ペルソナ4主人公


女神転生』シリーズの外伝ないしパラレルワールドを描く作品としてアトラスが発売した、
『ペルソナ』シリーズの四作目であるPS2用RPG『ペルソナ4』の主人公。
デフォルトネームはないが、取説では「月森孝介」。*1
公式漫画では「瀬多総司」、アニメ版と『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(P4U)』では「鳴上悠」。
CVは 浪川大輔 氏。海外版では Johnny Yong Bosch 氏が担当しており、足立透との兼任。
舞台版では『宇宙戦隊キュウレンジャー』や『仮面ライダーゼロワン』等に出演している南圭介氏が担当。
ちなみに『キュウレンジャー』では浪川氏も、南氏演じるホウオウソルジャー・鳳ツルギの戦友という役柄で出演していたりする。
そしてその戦友、ラスボスに乗っ取られて操られツルギと殺し合うことになったりする。きゃあ、じぶんごろし!
漫画やドラマCDでの一人称は「俺」。
ユーザーからのあだ名は「番長」「センセー」など。前者の由来は後述参照。後者はゲーム中のとあるキャラが主人公をそう呼ぶ事から。
なおストーリーの本筋に直接絡むというわけではないが、『ペルソナ4』は『ペルソナ3』の2年後に位置する作品である。
『P4U』はそのさらに1年後となり、こちらでは両作のキャラが共演している。

両親の一年間の海外出張により、母方の叔父の堂島遼太郎が暮らす稲羽市にある八十神高校へ転校する事になる。
しかし、その地へ訪れた事を皮切りに、他愛もない都市伝説の一つとして語られていた「マヨナカテレビ」から端を発し、
次々と起こり始めた連続殺人事件と数々の怪現象。
その謎を解明すべく仲間達と特別捜査隊を結成し、事件の犯人とその目的を追って、
心に芽生えた力「ペルソナ」を駆使し、テレビの中に広がる不可思議な異界の真実へと挑む事になる。

+ ペルソナについて(※軽いネタバレ)
基本的な設定は他のペルソナシリーズと共通し、特に前作とは設定上似ている点が多い。
ただし本作では影時間の設定はなく、その代わりテレビの中という異世界を舞台に戦闘を繰り広げる事になる。

また、本作のペルソナは前作にもあった「もう一人の自分」である「シャドウ」を制御したもの、という設定が非常に強調された形で登場する。
その為、仲間達はペルソナを得る過程で、必ず自分自身の中にある認めたくない・知られたくないネガティブな感情と直接的に向き合う事になる
(ただしパーティ内では主人公のみ例外で、それはゲームの核心に迫るある理由の為なのだが…)。
この辺はむしろ『ペルソナ』シリーズの2作目に当たる「罪/罰」の設定を踏襲しているように見える
(尤も、この「自分の心を制御する、自分と向き合う」というのは『女神異聞録』から見受けられる為、
 ペルソナシリーズにある程度共通するテーマであるとも言える)。
これに限らず、『3』『4』共に意外と『初代』『2』を意識した演出は多い。

ちなみに本作のキャラクターは前作とは異なり召喚器を使わないが、
ペルソナ召喚の際はタロットカードをそれぞれ潰す、斬る、蹴るなどの動作で破壊するモーションが挿入され、
これが本作における召喚に必要な過程であると思われる。

+ 眼鏡
このゲームの大きな特徴と言えるのが眼鏡である。
このゲームでは主人公を初めとして戦闘メンバーのほぼ全員が眼鏡を装着し、そのまま戦闘するというある種異様な光景が繰り広げられる。

これは眼鏡フェチというわけではなく「テレビの中」には常に謎の黄色い霧が立ち込めており、
視界が悪くなるのを防ぐ為にあるキャラクターが用意した特別な眼鏡を皆で掛けているという、真っ当な理由の為である。
ちなみに前作でいう所の「召喚器」というわけでもない。

本作キャラの中で唯一、複数のペルソナを使用する事ができる「ワイルド」という能力を持つ。
初期ペルソナは「愚者/イザナギ」*2。武器は前作主人公とは違い両手剣で固定されている。

