シグマ



「エックス
 犠牲のない進化など…………無い!!」

     『ロックマンX』シリーズに登場するラスボス(『X8』など一部例外あり)。
     『PROJECT X ZONE2』『MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE』へ外部出演も果たしている。
     担当声優は一貫して 麦人 氏。
     『MVCI』では英語ボイス固定という事もあり、Chris Tergliafera氏が担当。
     海外版での英語ボイスは『X4』ではCharlie Fontana氏、『X7』ではWalter Roberts氏、
     『X8』ではDave Pettitt氏、『イレギュラーハンターX』ではGerald Mathews氏。
     スキンヘッドに割れた顎、両目を横切る傷のような赤い模様が特徴。
     名前はギリシャ文字の「Σ」より採られており、
     ゲーム中ではシグマ勢力のロゴやトレードマークは「Σ」で表記される。


キャラクター設定

エックスを元にレプリロイドを生み出した天才科学者悪之宮博士Dr.ケインの最高傑作。
元イレギュラーハンター第17精鋭部隊所属で、同部隊の隊長を務めていた。
エックス・ゼロVAVAなどは元部下にあたる。
その高い戦闘能力と優秀な頭脳、そして隊長としての資質を持つ事から多くのレプリロイドから慕われており、
生みの親であるDr.ケインとの仲も良好だった。

ある日、巷で恐れられていた赤いイレギュラーによってガルマの部隊が全滅させられたとの報告を受けたシグマは、
「これ以上部下に犠牲が出ては困る」と自ら討伐に向かった。
しかし赤いイレギュラーは予想以上に強く、シグマはかつてない程の深手を負わされてしまう。
アクシデントによりシグマは辛くも勝利するが、自らの強さに絶対の自信を持っていたシグマのプライドはズタズタにされてしまった。
また、この時赤いイレギュラーに仕込まれていた「ロボット破壊プログラム」がシグマに感染してしまう。

数年後、突如イレギュラー化したシグマは「レプリロイドだけの理想国家を作る」と宣言し、
賛同してくれた元特A級ハンター達を率いて人類及びレプリロイド達に対して反乱を起こす。
この反乱はエックスの活躍によって失敗し、シグマ自身も処分される。

『X1』のリメイク作である『イレギュラーハンターX』では若干背景が変わっており、
悩み考える事が出来るレプリロイド=エックスと戦う事にレプリロイドの進化の可能性を感じて、自らの意志で反乱を起こしている。
この「自らの意志でロボット三原則を打ち破り、破壊活動を行うロボットに成り果てる」という行動は、
エックスの製作者であるライト博士が最も危惧していたものであり、実際に収監されていたVAVAにも協力を要請した際、
上記の動機を打ち明けた事でVAVAをして「狂ってやがる」と言わしめた。
皮肉な事に、エックスのように自らの意志で活動できるロボットが秘める無限の可能性と危険性を、シグマもまた体現していたと言える。

X2』では自身が作り上げたイレギュラーの軍団を率いて復活、再び反乱を起こすもまたしてもエックスの活躍により失敗する。
しかし、以降のシリーズでも幾度となく復活しては事件の黒幕として暗躍している。

『X3』ではドップラー博士により、シグマの正体が悪性のプログラムウィルスであると判明
(恐らくは前述の「ロボット破壊プログラム」がシグマに感染した後に変異したものであると推察される)。
実体がないため倒せないかと思われたが、ドップラー博士が遺した「シグマウィルス用抗体ウィルス」により破壊された。

…が、やはり完全には消滅させきれなかったのか『X4』にて三度復活。
レプリロイド軍隊「レプリフォース」の長官ジェネラルを唆し、レプリフォースとイレギュラーハンター組織を対立させる。
イレギュラーハンター本部にスパイを潜り込ませて暗躍させたり、マグマード・ドラグーンを唆して彼にハンターチームを裏切らせて暴れさせたり、
サイバー・クジャッカーを操ってネットワークに支障をきたす等、双方に大打撃を与える事に成功する。
また、本作からシグマの目的が「レプリロイドだけの理想国家を作る」事から「地球そのものを滅ぼす」事に目的がシフトしている節が見られる。

