ウルヴァリン







"Let's go Bub!"

(行くぜ!)
+ 日本語吹替声優
丸山壮史
『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』、1992年アニメ版(共にディズニー版)
檜山修之
『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』(ビデオ版)
江原正士
1992年アニメ版(テレビ東京版)
長嶝高士
『スパイダーマン(1994年アニメ版)』
江川大輔
『エボリューション』
梁田清之
『X-メン』(劇場公開版)
磯部勉
オリジナル3部作(いずれもテレビ朝日版)
山路和弘
『X-MEN2』『ファイナルディシジョン』(共に劇場公開版)、『ファースト・ジェネレーション』『フューチャー&パスト』、ウルヴァリン3部作
『LEGO マーベル スーパー・ヒーローズ ザ・ゲーム』
間宮康弘
『ウルヴァリンVSハルク』
小山力也
マッドハウス版
乃村健次
『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』『LEGO マーベル/アベンジャーズ コード・レッド』
大塚明夫
『Marvel's ウェイストランダーズ:ウルヴァリン』

山路氏は、実写版『WATCHMEN』のロールシャッハや『仮面ライダー剣』のプラズマチョチョン烏丸所長、
ドラゴンボール超』の"第6宇宙の伝説の殺し屋"ヒットなどを演じている。
磯部氏は『ジョジョ』第一部ゲー及び劇場版にてジョナサンの父ジョージ・ジョースター一世も演じている。

マーベルコミック『X-MEN』に登場するスーパーヒーローの一人。英語表記は”Wolverine”。
そのキャラクターは多くの読者(とクリエイター)に愛されており、活躍も多く実質『X-MEN』シリーズの主人公と言っていいだろう。
だが初出は1974年の『The Incredible Hulk #180』だったりする。
この時の扱いは腕の爪が単なる外付けの装備扱いだったり、
コスチュームの下の素顔が青年なのかオッサンなのか決まっていなかったりと殆どモブキャラに近いような扱いであった。
それが今やアメコミ最高クラスの人気者なのだから分からないものである。
なんの努力もせずにのうのうと主役を張るような人間なんて大嫌い

本名はジェームズ・ハウレットであるが、記憶喪失時にはローガンという通称があり、一般的にはこちらの方が知られている。
長年使ってきただけあって記憶の戻った現在でもそちらの名を使っている。
なお、コードネームの「ウルヴァリン」とは、クズリというイタチ科の、小さいが獰猛な動物を意味する。
いがらしみきおの漫画『ぼのぼの』でよく野糞してるあの動物である。
外見は筋肉質の毛深いオッサンで、動物の耳のように髪が立っている。

コードネーム通り身長160cmと小柄であるが、映画版『X-MEN』のウルヴァリン役であるヒュー・ジャックマンは189cmとでかかった。
そのため原作では長身であるサイクロップス役のジェームズ・マースデンとは身長差が逆転してしまい、
マースデンはシーンによってシークレットブーツや台などで身長をカサ増しして差を誤魔化していたとかなんとか
(だが、背以外はかなりハマリ役であり、ファンサイトで「ご覧の通り本人です。以上」と評された)。
ちなみに体重は88kgと、身長に反して結構重い。BMI計算だと文句なしに肥満判定になるが、ほとんどが筋肉なので問題ない
まぁマーベル世界だと北欧神話の神あたりは美女でも体重200kgとかだから気にするな!って、150kgのソーの方が貧弱坊やじゃん
正に冗談抜きで「鋼の筋肉」である。


プロフィール

超人兵士開発プロジェクト「ウェポンX」の実験体の一人として、不壊の超金属アダマンチウムを全身の骨格に移植された男。
どんな怪我からも(作品によってかかる時間はまちまちだが)回復できるミュータント能力「ヒーリング・ファクター」と、
殆ど壊すことが出来ないアダマンチウム合金の爪を武器に戦う。
この「ヒーリング・ファクター」のおかげで老化がかなり遅く、実年齢は100歳以上とも言われている。
後述の描写より日本が出島で貿易していた頃の生まれのようだ。
ちなみにウェポンXのXはローマ数字の10のことであり、超人兵士作製計画「ウェポンプラス」の10番目を意味している。
なお、最初の計画であるウェポン1がキャプテンアメリカである。
またウェポンXの派生計画にて彼から抽出されたヒーリング・ファクターを移植されたのがデッドプールであり、
この3人がウェポンプラス計画絡みのとある事件で急増チームを組んだ事もある。

