キサラギ


「これが最後の戦いだ!」
希煌石( キラジェム )全開!」

「「いっけー!キサラギ!!」」

「くっ」

アニメ『アイドルマスター』第15話で、劇中劇『無尽合体キサラギ』(の映画予告)に登場した巨大ロボット。忍者でも艦娘でも仮面ライダーでもない。
正式名称は「IMR-765-S キサラギ」。
本編中のアイドルの一人・如月千早(CV: 今井麻美 )が声を当てているという設定になっている
(下記内のキャストも各々本編登場のアイドルである)。
千早にロボっぽいアクセサリーを装備させた二次創作ネタ、 メカ千早 を基にしていると思われる。

映像では初期状態では人型をしている。ミサイルをまっ平らな胸部で弾き、白羽取りもこなしている。
この状態はコクピットは無く、パイロットのアミ・マミは肩に乗りながら腕に装着した発信器を使ってキサラギに指示を送っている。
終盤で倒された他の味方や敵ロボットを合体という形で吸収、上画像の最早原型がなんだか分からない最終形態に変化した。
この状態ではキサラギ内部に出来たと思われるコクピットに搭乗し操作するようだ。
これを「オーバーマスター」と呼ぶらしい。

『無尽合体キサラギ』とは

正式なタイトルは『劇場版 無尽合体キサラギ ~宇宙の果てまでイッテきM@S~』。
劇中の生放送番組『生っすか!?サンデー』内で流れた映画予告という設定で登場した架空の映画作品である。

映像から読み取れる限り、正義側のロボットであるキサラギの操縦者アミ(演:双海亜美)とマミ(演:双海真美)が、
悪役「ハルシュタイン軍団」の送り出すロボット軍団と戦う…という古典的な筋書きの実写巨大ロボット物作品らしい。
役者は無論、登場ロボットも全て765プロ所属のアイドルをモデルにしており、「765プロ総結集」が売りとなっているようだ。
「劇場版」という通り、TVシリーズ版も存在するという設定で、TV版のストーリーは発表されている(後述)。
尚この予告が登場した時点では劇中時間は秋なのだが、765プロのアイドルたちは夏の時点では鳴かず飛ばずの全くの無名であり、
この頃はライブの成功をきっかけに名が売れ出したばかりである。
その段階で週1レギュラーの1時間枠生放送TV番組を持ち、総出演映画が冬に全国公開決定、なのである。
まあ原作ゲームからして新人をデビューから1年以内にトップアイドルに育て上げろ(できなきゃ即引退)という無茶振りをされている訳だが、
このレベルでも業界的には弱小事務所のままだというのだから恐ろしい世界である。

実際に映像を見れば分かると思うが約2分もの全編に渡り、
胸部がまっ平らなキサラギや二次創作での春閣下そのものなハルシュタイン(演:天海春香)を始めとするアイドル弄りネタと、
ジャイアントロボ(「くっ」はジャイアントロボの「ま゙っ」に掛けたネタ)、マッハバロン(悪の天才ララーシュタイン)、
THEビッグオー等、実写非実写を問わない古今東西のロボット作品のパロディネタが盛り沢山になっている。
しかも制作には監督の繋がりでグレンラガンチームが関わっており、劇中劇としては妙に高いクオリティに仕上がっている。
中盤からかかる挿入歌「arcadia」は既存曲だったのだが、以前からのアニソンっぽいという評判通り異様にハマっている。
そもそもこの第15話全体が二次創作ネタや中の人ネタ満載の公式が無法地帯なネタ回なのだが、
その中でも一際目立つネタの塊であった。

公式側からは妙に愛されており、アニメエキスポ2012でキサラギセットグッズが販売されたり、
同年のエイプリルフールネタとしてアニメ公式サイトが劇場版予告Ver.になったり、
2014年にスマホ用の声付き電子書籍『ボイノベ』(現在はサービス終了)でTVシリーズ版の総集編という設定の物語が配信されたり、
同年のスマホゲーム『しんぐんデストロ~イ』コラボでキサラギの戦車形態が公開されたり、
2018年1月に前述のボイノベの物語が紙の書籍化した。

公式側からの設定としてはアニメエキスポで配布された偽パンフレットに「遙か宇宙の彼方より《黒い月》を遣わす」、
「ハルシュタインは天才科学者」など断片的に思わせぶりな記述がある他、
『ボイノベ』にて「アイドルマスター『無尽合体キサラギ』」(前編・後編)というタイトルで、
キサラギとの出会いから「黒い月」崩壊までのストーリーが配信されていた(2014年10月7日~2015年2月16日)。
具体的にはキサラギは誕生日に祖父から託されたロボットで、アミとマミは学生でありながらキサラギの操縦者になり、
アミとマミの格好はキサラギと共に託されたアイテム「希煌石」の力で変身したもの。
アミ・マミの腕に装着した発信器こそが希煌石の付いた腕輪「キラブレ」で、キサラギは希煌石の力であらゆる無機質との合体し、
その特性を取り込む「無尽合体」を果たす。
一方のハルシュタインは全宇宙支配を目論んでおり、地球を圧倒できる軍事力を持ちながら、当初はわざと小出しにしていた。