X5』では、冒頭でエックスとゼロにわざと倒される事により、実体化したシグマウィルスが地球上にばら撒かれてしまう。
更に巨大スペースコロニー「ユーラシア」を落下させた事で、地上に人間が住めなくなってしまった。
最終決戦では自身が「よきパートナー」から提供された最強のボディでエックスとゼロに挑むも倒され、ゼロを道連れにして消滅した。

…が『X6』ではゼロのDNAの構造がシグマウィルスと酷似している事が判明。
それを解析した天才科学者ゲイトの戯れにより、またしても復活。
シグマは瀕死のゲイトに止めを刺すが、自身も復活直後の瀕死状態であったため、エックスとゼロに呆気なく倒された。

しかし「お前がいる限り必ず復活してやる!」と言い残した通り『X7』でもやっぱり復活。
今度はレプリロイド自警団「レッドアラート」を唆し、自身のDNAデータを組み込ませてイレギュラーとして大暴れさせた。
あまりに何度も復活するため、ゼロからも「しつこい奴だ…どれだけ細かく切り刻んでもまたでてきやがる」と悪態をつかれるが、それに対して、

「フンッ、何とでも言え。エックス、ゼロ、貴様らの命をワシのものにするまで

 何度でも、

  何度でも、

   な・ん・ど・で・も!!

    甦ってやる!!」
という迷言を放ち、ゼロとアクセル、そして一度はハンター引退を決意したエックスによって再度戦う事になる。
なお、何をどうやったのかは不明だが、本作では第2形態がエックスの10倍以上のサイズに巨大化した
(シグマの握り拳よりもエックスの方が小さいくらい。『X5』でも似たようなサイズだが上半身のみ、ついでに2Dから3Dに変わっているため更に大きく見える)。
最後は今まで利用してきたアクセルのコピー能力に騙されてタワーから落下し、敗北した。

『X8』では量産化された新世代レプリロイド(アクセルと同じくDNAデータをコピーして変身する能力を持つ)に、
予めシグマのDNAが組み込まれており、
プロローグでは火の海の中から大量のシグマのコピーが現れ、
ゲーム後半では何とシグマの容姿や性能をコピーした量産型シグマがザコ敵として大量に出現
オリジナルのシグマもラスボスとして登場するが、難易度がノーマル以上の場合、真のラスボスの前座という位置付けになる
(ちなみに外伝作品の『コマンドミッション』には時代設定とストーリーの兼ね合いもあって一切登場しない)。
とはいえ、真ボス以上とも言われる強さやカリスマ性は健在で、決して存在感を失ってはいない。
事件終結後に新世代レプリロイドの開発は危険性を考慮して一時凍結されるも、結局は利便性を優先して再開される事になった。

なお『X8』でルミネが語る所に拠れば、シグマは自らの意思によってイレギュラーとなっているとの事。
(『X8』の8体のボスのイレギュラー化も同じ理由であるとルミネが語っており、
 シグマも新世代型レプリロイドを「我が意思を受け継ぐ子供たち」と語っている)。
講談社刊「ロックマンX4 XtoZ攻略ファイル」の記事などでは、
「この戦いによってゼロの持つウイルスに感染しイレギュラー化し、それが『X1』での反乱の原因ともなった」
とされていると記述されているため、恐らく『イレギュラーハンターX』以前に、本編の方でも設定が多少変更されたものと思われる。

+ 「シグマタイチョウのボイス集ダ!」「サスガダァ…」
『X4』
『X6』
『X7』
コピーシグマ「でぃやあああああ(ry」は2:25から)
『X8』「でぃやあああああ(ry」は6:15から
『XDIVE』ボイス集

+ シリーズごとのシグマ

ロックマンX

ビームサーベルを装備して登場。
エックスが地上にいるとサーベルで斬りかかり、壁蹴りで逃げようとすると素早い動きで壁を蹴りながら左右を往復してくる。
……が、この動きは読みやすく滞空時間も長いため「壁蹴りで逃げる→おびき出して飛び降りながら撃つ」
の繰り返しでハメ殺される事に。そのためリメイクされた時は降りるときに下突きをしてすぐに降りるよう改良された。

