね」と発言。
        当然ながらこれに激昂したアスランと掴み合いになった末に殴られた)
  • 周囲の人間(特に上官であるアスラン)に対し反抗的かつ、何かしら不満に思うとすぐに反発する
    (アスラン側にも言葉が足りなかったりと至らない点はあるのだが。
        また、和解した本編後を見てもこの2人は「険悪ではないが純粋に相性が悪い」と言う描写がされている)
  • 頭に血が上りやすく、敵の挑発や誘導に乗せられやすい。その結果無断での攻撃や命令無視も少なくない
  • 捕虜となったステラを連合に返還してしまう。その結果、ステラはデストロイガンダムに乗せられて……
    (ただし、そうしなければステラは衰弱死していた可能性が高い)
……等々、人としても軍人としても問題のある行動が多く見られる。
アスランは色んな意味で人間的でありすぎて軍人失格だけどな!
特に「上官に反抗的」「身勝手な発言・行動が非常に多い」という点で、
DQN(この場合は、自分勝手・非常識・主張が支離滅裂、などの意)と言われる事も。
良くも悪くも純粋な故に視野思考が狭い部分があるのは事実だし、シンに対する同情の声がない訳ではないが、
上記の理由から普通に好きになれなかったという人も多い。
前述したバッシングの多さの一因はここにあるのだろう。尤も上の問題点に関しては、色々と異論も多いのだが。*3

海外での人気もかなり低く、2006年版「外国人が嫌いなアニメキャラ」においては、
男性部門で第二位にランクインしてしまった(ちなみに一位はこの人)。

ただ性格に問題がある事に関しては、1stアムロにおけるブライトやカミーユにおけるクワトロなど、
「序盤だと性格の悪い主人公を更生させる(または修正する)人間」に恵まれなかったから、という理由が擁護意見としてよく上げられる。
実際クワトロのような立場になるべきアスランはアレだったし、ハイネはすぐにキラとの戦いで戦死してしまったし*4
ルナマリアは恋人になるまではアスランの方にばかりアプローチしていてシンに対しては子供扱いするだけな事が多く、
レイに至っては洗脳してきたようなもんだったし、議長も駒としてしか見てなかったから……。
周囲にもっとまともな大人が居れば、彼ももう少し良い方向に変わっていけただろう
現に、後述の外部作品では他作品のキャラクターとの交流を通じて良い方向へ変わっていく彼を見る事ができる。

また、前作主要キャラクターを叩くためだけに持ち上げる人も少なくないので色んな意味で争いの種にもなったりする。
一部の人からは「それでも最終回でのあの扱いはおかしい」という意見が出る事もあるが。
また、スタッフ側の姿勢への批判も多い。

それから18年、正統続編となる映画『SEED FREEDOM』が公開され、そこにはシンの姿もあった。
+ では、映画でのシンはどうだったのかと言うと…(ネタバレ注意)
TVシリーズ時のような生意気な様子や身勝手さは影を潜め、やや子供っぽくも明るい言動の人物として描かれている。
というか監督の福田氏曰く、これが彼の素の性格らしくTVシリーズにおける性格描写は、
置かれていた状況下やそれによる重圧や疲弊故だったのだろうとファンからは概ね解釈されている。
和解したキラとの関係も良好で、彼を慕う一方で物事を一人で抱えがちなキラの様子から「頼りにされていないのでは」と不安がる姿も見せる
(実の所はキラの方もシンをきちんと評価しており、終盤で母艦の護衛を口頭で依頼されたシンは満面の笑みで返事をした。
 故にシンに「キラの忠犬」という渾名が定着する羽目に)。
この他には、
  • 招待された先で食事をドカ食い
  • 自暴自棄になったキラとそれを奮起させるべく叱咤激励+鉄拳制裁を加えたアスランの殴り合いを止めようとして二人から殴られる
  • アカデミー時代の同期で、本作では同僚となったアグネス・ギーベンラートの強気な態度にタジタジとなる
  • (作中前半の騒動に巻き込まれたシンが行方不明と聞いている)ルナマリアを驚かせようとして殺されかけ、
    ネタばらしで生存を喜ばれると同時に連続でビンタされる
  • 安定のラッキースケベ
……など、貧乏くじを引いたりどこかコミカルな一面を見せる場面も多く、
作中前半が重苦しい雰囲気で進む中、清涼剤としての役目を果たしているとの声も多い。

終盤では極秘裏に建造・改修されていたデスティニーに搭乗し、最終決戦では敵の幹部クラス4人を同時に相手にして一歩も引かないどころか、
読心術には思考を遮断して反射と本能による動きで立ち回り、精神干渉に対しては予想だにしない存在がシンを"守り"、
残像による攪乱戦法も「寝ぼけた分身」と一蹴、それぞれが独立して動く分身を大量に展開して全武装を叩き込み…と、
彼らの持ち味を嘲笑うかのような戦いぶりで無傷で勝利
更には新武装を受領し、敵側の戦略兵器をも破壊するなど、キラやアスランとはまた違う、見事な活躍ぶりを見せたのであった。

高山瑞穂氏著、通称「ボンボン版」と呼ばれる漫画最終回でのシンは、ラクス側の言い分を理解しつつも、
「戦争を無くす」という自分の信念を貫き、アスランと死闘を繰り広げるという、かなり本編とは違う展開で描かれている。*5
おかげで「アニメは嫌いだが漫画版は好き」という人は結構いる
下の動画以外での話でも、シンがキラと協力してジブリールを追い掛けたりハイネが無駄死にじゃなかったりと、
見所が多い作品なので、機会があれば是非一読していただきたい。

「あんたが正しいっていうのなら!俺に勝ってみせろっ!!」
男と男の信念のぶつかり合い

アスランを主人公に置いてストーリーを展開させた、久織ちまき氏著の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE』では、
原作とはあまり展開に差異は無いが、その分心理描写に力を入れており、シンがアスランを撃墜した時の苦悩などをしっかりと描いている。

ルナの大事な妹を アスランを 殺したのは 俺だ

小説版の作者である後藤リウ氏も、アニメにおけるシンの扱いはおかしいと思ったようで、
彼の心理描写が多くなっており(後藤氏は『SEED』シリーズの小説版において、心理描写を増やして本編の補完を行う傾向にある)、
内容はシンを主人公に置いた前述の『THE EDGE』に近い描写で、これもまた必見の内容である。
またアスランに敗れた後、レイに自分達が間違っている事を伝えようとし、結果彼との今生の別れとなる最後の会話を交わした。

「でもっ……  生きろ!レイ!言ったじゃないか、まえに!
   どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろうってっ!」

いずれの作品も最後は敗北するものの、扱いは格段に良くなっている。
上にも書いたが、全てが必見の内容なので、機会があれば是非とも読んでみて欲しい。
その後、後藤氏は『FREEDOM』にて脚本に携わる事となる。

