吹雪


「私がやっつけちゃうんだから!」

DMMゲームスと角川ゲームスによるオンライン型ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場するキャラクター。
自然現象がMUGENキャラとして作られたわけではない。全くないと言い切れないのがMUGENのMUGENたる所以というかだが
担当声優は 上坂すみれ 女史。同ゲーム中では他にも特I型駆逐艦の姉妹や二航戦の空母二人を演じている。

+ 『艦隊これくしょん~艦これ~』とは
『艦隊これくしょん』とは前述の通り、2013年4月に開始されたDMMと角川によるブラウザゲーム。
プレイヤーは「提督」となり吹雪をはじめとする第二次世界大戦中に存在した百数十種類の海軍の艦船を
擬人化(?)した存在である「艦娘(読みは「かんむす」)」を集めて部隊を編成し、戦場を戦っていく。
艦娘は最初に渡されたもの以外は戦闘後にドロップするか、ドロップしたアイテムを基に建造出来る。
艦娘は全てCVがあり(数が尋常ではないので、姉妹艦同士など一人複数役が基本である)、
イラストレーターも複数参加しており、ゲーム性としてはコレクション的な要素と、
戦闘があるために戦闘を繰り返して鍛えていくという育成的な要素もある。
また各種艦娘の設定や台詞のネタに史実由来のものが多いため、そこから元ネタの艦の歴史を調べてみるのもいいだろう。
ただし、彼女達は敗戦国の艦ということをお忘れなく。吹雪に限らず、入れ込んでいる艦の歴史を調べてみたら、
悲劇的な末路を迎えていて鬱になっても責任取りません

基本的に日本の軍艦が中心だが、海外艦の艦娘も登場している。
こちらも史実を調べたら嫁艦を沈めてたなんてこともあり、一部の艦娘もトラウマになっている描写もある。

なお、戦うというが敵は第二次世界大戦当時に倣い連合国の艦娘というわけではなく、
深海棲艦(読みは「しんかいせいかん」)という海より出でし謎の存在である(この辺の設定については空母ヲ級の項目等を参照)。
一方で連合国については2016年春以降に所属艦が実装され始めており(PSVita版『艦これ改』で先行実装)、
ブラウザ版で連合国艦娘の実装が開始された2016年春イベントでは深海棲艦に制圧されたハワイにいる友軍を救助するという形で、
アメリカが友軍であることついでに『改』の描写と併せてアメリカが笑えないレベルで大ピンチであることが描写されたため、
今後は枢軸国と連合国が共に深海棲艦へ立ち向かうという形になる模様。
現在、連合国側からはアメリカの他にイギリス、フランス、ソ連も参戦している。
さらに2018年からは第二次世界大戦にて中立国であったスウェーデンも参戦した。

+ 艦娘とは?
艦娘がどういった存在なのかについては、ゲーム中では具体的な説明は一切されていない。
用語集でも「艦艇な娘さん」「艦艇を擬人化した女の娘」というメタ的な意味合いで僅かに触れられている程度である。
ゲーム上から読み取れる傾向や設定には以下のようなものがある。
  • 舞台は第二次大戦当時ではなく、スマホや深夜アニメ、英国女王が存在する現実の平成~令和と同じ時代で*1
    艦娘は大戦当時の同名の艦艇のエピソードを自分自身の過去として語っている*2
  • 艦艇の構造物や武装を模した装備「艤装」を装着し、海上を航行して深海棲艦と戦うことが出来る
  • 一定のレベルに達すると改造して基礎能力を上げることが出来る。
    一部の艦娘はさらにレベルが上がると二段階目の改造が可能となり、性能と外見が大幅に変化した「改二」となれる
  • 傷ついた艦娘を修理するには燃料や鉄鋼が必要だが、提督と同じ普通の食事をとったり飲酒する描写もある
  • 外見年齢や身長はおおむね元の艦艇の艦種と大きさに比例しており、例えば戦艦は20代、駆逐艦は10代前半を思わせる体格になっている
公式の漫画や小説などのメディアミックス作品ではより細かい世界観について触れられることもあるが、
それらでも艦娘の出自については「艦艇が異世界に転生した姿」「記憶をフィードバックした生身の人間」「戦闘生命体」など、
各作品ごとに全く異なる設定がされている。