+ イザナギ(伊弉諾尊)
なお伊弉諾尊と書いた場合は正確には「イザナギのみこと」と読む。
日本神話における創造神の一柱で、女神・伊邪那美尊(イザナミのみこと)と共に生まれた。
大八洲と呼ばれる現在の日本列島を形作り、多くの神々を生んだが、
伊邪那美が炎の神・迦具土尊(カグツチのみこと)を産む際に火傷を負って亡くなってしまい、
悲しみに明け暮れた伊邪那岐は伊邪那美への想いを捨てきれず、黄泉国に住まう彼女のもとへ向かった。
しかし、伊邪那美との「見てはならない」という約束を破り、死者として醜い姿に変貌してしまった彼女の姿を見てしまう。
伊邪那岐は恐怖のあまり逃亡してしまい、それに怒り狂った伊邪那美からは無数の死者を差し向けられたが、
最終的には生者と死者の境たる黄泉比良坂の入口を塞ぎ、伊邪那美に離縁を告げた。ぶっちゃけクズ夫では?

余談になるが、メガテンの原典である『デジタル・デビル・ストーリー』及び初代メガテンの主人公・中島朱実はイザナギの転生体という設定である
『女神転生』と言うシリーズ名も、原典のメインヒロインである白鷺弓子がイザナミの転生体だった事から来たDDS第一巻の副題が由来。

ペルソナとしてのイザナギの能力は雷の魔法と手にした剣(厳密にはナイフをイメージされている)での格闘戦。
死者の国に自らの意思で立ち入り、そこから生きて帰った神を象っているためか呪殺魔法に対して完全耐性を持つ。
これまでのシリーズでは初期ペルソナは比較的影が薄かったのだが、
ペルソナ4主人公のイザナギはストーリーにも少々関連しており、プレイヤーからの人気も高い。
その為、このイザナギをわざわざ合体事故を引き起こして通常では作れないようなスキル構成で作成する通称「事故ナギ」に挑戦するプレイヤーも非常に多く、
ニコニコ動画でもいくつかの動画で事故ナギが活躍している。
というか、本作では今までのシリーズにあった、作品の看板となるような専用デザインのパワーアップ版ペルソナが主人公にのみ存在してない。
正確にはある事はあるのだが、条件が厳しい上にスキルが完全固定で役に立たない為、
イザナギを活躍させようとしたらどうしても事故ナギを用いるしかない、というやや悲しい事情もあったり。

そんなファンの嘆きが天に届いたのか、PSVitaで販売されたリメイク作『ザ・ゴールデン』においてスキルカードという新要素が登場し、
お気に入りのペルソナのカスタマイズが容易になった。

性格に関してはゲームの進行の仕方にもよるが、
  • 仲間に大事な場面で「呆れるほど冷静」と言われる事がある
  • クールな風貌で密かな人気がある(尤もそれが分かるのは主に幻滅された時だが)
  • 基本的に口数は少ない(よって推理パートではほぼ空気)にも拘らず、いるだけで「リーダー」として慕われる
  • 超絶リア充
辺りはある程度共通したイメージと言えるか。
ただ口癖(良く出て来る選択肢)が「落ち着け」「そっとしておこう」なので自ずとそれらしい性格にイメージされている。後者は主に冷蔵庫に使われる。
ただ、たまに他のコミュのように面と向かって反論する事もあり、いわゆるクールだが言う時は言う人物像のようだ。

例によって、進行次第では学力・性格の良さ・カリスマを兼ね備える完璧超人ぶりも発揮する他、
釣りや趣味の手品など様々な事をそつなくこなす非常に器用な一面も描写される。
中でも主人公としては珍しく料理上手と取れる描写があり、基本的に失敗しなければ弁当は仲間からべた褒め、
オムライスだけでも4種類作れるなど、かなり高い料理スキルを持つようだ。
その代償とでもいうべきか、ヒロイン格女性陣4人中3人の料理の腕は壊滅的である。*3

この様な事情から、テレビアニメの作成が発表された際には、「一体どんな性格のキャラになるのか」とファンの間で話題になっていたのだが……
+ アニメ番長
「これは‥‥ハイカラですね」

