首輪付きけもの

もふ
古王「よう、首輪付き」

アーマードコアシリーズの12作目である『アーマードコア フォーアンサー』(ACFA)の主人公をAA化した結果、
何故か生まれてしまった愛らしいもふもふ生物
見た目は可愛いが進行ルートによってはAC世界史上最も多くの人命を奪った人物でもあり、そのことから後に「人類種の天敵」と呼ばれる。

リンクス(AC乗り)の一人であるオールドキングが主人公へ言った「よう、首輪付き」
そして水没王子オッツダルヴァの「所詮は獣だ、人の言葉も解さぬだろう」の二つのセリフによりこの生物が誕生した。
その愛らしい姿はたちまちリンクス達を虜にし、AMIDAと肩を並べるAC界のアイドル的存在となった。

犬だか猫だかあるいはそれ以外なのかは不明だが、リンクス(山猫)なので猫関係の生物の可能性が高いと思われる。
性別は男っつーか雄っつーか。

+ 主人公について
前作主人公は性別や年齢、経歴を特定する要素が多かったものの、
これはACシリーズとしては珍しいケースであり、本作主人公について分かっていることは、
「本作オペレーターであり師匠である霞スミカに見いだされ、リンクスになった」「ゲーム開始時点でカラード所属(ランクは最下位)」
という僅かな点のみ。年齢性別経歴その全てが謎に包まれている。性別は作中の描写からたぶん男だが、それも確証はない。
これは主人公=プレイヤーということを強調する演出であり、その行動や行く末は全てプレイヤーの手に委ねられている。
ただし振舞いによっては所属組織自体と敵対する、というルートに行けるが、これはシリーズ中でも稀なケース。
しかも大まかな3ルート中2ルートがカラード脱退という結末である。まぁマルチエンディング自体中々ないシリーズだが
なお、主人公が「首輪付きのけもの」となるルートは御多分にもれず脱退ルートである。

+ なんで「首輪付き」?
そもそもリンクスとは、ネクストACの操縦基幹である神経接続システムに適応した才能を持つ搭乗者を指した「繋がる者(=Links)」が由来である。
このリンクス達は、表向きは「カラード」という管理組織に所属することで企業からカラード内でのランキングが割り振られて管理され、
それに応じたアリーナでの対戦やランク相応の依頼を斡旋される。
そして「カラード」とはCollared=「首輪で繋がれる」という意味なので、
カラードに属しない反体制過激派リンクスのオールドキングはLinksをLynx(山猫)に見立てた上で、
企業に縛られた者という皮肉を込めて彼を「首輪付き」と呼ぶのである。
また、同様にカラードを敵視するORCA旅団所属のリンクスを撃破するミッションにおいて対峙するリンクスにも、大体首輪付き呼ばわりされる。
この首輪付きが、なぜ「けもの」なのかというと…。
+ (以下ネタバレ注意)
終盤に出てくるミッションの一つに「クレイドル03襲撃」というものがある。
これはオールドキングからの依頼で、この世界の人々が居住する巨大航空プラットフォーム「クレイドル」を撃墜し、
居住者を虐殺するというものである
ここで主人公が撃墜したクレイドルは五機で、その中に住んでいた人々は総勢一億
(尤も、どんなに見積もっても全長数キロ程度のクレイドルにそんな沢山の人が住めるはずはないのだが、そこは捨て置いておこう)。
この行為によって主人公は敵味方陣営双方を敵に回し、最終ミッションではカラードの刺客達が粛清しにやってくる
(オッツダルヴァ含むカラード最上位ランカー陣)。
上記の「所詮は獣だ」という台詞は、この最終ミッションでの台詞である。
しかも、最終ミッション終了時のナレーションからすると、主人公はさらに同様の行為を繰り返し、犠牲を拡大させたらしい。
そのため、この時の主人公は「首輪付きの獣」というより、上記にもある「人類種の天敵」と呼ぶべきだろう。*1