ヒーリングファクターを所有するキャラクターは他にも存在するが、
その中でもウルヴァリンのヒーリングファクターはかなり強力で、原爆の爆心地にいても再生する程。
他にもサイクロップスと大ゲンカした際にも、オプティックブラストで上半身の肉を吹っ飛ばされ中の骨格が露出したにも拘らず、
ブラストを浴びながらサイクロップスに切りかかっていったことも。正直かなり怖かった。
ウルヴァリンを完全に殺すにはヒーリングファクターを無効化するか、
さもなくば首を完全に切り落とし、胴体と首を離して長時間放置するといった手法しか無いようである。
もっとも後者の場合、首を切り落とすためにほぼ破壊不可能なアダマンチウム製の骨格をどうにかする必要があるが。

またウルヴァリンのもう一つの能力である爪による斬撃も実は謎が多く、
ビームやバリアといった非実態物を切り裂いたり、果ては幽霊を切り殺したことすらある。
基本的には単なる骨格に収められた爪でしか無いため、何故これらの攻撃が可能なのかは不明である。

カナダのハウレット家の息子として生まれるが、少年時に父親が殺されたのを見てミュータント能力が発現し、爪で犯人を殺害してしまう。
なお、実際には不倫によって生まれたことが示唆されており、おそらく殺された犯人が本当の父親であった
(ちなみにこの男の名前こそ「ローガン」であり、それから偽名として彼の名前を騙っていたわけである)。
この光景を見た母親から化けもの扱いされて家を飛び出し、その先でも好きになった赤毛の女性が自分のせいで死んでしまい、
ショックで一時期人里を離れてオオカミの群れと過ごしたりしていた。
後に人間社会に戻り、ウェポンXで改造されるまではカナダ軍に入って戦場へ出たり洗脳されて暗殺者になっていたりした。
なんでも他にもCIAの工作員をしていたりスペイン独立戦争でヘミングウェイと親しくなったり、ジャパンでサムライをやっていたこともあったとか…
…最後のは流石にそんな無理な話、だが。と思ってたら『ウルヴァリン:SAMURAI』なんて映画が出てきた。流石マーベル!やらかしやがったぜ!
ハルクを狙うハンターの一員として登場していたがその後、教授の集めた第二期X-MENの一員となる。

同じ超人兵士であるセイバートゥースとは昔の仲間であり、命を狙われ恋人を殺されたこともある宿敵でもある。
その金属骨格という特性から磁力を操るマグニートーとの相性は最悪であり、彼によって全身のアダマンチウムを引き剥がされたことも。
『MVC2』ではこれを反映した「アダマンチウムを失ったウルヴァリン」が性能違いの別キャラとして登場。

性格は粗暴で一見礼儀知らずだが、義侠心があり友人や親しい人間に敵対する者には容赦が無く、悪人に対しては殺すことも厭わない。
このため生真面目なチームメイトサイクロップスとはよく衝突するのだが、その敵を躊躇なく殺せる姿勢を買われ、
クロスオーバーイベントなどでも度々他の高潔なヒーローにはできない汚れ仕事担当として駆り出されている。
現在は主に反ミュータント主義者を標的とした暗殺部隊「X-フォース」を率いて秘密裏に活動している。
ゴーストライダーパニッシャーと共闘してブラックハートを撃退したこともある。
しかし、子供など弱者には基本的に優しい。
また女性にも手が早く、性欲を持てあます常に伴侶を求めている描写がある。
特にジーン・グレイには真剣な思いを抱いていたが、それゆえ彼女の恋人のサイクロップスとは折り合いが悪かった。
長らく記憶喪失キャラで通していたが、「ハウスオブM」というイベントでついに記憶を取り戻した。
その時にウルヴァリンがX-MEN入りしたのはプロフェッサーX洗脳したせいであることが明らかになったが、
おかげで自分がヒーローとしての道を歩みだせた、としてそのことを思い出した現在では本人は逆に感謝している。皮肉かもしれないが
なお、ウルヴァリンはこれ以外にも洗脳とは縁があり
本編でも何度か洗脳を受けている他、過去の人生の大半は記憶をいじられ洗脳され、暗殺者などとして過ごしている。
ちなみにウルヴァリンのヒーリングファクターは非常に強力であり、
吸血鬼化やシンビオートの寄生によるベノム化すら防ぎ、さらには骨だけになっても復活できるほど。
ただし、その反動か本編以外のifの話では高圧電流でパニッシャーに殺されたりゾンビに噛まれてゾンビ化したりしてしまっていることもある。
ちなみに埋め込まれたアダマンチウムもウルヴァリンの体にとっては異物であるため、
ヒーリングファクターはアダマンチウムを排除しようと常に働いている。
アダマンチウムはウルヴァリンの骨格と完全に結合しているために排除されることはないものの、
このことで力を使っているためヒーリングファクターの働きは本来よりも抑えられてしまっている。
ただし、ウルヴァリンのヒーリングファクターは回復と同時に獣化の促進という作用もあり、
アダマンチウムを埋め込まれていたときは意図せずしてこのことも抑えられていたが、
マグニートーにアダマンチウムを引きはがされた時には肉体、精神共に野生化が進んでしまった。
その際はエレクトラの助けを借りて精神修行するまでろくに喋ることもできないありさまだった。
現在は再びアダマンチウムを埋め込んでいるが、このことや度重なる戦いでの負傷によるヒーリングファクターの酷使から、
いつかヒーリングファクターが衰え、なくなってしまうだろうと示唆されている
(実際、未来のifを描いた話ではウルヴァリンのヒーリングファクターが弱っていたりなくなっていたりすることも多い)。