前述したようにアニメでは「鳴上悠」名義で出演。
悠という名前はyouをもじったもの……ではないとする説もあったが、名付け親である浪川大輔氏によるとそういう意図があったとの事
(同様に「鳴上」はイザナギをイメージしたものとの事)。
もともと原作で明確なセリフが無いキャラクターである事を反映してか、初期は無口な面が目立っていた。
しかし、原作のネタ選択肢を全て選択してしまったかの様な愉快なキャラ付けをされていき、話が進むごとにパーティ随一のボケ要員と化していく事に。
普段寡黙であるが故に発せられる一言一言が強いネタ性を持ち、ニコニコのコメントでも「>」を付けて弾幕になる事がしょっちゅうである
(原作で主人公の思考を表す地の文には「>」が頭に付けられる事の再現であり、番長のセリフである事を表している)。
また原作でもあった「そっとしておこう」「落ち着け」の他、アニメオリジナルで「ハイカラ」という単語を好み、よく口にしている。

原作では見られなかった歳相応の高校生らしいやりとりや危機に対して狼狽えたり、自分が1年間しか稲羽市に滞在しない事から、
事件が解決すれば仲間達との絆がなくなるのではないかと内心恐れていたりするなどの人間味を見る事も出来る。
元々原作では喋らない無個性主人公であり、それに対して明確なキャラ付けがされる事には少なからず不安視されていたが、
蓋を開けてみれば原作の選択肢から垣間見えた番長の性格をしっかりと再現し、
所々ではっちゃけながらも原作のイメージを崩さない絶妙なキャラクターとなっており、
原作既プレイ、未プレイの視聴者双方から高い評価と人気を得ている。

「俺は‥‥空っぽじゃない!」

参考動画

特に夏休みでは、前後篇2話を割いて複数コミュを次々に攻略する番長の本気が描かれた。
といっても、本来1つのエピソードを別々の視点で語ったという形式なのだが。

菜々子view
番長view

ちなみに余談ではあるが、原作既プレイの視聴者からは「ゲーム二周目の主人公じゃないのか」と言われてたりする。
というのも、原作では二周目以降、一部のステータスやペルソナのレベルなどを引き継いた状態でゲームを始められるのだが……。
アニメの番長は、原作を普通にプレイしている限りでは明らかにその時点の到達レベルじゃ使用不可能に近い高威力の攻撃をぶっ放してたりする
更には、2周目以降でしか登場しない隠しボスがどういう事か登場していたりするのである。
まあ、これは『ペルソナ4』に限った事ではなく、ゲームが原作のアニメにはよくある話であるし、
可視化されている主人公の日常ステータスが0からスタートだった時点である等の反証もあるのだが……。
+ 真相?TV未放送話ネタバレ注意
実はこの二周目説について、明確にそうだと言える回答でこそないのだが、イベントで先行公開された未放送話(10巻に収録予定)において、
それらしき理由付けが一応されている。
ストーリーの終盤、番長は仲間達と共に黒幕に立ち向かうも一度は敗北し、ループする日常の中に捕らわれてしまったのだ。
番長の相当な強さ・二周目以降でしか出ない筈の敵の出現については、恐らくこれが原因ではないだろうかと、ファンの間では一応考えられている。

そしてまた例によって例のごとく、大量のコミュニティを発生させる事になるのだが、
本作は前作とシステム面で変更があるため、いくら女性キャラと二股三股四股しても大丈夫だ、問題ないという凄まじい能力を保持している。
ただし、前作ではフラグ成立で女性キャラとコミュニティを完遂すると強制的に恋仲に発展する難点があったが、
本作では選択肢が発生するように改善された為、ある意味プレイヤー任せな所はある。
ちなみにアニメ版では基本的に恋愛の話になったらスルーと決め込んでいるようで、
目の前でヒロイン格が「(主人公の)そういうとこ、好きだけど」とはっきり口にしたのを「よし、皆のところに戻るか」と即座にフラグをへし折った。
しかし、ヒロイン格4人に明確に惚れられている上、女性絡みの話も多いので、文化祭で女性関係を無理矢理占われそうになった時は狼狽している。
つまり自覚がある。
他にも「泣かせた女は星の数」と言われたり、「天然ジゴロ」と言われたり…。

「お客様の女関係h「そっとしておけ!!」


+ ナナコンとは一体…
俺はロリコンじゃなくてナナコンだ!