状況に応じて彼が装備するパーツ構成も変わるが、主に二足歩行で活動し、AC用背部兵装で重武装している場合が多い。
AAには2匹の獣がいるが、基本的には大きくて偉そうなセリフが付いている側の獣がオペ子、小さくて喋らない側の獣が彼。
彼1匹の場合は大きな獣と同様のAAになることもある。

モデルとなったAAは、モナー板の「もっさりさん」。
クトルゥフ系のスレにおいて踊りながら邪神さまを召喚するAAでおなじみのキャラである。

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           `:;       ,:'  c ̄c.ミ' c ̄c.ミ
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MUGENにおける首輪付きけもの

現在2体の首輪付きが作られている。

+ パートマン先任軍曹氏製作
  • パートマン先任軍曹氏製作
シューティング魔理沙を改変したもの。
基本的操作などはすべて同じで、隠しコマンドも使える。
武装が「KARASAWA-Mk-2」や「NIOH」など『ACFA』の物ではないが、
氏曰く「2を一番最初に、LRを一番長くやったから印象が強いだけです」とのこと。
sff設定を変えれば、3~Nシリーズ、4シリーズのカラサワ&月光装備の画像にも変更可能。

集中型では接近戦を行うことも可能。
集中型のボムではいい男な弱王を召喚できる。

+ jem氏製作
  • jem氏製作
萃まれ!萃香温泉での首輪付きの画像を使用したキャラ。
原作基準で作られており、操作系統はコマンドではなくワンボタンで出せる。
ENゲージは今の所なく、無限飛行が可能。
クイックブースト(QB)も持っており、ドヒャドヒャ移動しまくることで原作さながらの高機動戦闘が可能。
奥面にもQBで移動することができ、一瞬攻撃を避けることができる。
『ガンダム・ザ・バトルマスター』でいう所の避け動作である。
避けをした後に追加でQBすれば、ライン移動のように奥面を移動できる。

武装は以下の三種類。
  • ハイレーザーライフル「HLR01-CANOPUS」(カラサワ、またはカノサワ)
  • ブレード「07-MOONLIGHT」(月光)
  • 肩装備ミサイル「SALINER05」(ホワグリミサイル
カラサワは連射はできないものの、弾速が非常に速く避けにくい。
月光は範囲が広く連射もでき、ダウン効果もついているメイン武器。
白栗ミサは相手の目の前で分裂し、原作同様不規則な軌道を描くので非常に避けにくい。

防御ができないがネクストなのでプライマルアーマー(PA)を装備しており、
常時少量のダメージならば半減し、なおかつスーパーアーマー状態。
ただし耐久値以上のダメージを食らうと一発で剥がされてしまい、一定時間無防備状態になってしまう。
PAの耐久値は時間経過で回復していく。性質上、弾幕キャラにはめっぽう強いが、大ダメージ一発系キャラにはあっという間に負けてしまう。

現在はまだプロトタイプであり、これから様々な要素を加える予定らしい。

更新によりAIが追加され、レベルを上げていくごとにQBでドヒャドヒャ移動しまくるようになり、凄まじい高機動戦闘で相手を攪乱する。
レベルは5段階あり、制作者曰くレベル1は所謂粗製レベルから最大レベルで気違い機動のラインの乙女クラスになる。
最大レベルで自重させなければ、一部の狂キャラにも簡単に勝ってしまうほどに強い。正に人類種の天敵。