+ が、ウルヴァリンにはまだ秘められた能力があった
ウルヴァリンの真の能力、それは分身である。
この力によってウルヴァリンはいつでもどこでも顔を出し、様々な事件に関わることができるのだ。
ちなみにこの能力はキャラ人気が高いと身に付けることができ、スパイダーマンバットマンも同様の応力を身に付けている……。

もちろんこれは人気があることで出番が増えたキャラを揶揄した冗談であるが、
実際にX-MENとしてミュータント仲間と行動を共にしつつも、X-フォースとして暗殺活動もこなし、
さらにはアベンジャーズの一員としてメジャーなヒーローと共に戦い、ニューアベンジャーズにも入って活躍し、
加えて個人でも様々な事件に関わっている(2011年5月時点)のを見るとそんな気分にもなってくるよ。
ちなみに独立国家「ユートピア」建国後のX-MENの活動拠点になっているサンフランシスコと、
ニューアベンジャーズの主な活動地域であるニューヨークでは4000km以上も離れている。
その上個人誌で日本に来たりアベンジャーズで世界中を飛び回ったり……。
とはいえこの辺の皮肉はマーベル編集部にも届いているようで、
個人誌3つにニューアベンジャーズ及びアベンジャーズの両方に所属と
ウルヴァリン並みに忙しいスパイダーマンに対してデアデビル
「たった一ヶ月でどうやってあんなにも多くの事件に関われるんだろう…」と呟いたり
ウルヴァリン自身も「X-FORCEにアベンジャーズと忙しすぎてやってらんねぇ、もうこうなったら三日ぐらい寝てやる」と愚痴ったりと自覚はあるようだ。
ちなみに愚痴ってベットで横になった所を即サイクロップスに起こされました。
スコット「寝てなくていいから俺の護衛やれ」
ローガン「お前疲れが取れたら絶対ぶっ殺してやる」

アメコミの超人気ヒーローの宿命として同じく苦労ばかりしてるスパイダーマンと関わる機会が多く、
お互いに本名を教えていたり、ピーターの学生時代を舞台にした作品では(老け顔の)学生として街で一緒に遊んだり、
サイクと同じく真面目キャラにも拘らず(スパイディの時は割とノリが良いからか?)かなり仲が良かったりする。
ピーターが、ある事件を引き起こした犯人を「殺す」と決意するほどまで精神的に追い詰められてしまった際には、
他のヒーローが状況を把握できていない中、彼を気遣って「手を汚すのは俺の方だ」と慰めたこともある。

ウルヴァリンはサムライをやっていた、というのはともかくとしても日本には深い縁があり、
幼少期、カナダの開拓地で生活していた頃に、元船乗りの男が日本で手に入れた葉隠らしき書物を読み、武士道に傾倒し始めたのを皮切りに、
例えば原爆投下の際に広島に居たり、その後戦後の時期にイツという女性と結婚し、その間に子を作ったりしている。
だがイツは洗脳されて暗殺者をやっていた時代のウインターソルジャーに殺されてしまう。
その時の怒りを基に打ってもらった刀、ムラマサブレイドはウルヴァリンらのヒーリング・ファクターを無効化する能力を持つ。
後にこの刀でセイバートゥースオメガレッドを倒し、宿敵二人との長年の因縁に決着を付けた。
…と思ったら後にセイバートゥースが復活しやがった。流石復活はアメコミの十八番