その他、ゲーム『Gジェネレーション』シリーズや『スーパーロボット大戦』シリーズにも登場。
+ 『Gジェネレーション』シリーズでは
『Gジェネレーション』シリーズではほぼ完全にストライクガンダムの上位互換と言える性能を誇り、
『SEED』系列に付き纏う燃費の問題をオプションパーツなどで解決できるのならば、かなりの活躍をしてくれる。
『SEED』系列最大級の爆発力を誇るデスティニーに開発できる事も含め、少々面倒ながらも手に入れる価値は十分だろう。

『OVERWORLD』では念願のデスティニーインパルスが登場した。
前作主人公機?パーフェクトはおろかI.W.S.Pすら付けてもらえなかったよ…。
インパルスから開発でき、もちろんデスティニーへ開発ができる。まあ裏を返せばインパルスから一発でデスティニーにできなくなったと言えるが。
デスティニーインパルスは格闘メインのデスティニーと違いバランスがいい武装で、先制攻撃時に命中が+10されるアビリティもある。
しかしビーム武器のみなので耐ビームコーティングなどのビーム対策を持つ機体には弱く、
燃費も設定通りに悪いので無理をせずデスティニーに開発させた方がいい事もある。
とはいえビーム武器のみなので、ビーム武器を強化するオプションパーツや、防御系能力を突破できるアビリティ持ちを乗せればエース級にもなれる。
もちろんシンを乗せると演出が変化するので必見。

しかし、一方のフォースインパルスはエクスカリバーが特殊格闘から必殺技属性になったため、PS装甲でダメージ軽減されるという、
原作でフリーダムをぶち抜いた事を考えると酷い仕様になっている。
戦闘アニメでも、ちゃんと剣先にビームあるのに(ソードインパルスとデスティニーインパルスのエクスカリバーは斬撃なのでビーム格闘扱い)。
ついでにデスティニーもアロンダイトが同じ憂き目に遭っている。
こちらはパルマフィオキーナが特殊格闘なので何とかなるかも知れないが。
一応フォローしておくと、どちらもPS装甲の影響を受けないビーム格闘も持っているので、
BEAM軽減アビリティの影響を受けない必殺技と合わせて持っている事で、相手に合わせた武装を選択できる。
…と言えば聞こえはいいが、特殊格闘ならBEAM軽減も実弾軽減も受けない
あと、宇宙世紀系の機体でもビームサーベルでの連携攻撃を必殺技にされたのが何体かいるので、スタッフの趣味の可能性も…。
そんなに必殺技属性が好きなのか

『クロスレイズ』では通常のインパルスが弱体化。
フォースはエクスカリバー、ソードはライフルを失う事になるが、著しいのはブラスト。
なんとケルベロスとデリュージーが単独の武装としては使えず、水上適性が削除された。
デスティニーインパルスは青紫の3号機から赤紫の1号機に変更された。
新たに登場したリジェネス特殊射撃のウルフズベインが特徴的だが、他の武装が貧弱気味。
カオス・アビス・ガイアシルエット?今回も不在です

+ 『スーパーロボット大戦』シリーズでは
『スパロボ』初参戦の『Scramble commander the 2nd』では、アークエンジェル組が味方側になる都合上、
ミネルヴァ組は原作ストーリーが終了するまで基本的に敵という状態が続き、仲間になるのは終盤も終盤になるため、
その段階ではルナマリアが搭乗している
(一応、初顔合わせになるユニウスセブン破砕作戦では、スポット参戦でシンの乗ったインパルスを味方として指揮できる)。
アークエンジェル討伐任務を受けたシン達とは幾度も交戦する機会があり、シルエット換装による高い継戦能力と対応力は、
敵に回すと中々に厄介であると存分に教えてくれる。あと、主人公なのに敵側の方が無理の無い展開になる事実も
初参戦補正で優遇されるかと思えばさにあらず、先の通り基本敵側で味方になるのが最終盤である事を筆頭に、
似た境遇のフォウは助ける事ができるのにステラを救えるルートが無い、デスティニーも味方にすると性能が微妙、
議長のデスティニープランによるゼントラーディ(『超時空要塞マクロス』に登場する巨人の種族)への対策案が、
Ζガンダム』のパプティマス・シロッコのクローンを大量に配置(!)という驚きのものであるなど、扱いは微妙と言えなくもない
(シロッコの「人類は優れた者によって統率されるべき」という考えが、議長のデスティニープランと相性が良かったためか、
 本作でのシロッコと議長は正に盟友といった関係であり、2人の仲のよさは見ていて微笑ましいほど)。
だが、議長がシロッコのクローンを作っていた事はレイへの裏切りとなり、これが彼に討たれる要因となった。
その最期の時に(シロッコの記憶を受け継ぐ前の)最初のクローンの赤子を議長から受け取ったシンやカミーユ達は、
「シロッコと同じ遺伝子を持つからといってシロッコのような人間になるわけではない」と、
遺伝子で全てを決めるデスティニープランを否定する形で、その赤子をマルキオ導師に託している。
エピローグではまさかの相手がシンとルナの直接の上官となり、世界が安定するまでの治安維持に務める事になった。


『Z』では原作序盤に当たる時点で仲間になるので、シンが乗るインパルスも運用可能となった。
『Z』でのシンは原作とは違って主人公らしい活躍をするので、インパルスの出番も必然的に多くなる。
特にミネルバがマップ上にいる時は戦術換装で最大2回ENが回復するため、ブラスト及びフォースのALL武器で雑魚を殲滅、
ソードのエクスカリバーでボスキラーと八面六臂の活躍をしてくれる。
ちなみに、シルエットを装備しない「インパルスガンダム」は登場しない
(この作品に限らず、スパロボでは素のインパスルは現在まで一度も単体のユニット化された事は無い)。
シナリオ面でも優遇されており、特に女主人公のセツコ・オハラとは「姉と弟のような関係かつ共に成長する」ために、
「『DESTINY』の主人公じゃなくスパロボのリアル系男主人公」などと呼ばれるほど
(『Z』の主人公は実際にはスーパー・リアルの区分がない男女一人ずつだが、女がリアル系っぽく、男はスーパー系風味である。
 ちなみに類似の例として『W』のスーパー系主人公と言われる事のある勇者王などがいる)。
その女主人公は、ちゃんと見せ場も沢山持っているので主人公(笑)扱いされる事は無い。
ヒロイン呼ばわりされる事は多々あるけど
ステラについても、『スクコマ2』では『Ζガンダム』の類似キャラであるフォウだけしか助けられなかったが、
『Z』ではセツコルート限定で2人とも救済する事ができる。

また、本作の『DESTINY』には「『DESTINY」の原作を再現する通称「原作再現ルート」の他に、
隠し要素としてシンを中心にフラグを立てると行ける「ifルート」という分岐が存在する」という規格外の優遇措置が取られている。
このifルート、スパロボお得意の怒涛の展開によって全く異なる『DESTINY』の結末を見る事ができ、やはり必見の内容である。

