源頼朝


「戯れは終わりじゃ」

+ 史実での源頼朝
1147年、源氏の頭領である源義朝の三男として生まれる。
だが、義朝が平治の乱で敗れたため、幼くして伊豆に流刑になった。
以降は不遇をかこっていたが、平家の力が衰えると共に挙兵。
平家のみならず木曽義仲、更には弟の源義経等の同族間の不穏要素をも討ち滅ぼし、
征夷大将軍の位を得て日本初の武家政権である鎌倉幕府を開いた。
その後、1199年に死去。死因は落馬の傷とも言われている。享年53歳。

日本のサブカルでは、2022年度のNHK大河ドラマ『しぬどんどん鎌倉殿の13人』にて大泉洋氏が演じた事が話題となり、
作中の主要人物が頼朝の謀略の影響で死亡したり禍根を残した事等もあって「全部大泉のせい」とネタ混じりに怨嗟の声が飛び交った
(挙句、同作の主人公である北条義時役の小栗旬氏が撮影現場につけていくマスクに毎日メッセージを入れていく小ネタでも、
 「全部大泉のせい」と書かれる有様であった)。

ナムコが1986年に発売したアクションゲーム『源平討魔伝』の最終ボス
史実とは異なり、一族郎党悪魔に魂を売り渡し、魔族の力を得て平家を滅ぼした事になっている。
そのため、厳密には率いている組織も「魔界源氏」だったりする。
彼自身も凄まじい力を得ており、最初は源頼朝と伝えられている肖像画(神護寺三像)の通りの姿だが、ダメージを受けるにつれて悪魔のように変貌してゆく。
そんな頼朝を地獄から蘇った平景清が討ち果たす、というのがこのゲームのストーリー。
続編となるPCエンジン作品『源平討魔伝 巻ノ弐』においても、ラスボスとして再登場する。

+ ネタバレ注意
頼朝を倒すためには「三種のが必要であり、最終バトルまでに揃えていないと絶対に倒せない(HPが無限ループする)。
しかし頼朝の攻撃手段である雷が八咫の鏡の力で無効化できるため、三種の神器を揃えてここまで来たなら数秒で倒せてしまう。
はっきり言って道中の義経や弁慶、鉄球の方が遥かに苦労するが、まぁ頼朝の脅威はその不死身性にあるという事だろう。
ちなみに一部ステージでは永久防止キャラとしても出現する。当然倒す事は出来ない。
背景から巨大化した頼朝が「戯れは終わりじゃ」の言葉と共に攻撃してくるため、インパクトはこちらの方が大きかったりする。
「だじゃれの国」のステージでは「わらってよりとも」などとのたまいながら杓文字笏で攻撃してくる。

『源平討魔伝 巻ノ弐』においては、肉体を失ってなお魂は滅びておらず、
魔界日本と呼ばれる異界の中心部「鎌倉あぎと」に身を潜めて完全復活の機会を窺う。
そして、天帝により再び復活した平景清と戦う事になる。
第二形態以後は、鎧グラフィックと刀を使っての対決になっており、ほぼランダム要素の雷落としや、
第三形態は亡霊と化し、背景と相まって見えにくい弾幕を展開するなど、ラスボスに相応しい強さになっている。
なお、初代と違いゲームシステムが大幅に変わっているため、三種の神器を集める必要は無い。

+ NAMCOxCAPCOM』での悪行
「うぬはかつて、恨みの力で我ら一門を滅ぼした」
「そして今は、あの時滅びた我らが恨みを晴らす」
「…永遠の堂々巡りなのかもしれぬな」

NAMCOxCAPCOM』においても源氏一門を率いて登場している。声優は 大塚明夫 氏で、名無しの超戦士1Pとの二役である。
ダンディで渋い役が多い氏では珍しく、公家のように雅やかな演技が聞ける。
本作では『源平討魔伝』の後日談となっており、三途の川より復活して再び世界の覇権を狙うべく暗躍する。
姿は『巻ノ弐』の第二形態準拠だが、ストーリー序盤に一度だけ第一形態で会話しているシーンがある(ただしシルエットのみ)。
終盤ではドルアーガと同盟を組み、魍魎界から魔界に渡りドルアーガの塔を根城としていた。
原作通り三種の神器が揃わないと何度でも蘇るため、まだ三種の神器を揃えていない景清と零児一行の前に余裕綽々で現れるが、
第36話でソウルエッジの力により、三種の神器の最後の一つ、草薙の剣が景清の手に渡ると途端に狼狽し、
あっさり景清によって一族郎党諸共滅ぼされた。諸行無常の鐘の音が響く……。

「まさか…我が…。
 これは…夢じゃ…あり得ぬ…あり得…」
「頼朝、元の世界に戻るがいい…!
 おぬしが本来居るべき世界に…!」


…が、以降も作中で二度も復活している。本当にしつこい。その度に景清に滅ぼされてる辺り、もはやギャグの域である。
しかも、ボスとしての性能はドルアーガやベガといった他のボス連中に比べて特出した面があまり無い。
攻撃力そのものは高く、防御の上からでも防御の低いキャラや打撃が弱点のキャラは瀕死寸前までダメージは受けるものの、
必殺技が遠距離扱いなため、近距離で取り囲むだけでもう必殺技を撃たれる心配がなくなる。なまじ近距離技があるから…。
更にカウンターまで自分が被害を受けた上で相手にダメージを返すという性能の悪さ。
このため、「近距離では回転斬のある義経の方が怖い」とか言われる始末。
まぁこれは原作通りと言えるが…戯れはいつ終わるんですか?

…言うまでもないが、近距離の必殺技が無い事を揶揄されているだけであって、当然の事ながら実際には義経より遥かに強い。
義経が必殺をぶち当ててきても、頼朝の通常攻撃の威力には及ばない。



「苦しんで苦しんで死ぬがいい」


MUGENにおける源頼朝

にゃん☆鬼龍氏によるものが存在。
現在は氏のサイトがトクトクのサーバー障害復帰後に消滅した為、hamer氏が許可を得た上で代理公開している。
画面中をテレポートしながら攻撃してゆくキャラになっており、ワンボタンでテレポートできる。
その代わり、通常技の類は存在しない。
超必殺技「戯れは終わりじゃ」では鬼神モードに変身し、攻撃力と防御力が上昇する。
なお、この鬼神モードだが、体力が半分になっても勝手に発動する。
その他、原作ネタが山のように詰め込まれており、見ていて非常に楽しくなれる。
∞ロダにて外部AIが公開されていたが、現在は同所の閉鎖でDL不可。

この他、中ボスの一人である実弟・源義経もたるせ氏によってMUGEN入りしていたが、現在は入手不可。


「我が魂は不滅じゃ」

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2024年04月09日 22:40