+ と供述しており
居候先である堂島家の一人娘(そして主人公のいとこ)堂島菜々子。
刑事である父親が職務に熱心で、母親を殺した轢き逃げ犯を必死で追いかけている為に一人でいる事が多く、
その小学生とは思えないしっかりした性格と、皆に迷惑をかけないよう寂しさを押し殺すいじらしさ、
そして何より愛らしさから、ペルソナ4をプレイした大半のものが感染する病気辿り着く境地、
それがナナコンである。


なお、作中でも主人公や堂島遼太郎が溺愛しているのはもちろん、
他のキャラのコミュニティでも度々問題解決の糸口となったり場を和ませるなどに一役買っており、
また終盤では重要な役割を担うなど、画面の内外に関わらず皆から愛されているキャラであるようだ。
特に彼女と堂島のコミュニティをMAXにすると、全ナナコンがキュン死する。

ちなみに彼女とのコミュニティは「正義」。可愛いは正義

ちなみに『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』のPVでの主人公の紹介は「可愛い菜々子は誰にも渡さん!鋼のシスコン番長」
ネット上ではよく「ナナコン」「シスコン」「ロリコン」と呼ばれていたが、遂に公式でシスコン扱いにされてしまった
当然ながら悠本人は納得していない様子だが、『P4』プレイヤーからすると大半は納得しそうなのがまた哀れ。
ちなみにこれだけでも酷く見えるが、仲間達の紹介もキャプテン・ルサンチマンだの、「IQ2000のKY探偵」だのと負けず劣らず酷く、
本人達からはブーイングの嵐だった。一人ノリノリだった奴がいるが

しかし、アーケード版OPでは上記の紹介に「当然です」等とのたまっていたりする。
まぁ、こっちでは他のメンバーも明らかに発言がおかしい奴がいる事や、
『ペルソナ4』の舞台「テレビの中の世界」の性質を鑑みれば本人達ではない可能性が高い。

そして家庭用のストーリーモードでは「シスコン番長」というあんまりな言われように対し、
悠は「俺のはそんなに悪くないし」と見事な寛容さMAXを見せ付けた。
ちなみに親友曰く「悪くないのぉっ!?」
…寛容じゃなく単に本気で悪くないと思ってそうな辺り怖い。

ちなみにアニメ版における菜々子も上記のようにシナリオの端々で活躍していたのだが、最終回では……
「菜々子、将来おにいちゃんのお嫁さんになる!」
……と他のヒロイン達を差し置いて一人明確な告白をぶちかましてきた。これはルート確定ですわ

+ 番長の由来について
このあだ名が付けられた経緯は諸説ある。
  • 主人公の初期ペルソナである「イザナギ」のデザインが不良集団の番長にそっくりだから(デザインコンセプトは応援団長との事)
  • 堂島と会った初日の挨拶が「押忍」だったから
  • 後輩である不良の巽完二を手懐けているから
  • 文化祭での思い出。スケ番に竹刀
  • 主人公自身、漢らしい選択肢が多いから(例:いいから出ろ)
etc…

(以上wikipedia、ニコニコ大百科より転載・改変)

……とか言ってたら、上記の通り公式で遂に番長と呼ばれてしまった
余談だが、『ペルソナ2』のパーティーメンバーにも番長と呼ばれるキャラがいたりする。


『P4U』での性能

+ 『P4U』という作品について
2012年3月1日からNESiCA×Liveにより稼働した、『ペルソナ4』や『ペルソナ3』のキャラが戦いを繰り広げる2D対戦格闘ゲーム。
開発元は『豪血寺一族』でお馴染みのノイズファクトリーではなく、『GUILTY GEAR』などで有名なアークシステムワークス。