「デュランダル議長!もう俺はあなたの思い通りには動かない!!」

このフラグを回収せず一時的に敵に回った場合(原作再現ルート)においても、
「考え方の違いから、やむなくかつての仲間と敵対する」という形になっており、原作ほど否定的な描かれ方はしていない。
こちらのルートでも、共に戦った仲間からの説得などが入り、やはり原作より格段に扱いが良い。
ルナマリアやレイには殆ど無いのに

声優である鈴村氏は「当時監督の求めていたシン・アスカと自分の中のシン・アスカがスパロボの収録で一致した」
と述べており、不遇な扱いへの鬱憤が『スパロボZ』という作品の中でようやく解消されたようだ。
スタッフロールの声優欄でも名前は一番上に来る。おまえがナンバー1だ!(序列的な意味の)
…まぁその一方で、原作通りの行動をした結果、大いに不評を買った前作主人公もいたりするのだが。
しかも前述のifルートに行くためには、当の前作主人公とその母艦を数回撃墜する事が必要だったりするという……。
しかし、自軍が「お前らのせいで余計な犠牲が出る!テロリストと同じだ!」と嫌っていた割には、
原作通りにシンも暴走する場面もあり、他にも勝敗が決し敗走している敵兵を攻撃する、
オーブ軍と戦う必要が無くなった直後にオーブの代表に襲いかかる等、悪い所もある。
その後の彼に対しての注意が比較的に少ないのは気にしない

なお、『Z』におけるインパルスガンダムの性能だが、ミネルバが出撃しているとマップ上で戦術換装ができるため、
非常に使い勝手が良い(戦術換装でENが全快するため)。
尤も、最終的にはエクスカリバー(フリーダムを串刺しした攻撃)が追加されるフォースがメインになるだろうが。
改造は後継機のデスティニーに引き継がれる上インパルスも残るので、非常にお得なユニットと言える。
シンがデスティニーに乗った後は、原作同様デフォルトでルナマリアが乗るが、
隠しで仲間になるステラやイザークに乗せ換える事も可能。

『第2次Z破界編』ではルナマリアが搭乗し、キラ、アスラン、シンと共に別の多元世界に飛ばされている。
ミネルバがいないためフォース一択だが、何故かソードシルエットは飛んでくるためエクスカリバーが使える。
続編である『再世篇』でも同様だが、フル改造ボーナスが「エクスカリバーの攻撃力+500&バリア貫通付加」となり最大火力が上昇した。
なお、『再世篇』ではシンがキラに「ラクスに好きとか愛してるとか言ってるのか?」という旨の発言をするが、
シンもルナマリアに好きとか愛してるとあまり言ってない事がバレ、やり込められるという微笑ましい一幕がある。
ただし、その『再世篇』はキューピッドの日に参加した際にタッチをせがむルナマリアに、
「そんな事しなくても俺達恋人同士だろ」とシンに言わせてたりする。中の人同士が結婚したネタ説もあるが
……尤も、『第3次Z時獄篇』ではルナマリアが自軍に居ないのを良い事にミスリルの大佐殿のキスに大興奮してたが

「マジかよぉぉぉっ!!」

K』ではキラ側視点で話が進むため中盤まで敵として登場し、『スクコマ2』のように原作ストーリー終了後に仲間になる。
徐々に丸くなっていき、かつてアスランに説かれた力の意味を今度は他の人間に説いたり、
人の心を読む敵に対して、家族を失った自分の悲しみを読ませようとする。
そして何より、「妹」を蔑ろにしたある人物(声がキラと同じだったりする)に対して、怒りと悲しみをぶつける場面が印象的である。

「世の中には、妹に会いたくたって、二度と会えない奴だっているんだ!
  生きてるうちは妹に優しくしてやれ!」

微妙に不遇な点としては、シンの信頼補正が主人公なのに「格闘武器のCT率上昇」という事が挙げられる。
他作品の主人公やキラは「格闘(or射撃)ダメージ上昇」なので、ある意味主人公扱いされていない。
その一方でサブキャラのディアッカがキラと同じ「射撃ダメージ上昇」だったりするので、余計信頼補正的には不遇感が漂う。
実際は機体の相性が良いアスラン&隠者と組んだり、運命の強力なコンボ武器で無双できるので、そこまで実感する機会は無かったりするが。

なお、インパルスガンダムはなんとフォース一択となった。
ただし、武器にソードやブラストの物があり、使うとその場で換装して攻撃する。
エール一択で武器での換装のないストライクの立場?修理装置しかないよ、そんなもん

『L』ではキラを敵対視するようになるイベント(ハイネの死亡など)が全てカットされ、
さらにステラがキラの助力によって救出されるという、スパロボ史上でも屈指の大改変がなされた。
その結果、シンは復讐心に駆られる事無く「誰かを守る事」を第一として行動するようになる。
原作では対峙していたシンとキラ(+アスラン)が協力し合い強大な敵を撃退するオーブでの戦闘は、
本作の大改変によって遂に実現した新旧ダブル主人公を象徴する屈指の名シーンとなった。

「あんたは俺に教えてくれたはずだ!
 誰かを守ることの素晴らしさを! そのための覚悟を!」
「あんた、オーブを…この世界を守るんだろ!?」

『UX』ではスパロボ初の『SEED DESTINY』終了済の状態からの参戦となった
(正確には『第2次Z』も終了済みだったが、あっちは前日談の『Z』でストーリー消化している)。
参戦してのストーリー展開としては、スパロボお馴染みのクロスオーバーは『蒼穹のファフナー』の登場人物との絡みが描かれ、
年若い若者達が戦いに巻き込まれる事に思う事があったり、アニメでの様々な経験があればこその言動など、
人間的、軍人的にも成長を経た彼の姿が拝める。キャラクターデザイン繋がりですね、分かります
あまりにもファフナー勢と違和感なく溶け込んでいるせいか、
彼の愛機・デスティニーガンダムに「ファフナー・マークデスティニー」なるあだ名が付けられたりも。
また、『鉄のラインバレル』のとあるキャラの加入フラグが立っている場合、シンが真っ先に行動を起こすため、
「マークデスティニーのファクター(同作のパイロットの事)」という豪華なあだ名を付ける人も。
本作はVPS装甲がバリア扱いではなく特殊装甲扱いのためバリア貫通を持つフェストゥムの攻撃を防ぐ事ができ、
結果として同化も防ぐためファフナー・マークデスティニーもあながち間違いではなかったりする。装甲は所詮リアル系なのでそう上手くはいかないが
というか、OPのイベントで「この日(フェストゥムの再来)のためのMSとアーカディアンプロジェクト」と、
対フェストゥム戦を想定した兵器だと思いっきり明言されている。
また、一部前述のボンボン版のセリフが採用されているため、「シンは高山版終了後からの参戦か」と言われたりも。
一方で、デスティニープランについて、人の運命は生まれによって決定されたりなどしないと否定しており、
単純に原作通りの展開を辿ったわけでもない模様。