X-MEN時代にはヤクザの娘であるマリコ・ヤシダ(矢志田真理子)と婚約するが結婚の席でフグ毒によって暗殺されてしまっている。
ウルヴァリンはその犯人に対して、ひと思いには殺さずに年に一度体の一部を破壊する、という復讐を行ってきたが、
最終的にサイロックによって犯人は殺された。
また、このことでマリコの腹違いの兄であるシルバーサムライと縁ができ、敵対することがある一方で、
引き取った養女のことをまかせたりムラマサブレイドを持って戦いに赴くにあたって刀の扱いを教授してもらったりしている。
上記のイツとの子はイツと共に死んだものと思われていたが実は生きており、「ダケン」として登場した。

また、日本を舞台にした日本向けアニメ『ウルヴァリン』がパラレル設定とはいえ『アイアンマン』と共にマッドハウスにより製作され、
2011年1月から放送された。
このアニメに登場するウルヴァリン、とにかく”イケメン”である。
放送に先駆けて『アイアンマン』に「ローガン」名義で出演したのだが……
+ 背が小さくて筋肉質の毛深いオッサン?誰のことかね

でも4月から始まった『X-MEN』ではいつもの筋肉質の毛深いオッサンに戻っていた(背丈もサイクより少し低い)。どういうことなの…

…で、後枠で7月スタートの『ブレイド』ではまたイケメンになって登場した。なんでやねん
(アニメ『ウルヴァリン』に登場した美影桔梗が『ブレイド』にも登場しているため、『ウルヴァリン』と姿が違うとそれはそれで変なのだが)。

何気に『アイアンマン』から『ブレイド』までのマッドハウス制作マーベルアニメ4作皆勤である。

+ 『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』では
2014年4月から放送された『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』にも登場。
ディスク化を免れたヒーローの一人であり、X-MENの一員でありつつ独自に行動してサイクロップスのディスクを回収した。
後にミュータント少女アシダ・ノリコ(本家では「サージ」として知られる)の保護のために単身来日する。彼が選出された理由は日本に詳しいからと思われる。
だが少女の保護に女性を連れずにオッサン一人はいかがなものか
スーツのデザインはマッドハウス版とはまた異なり、原作カラーに実写版のジャケットスーツを元にしているが、無精ヒゲや腕毛が一切無い。
ニコニコの公式配信でのコメントなどでは「ツルヴァリン」と呼ばれた。
ノリコの保護に関しては無理矢理協力を求めるトニー・スタークと口論することになる。
なお、ローガンとしての姿は見せていない。説得する時ぐらい脱げとは言ってはいけない
ノリコの説得以外にもアベンジャーズと共闘し、セイバートゥースと決闘するというなかなかの好ポジションを得る。

なお、上記の「ハウスオブM」において記憶が戻った後ウルヴァリンは自分のルーツを探る旅に出たが、
その中で彼の人生における苦難の数々はあれもこれもそれもどれもほとんど全てが「ロミュラス」という男の手によるものだったという、
壮絶なまでの後付け衝撃の事実が明らかになった。なんというそれも私だ

+ 原作での状況
原作では、スキズム(分裂)と呼ばれるイベントで、幼少のミュータント達の育成方針についてサイクロップスと対立。
「未だ差別され敵の多いミュータントである以上、戦う術を教えるべきだ」と主張するサイクに対し、
「戦う兵器にされるミュータントは俺達の世代だけで沢山だ!」と反発、
サイクが建国したユートピアから、ミュータントの半数を引き抜いて独立した。
現在は崩壊したエグゼビア高等学校をジーン・グレイ高等学校と名を改め再建しそこでなんと校長先生をやっている。
ちなみに担当する教科は体育歴史。理由は「実際に見てきたから」。
また余談ながら学園の経営資金は叩き潰した麻薬組織の資金を横領し運営している。子供の教育に非常に悪い気がする。
とか言ってたら資金源に当て込んでいたヤツの資金が使えなくなったので、生徒を連れて宇宙カジノの博打で稼ごうとしている
もう、いろいろ間違ってるよ!