舞台は『ペルソナ4』のトゥルーエンディングから2か月後のゴールデンウィーク。
主人公(名前は「鳴上悠」で固定)が八十神町を去って2か月後、元凶を倒しもう映るはずのないマヨナカテレビが再び噂に上がる。
なんでも「P-1 Grand Prix」という高校生の友達同士が決死の戦いを繰り広げる格闘ショウが繰り広げられてるのだとか。
番組を覗くと、なんと仲間であるクマらしき人物が現れ、ショウの開催を宣言する。
「男の中の男たち、出て来いクマ!」そうして紹介された人物の中には、色々と曲がった方向にでっちあげられた自分の姿が!
番組が始まると共に他の仲間が失踪、クマとも連絡が取れなくなる。この異常事態に自称特別捜査隊が挑むというのが大まかなストーリー。
家庭用ではストーリーの詳細が大きく追加されており、そのボリュームは半端ではない。

ゲームの特徴として、CとDボタンがペルソナ用に割り当てられており、ペルソナと本体で同時にラッシュをかけるような連携が可能。
レバー入れの特殊技がほとんど無く、昇竜コマンドを持つキャラが皆無なためコマンド入力がやりやすい。
さらにAボタンを連打すればそれなりに強力なコンボを自動で行うため、かなり2D格闘ゲーム未経験者を意識した作りになっている。
ゲージを消費して技の動作をキャンセルする「ワンモアキャンセル」やコンボ抜けの「バースト」などアークお馴染みの自由な動きができる他、
HPを少し消費して反撃専用の無敵技を繰り出す「逆ギレアクション」やガードポイント付きの攻撃を放ち簡単に追撃可能な「ボコスカアタック」などなど、
できる事は数多い。多すぎてバーストだけで3種類あるうえに「覚醒」「スキルブースト」「フェイタルカウンター」などなど、
システム面で覚える事が多すぎて、逆に初心者がとっつきづらくなっている一面も(ペルソナは学問なんて声もあるほど)。
ちなみにアークゲー恒例の一撃必殺技もある。コンボに組み込めるなんて事はないが、どれもこれも強烈なわからん殺しの性能である。

ゲームとしてはかなり作り込まれており、アップデートによる調整も行われるため現在では致命的すぎるほどのバランス崩壊はない。
ネタとしては、もうとことんまで突き抜けた酷い紹介文や、実況である久慈川りせの高い煽り能力(通称「煽りせちー」)等がよく話題になる。
前者については上述の「可愛い菜々子は誰にも渡さん! 鋼のシスコン番長」などは序の口で、
中には薔薇と肉体の狂い咲き! 戦慄のガチムチ皇帝」なんてのも。由来は『ペルソナ4』本編をプレイすればよく分かる。
後者はバーストを使用した際の実況ボイス「ナイスバースト!」がバーストを外した際も台詞が変わらないので、煽りに聞こえてしまう事から。
こんなアナウンスなのも一応理由はある。

現在は続編である『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』(通称『P4U2』)が稼働中。
『P4U』の地点で未登場であったキャラもほぼすべて参戦し、新たにシャドウモードというEXキャラクターを選択できるようになった。
システム面も若干調整されるなど様々な変更が加えられている。ところでペルソナ3主人公はいつになったら参戦できるんですか…

+ ぶっちゃけ最強の部類
刀を持っているおかげで通常攻撃のリーチが長く牽制能力が高い。
特に間合いが広く空中ガード不可、対ジャンプ攻撃無敵、ガードされてもjc可と素晴らしい性能を持つ2Bはこのキャラの代名詞とも呼べる存在で、
「2Bだけで勝てる」「この2Bってキャラ強いな」とまで言われたほど。本当に代名詞になってる
verUP以前は不自然なほど横にも長く、また隙も少なかったため修正が加えられたが、飛ばせて2Bで落とすという立ち回りの根幹を成す技である。

必殺技飛び道具の「ジオ」、奇襲やコンボに使える下段突進技の「電光石火」、飛びあがって斜め下に急降下する中段突進技の「獅子奮迅」の3つ。
加えて共通アクションであるBDボタン同時押しの切り返し手段(逆ギレアクション)「乾坤一擲」が飛び上がりながらの対空であり、
主人公らしく飛び道具、突進、対空と三種の神器を備えているキャラである。