「行くぞ、デスティニー! この力で…今度こそ俺は、大切なすべてを守ってみせる!」

インパルスは『K』から引き続きフォース固定で、ソード・ブラストは使用武器として登場。
序盤でのフェストゥムとの戦闘でデスティニーが破損したため、中盤までシンが再び搭乗する。
性能的にはリアル系のお手本というべきものなのだがとにかく火力が安く、その火力は修理装置持ちユニット並
そのせいか、終盤だとデスティニーとの合体攻撃のためのおまけとして扱われてしまう。旧世代機故致し方なし。
更にSDガンダムを含めた本作のMSの中でEN回復を持っていないのは最終的に当機とザクだけである。
『00』第一期後に作られたであろうインパルスに何で疑似太陽炉が付かなかったのかは永遠の謎。プラントは擬似太陽炉の技術を貰えなかったのだろうか
幸いにもというか当然というべきか、武器の射程はほぼデスティニーと同様のため、PUを組む際の相性は悪くない。
とはいえデスティニーと違いEN回復を持っていないので無計画に反撃していると、いざ合体攻撃をする際にガス欠になるので注意が必要
ちなみにキラとアスランも乗り換え可能である。(流石にデスティニーとの合体技はオミットされているが)。
そのため、キラが乗るとかつてフリーダムを沈められたエクスカリバー突撃をキラが使うという複雑な光景を見る事ができる。

なお、作中でも敵からインパルス自体は旧型機だと馬鹿にされる場面があるのだが、シンが乗っているというだけで異様に警戒される
これは本作のシンは第2次連合・プラント大戦のトップエースの1人という設定のため。MSの性能差が戦力の決定的差ではないという好例だろう。

ちなみに本作のルナマリアは「自分がそうありたいと心から思える時が自然と来たら、その気持ちに従えるもの」と、
随分マニアックな中の人ネタを披露している。

なお『OE』では原作が投げ捨てられている事とシン、キラ、アスランだけが参戦した関係で、
インパルスとルナマリアは初の非参戦となっている。

『CC』では初めは敵として立ちはだかるが、後にカオスにも程がある面子揃いの自軍部隊「カイルス」に参入する事となった。
イベントでは敵勢力の召喚したステラの幻影や、死んだと思われていたレイ・ザ・バレルと再び相見える事に。

『V』でも原作終了後の設定として登場。
本作では『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の面々と多くの絡みを見せる他、シンに「ザフトの青い稲妻」というオリジナルの異名が付けられた。
中盤において、『クロアン』の敵側へと寝返った面々を作品の本来の主人公を差し置いて説得するという大きい見せ場もあり、
特に自身と同じような道を辿ったキャラへの台詞が強く印象に残る。

「それは…今のお前の姿が、かつての俺と同じだからだ!」
「かつての俺は…いや、俺と俺の友達は自分自身を見失って、
 誰かの決めた正義や運命にすがっていた…」
「だけど、今ならわかる…! 俺の生き方を決めるのは俺自身じゃなきゃならない…って!」
「だから、サリア…!
 ジルもエンブリヲも関係ない! 誰かのためじゃなく、お前自身のために生きろ!」

それにしても「原作アニメの扱いが酷過ぎた」という反動があるにしてもこの男、愛されすぎである。
この辺、『スパロボ』に出て救われた主人公に通じる部分がある。
そしてあまりの違和感の無さ故か作品を重ねるごとに一体何の作品のキャラクターだったか分からなくなりそうになる

なお、時系列的には原作終了後なので、本作もインパルスはルナマリアがパイロットであり、シンは乗り換え不能
(まあ『Z』の頃からデスティニーに乗り換え後は完全固定になってたのだが…)。
ちなみに本作は「外部重力波アンテナ」というナデシコと一緒に出撃すれば毎ターンEN全回復するパーツが入手できるため、
本当に『ナデシコ』みたいにする事が可能である。強化パーツだからどのユニットでも可能だが
インパルスは武器だけでなくVPS装甲でもENを食うのに本作の種系MSでは唯一EN回復能力が無いので、
実際装備する理由としては十分である。分岐ルートでもナデシコと一緒に行く場合が殆どだし。

+ 戦闘デモまとめ
『Z』版
『K』版
『L』版
『第2次Z 破界篇』版
『第2次Z 再世篇』版
『UX』版
『V』版
『DD』版

+ 『機動戦士ガンダムSEED 連合VS.Z.A.F.T』シリーズでは
『機動戦士ガンダムSEED 連合VS.Z.A.F.T』では追加キャラとして参戦、もちろんパイロットはシン。
フォース、ソード、ブラストそれぞれ別の機体として登場しており、それぞれ性能も異なる。
シルエット通り、フォースは万能機、ソードは格闘機、ブラストは砲撃機となっている。

フォースはエールルージュ同様に扱いやすい万能機。
エールルージュに比べるとフワステがわずかに重いが、前格後格に強みを持つ。
ソードは特格の威力が非常に高い、典型的なワンチャンバ火力機体。
ただ、ソードストライクのような扱いやすいブーメランや前格を持たず、いかに特格を当てるかに苦労するという面も大きかった。
ブラストはランチャー同様システムに恵まれなかった事もあり弱機体。

ちなみに、本作ではパイロット毎にステージの進み方が固定されている。
そして、シン使用時の最終ステージではフリーダムとジャスティスと戦う…のだが、BGMが何故か「暁の車」。
そのため、微妙に盛り上がりに欠ける仕様になってしまった。
AC版はともかく家庭用では『SEED DESTINY』主題歌の「Ignited」を流して欲しかったと思ったプレイヤーも少なからずいた事だろう。
いや、「暁の車」も名曲なんだよ?名曲なんだけどさぁ…。

次作『機動戦士ガンダムSEED 連合VS.Z.A.F.T. II』では出世して主人公機となっている
(機体選択時の初期位置がフォースインパルス、前作はストライク)。
前作と同様にそれぞれ別の機体で存在しており、どのシルエットのインパルスを選んでも、
パイロット選択画面ではシンが初期位置に来る。
性能面では前作からいくらか修正点(ブラストがどこぞの聖帝のような槍投げを披露したり等)がある。

フォースは前作同様の万能機。
後格は弱体化されるも、前格横格が強化され更に安定感の増した機体に。
ソードは横格の強化、ライバルソードストライクの転落などがあり地位向上。
特に強化された横格は凄まじく、最強クラスの判定と高い威力、覚醒との相性の良さもあり、中コスト帯での5強に数えられるまでになる。
……しかしブラストは安定の不遇っぷり。
いくらか強化された点もあったが、底辺から動く事は無かった。
ただ砲撃性能自体は流石に良好で、PS2版の『連合vs.Z.A.F.T.II PLUS』のPLUSモードでは、
ブラストの優れた砲撃性能が真価を発揮する機会が多い。救済措置だろうか…。