そしてとうとうヒーリングファクターが消失してしまった
人並みに怪我をして人並みに年齢を重ねるようになってしまった。
爪を出す度に血が出てしまうし、以前は平気だった酒への抵抗も低くなり酔っ払いやすくなった。
でもどうせその内ヒーリングファクター復活するんだろうなぁ。マーベルだし

劇場版三部作では、イマイチ頼りない&影が薄いリーダー(笑)を差し置いて三作通じて主人公的な立ち位置でい続けた。
更に、その誕生とウェポンXの被験体となったエピソードを描くスピンオフ映画が公開された。
こちらにはガンビットエマデッドプールも満を持して登場している。

ちなみに、一旦設定を全てリセットして、現代風にキャラクター像を練り直した別世界の「アルティメット」シリーズでは、
ウルヴァリンが真面目サイクロップスが不良という、無謀とも思われるキャラクター付けがされた。
スパイダーマンが町で人気のしっかり者だとか、有名キャラに普段とは逆のキャラ付けをすることで新鮮味を出すのが狙いだったようだが、
スーツを着てオールバックビッシリ決めてても、爪を出して戦ったら野蛮人にしか見えないし、
乱暴者ポジションにされたサイクも、例のメガネ(バイザー)のせいで真面目君にしか見えず、
さらには「乱暴者で頭悪いけど指揮能力とリーダーシップはズバ抜けてるからリーダーだよ!」ではウルヴァリン以上に無理があるというもの。
そのため気が付けば原作の二人とほとんど変わらなくなっていた。仕方のない話である。
なお、こちらの世界のウルヴァリンは後にマグニートーの磁力に引き裂かれて殺されてしまった。
+ ちなみに
この世界でのケーブルはなんと未来から来たウルヴァリン。
ヒーリングファクターがなくなり、老けた上に左手を機械の義手に変えていることで本編のケーブルのような姿になっている。
インパクトを重視しただけの設定としか思えないが、手から爪を出すケーブルというのはなんともすごい絵面ではある。

また非常に蛇足ながら、
  1. 実は性癖がドMである(汚らしい言葉を浴びせられながらシバかれたいらしい)こと
  2. 未だにジーンに対して未練タラタラなこと
  3. リストが出来るくらいX-MENの女性メンバーとヤってること
がX-MEN主要女性メンバー(現在付き合ってる彼女含む)にバレた。
まあ「ドM」についてはそういう精神性でもないとヒーリングファクターと不老による年月に耐えられないというのもあるのだろうが。
それでも男性としての尊厳を失わない辺り漢である。
この他、なんと「性自認が女性」という設定が2022年になって生えてきたという話も出てきたが、これは別アースのウルヴァリンである。


「あの世で会おうぜ!!」


ゲームでのウルヴァリン


"You should leave fightin' to a real man
 if you're afraid of getting hurt."

(どいつもこいつもアマチュアばかりだ。負ける気がしねえな。)

CAPCOMの対戦格闘ゲームには、『X-MEN Children of The Atom』『MARVEL SUPER HEROES』『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズ等、
X-MEN(MARVEL)が登場可能なものには、全て登場している。
ほぼ全てに共通するのは、素早い動き・壁ジャンプ・連続ヒットする攻撃を繰り出せることである。
特徴的な能力であるヒーリング・ファクターは、
『X-MEN』ではXパワーとして、『MSH』では一人だけヴァイタルソース制として再現されたものの、
『MVC』シリーズでは消滅。やはり格ゲー向けではないためか。
また、コミックだとヒーリング・ファクターはアダマンチウムを異物と認識しその排除に注力していたため、
アダマンチウムを剥ぎ取られると回復力がさらに上昇する、というエピソードが存在するが、
件の「アダマンチウムを失ったウルヴァリン」にもヒーリング・ファクターは搭載されなかった。