第2形態では巨大な狼型のメカと合体した「ウルフシグマ」に変身。
口から吐く光弾や火炎、浮遊する両腕から出す稲妻で大ダメージを与えてくる。
頭部に付いている小さなシグマの顔を攻撃しなければダメージを与えられない。
また、この戦闘では足場の関係で隠し技の波動拳を撃つ事自体が非常に困難。
苦労して発射に成功しても「カキン!」と弾かれるため、これに頼り切っているプレイヤーにとっては大きな壁となる。
一応タイミングさえ完璧なら当てる事も不可能ではないが、ぶっちゃけ運ゲーとも言えるので普通に攻略した方が楽しいかと思われる。

ロックマンX2

両腕に鉤爪を装備した姿で登場。
前作の弱点武器エレクトリック・スパークの能力を会得したのか、それに酷似した技を使う。
また素早い移動からの斬り裂き、姿を消した後の頭上からの急襲といった攻撃を行う。

第2形態では本体の「シグマウィルス」に変身。背景から飛び出してくるのだが3Dポリゴンである。
ワープと複合させた体当たり攻撃や口から吐くビーム攻撃の他、口から雑魚敵を出してくる。
撃破そのものは(バスター縛りでも)容易いが、ライフゲージが他のボスの2倍もある上に画面に表示されないため、
体感的に長期戦を強いられる。

ちなみに純粋な戦闘力なら一つでもゼロパーツの回収に失敗した場合、直前に戦う事になるゼロの方が容赦ない。
この場合は連戦になるため、シグマの攻撃力を減らす代わりにじわじわ襲ってくるような形にしたのだろう。

また、第二形態撃破後のセリフでは、自身は死にかけなのにも拘らず、
「それにしても」と急に話題を変えてゼロの正体について話そうとするお茶目な所もある。

ロックマンX3

巨大な盾を装備した姿で登場。
複雑な軌道を取る上に高威力の火炎弾の6連射や、ブーメランのように飛ばす盾で攻撃してくる。
盾で身を守っているので、盾をかわして攻撃出来る軌道を持つ特殊武器を使うなどの工夫が必要となる。

第2形態ではドップラー博士に作らせた巨大な戦闘用ボディと合体した「カイザーシグマ」に変身。
腕の銃口からのビームや背中から放つミサイル、肩から放つ浮遊機雷などで大ダメージを与えてくる。
喰らい判定が小さな頭部にしかないため、ダメージを与えにくい。

全体的に受けるダメージが大きいX3の中でもシグマの攻撃は特にダメージが大きいため、
ボディパーツなしで挑むと3発ほど攻撃を喰らうだけでやられてしまう。

ロックマンX4

あまり例のない3形態であり長期戦になる。
最初はローブで姿を隠し、ビームの鎌を持った死神のような姿で登場。
瞬間移動で姿を消した後、鎌で移動しながら切りかかってくる。
弱点となる特殊武器以外は一切通用しない

第2形態ではローブを脱ぎ捨て、大ジャンプから鎌を投げて攻撃してくる。
鎌が壁に刺さると目から床一面にレーザーを放ち、鎌が床に刺さるとエックスを追尾する4つのオプションを放つ。

第3形態ではビームガンを持った巨大なメカと合体。
更に地面にもシグマの顔があり、交互に出現するメカシグマと顔シグマの両方を倒さなければならない。
また、両者の交代時には赤・青・黄の3色顔型オプションが現れ、それぞれ火炎弾・冷気・電撃弾で攻撃してくる。

余裕たっぷりの台詞を吐きながら爆砕するが、ここまで余裕のある彼は恐らくこれが最初で最後だろう。

ロックマンX5

武器を何も装備していない非常にスマートな姿で登場。
壁蹴り移動による体当たりや、非常に威力の高い巨大な衝撃波で攻撃してくる。
また、体力が減ると3つのシグマウィルスを身に纏うようになるため、体当たり攻撃を避けにくくなる。

第2形態では超巨大なボディと合体。あまりにも大きすぎるため胸から上の部分しか見えない。
巨大な2つのロケットパンチが現れ、殴りかかって攻撃してくる。
他にも腕や額から出す光弾や電撃、非常に高威力な上にこちらを追尾する紫色の巨大なキューブなどを放ってくる。

ちなみにこの巨大なボディ、デザインが『ロックマン3』のラスボス「ガンマ」に酷似していたり、
本作で彼が協定を結んだ「よきパートナー」の言動が無印ロックマンシリーズのとある人物を思い起こさせたりと、
シリーズ同士の繋がりを各所で匂わせており、当初Xシリーズ最終作になる筈であった名残が窺えるものとなっている。