+ 『ガンダムVS.ガンダム』シリーズでは
『ガンダムVS.ガンダム』シリーズにも最初から参戦。パイロットはシン。アシストセイバーガンダム。コストは中コスト帯の2000。
先代の主役機ストライクとの差別化のためか、他のシルエットへの換装はできずフォースシルエットのみで戦う事になるが、
代わりにフリーダム戦で見せた反射射撃・機体分離・エクスカリバー突撃を使える。
まともな射撃手段はビームライフル(以下BR)しかなく、反射射撃・機体分離でもビームライフルを使用するため、
格闘を交えて撃つ頻度を適度に抑えるか、隙が大きいが攻撃手段を兼ねるパーツ上下射出⇒再合体でBRの残弾を強引に補給するかを選ぶ事に。
研究が進む中、機動性、格闘性能がストライクの3形態の1つに過ぎないエールストライク以下という噂が流れ始め、
本機は完全にエールストライクの劣化版なのでは?という風潮が出ていたが、実際の機動力は完全にエールストライクと同じであり、
本機より明確に機動力が上なのはMFの地走組か三倍状態のシャアザク等時限強化機体のみ。
格闘を見ても、エールストライクはN格闘の三段目が受け身で回避可能という致命的な欠陥があり、
インパルスより良いと言われたステップ格闘は「地上」ステップ格闘故にゲームの性質上使う場面は全く無く、
空中ステップ格闘は初段性能はそこそこだがかち合い性能の悪さと空振りの時の隙が致命的。
前格闘は追尾性の良いインパルス、発生・判定のストライクと互いに一長一短であり、一概にどちらが優れているとは言えない。
明確に劣っているのは耐久力で、ストライクどころか同コスト帯平均よりも微妙に低い(パーツ射出⇒再合体で盾が復活するためと思われる)。

よって「エールストライクより弱い」というのは当時の使い手による自虐でしかなかったのだが、
いざ正確にインパルスの性能を見てみると、基本スペックこそ劣っていないが、こちらには換装が無いので小技や応用力が無く、
サブ射撃の反射射撃や特殊射撃の機体分離などの武装は足が止まるなど癖が強く、
特殊格闘のフリーダムの撃墜時を再現した特殊格闘も、見た目と隙の大きさ・当てにくさの割に威力がステップ格闘にも劣る謎の低火力。
捻った性能の武装を揃えてもその全てが悉くゲーム性にマッチしなかった結果、
メインのBRしか積極的に使える武装が無く、ただ足が速いだけで警戒する所の無い機体と言える。
BRを垂れ流すならリロードが手動で連射も出来るZガンダムの方が圧倒的に良く、似た使い方でもガンダムMk2の方が応用力がある。
そもそもエールストライクの5%増し程度の性能ならランチャーとソードがあるストライクを使う方が良く、
機体評価はコスト2000内で最低最弱という散々な事に。
本作にはフリーダムも参戦しているので前述の名シーンを再現する事も可能だが、本作最強のフリーダムに挑んだ所で大抵返り討ちにされる。
狙うなら『NEXT』以降の方がいいだろう。

『NEXT』ではNEXTダッシュによりあらゆる硬直をキャンセルできるようになった結果、足の止まる行動が弱点ではなくなり、
低火力だった格闘も出し切り火力こそ微強化程度だが補正値が良くなり、追撃・コンボ込なら前作より目に見えて良くなった。
総じて高水準でバランスの取れた機体となっており、初心者にも使いやすく入門にも適している。
しかしながら、インパルスにとって良くなったのは隙消し・回避能力であり、攻めの始動や攻撃の差し込み能力はさほど強化をされていないため、
環境を支配する強機体達とは致命的に相性が悪く、ガチ戦では最下層クラスの弱機体に含まれても良いレベルであったが、
強機体を禁止したエンジョイ対戦になるとその評価は一変。
チャージショット(以下CS)を使ったメインのリロードも、陸戦型ガンダムやウイングゼロ
初代ガンダムのいない環境であれば比較的使っていきやすい。
他にも、特殊射撃の分離回避が理不尽な武装の無い機体相手であれば安心して使用でき、
ゲドラフや、陸戦型ガンダムが相手でなければBRで十分硬直を刺して行ける等、
「中堅以下だけの環境であればかなりの強機体」という歪な立ち位置を築いていた。

アシストはガナーザクウォーリアに変更された。
照射を一定時間垂れ流すのでインパルスにとっては確りと自身の出来ない面を補ってくれる良好なアシストとなっている。
でも仲間が友達でも撃つなよ!編集者との約束だぞ!

余談だが、シンはシャア専用ザクをルナマリア機と間違え、ザク改をザクウォーリアと、グフカスタムをグフイグナイテッドと間違え、
地球連邦と地球連合を混同するなど、誤認系のセリフが多いため「勘違いしすぎ」とネタにされていた
(シンに限らず『SEED DESTINY』枠のキャラクターは皆そうなのだが)。

『エクストリームバーサス』(EXVS.)ではプレイアブルからアシストに降格。
まさかまさかのルナマリアのガナーザクウォーリアのアシストに格下げされ、シンはデスティニーでの参戦となった。
覚醒技で「ルナは俺が守る!」と意気込んで敵に突撃。
そこまではいいが、エクスカリバーが刺さる・または射撃を撃たれると爆発する。
演出の都合云々ではなく文字通りの特攻
しかも、自分の手でインパルスを落とすと、専用のセリフまで出る始末
原作にシンが特攻するシーンってあったか!?とか色々突っ込み所満載であるが、
鬼誘導にブースト消費も少なく、更に覚醒技の高ダメージが相まってルナザクの有力な技の一つになる。
後にシンとルナマリアの声優がゴールインを果たしたため旦那と呼ばれる事も。

『EXTREME VS. FULL BOOST』では再びプレイアブルとして復活。コストは準高コストの2500に格上げ。
『NEXT』の仕様からガラリと変わり、ストライクに近いシルエット換装で戦う汎用機となった。
基本形態となり、高機動でNEXTと同じBR反射撃ちや分離攻撃を備えるフォース、
格闘性能とコンボ性能に優れ、インパルスの主なダメージソースとなるソード、
『連ザII』から変わらない射撃特化のブラストの3形態が使用可能。
同じ換装万能機であるストライクと大きく異なる点として、全シルエットで使用可能な換装しながら攻撃できる特殊な攻撃技を持ち、
これらキャンセルルートを生かして三つの形態をフレキシブルに使い分ける事ができるのが、ストライクに無い特色となっている。

基本戦術はこれら換装攻撃を生かして、
「機動力が高く立ち回りやすいフォースを維持しつつ、要所で換装する事で「三つの性質を持った万能機」として扱う」
というもの。
ソードは手を出せる距離が短く、ブラストは自衛と足回りに難がある。そこを汎用性の高いフォースで補いつつ、
要所でキャンセル攻撃を使ってそれぞれのシルエットの長所を引き出して戦って行く事が求められる。
そのため、単純な換装万能機であるシナンジュや、時限強化系のガンダムMK-IIやクロスボーンガンダムX3などに比べると使用難度は高い。