しかしかつてロボットアニメとして制作された『アイドルマスターXENOGLOSSIA』が存在するおかげで、
ゲームを元にしたこのアニメ化も散々弄られたものだが、よもや本当に作品内でロボットアニメネタをやってしまうとは…。
当然ながら、キサラギは『XENOGLOSSIA』には登場しない。
また、その後2016年に『アイドルマスターシンデレラガールズ』で、
『鋼鉄公演きらりんロボ』という形でロボットと等身大ヒーローが戦う作品を公演するというイベントが公開された。

ところが、なんと『スーパーロボット大戦X-Ω』に2017年2月限定参戦が発表され、過去に限定参戦していた『XENOGLOSSIA』との共演が決定した
……というか、『X-Ω』制作陣としては最初から『キサラギ』を参戦させるつもりで、『XENOGLOSSIA』参戦はそのコネ作りでもあった
相変わらずオオチプロデューサーは考える事がブッ飛んでいる。
『XENOGLOSSIA』参戦については快諾したアイマス側も『キサラギ』参戦を打診された際には本気で驚いたそうな。
そして寺田プロデューサーにはとうとう事後連絡であった。
余談だが、2017年2月発売予定の『スーパーロボット大戦V』のヒロインの名前も如月だったため、
「2月(如月)繋がりと『V』の催促のために2017年2月に『X-Ω』に『V』がゲスト参戦がするのでは?」と予想されていたので、
『キサラギ』参戦が発表された際には「そっちのキサラギが出るのかよ!?」と多くのユーザーがどよめいた。
なお、キサラギは背面図が存在しなかったので、この参戦のためにキサラギの背面が描き下ろされる事になった
更に、同年8月に「きらりんロボVSキサラギVSインベル」と称して、
先述の『鋼鉄公演きらりんロボ』が期間限定参戦&『XENOGLOSSIA』と『キサラギ』が復刻参戦した。
……というか、『X-Ω』制作陣としては最後の『きらりんロボ』は当初から3作品同時に参戦させる予定で、3年がかりで計画されたスーパーアイマス大戦であった。
もうブッ飛んでいるどころか頭のネジが外れているのでは。
しかも全3部、約1ヶ月に渡る大規模イベントであった。
『X-Ω』でのストーリーはボイノベの設定を基準にして劇場版に相当する時系列になっているが、ハルシュタインとの決着は付かずに終わる。
復刻参戦時は更にその数ヶ月後で、ここでハルシュタインとの決着が付く。
初参戦イベント
復刻参戦イベント


「受け取ったよ…」「ミキミキ…」
「「これが…キサラギの…」」

「「最終形態(さいしゅうけいたーい)!!」」


MUGENにおけるキサラギ

初出はハロヴェリ氏製作の天海春香REST@RTverの超必ストライカーで、単体キャラとしては存在していなかった。
下記のREST@RTver紹介動画冒頭の戦闘で戦ってはいるが、これはこの動画用に作ったもので、
元々公開する気は無かったらしい。その割にはかなり作り込んであるようだが
その後同氏によって7月2日の千早記念日(どんな日か知りたい人は コチラ )に追加公開された。
公開するにあたって技や性能が調整されており、AIもデフォルトで搭載されている。
非公開バージョン
公開バージョンの性能(8:21~)

オーバーマスター版の姿をした所謂巨大キャラなのだが、この手のキャラには珍しくアーマーが無い
その癖喰らい判定は見た目通り大きく、防御力も平均的
なので攻撃がバシバシ当たり、その度に怯み、しまいには投げられてしまう
しかし特殊システムとして「つるぺた万歳」という、飛び道具を無効化するシステムが搭載されている。
コレのお陰で弾幕キャラには滅法強くなっている(Configでoffにすることも可能)。

超必殺技の「ハルシュタイン閣下」は空から爆撃が飛び交うもの。
どの基本技動作中でも発生でき、ほぼ全画面をカバーする程範囲が広いが、自分にも当たる
というか喰らい判定が大きいばかりに自分だけにしか当たらないという事態にも…。
同じく超必の「宇宙の果てまでイッテきM@S」は宇宙まで上昇し、敵めがけて急降下する技。
2ゲージ技だけあって威力がかなり高いが、自身もダメージを負ってしまう

2013年5月にEINZBERN氏による強化パッチが氏の専用ロダで公開された。
一番の変更点は「つるぺた万歳」の仕様変更で、2段階に変更可能。
設定1ではhitdef(打撃攻撃)以外の攻撃が通じず、設定2では本体によるhitdef以外通じなくなる。
また、「ハルシュタイン閣下」の閣下が勝手に出現するように設定できる。
「つるぺた万歳」の設定で狂下位~狂上位まで強さが変わるが、設定2は本体hitdefを持たない神キャラと戦ってもまず死なない。
性能とは関係ないが、ラウンド毎にイントロが発生するように仕様変更されているらしく、
各ラウンド開始時に毎回「これが最後の戦いだ!」の台詞を聞かされることになる。


「オーバーマスターしかないっ!」「見せつけてやる!」

「「いっくよー!キサラギ!!」」

出場大会



最終更新:2022年02月20日 20:18