+ 『MVC2』におけるウルヴァリンの性能
『MVC2』では攻撃速度が早く、連続攻撃を行って相手を固めて攻めていく。
ヒット数が多い攻撃が豊富なので、使っている時の爽快感が素晴らしい。
地上チェーンコンボが比較的やりやすく、適当に連打してるだけでもそこそこに繋がる。
ボタン連打で威力が上がる技が多く、さらに投げにもボタン連打が対応している。
アダマンチウムがあるのとないのとの違いは、火力・防御力・技性能・HCの種類(恐らく判定自体は変わらない)。
火力は若干なし側の方が高く、技性能についても空中で技が使えたりなど、全体的に機動能力寄りである。
一方あり側は、なし側よりも防御力が高く、技やHCの種類が若干豊富。
なし側の防御力は致命的で、作中で最低の値をマークしている(豪鬼ロールちゃんコブンと同値で、137)。
あり側でも一段階上がるのみで、結局の所高いわけではない(ストライダー飛竜スパイダーマンなどと同値の、125)。
この性能を知っていると、劇場版三作目の「攻撃は最大の防御だろ」という言葉にも納得がいく。
連続で引っかく地上突進技の「バーサーカーバレッジ」は、地上チェーンコンボや不意を突くことに向いている。
なし側の方は強でも発生が早く、火力も高いので振りやすい。あり側は弱の発生は一緒なのでそちらを振ることになる。
昇龍の「トルネードクロー」は根元でヒットすると大ダメージになる。なし側はこれを空中発動できるので、エリアルの〆に使用できる。
「ドリルクロー」はあり側はエリアルの〆に、なし側はめくりや撹乱などに使える。強P+弱Kなので、扱い慣れが若干必要。
「バーサーカースラッシュ」はあり側のみの技で、一瞬で間合いをつめて攻撃ができるので距離を考える必要がある。
下手すると相手を追い抜いたりするが、挟み込みには使えなくもない。
HCについては「バーサーカーバレッジX」「ウェポンX」が同性能で、地上コンボの〆に使う。
両者とも発生が遅く(13と24F)、暗転後の発生が早いのだが(0F)、突進やロック系の技なので接近していないとガードが間に合う。
ヒット数が多かったり、コンボ補正がかからない部分があったりでどちらかというと後発ディレイドに向く。
「バーサーカーチャージ」はあり側のみのHCで、簡単に言えば「ホウオウコチョーカイテン!」。
攻撃速度が上がって違うコンボも可能になり、さらに翻弄しやすくなるが、攻撃力が75%になる。
「フェイタルクロー」もあり側のみのHCで、低ヒット数で高威力の遠め、高ヒット数で低威力の近めと意外によくわからない判定。
削るだけなら近くなのだが、それだと反確。発生が多少遅いので、上手く当てるのも若干難しい。
距離の問題だけでいえば、ウルヴァリンの中で一番ディレイド向きと言えば向き。

これといって強判定の攻撃があるわけでもないため、ガンガン攻め立てていかないと厳しいのがウルヴァリンの欠点。
あり側にしろなし側にしろ、飛び道具を一切持たないために牽制もしづらく、刺し込みが難しいために、アシストがないと非常に攻め込みづらい。
本人の防御力もなため、そのチャンスを注意深く伺わないとひどい目にあってしまう。
切り返しにも注意しないと、一撃を喰らうだけでも被害は相当なものとなる。
アシストに関しても自身が突進したりする技のみなので、援護なしではそのままダメージを持っていかれてしまう。
当たってもそんなに大きなダメージも見込めないのもきつかったりする。
チームとしても使いづらい部分が多いため、全体的に扱いづらさが目立ってしまっている。
初代『MVC』では超お手軽永久でウッハウハだったのに。

こうした性能のため原作設定同様にマグニートーとの相性は本当に悪い
まあ、接近戦であれに勝つのは、ウルヴァリンでなくともかなりの無茶にはなるが……。

ちなみに、CAPCOM側とは豪鬼と対キャラ扱いになっている。
確かに割と似ているかもしれない。言動は暴力的だが弱者に対しては面倒見がいい所とか、な所とか、年食ってる所とか…。

なお、『MVC3』では自身の女性型クローンであるX-23も登場する。

続編の『MVC3』にも登場。
何といっても超絶強化された「バーサーカースラッシュ」の使い勝手が光る。
めくったら振り向くようになったため生で出しただけで表裏択という超クソ技である。
アシストでフォローしながらバーサーカースラッシュをパナす(表裏択)
→バーサーカーチャージでヒット確認
→ガードされてたらアシストでフォローしながらバーサーカースラッシュ(さっきより早い表裏択)
という強みを押し付けるだけの脳筋行動が本当に強いから始末に負えない。
地上戦が得意な一方空中戦は……と思いきやJ2Hの流星キックが発生判定極強で空中ヒット時地面バウンド。
簡単に拾えるため迂闊に技を振ると直撃で60万コースである。
このように択一攻撃や引っかける性能は非常に高く、
そこから簡単エリアル→フェイタルクローという超お手軽コンボで高火力が出せるためトップクラスの強キャラ。