本作ではOPステージでもボスとして登場し、背景の女神像を破壊しつつ巨大な首だけの姿で出現。
数種類の光弾や体当たりで攻撃してくる。
口の中が弱点で、大量の弾幕攻撃と巨大レーザーの際にしか開かないためタイミングがシビアである。

ロックマンX6

完全復活しきれていないボロボロの姿で登場。
身体を引き摺るように移動するため動きがとても遅く、攻撃の間隔も緩め。
非常に弾速の速い光弾や、こちらの攻撃を跳ね返す(と同時に押し返せる)衝撃波で攻撃してくる。
また、ある程度ダメージが蓄積したり弱点武器を喰らうごとに、光弾を幾つも出しながら後方に吹っ飛ぶ。

第2形態は上半身だけで画面半分を覆うほど巨大なゾンビのような姿の「ヘルシグマ」に変身。
この姿のシグマはいろんな意味で壊れてしまっており、
「ごれがるがホンバナダッ!!」「ジネ!デッグス!」などと会話もロクに出来ない状態になっている。
額からスライムのような髑髏の敵などを幾つも出し、
口を開いて巨大なビームを発射したり、地面から巨大なビームを発射したりして攻撃してくる。
口の中のビーム発射口にしかダメージを与える事が出来ない。

+ これだけ書くと最終ボスとして申し分無い強さに聞こえるかもしれない…
これだけ書くと最終ボスとして申し分無い強さに聞こえるかもしれない…が。
このヘルシグマ、ロックマンXシリーズ史上最弱のラスボスとして知られている。
理由は1つ。セイバー系攻撃による被ダメージ後の無敵時間が極端に短いのである。
お陰で多段ヒット系の斬撃は面白いほどダメージが通る(ただし当て方を工夫する必要はある)。
原理的には『X2』の昇龍拳が近いだろうか。
エックスならシャドーアーマー装備時のチャージショット「円月輪」で6割
ゼロに至っては普通のジャンプ斬りで5割
更にとある特殊武器のバグと補助アイテムを併用すれば10割持っていけたりする。
ゼロで挑み、正反対の意味で初見殺しされた人々も少なくないとかなんとか。

病み上がりという設定上、意図的に弱くしたという説もあるが。

とはいえ、そもそも本作はセイバー自体がやたら強く設定されており、
ゼロの3段斬り初段やエックスの大斬り1ヒット目はどの敵に対しても上記の無敵時間が短いので、
振り向きキャンセル斬りやダッシュキャンセル斬りを連発すれば大半のボスは2秒で沈むのだが。
しかし、ジャンプ斬りや円月輪が妙に多段ヒットするのはシグマだけである。
彼が何をした。いや色々してるけどさ

ロックマンX7

重火器を装備した姿で登場。
ライフルで幾つものバウンド弾を撃ってくる他、巨大なレーザーキャノンで攻撃してくる。

第2形態ではまるで戦隊ヒーローモノに登場する巨大ロボットのような姿に変身。とにかくでかい。
火球や光球を幾つも放つ攻撃、レーザーによる薙ぎ払い攻撃、パンチ攻撃などを繰り出してくる。
3D画面での戦闘になるので、回避のために数が少ないうえに高低差もある足場を飛び移らなくてはいけないなど少々戦いづらい。

ロックマンX8

シグマの姿をコピーしたレプリロイド「コピーシグマ」が登場。
ビームサーベルやチャージショット、掌から放つ大量のバウンド弾などで攻撃してくる。
ボスとして登場するコピーは巨大な衝撃波を放ってくる他、HPが半分になると床を燃やしてしまう。
床の炎は戦闘が終わるまで常に燃え続けているので、壁蹴り状態で戦わなくてはならなくなる。
また、最終ステージではザコ敵としてもコピーシグマが大量に現れる。
他のザコと比べて耐久力が高い上に配置が厄介なので、なるべく遠距離からの攻撃で確実に仕留めていきたい。
ちなみに、バウンド弾はエックスならスクイーズボムでかき消す事ができ、ゼロなら通常攻撃で反射が可能。