とまぁここまでなら一般的な主人公性能と言えただろうがそこは『P4U』。
ペルソナとの同時行動という本作の売りのアクションにより、事態は深刻なものになったのである。

所持ペルソナは原作初期ペルソナであるイザナギ。
このイザナギ、性能としては総じて判定持続が長い代わりに引っ込むのが遅く、殴られてペルソナブレイクしやすいという特徴がある。
この持続が長いのが曲者で、本体でダウンを奪った後に5D(通称モップ掛け)を重ねると本体による中下の完全2択を仕掛ける事が可能なのだ。
被弾側の対策としては寝っぱによる強制ダウン回避ぐらいしかなく、どれだけ頑張っても最終的には一度は択を回避する事が要求される。
P4Uは総じて火力が非常に高いゲームであり、1~2回選択に失敗するとバーストが無い限りは死ぬ。

突出した部分が無い、とか火力が低い、とかいうオールラウンドキャラお決まりの弱点をこの恐怖の起き攻めによる攻め継続力で克服した結果、
キャラとしては最強の部類に位置する。まぁゲーム的にもキャラ的にも元々火力は低くないんだが…。
最強の崩しであるEX獅子(超発生の早い中段)、最強の無敵技である覚醒超必「十文字斬り」とゲージの使いどころが強力なのも強み。

+ 続く『P4U2』では
何故か強化された。
問題となった2Bはガード時ジャンプ不能、足払いから5Dルートは廃止され、いくつか技が追加。
勇猛果敢A版ではヒット時に別のスキルにキャンセルでき、コンボの中継や、シメに使って起き攻めを狙うことも可能。
B版は発生が遅いがガード不能の掴み技になっていてしかも動作が小さいためか見切られづらい。
その上SB版に至っては何を勘違いしたのか発生の速くなったB版と化した。
獅子奮迅の崩し能力の高さもそのまま(ダメージは伸びにくくなった)な上にB版は長押しでフェイントになるため、寧ろ崩し能力が大幅に上昇している。
SPスキルには紫電一閃と雷神演舞(後者は家庭用版までは隠し技扱いだった)が追加。問題が紫電一閃。
紫電一閃A版は十文字斬りの後に繋げることも可能で、のSB版は超速突進な上に無敵ありと技見てから攻撃余裕でしたなハイリターンな技。
総じて『P4U』より高性能な器用万能キャラとなってしまった。

その後Ver2.00では尖りすぎた性能が下方修正(地上獅子が被フェイタル判定、SB勇猛がA版の強化技に変更、紫電の無敵削除)、
最強の座からは一歩退いている。
なお同Verではほとんどのキャラが通常よりシャドウ版の方が強い*4とされているが、
元々コンボ火力が高い、暴走中のスキル同士の連携が難しい、
A連コンボの3段目がガード時ジャンプキャンセル不能で崩し能力が低下(通常はガードされてもjc可能)等もあり、
彼だけは通常の方がシャドウより強いとされている。ここは絆を象徴する主人公の貫禄と言った所か。

この作品での設定でコラボ作品『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にも参戦。
掛け合いは「絆」をキーワードとした内容が多いが、エリザベスとのタッグではノリノリで揃いの決め台詞を叫ぶなど茶目っ気も見せている。
また、家庭用のエピソードモードではP4編の主人公を担当。他のシナリオでも要所要所で顔を出している。
元々一般人故か、普段からバトルバトルしている面々と比べると巻き込まれ型のストーリーになっている。DLC編のナオトよりはマシだが