覚醒技はフリーダムを沈めたエクスカリバー突撃。
どの形態からもタイムラグなしで出せる上、コンボにも組み込めるため使い勝手は悪くないが、
相手を突き刺している間は全く動かないので、敵相方にカットされやすいのが玉にキズ。

家庭用PS3版では有料DLCでルナマリア搭乗版のインパルスも参戦、こちらはコストが2000に下がり中コストに。
武装はシン搭乗版と変わらないが、コスト低下に伴い耐久値低下、各武装のダメージや弾数の低下、
一部キャンセルルートの削除など全体的に弱体化しており、シン機に比べて中コストらしい援護寄りの立ち回りが求められる。

シン搭乗版からの唯一の武装変更として、覚醒技がシンのデスティニーガンダム呼び出しに変更されている。
シンのデスティニーが自分の武装である対鑑刀を構え突撃、そして敵機に刺さる・または射撃を撃たれるとやっぱり爆発する
性質はほとんど上述のルナザクのインパルス特攻と同様で、
早い突進速度と鬼誘導、高威力は健在なのでルナマリア搭乗版インパルスの大きな切り札となっている。

続編『EXTREME VS. MAXI BOOST』、『EXTREME VS. MAXI BOOST ON』にもシン機、ルナ機共に継続参戦
(ルナ機は携帯サイト会員限定のサービス機体)。

『EXTREME VS.2』ではルナ機はリストラされたが、シン機は継続参戦。
新たに全形態で呼び出せるアシストとしてルナマリアのガナーザクウォーリア呼び出しが追加されている。

『EXTREME VS.2 XBOOST(クロスブースト)』では、
ガナーザク呼び出しに敵機に突進し回転しながらビームトマホークによる連続斬りつけが追加された他、
フォースには新たに地球軍の敵機であるダガーLを投擲する攻撃が追加
(原作でガルナハン基地のローエングリン突破作戦において、ローエングリンにダガーLを投擲して破壊したシーンの再現)。
ソードには新規のジャンプ斬りが追加され、ブラストには連ザII以来となるビームジャベリンによる連続突きが復活搭載された。

後にルナマリア搭乗版のインパルスが二作ぶりにエクストラ機体枠で復活参戦。
コストはMBONまでと同様2000だが各武装使用時に一時的にソードやブラストに換装する仕様となり、
新規武装としてフォールディングレイザーによるナイフ投擲や、
通常時のアシストとしてシンのデスティニーとレイのレジェンドガンダムも追加されるなど、MBONまでとはほぼ別物の機体となった。
機動力があまり高くなく降りテクなども持っていない欠点はあるが、
武装の中には明らかにシン機より使い勝手の良い武装も持っており、結果としてシリーズが進み、
性能インフレに付いていけていないシン機の方がすっかり日陰者になったり…。

『EXTREME VS.2 OVERBOOST』ではルナマリア搭乗版のインパルスと共にどちらも継続参戦。
通常のシン機はフォースの分離攻撃が追加入力で2発まで撃てるようになり最大3連射まで可能となった他、BD格闘には射撃ガードの効果が追加。
ソードは弾数制の格闘としてスーパーアーマー付きの格闘や、
僅かに飛び上がってからのエクスカリバーによる突き刺しなどの新規格闘が追加
(後者はリマスター版第12話で見せた、大西洋連邦艦艇に対して行った降下直後に行った攻撃がモチーフ)。
ブラストには片方のケルベロスによるスタン属性のビームを放った後、移動しながらもう片方のケルベロスを放つ新規射撃が追加され、
格闘のミサイルは振り向き撃ちが無くなり、後ろを向きながら撃ってもミサイルがきちんと敵機に誘導するようになった。

ルナマリア搭乗版はレバー入れ射撃CSにブラストに換装してのケルベロスによる単発ビームが追加され、
アシストのデスティニーによる攻撃の一つがビームライフル三連射の後、接近しアロンダイトによる三連撃を行う攻撃動作に、
同じくアシストのレジェンドによる攻撃の一つがドラグーンによるオールレンジ攻撃に変更。
また後のアップデートにて派生専用格闘としてビームサーベルで斬り抜けつつ反転、胸部バルカンを打ち込み敵機を爆破する攻撃が追加され、
更にブラストに換装し、ミサイルを乱射しながらケルベロスによる爆風付きの照射ビームを放つ新規のバーストアタックが追加。
どちらの攻撃も劇場版にて登場したインパルスガンダム SpecIIの攻撃動作を元にしたものとなっている。

+ 『ガンダムトライエイジ』では
トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』では、「ビルドMS 4弾」でフォースインパルスガンダムがパーフェクトレアで登場。
Pレア版はHPとアタックに数字が振られており、スピードが低いという高機動型機体とは思えないステータスになっている。
HPが減っているほどダメージアップする新アビリティ「逆襲」との兼ね合いもあるのだろう。
…「逆襲」って大抵はライバル機が持ってるアビリティなのは気のせい。後にゴッドとかも逆襲持ちカード貰えたし。
必殺技は「フォース・エクスカリバー」。
恒例のエクスカリバーによる突撃である。

「ビルドG 1弾」では「オールガンダムキャンペーン」の一枚として登場。
この弾でもHPが群を抜いて高い分スピードはやや低め。
アビリティは一定値以下の攻撃を無効化し0ダメージにする「装甲」。
また、このカードを使う事で特別なフォースインパルスガンダムをビルドモビルスーツとして開発できる。

DESTINY本格参戦の「ビルドG 4弾」では新登場アビリティの「烈破」を引っさげてノーマルカードとして登場。
「烈破」は後攻時クリティカルが確定し、直前に受けたダメージに応じてダメージアップする効果になっている。
ただし、HPはやや低めなので過信は禁物。

パイロットのシン・アスカもパーフェクトレアで登場。
Pレア版はHPとアタックが高いアタックバースト持ち。ただしスピードは最低クラス。
攻撃を受けるたびに毎回アタック・スピードを+1000するパイロットスキルを持ち、「逆襲」持ちと相性がいい。
更にHPがある程度減らされると能力アップができる「覚醒(SEED)」を持つので
ピンチになるほど真価を発揮できる逆転型のパイロットになっている。
ただしPレアFインパルス共々攻撃を受ける事が前提なので、途中で撃墜されないように注意が必要。

「ビルドG 4弾」で二度目のパーフェクトレアとして登場。また、「覚醒 SEED DESTINYキャンペーン」の一枚としても登場。
Pレア版は例によってHPとアタックが高い分スピードが遅いパワー型だが、同弾は高レベルディフェンスバースト持ちになっている。
HPが80%以下になるとアタックと防御力が30%増加するパイロットスキルと相まって、
これまで以上に「逆襲」並びに「烈破」特化型と言える能力になっている。
ルナマリア・ホークとタッグを組めば撃墜を回避してカウンター攻撃をお見舞いする「絆カウンター」も発動可能。