オリジナルのシグマは従来のイメージを覆すデザインで登場。
全身真っ黒で頭部には巨大な角が2本生え、体の至る所がひび割れたような姿になっている。
大剣「∑ブレード」を装備し、姿を消して頭上から斬りかかりつつ衝撃波を放ったり、ブレードを振り回したり、
掌から3種類のリング弾を放ったり、チャージショットを放ったりしてくる。
また、コピーが床を燃やしたのに対してオリジナルは壁を燃やす。ただしこちらは一時的なもの。
「決着をつけるぞ!」「全力で来い!」の台詞は中々格好いいものである。

「∑ブレード」はゼロでラスボスにとどめを刺した場合、ゲームクリア後にゼロの隠し武器として入手可能で、凄まじい攻撃力と攻撃範囲を持つ。
隠しキャラのレイヤーも装備可能。
広範囲かつ常時クラッキング(ガードブレイク)可能と非常に強力。ただし、ヤコブと最終ステージで登場する盾持ちの雑魚は何故かクラッキングできない。
ちなみにシグマの持つブレードは緑だがゼロとレイヤーが使う場合は黄色い。


+ 『X DIVE』でのシグマ
『ロックマンX Dive』で初のプレイアブルキャラクターとして参戦。ランクは最高の「S」。
本作に登場するキャラクターはオリジナルキャラのリコとヴィアを除いて本人ではない(シグマも再現されたデータである)ため、
ある意味ではシグマも被害者側とも言える。
一定期間で開催される「ダイブフェス」では『X4』の第二形態も実装された。

ドゥーム(『X8』の緑のΣブレード)やクリムゾンサイズ(『X4』の第一~二形態で使用した鎌)等、
過去作で使用した武器も名前を変えて登場している。

レイドバトルのボスとしても様々なシグマが登場している一方で、本編での絡みが少なく、仮に登場しても特にこれといった会話がなかった。
また、水着回を始めとするイベントで男性陣の追加が少ない事から、隊長の水着やサンタの実装を熱望するファンも居る
2021年のハロウィンでは吸血鬼の恰好をした「粛夜のシグマ」が実装。
スキルは地形を貫通するコウモリ型のホーミング弾「ストーキングカウント」、近くの敵を爆破する「ジェントルスクリーン」。
イベントストーリーでの会話から察するに、『X4』で赤いイレギュラーと出会う直前の時系列だったようだ。

そして本編ストーリーの19章にボスとして登場する。
「やはり貴様だったんだな!」と思わせて、実際はラスボスどころか真の黒幕によって宛がわれたスケープゴートで、
言動から察するにハロウィン同様イレギュラー化する以前のきれいな隊長だった模様。
外見こそ『X1』のシグマだが、『X2』以降の第一形態で使ってきた攻撃パターンも備えている。

+ メディアミックス(漫画)でのシグマ
岩本佳浩氏が手掛けたボンボン版においては、「人類こそ真のイレギュラーである」として、人類を抹殺するために反乱を起こす。
しかし、伝説のレプリロイド「ロックマン」として覚醒したエックスによって野望を阻止される(X1)。
両目に走る模様は本作オリジナルキャラクターのカイルを人間に味方した裏切り者として始末した際に自分で焼き印のように付けている。あと黒目が付いた
以降はゲーム版と同様に何度も復活し、人類の抹殺及びエックスへの復讐のために活動していく(X2~X4)。

『X2』ではオリジナル展開で女装した部下をスパイとして送り込み、『X3』では自ら女装してエックスを誘惑し再起不能になるギリギリまで追い込んだ。
これが逆輸入されたのかは不明だが、
『X4』のダブルも新人ハンターに変装してエックスに近付き、密かにスパイ活動を行っていた。もちろん女装ではない

「無に還してやるぞシグマ…」
「命乞いの台詞はもっと下手に出るものだぞ若僧!」

岩本氏は何度も復活しては君臨するシグマの作品ごとの描き分け(特に最終決戦)に毎度苦労していたそうだ
(逆に、VAVAとの戦闘を描くのは楽しかったと語っている)。
余談だが『ロックマンZX』のラスボスもまんま「人類こそ真のイレギュラーである」と言っている。

池原しげと氏のデラックスボンボン版ではハンターチームの隊長、つまりエックスとゼロの上官という立場で登場した。
表向きは脱走したVAVA率いるイレギュラー軍団を殲滅するためにエックス達の司令官的な立ち位置だったが、
物語終盤で本性を現して以降は表立ってエックスと敵対する事となる。
それから『X3』まで連載したが、岩本氏の『X4』同様打ち切りの憂き目に遭い、シグマと最後の戦いという所で終わってしまった。