…と思っていたら本当に12Pカラーでラインの乙女になってしまった。

+ ラインの乙女について
簡単に言うと特殊環境下での稼働を前提とする、とあるユーザーがゲームのパケット通信を解析して作りだしたAIである。
ACfaには一度QBボタンを押した後一定F内に再度押すことで通常の2倍の推力を少なめのEN消費で行う「二段QB」と、
違う方向へのQBを連続で行うことで高速戦を行う「連弾」と呼ばれるテクニックがある。
通常の高速移動手段であるOBに加え、人間と違ってAIには入力遅滞・ミスがないことから、ラインの乙女はどちらのテクニックもガンガン使う。
…というかほぼ常時二段&連弾QBで戦闘を行い、その速度は眼で追うのも厳しいレベルになる。
そのような速度で飛びまわり相手を見失うことなく捕捉し続け、正確無比な狙いで高火力武器を放つため恐ろしい強さを誇り、
並みの人間相手だと1:7ですら引き分けに持ち込むほどである(それでも一部のトッププレイヤーはタイマンで勝利したりするのだが)。

ラインの乙女参考動画。左がvs1:7、右が乙女同士(機体はそれぞれ別)。最大レベルの首輪付きの機動と見比べてみよう。

そしてコレがラインの乙女をタイマンで撃破した動画。ある意味神々の黄昏

ver,0.8より僚機が実装された。
オーメルというか企業連が無茶しやがったお陰か、
以上六機のネクストが常駐型ストライカーとして援護してくれる。
設定により複数出撃も可能で、全機出撃時は宇宙恐竜をも屠る。

なお、これらのネクストが使う兵装は一部のレーザーを除きproj型飛び道具である(レーザーはヘルパー式)。
上記の複数同時出撃が可能なのもヘルパー数を節約しているためだ。
では、何故向き変更も大きさ変更もできないproj型飛び道具が進行方向にそって飛ぶかというと…
360度全方位の画像を登録し、z軸距離を擬似設定して、x・y・z距離を毎フレーム計算。
弾の大きさや方向を算出した上で、それらを一瞬表示するのを繰り返し飛んでいるように見せかけている、とのこと。
このようなド変態複雑な処理を用いているためPCへの負荷が心配され(特にリザの奥行きからのショトガン処理)、
動画も重くなりがちになることから、奥行きからの射撃をオミットする負荷軽減パッチも用意されている。

余談だが、jem氏は後にこんな動画を投稿している。

氏のAC愛と技術力は留まる所を知らないようだ。提督こと主任のモデルも自作である。

出場大会

凍結

出演ストーリー



*1
無論、主人公とオールドキングも無意味に虐殺を行ったわけではない。
本作の地球は、兵器や発電施設から発生する「コジマ粒子」という毒性の物質に汚染されており、
クレイドルは汚染されていない高空へ避難する為の箱舟なのだが、クレイドル維持施設からも高濃度のコジマ粒子が発生している。
クレイドルに居住する特権階級の人々は、いずれ地球が死の星になることを知りながら、それを放置しており
なおかつ各企業が衛星軌道上に散布した自動攻撃兵器「アサルトセル」により、地球脱出も不可能と詰んだ状態に陥っている。
事実、クレイドルを護り抜く「企業連ルート」では結局その問題が放置され続け、将来的な破滅が訪れることが示唆されていた。
一方の「ORCAルート」では主人公はクレイドルへのエネルギー供給を断つ代わりに上記のアサルトセルを一掃、
今を生きる数えきれない人々の犠牲と引き換えに、宇宙への道と言う未来への可能性を切り開く事となる。
その為、環境汚染の一因であるクレイドルが壊滅し、特権階級の人々が滅ぼされたであろう虐殺ルートはまだマシなのかもしれない。
攻略難易度的にはマシどころか最もキツく、未来への展望も明るくは無いが。
最後のナレーションも額面通りの意味にも取れるし深読みすることもできたりするが、その辺はフロム脳で補完しよう。

ついでに言うと、「主人公のせいで世界が滅ぶ」なんてのは『アーマード・コア』シリーズにおける定番エンディングなので、
実の所それほど驚くことではなかったりする。
一応は「支配者が打倒され、世界は混沌に陥るが希望も残る」というものが多いのだが。


スミカ「お前には山ほど説教がある!」


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 ミ====[==]=l==ミ
 ミ   ヽ)   つ;;\ハ,_,ハ,
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最終更新:2021年10月17日 21:36