似たような性能を持つキャラにバージルが居るが、
極めて大将向きなあちらと違って自分のアシストが貧弱、かつ機動力が無いため先鋒機用してアシストを付けることが多い。
ワープも空ダもないとこのゲームSTG勢に対してやること無いんで…。
特にセンチネルアシストとは相性良好であり、ウル・何か・センチというチーム構成は色々と非常にお手軽なので初心者に推奨されることが多い。
『UMVC3』ではセンチが中堅キャラになったものの、未だに愛好家の多い構成である。かのジャスティン・ウォンも好んで使用している。

強力な性能を有することから『UMVC3』では弱体化調整を受けたのだが、その方向性がちょっと変わっている。
まずはダイビングキックの判定弱体化、バーサーカースラッシュの無敵を削除。
このクソ性能で無敵あったのかよ!と突っ込まれてもやむなしと言った所である。
そして、リバサの投げ擦りを咎めるためにボタン連打で出る新しい技を追加して弱体化調整した。
一応コンボ始動技になったりするのだが、プレイヤー間の通称は「暴発」「スイスチーズ(そう言ってるように聞こえる)」と完全にネタ技である。
迂闊に擦って暴発するとフルコン確定の隙を晒すようになってしまった。
が、それでも一番の強みである素早い動きと手軽な択一攻撃は殆ど衰えていないため、総合的には依然として強キャラである。

また、原作で記憶を取り戻した影響から、PS3・Xbox360版の『MVC2』及び『MVC3』では豪鬼との因縁設定がバッサリとカットされている代わりに、
マーベルサイドの主人公格としてリュウと対比するポジションとなっている。サイクロップス、アンタは泣いていい…
あまり他人に敬意を払おうとしない彼だが、リュウに対しては「臭い台詞を吐いてるのに嫌味を感じない」と、彼なりに敬意を払っている。

しかしそんなウルヴァリンも続編の『MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE』で遂に降板となった。
それまでの『MARVEL~』タイトルのシリーズでは『X-MEN』シリーズ時代から引き続いてキャップ、ハルク、スパイディと共にレギュラー出場だったが、
『MVCI』においては版権ストーリー構成の問題でX-MEN関係のキャラが完全排除されており、いつものようにFFの連中もおらず
作品全体の雰囲気が「マーベルシネマティックユニバース(というかアベンジャーズ) VS. CAPCOM」っぽいメンバーになっているためである。
かくして、CAPCOM製作のMARVELゲーでの皆勤は終わりを告げることになった。


MUGENにおけるウルヴァリン

+ Sander71113氏製作
  • Sander71113氏製作
相手の名前に被るほど名前が長く、他のものとの見分けが付きやすい。
3段階に調整可能なAIがデフォルトで搭載されており、
レベルをHardにするとアドバンシングガードを多用し、エリアルレイヴもきっちり決めてくるので手強い。
この他に斑鳩氏による外部AIも存在したが、現在は公開されていない。
こちらはアドバンシングガードの使用率を設定可能。

+ vyn氏製作 MVC2仕様
  • vyn氏製作 MVC2仕様
ノーマル版とアダマンチウム無し版の2種類がそれぞれ公開されている。

+ Kong氏製作 MVC2仕様
  • Kong氏製作 MVC2仕様
『MVC』キャラに定評のある氏によるもの。恒例の3段階AIも搭載。
こちらもノーマル版とアダマンチウム無し版の2種類存在している。
他にウルヴァリンが多いからか、動画で見かけることは殆ど無い。

+ REDHOT氏製作 MVC2仕様
  • EDHOT氏製作 MVC2仕様
こちらも『MVC2』キャラに定評のある氏によるウルヴァリン。
Sander71113氏のウルヴァリンをベースにして製作されたようで、再現度は随一。
AIは未搭載。

+ 信遊亀氏(Nobuyuki氏)製作 XVS仕様・MVC2仕様
  • 信遊亀氏(Nobuyuki氏)製作 XVS仕様・MVC2仕様
『XVS』仕様にはel氏のAIが存在していたが、現在は公開停止。
こちらのAIは投げ技の連打速度が非常に速く、当たれば体力を4割ほど奪うという、ヨガ折檻を彷彿させるような威力を叩き出す。