+ 外部出演でのシグマ
『PROJECT X ZONE2』では、VAVAが『.hack』シリーズのウイルス・AIDAを利用して復活に成功。姿は『X4』準拠。
とはいえかなり無理のある方法だったらしく、ボディを維持すべく異世界の力を手に入れようと画策する。
戦闘アニメでは鎌やブーメランでエックス達を真っ二つにする姿が描かれる。これ食らっても生きてたりするけど

『MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE』ではプレイヤーキャラ及びラスボスとして参戦。
姿は『X1』の第1形態であり、ビームサーベルや額からのレーザーを駆使して戦う。
ストーリーモードではMARVEL世界から来訪したウルトロンと意気投合した末に融合。
「ウルトロンΣ」として融合世界の侵略を進めていった。
最終決戦では更に強化された「ウルトロンΩ」となってプレイヤーに襲い掛かる。

+ ニコニコ動画でのシグマ
ハゲ頭をネタにされたり、アイドルプロデューサーだったりするが、
群を抜いて有名なのが634氏が投稿している数百もの動画「ゼERO」シリーズだろう。
初期は中の人ネタで『機動武闘伝Gガンダム』のキラル・メキレルの台詞(「極楽往生」「南無阿弥陀仏」など)を喋ったり、
赤いイレギュラーに打楽器扱いされるだけだったが、シグマ殺法萌え曼荼羅なる必殺技でエックスをヴォーカロイドに改造したり、
VAVAを魔法少女にしたり、平沢唯ケロちゃんに萌えたり(でもリンちゃんは選ばれなかったり)、
イグッ!リードや『X4』の部下達に「アッー!」な感情を抱かれてプリケツを狙われるなど多彩になった。
そのあまりにもカオスで病気過ぎるロックマンX動画は、ロックマンX動画専用の「作者はイレギュラー」(所謂「作者は病気」タグ)の、
更に重症な「∑5(シグマウィルス末期症状)」(元ネタは『ひぐらしがなく頃に』のL5)というタグを生み出すに至っている。
因みに、MUGENのとある製作者が「このタグを発案したのは自分だ!」と豪語しており、
動画のワンシーンを再現したステージを作るなど発案者の名に違わぬイレギュラー振りを発揮している。

ファンからは隊長プリケツなどの愛称で呼ばれる。
前者は『X4』や『イレハン』で部下達がそう呼ぶのでまだ分かるが、後者は完全に風評被害である。

全ての元凶(閲覧注意)

「南無阿弥陀仏!」


MUGENにおけるシグマ

原作ゲームのドットを使用した物が複数存在する。
+ gm氏製作
  • gm氏製作
現在は入手不可。
『ロックマンX6』のドットを用いたもの。
原作再現で作られており、攻撃パターンも原作通り。
一度負けると2ラウンド目からは第2形態のヘルシグマに変身。
画面半分を覆ってしまうほどの巨体で、口の発射口から巨大ビームを発射して攻撃。
原作と同様に発射口に攻撃を与えないとダメージを与えられない。

+ N64Mario氏製作
  • N64Mario氏製作
現在は入手不可。
『ロックマンX』のドットを用いたもの。
格闘ゲーム用にアレンジされており、超必殺技なども搭載されている。
ゲージ技で画面外に消えるバグあり。

+ Hunter_eXe氏製作
  • Hunter_eXe氏製作
作者引退に伴うサイト閉鎖により入手不可。
『ロックマンX5』のドットを用いたもの。
ウィルスによる多段ヒット攻撃など、強力な技が多い。

+ アフロン氏製作
  • アフロン氏製作
『ロックマンX5』のドットを用いたもの。ディスプレイネームは「ファイナルシグマW」となっている。
同氏のハムスターみすず同様、専用のBGMが流れる仕様になっている。

