真琴ルート限定のサブキャラクター。よって他キャラのルートには一切登場しない。
当然本人攻略ルートなども存在しない。
実は、彼女もかつて祐一と同じように人として化けた狐と仲良くなったことがある。
それ故に、奇跡の代償として徐々に弱って消滅していく様を目の当たりにしてしまい
それが原因で彼女は心を閉ざし、クラス内でも人を寄せ付けず浮いた状態になってしまっていた。
真琴の正体も早くから気付いていたが、だからといって何が出来るわけでもないため、
祐一の前に突然現れて真琴の死期が近いことを告げ、一定の距離を置いていた。
同じように狐を拾った祐一が、その消滅に耐え切れず自分と同じようになってしまわないことを望んでおり、
ルート中で少しずつ事実を語っていくが、それでもがんばる祐一に最後には心を開き、
ルート終盤で既に死期が迫り言葉を失った真琴に会い、ごく一時だけ真琴に言葉を取り戻させてくれる。
最後にはその願いも空しく真琴は消滅してしまうのだが、彼女はED後に真琴が復活し得る可能性を示し、それと同時に、
「自分がそれと気付いていないだけでこの町の半分ぐらいは、狐が化けで出たものなのかもしれない」という不思議な憶測をする。
この憶測はあまりに不可解なため、その解釈と結末については明確な結論は出ていない。
なお、彼女は最後の憶測だけでなく、作中でも 秋子さんですら見抜けなかった真琴の正体を遥か遠くから判別し、
真琴が延命した理由を「思いが強かったから」と断定したり、真琴が伝承にあるような強い妖狐ではないと言ったりと、
妖狐についての情報を「あまりに知りすぎている」ことを始め、作中の行動や言動には不審な点が多く、
ひょっとすると人間でないのではという説もファンの間では上がっている。
極端な話になると「美汐こそが伝承の中に出てくる強大な力を持つ妖狐であり、初めから祐一を試していたのではないか」という考察もあり、
彼女の過去の話を「人里へ狐を送り出したが、 想いが足りず消滅させてしまった経緯がある妖狐」とする解釈もある。
まあ、結局シナリオ内やファンブックでも真相は語られなかったので、単なる一考察にすぎないのだが。
ちなみに、『EFZ』における彼女のファイナルメモリー「幻獣天狐招来」はこの説が元になっていると思われる。
彼女は作中での祐一との距離が遠くキャラが掴めないこと、真琴のサブキャラなのに正常時の真琴との絡みが無いこと、
また、他の サブキャラと違い「助けたい」ではなく「助からない」と言ってくることから、
人気投票等を行うと割と可哀想なことになってしまう。
なお、上記のように本編でも本人のキャラに関してはあまり掘り下げられてはいないため、
メディアミックスや二次創作などでは結構キャラの解釈に違いが出ていたりする。
また、真琴同様、真琴が帰ってきたら/こなかったらその後どのような性格になっていくのかも意見が分かれている。
東映版のラジオドラマでは、本編ではあまり出番が無かった憂さ晴らしとばかりに妙にはっちゃけており、
真琴そっちのけで一方的に祐一と結ばれる運命にあると思い込んでいる。
「運命……ですね」を口癖に、あの手この手で祐一と結ばれようとし、
勝手に姓名占いをしたり、妄想日記やストーキング紛いの行動をしている。
しかも中の人がノリノリなのが、更にはっちゃけ度を加速させている。
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