弾幕



1.一般的定義

大量の弾丸を幕のように発射すること。或いはその様。

2.ニコニコ的な弾幕

ニコニコ動画において、特定のタイミングで大量のコメントが流れること。
ニコMUGENの定番弾幕まとめ

3.弾幕系STG

シューティングゲームの柱となる二つの要素「撃つ」と「避ける」の内、「避ける」の爽快感を追求するため、
「大量の弾(弾幕)を容易に回避できる」というゲーム性を主軸とするシューティングゲーム。
発祥は『怒首領蜂』とされ、『式神の城』シリーズ、『ケツイ』、『19XX』そして『東方Project』などが挙げられる。
ただし同じように特徴的な弾幕を持つSTGでも、『STRIKERS 1945』シリーズのように弾の「密度」ではなく「弾速」によって
プレイヤーを殺しにかかる作品はこう呼ばれない(一般的に「彩京弾」と呼ばれている)。

これらのほとんどは縦スクロールシューティングであり、横スクロールのものはあまり見られない。
人間の目線と進行方向のラインが合わない横スクロールでは、敵弾を目視して細かく軸をずらすことが難しいためである。
一応『プロギアの嵐』、『デススマイルズ』、『トラブルウィッチーズ』などが横スクロール弾幕STGの代表例として存在している。

最終鬼畜弾幕。死ぬがよい
殺るか殺られるか、それが彩京弾

弾幕STG『東方project』の番外編にあたる弾幕アクションゲーム『東方萃夢想』『東方緋想天』の登場キャラは、基本的に飛び道具を大量に放つ。
ただし、彼女らは全員ダッシュ等に「殆どの飛び道具をすり抜ける」グレイズ(弾幕避け)属性が付いているため、
原作では適当に飛び道具を撃ちまくっていても相手に回避され、手痛い反撃をうけることが多い。
(要するに「弾幕<グレイズ<肉弾戦<弾幕」の三すくみによりゲームが成立している)
+ しかし東方の弾幕は弾幕と言っても……
ルールの無い世界では弾幕はナンセンスである」(ZUN霧雨魔理沙『The Grimoire of Marisa』より)
東方では「出来るだけ隙間のないように撃たれた攻撃」や「出来るだけ速く大きな弾を放つ攻撃」など、
「最も使いやすく、最も効果的な攻撃」は弾幕として使えない。
このため彼女らは本気の戦いの代わりとして遊びの弾幕ごっこを行っているのだ(これは弱者が強者に勝ちうるシステムでもある)。
プロレスの様な」あるいは「スポーツ感覚に近い決闘」とも表現される。
別の方向で例えるなら互いにパズルを出し合うようなものか。(難しい問題を出すのは許されるが、絶対に解けない問題は禁止であろう)

MUGEN上でもこれを近似的に再現する為、「弾幕をグレイズさせる」東方キャラが存在する。
この弾幕はダッシュ状態の相手に当たらない仕様で、これにより東方以外のキャラもダッシュによって懐に潜り込める。
ダッシュがステップ型だと抜けにくかったり、継続型だと逆に有利だったりと、ダッシュ性能による向き不向きはあるものの無理ゲー度は格段に下がった。
ただしAI同士の対戦においてはそのままではAIがその事を認識出来ないためひと手間必要。
特に弾幕が強いパチュリーがその代表格で、原作再現のままでなら一回り強いキャラとして活躍する。
一方、東方でも接近戦特化である妖夢美鈴はMUGENでもそこそこ普通に格闘する。

また、1vs1かつ対戦相手に十分なAIが積んであれば多少厚い弾幕でも所詮は「牽制」にしかならないのだが、
タッグでは敵が複数いるため技性能が「威力・速度」よりも「範囲・画面制圧力」の方が重要なのに加え、
一方が敵を硬直させればその隙に相方が攻め込めることから、東方キャラがタッグで強い要因の一つとなっている。

ただ、弾幕に対応できないAIや、投げキャラ等の低機動力キャラと戦うと一方的な展開になりやすいため、
ブロッキングなどである程度対応できるAI、或いはそれを加味しても対抗できる能力を持つクラスで使用した方がよい。
逆に、無敵移動技などを持つキャラ(黒いハリネズミがいい例)
貫通性のある攻撃等を多用する相手に弾幕頼みの戦い方をすると大抵負けます。ご注意を。
また飛び道具を跳ね返す技を持つキャラや、飛び道具を吸収当身できるこのを相手にするとほぼ詰む。

4.その他格ゲーにおける弾幕

東方キャラを除いた、キャラクターの戦闘スタイルの一つ。
飛び道具や設置技で相手を中~遠距離に押し固め、ガードが崩れた所からコンボ、あるいはそのまま蜂の巣にする。
禍忌レミーデススター蒼崎青子レッドアリーマー古泉一樹ペットショップ大地神天上神
動画ではあまり見られないがヴェノムディズィーサキエル(タッグ用AI搭載時のみ)などが該当する。
あとはたまにサウザーとかジェネラルとかが実践している。
なお一般キャラでも、タッグなら交互に飛び道具を連射することで相手を封殺できることがある。

リュウ&ケンにおける弾幕の例(4:24~)
薄いけど非常にプレッシャーがかかる弾幕である。

その他、『ストII』の海賊版の一つ『降龍』や『屠龍』では、
リュウが昇龍拳と同時に大量の波動拳を放出し、さながら弾幕のようになる。


参考動画

+ 参考:ニコニコMUGENwiki内で「弾幕」タグが付いているページの一覧


最終更新:2023年07月13日 15:13
添付ファイル