MUGENにおけるペルソナ4主人公

+ 全俺氏製作 ペルソナ4主人公
  • 全俺氏製作 ペルソナ4主人公
手描きで製作された番長。
クリティカルアタック3段目・カウンター・確実にダウンを奪える必殺技のうちいずれかを当てる事で1moreアイコンが貯まっていき、
特定の技、必殺技をキャンセルできるようになる。
またクリティカルアタックの三段目を当てた時にダメージを食らう等の状態にならない限り、1moreアイコンが増えない代わりに攻撃力が1.2倍になる。
また特殊ガードのハイパーカウンタ(HC)もあり、発動率を上げるとかなり凶悪な性能になる。
また「食いしばり」というスキルも持っており体力が0になって発動すると一度だけ死亡を防ぐ事ができる。
その為、そのスキルから逆転勝ちして「神スキル」になるか、即倒されて「糞スキル」になるかは相手次第である。
12P(金)カラーになると常時HCにより投げと当身以外を受け付けず、
エルクゥベルンカステル12Pにもほぼパーフェクトが取れる狂中位~上位クラスになる。
12Pの性能は細かく設定でき、デフォルトでは常時HCの他ゲジマユ化や攻撃力・防御力アップ、無限食いしばりがONになっている。
コンフィグでこれらを切ったり逆に1moreアイコン無限や全攻撃ガー不化、ステ抜けやNoKO付与といった強化も可能。
全てOFFにすると12P時のピクシー強化(ディアがメディアになり無敵化+回復量アップ+ピクシー永続)以外通常カラーと変わらなくなる。
ただし最新版の2014年11月20日版には12Pにバグがあり、最新版でヒートライザに付いたアーマーが常時HCのダメージ無効を上書きしてしまうため、
ヒートライザ発動中は、アーマー殺しやただの大ダメージでも無限食いしばりを貫通して即死する貧弱体質になってしまっている。
デフォルトで簡易AIも入っている。

+ 現時点で搭載されているペルソナ(括弧内は技名)
  • 愚者 イザナギ(スラッシュ・利剣乱舞)
  • 法王 ケルベロス(アギラオ)
  • 魔術師 ピクシー(ディア、トラフーリ)
  • 魔術師 ジャックフロスト(ブフ)
  • 隠者 クラマテング(ガル)
  • 審判 トランペッター(ヒートライザ・メギドラオン)
  •  ネコショウグン(黒点撃)
  • 悪魔 リリム(ジオ)
  •  ヨシツネ(八艘飛び・HASSOU-BEAT)
  • 愚者 ロキ(ニヴルヘイム)
  • 死神 アリス(死んでくれる?)

ルーネス氏製作の専用ステージ

+ 大会ネタバレ
9条流!全部全画面攻撃ランセレタッグトーナメント!では、OPからアリスによるひどい20割を披露してしまった。
大体1:47くらいから

+ Magatsu Izanagi氏製作 鳴上悠
  • Magatsu Izanagi氏製作 鳴上悠
2013年7月に海外の製作者により公開されたもの。
『P4U』仕様でMUGEN1.1専用となっている。
sffファイルとsndファイルのサイズがとんでもなく重いので、半端なマシンスペックではまともに起動できないかも。
軽量版も公開されているので自信のない方はそちらを。

+ Websta氏製作 ニャるかみニュう
  • Websta氏製作 ニャるかみニュう
2014年4月に公開された、新MUGEN専用のアレンジキャラ。
本体2ボタン・ストライカー2ボタンまでは良いが、何故かイザナギでなく黒いハチマキを付けたクマを連れている。
使用技もクマが本体をバットで飛ばして相手にぶつける技や、クマが上空から無差別で押し潰す技、
攻撃がヒットする毎に敵の頭上にテレビが落ちてくるようになる自己強化技など、どれもユニーク。
AIは搭載されていない。

+ 紅八氏製作 鎭流
  • 紅八氏製作 鎭流
「しずる」と読む。
2015年2月4日にゆ~とはる氏のサイトで代理公開された。
同氏のと同じく、KOF+GGのコンボゲーアレンジ。
何故かCVが橋本じゅん氏で、何故かこちらもイザナギでなくクマを召喚し(こちらには黒いハチマキは無い)、何故かクマのボイスはファウストのもの。
黒く禍々しいエフェクトと併せ、番長の姿だけを借りたアレンジキャラと考えて差し支えない。
クマの召喚には専用ゲージを消費するが、拘束力が高い。
この手のキャラに欠けがちな本体性能も、元から長剣持ちでスタンダードなのに加えてワープ技まで所持しており問題無し。
デフォルトAIは搭載されていないが、ホルン氏による外部AIが公開されている。
+ 信楽氏製作 伊邪那岐命
  • 信楽氏製作 伊邪那岐命
主人公自身は登場せず、イザナギとマガツイザナギが入れ替わりながら戦う狂キャラ。
readmeの設定を見る限りでは、両者共にペルソナではない別の存在のようだ。
スプライトは『P4U』のグラフィックを使用。

