佐山・御言







 「ならば今こそ言おう。────佐山の姓は悪役を任ずると!」

川上稔氏のライトノベル『終わりのクロニクル』シリーズに登場するキャラクター。
オールバックに一筋白髪の入った傲岸不遜な少年。
「佐山・御言」と、姓と名の間に「・」を入れるのがマナー(川上氏の作品のお約束)。
断じて猿渡哲也氏からの影響ではない。貴様ーッ 川上先生を愚弄する気かぁっ

+ 詳細な原作設定
本編(2005年)の60年前、この世には物理概念の違う11の世界が存在していた。
それらの並行する世界は歯車に喩えられて「ギア」と呼ばれていたのだが、
1999年に最も保有する概念が多い世界を除き全て滅んでしまう事を予見し、お互いの概念を奪い合う「概念戦争」が第二次大戦の裏で勃発。
御言の祖父、佐山・薫とその仲間達は「概念戦争」に勝利し、自分達の世界「LOW-G」を守り抜くも、
2005年12月25日に「LOW-G」の「マイナス概念」が活性化する事が判明し、LOW-Gは再び滅びの危機に瀕してしまう。
そのため、滅びた10の異世界の残党と交渉し、それぞれの世界の礎たる概念核を回収して、そのパワーで世界の滅亡を防ぐ事が決定する。
御言は全竜交渉部隊の交渉役にしてリーダー格として仲間達とともに「本気になるため」全竜交渉に臨むのだが……。

総会屋だった祖父から必要悪としてのありとあらゆる能力を叩き込まれたため頭は良く、武術にも通じている。
しかし、それが故に全竜交渉を始める前は何事にも本気を出す事が出来なかった。

本編開始の十年前に関西大震災で父親を失い、更にその後母親の心中に巻き込まれ死にかけたと言う経緯からストレス性の狭心症を患っており、
家族の事を聞くとそれが発症する。
その軋みを彼が乗り越えて行くのが『終わりのクロニクル』の内容……なのかもしれない。

+ ……とここまでは真面目なんだけど、
その実態は『終わりのクロニクル』と言う作品中、いや、ライトノベルと言うジャンルにおいて最大級の変人にして変態である。

以下にその言動の一部を抜粋しよう。

「私が全竜交渉の交渉役、佐山・御言だ。――宇宙の中心にいる人間である」

「私は世界の支配者だぞ! 全世界が私の勝利を望んでいる!!」

「――はっ。私の妄想を邪魔したな!?妄想邪魔罪という直接的な罪で断罪するぞ!!」

「先ほどの続きを忘れていた。――――私に尻を触られる予感にビクっとして、それからどうなったのかね?きっちり聞いておきたい」

「私は慎み深い尻の精霊」

「新庄君抱き枕カバー……。新庄君。濡らしてしまうとは……、表現的にはいやらしいね?」

「新庄君……、君は今私にとって、とてもおかしたい人だね」

「まロい……」
+ 解説
「まロい……」

佐山・御言と言われてカワカミャーが真っ先に思い浮かぶ単語と言えばコレである。
この台詞は本編の真のヒロインと言われる新庄・切(♂)が銭湯に入っていた時、その尻を眺めて漏らした感想「丸く、そしてエロい」の略である。
そのぐらいならまだ大した事無いと思われる紳士の方もいるだろうが、その後彼は切っちゃんのを掴んで引っ張った。
……どことは言わない。想像通りだ。男もいけるしな(ヌッ)

総合すると「自分が世界の中心だと断言し」「嫁のグッズを作るのに執心し」「嫁に容赦なくセクハラし」「嫁を尻神様と崇めている」高校二年生。
もうなんなんだアンタ

その勇姿はここで聞くよりも本編を読んだ方がいいだろう。
様々な理由で立ち読みには向かない作品なので是非是非購入を御勧めする。

アニメ化はされていないが、ドラマCDでは 平川大輔 氏が演じている。
また、同作者の『境界線上のホライゾン』のアニメ版ではノリキ及びネンジを担当していたりする。


MUGENにおける佐山・御言

リアス式海岸氏による手描きキャラが公開されている。

+ リアス式海岸氏製作
  • リアス式海岸氏製作
本編では過去の負傷のため利き手(左)を握ると幻痛に襲われていたが、
作者曰く「終盤を想定」したのでじゃんじゃん左手も使う。

空中での前後ダッシュ、空中キャンセルジャンプ、空中投げや急降下攻撃などを持ち、空中戦や飛び込みが強いキャラになっている。
ただ飛び道具は無いうえ、移動技もそこからの技派生が主ゆえ無敵は上半身にしかなく、
ワンパターンな飛び込みでは高性能な昇龍拳持ちには落とされがちと、
堅実な相手には近づくまでが一苦労、なキャラでもある。
ゲージ技の性能も、出が遅くコンボに組み込みづらい&特に無敵も無い突進技(1ゲージ)、
瞬獄殺のような演出だが、威力も移動距離も控えめの移動投げ(2ゲージ)など、接近するのには使えないものが多い。
流石に3ゲージ技は高性能なので可能だが……。
だがこのキャラの最大の強みは別にあり、それがゲージ消費でのヒーリング持ちという点。
システムはゲージ溜めのような感じで、ボタンを押しっぱなしの間ゲージを消費し回復する仕様なのだが、
そのゲージからLIFEへの変換効率が結構良く、ゲージ1本でLIFEを約250ほども回復する事が可能。
前述の通り飛び込みが強く、通常攻撃の威力もそこそこ高いので、
ヒーリングと組み合わせてしぶとく戦っていくのが強いキャラだと言えるだろう。

なおこのキャラが対戦相手を投げると、相手によっては投げられたキャラが点滅するなど妙な事になる。
ただ下記の動画の検証によると、カンフーマンを投げた場合には特に何も異常は無かったりと、原因は不明との事。
MUGENには良くある事、もしくは仕様という事で……。
最新版にはAIがデフォルトで搭載されている。

また、コルクボード氏による外部AIも氏のOneDriveで公開されている(ファイル名は「4shared-OldAI-set(2012-09-18)」).
簡易AIだそうだが「スパー相手の、誠治氏ゲイル(デフォ設定)相手なら3~4割くらい勝てるかな、4割は言いすぎかな」くらいには動くとの事。
またこのAIはリアス式海岸氏のデフォAIを改変した物なので、
元AIの記述を流用するか否かのスイッチ(デフォはOFF)が付けられており、強さの調整に使えるようになっている。

+ 大会ネタバレ
数少ない出場試合。負けはしたが「尻」は印象付いた。
この試合の時はデフォAIでした(6:13~)

+ リアス式海岸氏製作 佐山・御言&尻神様
  • リアス式海岸氏製作 佐山・御言&尻神様
上記キャラのアッパーアレンジ版。
凶~狂下位ランクの大会への出場を打診されたリアス式海岸氏が、
その大会に出場できるレベルの強化を施し、別バージョンとして公開した物。

判定の見直し・技性能の強化・デフォAIの強化・オプションに尻神樣が付き、
ランダムで射撃による援護を入れてくるなど、もはや別物と言って良い強さになっている。
聖騎士団ソルブロントさんに勝てるので、凶ランクと言って良い強さだろう。


出場大会

出演ストーリー



進撃せよ( アヘッド )進撃せよ( アヘッド )進撃せよ( ゴーアヘッド )、だ!」


最終更新:2024年02月16日 09:33
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