+ KAZ氏製作 COTA仕様
  • KAZ氏製作 COTA仕様
技構成、演出、オートガードシステムやスタン値システムといったCOTA(無印「X-Men」)仕様を再現したウルヴァリン。
『COTA』のみ実装されていた「ヒーリングファクター」も再現。
ハイパーX「バーサーカーバレッジ」は、見た目に反して実は飛び道具判定という特殊な点も完全再現しており、
攻撃判定を『Projectile』にしているので相手の当身技を完全無効化する。威力も安かった原作版から大幅にUPされてる。
更に「空中投げ」の掴み判定が大幅にアッパー調整されており、氏のオリジナル技として「俺が足を洗わせてやるぜ!」というハイパーXが搭載されている。
元ネタは『COTA』エンディングでシルバーサムライに殴り込みをかけた場面…ちょっと無理矢理な気がする
結果的に『COTA』再現風の魔改造キャラ・アレンジキャラである。
他にはコンフィグや10段階のAIレベル設定、11Pで狂上位クラス、12Pで準神クラスとなる。
更新版では、ボイスが上記アニメ(2011年)版を担当した小山力也氏のものに設定できるようになった。

+ ZVitor氏製作
  • ZVitor氏製作
「Project X」製作のコンプゲー『X-MEN SECOND COMING』仕様で、コスチュームが新たに描き直されたウルヴァリン。
必殺技も従来と異なるオリジナル技が搭載されている。
AIもデフォルトで搭載済み。

+ Acey氏製作 マスクレス仕様
  • Acey氏製作 マスクレス仕様
「Infinity Mugen Team」内で行われた「Infinity 2009 Release Party」で公開されたもののようだ。
マスクを外し素顔で戦うウルヴァリンで、素顔時のスプライトはThe Anvil氏が描き直したものである。
startボタンでマスクを装着でき、再度押すことで再び脱ぐことが可能。
マスクあり状態と無し状態で使用できる技が変化する。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ DARKTALBAIN氏製作 ウルベノム
  • DARKTALBAIN氏製作 ウルベノム
シンビオートと合体した改変キャラクター。
『MVC』仕様であり、基本はウルヴァリンだが、糸を使ったりとベノムの要素も入っている。
必殺技も豊富であり、見た目に反してちゃんとしたキャラクターである。

+ NeoUle AKA [Haddockb]氏製作 The Pacifier
  • NeoUle AKA [Haddockb]氏製作 The Pacifier
日本では「調停者」と呼ばれている。
製作者が選んだのはこのスーパーヒーローだった。良いセンスだ。
完全にCPU専用キャラで画面全体が危ないほど光る。もはやバルス。目が!目がぁぁ!
肉体ひとつで戦っているのだが既に何がなにやら良くわからない。
同キャラ対戦させるとイントロから進まないようになっている。
チーム戦で2戦目以降に出てくると開幕で強力な即死攻撃を放ち自殺する。南無。
最新版は恐らく0.50-BETA。なお、0.25が凶悪キャラグランプリに出場している。

+ Wou氏 & On Off氏 & Lucas 9999氏製作 ローガン
  • Wou氏 & On Offs氏 & Lucas 9999氏製作 ローガン
WinMUGEN、MUGEN1.0以降の両方で使用可能。
SNKキャラのドットを改変して作られたタンクトップ姿のウルヴァリン。
『KOF』風の格ゲーシステムを採用している。
他のウルヴァリンのような空中コンボや変則的なジャンプは持ち合わせていないが、技が繋がり易く、
判定の強い突進技を複数持つためかなりアグレッシブに立ち回る事が出来る。
AIは未搭載。
DLは下記の動画から

+ SoulFire氏製作 ウルヴァリン/ローガン
  • SoulFire氏製作 ウルヴァリン/ローガン
JUS風のスプライトを用いて作られたキャラ。
コスチューム姿の「ウルヴァリン」と素の姿である「ローガン」の2種類のモードを使い分けるキャラとなっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記の動画から


ちなみに、日本MUGEN界の開拓者にして「MUGEN JAPAN」及び「MUGEN」道場の管理人、
Dragman氏が製作したのもこのウルヴァリンである。
何気にMUGENの発展にも一役買っている。


"This is what happens when you mess with the X-MEN!"

(X-MENとヤルと無事でいられねぇってことがわかったか!)

出場大会

+ 一覧
+ ウルヴァリン
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
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+ 調停者
【調停者】
更新停止中
削除済み
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+ ウルベノム
【ウルベノム】

出演ストーリー



最終更新:2024年03月20日 00:27