キャンペーン版はスピード上昇値が高いアタックバースト持ちになっているため先攻が狙いやすい。
ラウンド2突入時にGパワーを+2し必殺を+800するパイロットスキルを持つ。
更に、このカードでのみ発動できる「覚醒 SEED DESTINY」は発動に必要なHP減少値が増加している分通常の覚醒よりも強力になっている。
積極的に必殺技で攻めていこう。

また、ルナマリア・ホークも専用パイロットに登録されている。レインやセイラさんも同じ仕様にしてくださいよ、バンダイさん
こちらは(ガナーザクウォーリアと共に)マスターレアで登場。
高いスピード補正と高レベルスピードバーストがあるため、PレアFインパルスに乗せた場合は弱点を補える。
ラウンド1のみ仲間全員のアタックを+1000するパイロットスキルを持つ速攻・奇襲向きのパイロットになっている。
また、シンと出撃させると「絆カウンター」が発動できるため万一の際の保険をかける事もできる。
一発逆転を狙うか堅実に戦うかで使い分けてみよう。

関連機体として、「VS IGNITION 04」ではMSVよりデスティニーインパルスガンダムがシークレットで、
パイロットのマーレ・ストロード(こちらはマスターレア)と共に参戦している。

+ SDガンダムでは
『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承EX』では、騎士インパルスガンダムが主人公の1人を務める。
かつては騎士フォースインパルス(長男)、騎士ソードインパルス(次男)、騎士ブラストインパルス(三男)の三兄弟で、
一子相伝の必殺闘技「雷龍剣」の伝承者の座を競っていたが、フォースが雷龍剣正統伝承者に選ばれた事で、
納得がいかないブラストは邪悪な存在に唆されてフォースを襲撃。
しかし、伝承者争いを退いて多くの使い手を持つ必殺闘技「嵐虎剣」に入門していたソードがちょうど立ち寄っており、フォースを庇って死亡してしまう。
ブラストは一族に伝わる剣を盗んで邪竜騎士デスティニーとなり、
フォースには死んだソードの魂が宿って「雷龍剣」と「嵐虎剣」の両方を操る騎士インパルスガンダムとなった
(ちなみに騎士ソードインパルスは嵐虎剣の同門の獣乙女ステラガイアと恋仲だった。ステラが死なない代わりにこっちが死ぬのか…)。
最終的に騎士インパルスガンダムは剣を取り戻し先祖の試練を乗り越えて、
運命騎士(デスティニーナイト)インパルスガンダム(モチーフはデスティニーインパルス)に進化した。

『SDガンダムワールド ヒーローズ』では悟空インパルスガンダムが主人公。
異星の王であった三蔵ストライクフリーダムガンダムが防衛用に作った人工生命体の1体だったが、
悟空を利用しようとする黒い三蔵(窮奇ストライクフリーダムガンダム)によって同じ施設で育った人工生命体の沙悟浄と猪八戒を融合させられ、
記憶喪失となって地上に降り立った。
悟空シルエット、沙悟浄シルエット、猪八戒シルエットに変身可能。

+ 『ガンダムビルドファイターズ』シリーズでは
『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』ではアメリカ代表のニルス・ニールセンが、
忍者のイメージを盛り込んだ「忍パルスガンダム」を使用。
プラフスキー粒子の恩恵を活かし、あたかも忍術を繰り出しているようなバトルスタイルが特徴。

『ガンダムビルドファイターズトライ』ではメイジン杯にて、
イズナ・シモンの弟のマモルがデスティニーインパルスガンダム1号機を「メイジン杯ジュニア部門」に出展。
優勝は逃したがなかなかの完成度だった模様。
その後、イズナ・シモンの操縦でメイジン杯オープンコースのお祭り騒ぎに参戦している。

『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』では、
チーム「北宋の壺」のメンバーのサノ・ケイコとシグレ・マヒルがインパルスガンダムがベースのガンプラ「インパルスジム」を使用。
ケイコのものは「wktkカスタム」、マヒルのものは「マヒル仕様」で、それぞれ頭部や武装の形状が異なる。

『ビルドダイバーズ』ではフォース「AVALON」所属の副隊長であるエミリアとカルナが、
インパルスをベースにした兄弟機「インパルスガンダムアルク」「インパルスガンダムランシエ」を使用。
AVALONの長であるクジョウ・キョウヤのガンプラがガンダムAGE-2ベースであるためか、上半身もAGE系に準拠したものとなっており、
前者は青紫の機体で長距離射撃型、後者は赤紫の機体で近接格闘型となっている
(なお、ランシエはエミリアの機体名に合わせる形で、彼女により無理矢理命名された)。
また、シルエットシステムを廃した代わりにチェストフライヤーとレッグフライヤーの合体機能に特化したものとなっており、
互いの下半身の交換が可能な他、サイドアーマーの合体機能も有する。

『ガンダムブレイカーモバイル』及び『ガンダムブレイカー バトローグ』ではクズノハ・リンドウ(葛葉一族とは無関係)の使用機として、
両腕と両肩、バックパック、射撃武装をウイングガンダムのものとした「エンツィアン」が登場
(名前はリンドウの独語表記で、その名の通り紫色主体)。
『バトローグ』では憂さ晴らしとしてダイブしたサツキノ・ミサ(『ガンダムブレイカー3』の登場人物)が駆るブレイジングガンダムの対戦相手となり、
その機体特性と高い実力を以って追い詰めるが、
「ブレイジングガンダムにも意地がある」というミサの奮起をダジャレと勘違いして噴き出した隙を突かれて敗北した。

ゲームボーイアドバンスで発売された同作の格闘ゲームでは、フォース・ソード・ブラストの3形態が個別のMSとして登場。
アニメ本編が放映されたばかりの頃に発売されたゲームなのでパイロットはシンのみ。
シルエット通り、フォースは万能機、ソードは格闘機、ブラストは砲撃機。
超必殺技はソードが「エクスカリバー一閃」、ブラストがレール砲とケルベロスビーム砲の連続射撃「ビームバレイ」、
そしてフォースがビームサーベルで敵を自機の真上へ浮かせた後、ファーストの最終話のようにビームライフルを放つ、
名前もそのまま「ラストシューティング」


MUGENにおけるインパルスガンダム

+ 天田志朗氏製作 ソードインパルス
  • 天田志朗氏製作 ソードインパルス
ソードシルエット装備のインパルス。
ゲームボーイアドバンスソフト『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』からの移植であり、
1.5倍ほどに拡大する事で標準的なサイズとなっている。
接近戦機体という事もあり、「三連脚」等の直接攻撃、「エクスカリバー」による斬撃やカウンターがメインだが、
頭部バルカンやビームライフル、戻ってくる「フラッシュエッジビームブーメラン」等の飛び道具も豊富である。
さらに「SEED(覚醒)」による攻撃力上昇(まだ未実装らしいが)も可能で、
その時限定で使える超必殺技「エクスカリバー一閃」の際はシンのボイスカットインもバッチリ搭載。
それにしても、この一連の流れはまるでサムライスピリッツのようn(アンタッテヒトハー