基本的に原作そのままの仕様で、歩きなどは出来ず、通常の移動でダッシュ、ジャンプ入力で壁蹴り移動を行う。
『X5』に登場する攻撃の他、
『X4』で使用した鎌を投げて電流を放出後に目からビームを放つ「デスサイズ」やOPステージに登場したシグマヘッドに変身してビームを放つ攻撃、
回避が恐ろしく困難な紫色の物体を発生させる「UNKNOWN」などが使用可能。
更にラウンド開始から約2分後に覚醒ゼロの「幻夢零」に相当する「UNKNOWN2」が自動で発動するが、
こちらは制限時間を無制限に設定しない限り見る機会は少ないだろう
(MUGENの仕様上オプション画面では2分以上に設定できない。メモ帳等で数値を変更する事は可能)。

カッ昏倒氏によってAIパッチが公製作されており、
攻撃頻度や1ラウンド中のシグマウイルス使用回数等を設定可能。

また、イントロが『X2』におけるエックスvsブラックゼロ(ゼロに破壊される)を模したものとなっており、
ブラックゼロに該当するキャラ(ネタ)がやたらと種類豊富。一度は見てみるのがオススメ。
その中にはバーボン同様岩本氏のコミックボンボン版のネタが含まれており、
対戦相手を自らが主催するクリスマスパーティーに招待するが、乱入したヴァジュリーラFFに会場を破壊される。

「メぇぇぇ~~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ!!
 ひゃーーーはっはっはっはっはぁーーーーっ」

同氏のアルティメットアーマーとの特殊イントロも搭載されている。
参考動画

なお、綴りが同じ(ZERO)なせいで、他のゼロに対してイントロが暴発してしまう事もある。

+ !?氏製作
  • !?氏製作
現在は入手不可。
『ロックマンX』のドットを用いたもの。
原作の行動は全て使用可能で、ハイパーアーマー&ダメージ後に無敵時間を所持している。
その性質上、単発火力の無い相手には滅法強い。
カッ昏倒氏によって「超絶簡易AI」が公開されている。
使用可能な行動を適当に繰り返すだけとの事だが、どうせ他にする事も無いので「まー、これでじゅうぶんだ。」
カッ昏倒氏による自作AIとの対戦(15:14~)

+ RedLine氏製作 Infinity Sigma
  • RedLine氏製作 Infinity Sigma
手描きドットによる巨大キャラ。AI専用で操作する事はできない。
AI戦ではなくプレイヤー操作ボスキャラクターとして使って欲しいとの事。
画面内に上半身しか収まらない巨体は『X5』の第2形態を彷彿とさせるが、姿は『X1』の第1形態である。
3種類のバージョンが公開されているが、カラーや演出(目が光る・顔のみ振り向く等)が若干違う程度で性能に差異は無い。
好みのシグマを入手して挑戦しよう。

『X5』の巨大な両手によるパンチ、『X4』の巨大なシグマの顔面からの突風といった、歴代シグマの攻撃を繰り出して来る。
弱点(攻撃の当たり判定)は額と左胸にあるコアの2か所で、一定ダメージで色が変化し、3段階に攻撃パターンが変化していく。
段階を追うごとに攻撃が激化していくが、プレイヤー操作で挑む事を想定してか、攻撃の多くは予兆や着弾地点が分かるため見切り易い。
それほど無茶な攻撃はして来ない(流石に第3段階はかなりキツいが)ので、アクションゲーム感覚で挑んでみると良いだろう。
ただし、パターン変更の際は一旦本体が撤退し、仕切り直しとして『X4』の顔だけのメカ(原作にはない紫・緑・黒)と戦う事になる。
これらはそこそこ頑丈な上、シグマとゼロと何故かワイリーの顔に似たウィルスを生成したり、ゼロのホログラムを召喚して攻撃して来る。
撃破しない限り本体を引き摺り出せないため、ここで余計なダメージを受けると後が辛くなってしまう。
見事シグマを倒すと、次のラウンドでは何故かロックマンロボットダンスを踊っており、そのまま自動的に勝利となる。

対戦相手がエックスの場合、専用の特殊イントロが発生。
エックスの立ち絵とセリフはシグマ側で用意されており、字幕は英語だが音源は日本語版の『イレハン』なので麦人氏と櫻井氏の声で喋る。


この他『犬夜叉』の奈落が『X5』のシグマと融合した(というか首から下を乗っ取った)ような姿をした、
「サイバー奈落」というキャラクターも海外で作られている。
また、『X5』のドットを描き足して烈風拳とジェノサイドカッターを使う隊長も作られている。


「さあ、エックス 滅びるが良い!古き世界と共に!!」

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2024年01月17日 22:03