ゲージが自動で上昇しており、溜まり次第強力かつ派手なゲージ技で攻めてくる。
技名は原作の他、邪霊一閃や紫電滅天衝といったテイルズオブシリーズから取られているものも。
カラー差は12種類存在しており、1Pはオプションでカスタマイズした設定が反映され、2P~12Pはカラー毎に決められた設定が反映される。
4Pは体力が1のオワタ式で開幕に隙があるが、そこで倒せないと強力なゲージ技を放たれるワンチャンカラー。
11Pは神キャラ向けの撃破挑戦用。
AIはデフォルトで搭載されており、人操作は不可。
想定ランクは狂中位~狂最上位。

参考動画

出場大会

+ 一覧
+ ペルソナ4主人公
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
+ 伊邪那岐命
【伊邪那岐命】

出演ストーリー



*1
これは同じくアトラスから発売されたゲーム『超執刀カドゥケウス』シリーズの主人公の名前。
アトラスでは説明書やパッケージなどで、本来名前のないキャラクターに自社製品のキャラの名前を付けるのが恒例となっている。

*2
『4』の戦闘メンバーのペルソナは日本神話から多くを取られており、さらに本作のペルソナを得る過程を踏まえ、
シャドウ共々本人の持つパーソナリティに強く影響されたデザインが多い(例えば自由に羽ばたきたい願望=翼の生えたペルソナなど)。
また、番長が持つペルソナが「イザナギ」である事には、実は本作の核心に迫るもう一つの理由も存在したりする。

*3
この代表例として挙げられるのが、作中で登場したカレーという名の化学兵器、物体Xである。
ファンからの通称はムドオンカレー(ムドオン:作中で登場する闇属性即死魔法)。
漫画版ではそのムドオンカレーを食した際にあまりのショックからか、
EDテーマである「NEVER MORE」のセルフパロディである愛情カレーVerなる歌を作詞している。ムチャ…しやがって…!!
+ NEVER MORE 愛情カレーver
無慈悲な風味だけが デタラメに口に溢れてる
NEVER MORE
切なく 流れ出た カレー

アニメ版では相棒共々白目剥いてぶっ倒れるという明らかに主人公がしてはいけない表情を晒してしまっている。

*4
具体的に言うと「通常より体力増加」「覚醒SPスキルが覚醒していなくても発動可能」
「通常バーストとワンモアバーストが『シャドウ暴走』というシステムに変更」「ボイスが特有のものになる」等。
問題が「シャドウ暴走」というシステムで、この状態になると一定時間相手がバースト不能
更に「スキルから別のスキルにキャンセルできる」「ゲージ技使いたい放題」と何言ってるのか分からなくなるぐらい有利な状態になる。
つまるところ何か刺さったらあっという間にコンボで体力を減らされる、どっか世紀末を思い出させるシステム。

当然ながら暴走の恩恵を大幅に受けられるキャラも入れば、少ないキャラもいる。
だが少ないキャラでも、喰らい中に使えるリバーサルバーストだけは可能なので、
寧ろ「暴走に回さずにバーストにとっておく」という考えも出来てしまい、結果的に本人よりシャドウの方が硬くなっている。

一応、火力低下(と言っても1割ぐらい)や「覚醒(体力一定以下の時に根性値追加、最大ゲージ増加、覚醒SPスキル使用可能等)」消去、
一部のキャラはそもそもシャドウ版が存在しないので使えない等デメリットも無いわけではないが、
メリットの方が全体的に優れているのでVer2.00以降では「通常使うならシャドウ使った方が強い」と、キャラゲーとしてもどうなのかという意見もある。


最終更新:2024年02月23日 18:37