AIはデフォルトで搭載済み。
飛び道具で牽制し、「エクスカリバー」による連続攻撃で畳み掛ける戦法を使う。
リュウセイ氏による外部AIも存在していたが、公開先であったWebFileのサービス終了により現在入手不可。
こちらはAILVを5段階に調整可能で、やはり飛び道具による牽制からの連続攻撃が得意。
ただし、LV3以下だと「SEED」及び「エクスカリバー一閃」をあまり使用してこない。
リュウセイ氏AI(LV5)の挙動(0:43~)

+ 蓬莱氏製作 ソードインパルス
  • 蓬莱氏製作 ソードインパルス
現在は入手不可。
まだ未完成部分が多く、必殺技やAIも追加される予定だったようだが、
HPには「素材の段階で色々と問題点があって諦めた」と書かれていた。

+ 死門氏製作 フォースインパルス
  • 死門氏製作 フォースインパルス
現在は入手不可。
こちらもGBAソフトからの移植だが、拡大していないのでサイズがやや小さい。

かつてはyokurei氏による改変も存在していたのだが、現在は他の製作物共々公開停止。
「死門氏の未完成部分の調整は、無謀・無理だった」という事で、β版の状態であるが、動かす分には問題は無い。
他にはStrikeFreedomGirl555(現・TheWhiteDevil27)氏による改変版も公開されており、こちらは某所で公開されている。。
パイロットがルナマリアに変わっており、キャラ名も「Force Impulse Gundam -Lunamaria Hawke Version-」になっている他、
ボイスは『EXVSFB』のものを使用している。AIは搭載されていない。


「アンタは俺が討つんだ…今日、ここで!」

出場大会

凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

ザ・ジャンボォ!
(※以上、全て天田志朗氏ソードインパルス)


*1
シンを始めとして『SEED』の大戦でオーブの人間がプラントに一部避難しているため、
恐らくその中の技術者からデータを得たのだと思われる。
また、『DESTINY ASTRAY』にはストライカーパックシステムの研究用に開発されたMSが登場している。
インパルスの各シルエットと同じコンセプトのものがストライク時代から存在しており、
さらにそれらを複合した汎用バックパックが構想されるもコストとエネルギー効率面から企画倒れになったという、
全く同じ道を辿っているのも皮肉な話である。

*2
公式サイトのストーリー欄では「コクピットを避けて攻撃するしかないキラ」と言われているが、
監督自身が「(この戦法は)絶対ではなく、時と場合によっては解除する」と述べているので
(例・前作ラスボス)、キラがそこまで追い込まれたと解釈するのが妥当だろうか。
むしろ想定外のコックピット狙いをも回避し、即座に反撃を仕掛けたシンを賞賛すべきである。
媒体によってはフリーダム搭乗後のキラは「不殺を誓って戦っている」という旨で語られる事があるが、
これは誤りであり、「あくまで極力殺さないように戦っている」と見るのが正しいといえるだろう。
実際『SEED』時点でも、武器や手足を破壊して戦闘不能になった敵MSにムウ等の味方がトドメを刺しても特に気にした様子は無い。

ちなみに、TV放送中(エンジェルダウン作戦後)に制作されたゲーム『GENERATION of C.E.』のifシナリオでのキラは、
最後までインパルスのコックピットを狙わなかった結果、戦死してしまう。

*3
アスランとメイリンの撃墜に関しては2人は脱走兵なので、
連れ戻す事が不可能となった時点で軍事機密の秘匿などと言った理由から撃墜命令が出るのは当然である。
しかも撃墜命令を取り付けたのも、同行していながら敢えてシンに撃墜させたのもレイの方であり、
シンは「逃げるな!基地へ戻れ!」と戻るように説得しているのでこの件で攻めるのはお門違いと言える。
「メイリンだけでも降ろさせろ」というアスランの言葉までレイの指示で無視して攻撃したのは問題かもしれないが…。

フリーダム撃墜直後の態度に関しては確かにシンも悪いが、当のアスランエネミーであるアークエンジェル組を擁護する発言に終始しており
(挙句、事実上シンがキラに撃墜されて死んでも構わないという態度まで取っている)、
「軍人として明らかに問題のある態度を取る人間が、いくら挑発されたとはいえ、職務を全うした人間を殴れる立場なのか」
という疑問が残る。

ステラの返還に関しては、「ここで返還するという選択肢を選ぶのは創作物のお約束」として擁護される事もある。
流石に苦しい言い訳ではあるが。でもほら、前作でもうやってるし。
ただ、前作主人公は軍人ではないため、軍規違反にはならないし、
捕虜も(議長の娘だが)民間人であるため、対外的に考えると人質外交を避けたのは正解とも言える
(尤も中盤以降の地球連合は第三国に対してまで恫喝外交だったため、「対外的に」なんて気にしないかもしれないが。
 ちなみに前作主人公は民間人という事でお咎め無しだったが、簡易に開かれた裁判では銃殺刑の判決を下されていた。
 一方シンの方はシンの実力を評価している(戦場で暴れさせたい)議長の介入により独房数日と言う軽いものになっている)。
逆にステラの件は、後にステラの乗るデストロイガンダムによりベルリンが焦土と化し、味方に多数の戦死者を出している。
シンは「説得できた」と言うが、成功した所で事情を知らない味方からは、シン自身が連合の内通者にしか見えない状況である。
元ネタの『Ζガンダム』に似せた構図なのだが…(シン=カミーユ、ステラ=フォウ、キラ=クワトロ)。

…余談だが、ザフトがベルリンを救った英雄だと言う事にしたいデュランダル議長の捏造により、
ザフトの公式記録ではデストロイを倒した(ステラを殺した)のはシンのインパルスと言う事になっている(フリーダムの姿をベルリンの映像から削除している)。
本人は直前の議長の演説(デスティニープラン)に驚く余り気付いていないのが皮肉だが。
と言うか、他のミネルバクルーも事実を知っている筈だが、気付いたのはアスランと艦長だけであった。

*4
ただしハイネはキラに気を取られただけで、直接手を下したのはステラである。
作中でその事に一切触れていないのは、AAの介入行為の方を死因と見なしているためと思われる。
実際AAが戦場を引っ掻き回さなければ、そもそもハイネは出撃すら不要だった可能性もあり、
この一件についてはアスランでさえ「お前(=キラ)のせいで、要らぬ犠牲も出た」と糾弾している。

*5
嘘と冗談で構成されるwikipediaのパロディサイト「アンサイクロペディア」では、
その辺りの皮肉を込めて、「(アニメの)原作はコミックボンボンで連載されていた同名の漫画」と書かれている。


最終更新:2024年03月29日 12:25