二次創作においては、ゲームの設定を引き継いだものの他、艦艇の守護神のようなものとして大戦当時の艦艇に登場させたり、
艦艇の戦史を艦娘の姿に擬人化して紹介するような作品も多く見受けられる。
あるいは公式でコラボもした『蒼き鋼のアルペジオ』におけるメンタルモデルのような分身体として
本物の艦艇を一人で自在に操り戦うものや、元の艦艇と同じ大きさの巨大娘として描写するようなぶっ飛んだ設定を採用したものもある。
ニコニコ動画・静画に於いても戦闘用のロボット人造人間だったり、適正のある人間を改造したサイボーグ等、様々な設定で描かれている。
全てはユーザーの想像に委ねられており、二次創作においても作者が自由に解釈・設定してよいだろう。

ソーシャルゲームでは重要な要素とされる「ガチャ」(アイテム入手のための課金)をしなくとも、
ほぼ全てのコレクション要素が入手可能であることも特徴(課金した方がゲームを進めやすくはなるが、課金限定の要素はリソース向上のみ)。
また、全ての艦娘は一定ダメージを受けると「中破」「大破」と損傷していく。服が
そして、大破状態からさらにダメージが蓄積して耐久力が0になると「轟沈」してしまう。
轟沈=ロストであり、ロストした艦娘は二度と使えない
やり直しの利かないwebゲームとしては異例のシビアな仕様だが、
「大破したら必ず撤退する」という原則さえ守っていれば、実際に轟沈することは基本的に無い。慢心ダメ、絶対。
ゲームである以上例えロストさせた所で再建造、ないし再ドロップすれば同じキャラがレベル1からとはいえ手に入るが、
それが「今まで一緒に戦ってきた艦娘と同じ容姿・名前・性能とはいえ同一の存在か」という問題は……。
プレイヤーの解釈によりけりだが、深く言及するとどこまでも闇が深い。

当初はさほど注目もされていない一作品だったが、口コミからプレイヤーが徐々に、そして加速度的に増加していき、
一時は新規受け付けを一旦停止せざるを得ないほどにまで発展する事態となり、
最終的に2015年4月19日時点で300万人以上のプレイヤーを抱えるまでとなっている。当初の想定が2万人だったのは内緒
運営側もサーバーを増設して強化しているものの、未だプレイヤー人口は増加しつつある。
ここまで広がった要因としては、趣味がちん○いじりな某漫画家 Twitterでの発言 や、
昨今の「課金が大前提」のソーシャルゲームにうんざりしていた層が多数存在していたこと、
昨今のソーシャルゲームには珍しい対人要素皆無というゲーム性及び、
公開情報の少なさゆえの外部メディアを用いたユーザー同士の協力攻略といったゲーム外での交流の活発化、
単なる擬人化かと思いきや意外と本格的な史実再現といった要素などが挙げられる。
なお、もし人気が出なければ終戦記念日に鎮守府が深海棲艦に襲撃されて艦娘達が次々と轟沈する鬱ENDになる案もあった
とのことだからぞっとしない話である。

課金要素が少なくて儲けが出るのかと思われるかもしれないが、そこはバックに付くのが角川グループ、
お家芸である各種メディアミックスによる関連商品で利益を出すスタイルを目指しているとのこと。
実際別冊付録に艦これ関連の冊子を付けた某雑誌は即完売してオークションで高騰、
その結果、社長自ら月刊誌としては異例の増刷を発表し、その増刷も予約多数という事態にもなっている。
同雑誌でニンジャ漫画の連載が始まったせいじゃないかって? ニンジャは実在しない。いいね?
なお開発運営統括の発表によると、ゲーム運営コストに関してはプレイ効率化の機能拡張や各種アイテムなど、
ゲーム内課金売上で90%を、関連商品などの売上によって残りの10%ほどを賄ってるとのこと。
漫画・小説等のメディアミックス作品も好評を博しており、プレイヤー外から読者の立場で応援しているファンも少なくない。

2015年冬にはアニメ版が放送された他、2016年2月にはPSVitaでコンシューマ版『艦これ改』が、
延期に延期を重ねたが発売され、2016年4月にはアーケード版『艦これアーケード』が稼働を開始、
2016年11月には劇場版が公開され、2018年8月にはFlash版である第一期から、HTML5版である第二期がサービス移行するなど、
まだまだ勢いは衰えずと言った所。

なお、コラボレーションやゲーム外のイベントの内容が一々ブッ飛んでいることでも知られており、
三越や佐世保市とコラボしてみたり、富士急ハイランドやよみうりランドとコラボして瑞雲一色に染め上げてみたり、
突然キャラソンに演歌を出してみたり、世間がハロウィンの話題になる中、秋刀魚祭りなるイベントをやってみたり、
アイススケートのイベントを行うと言い出した挙句ガチのメダリストを呼び出してみたり……これ一体何のゲームだっけ?
こうしてみると、『蒼き鋼のアルペジオ』とのコラボが一番大人しかったとすら言える

+ ニコニコ動画での『艦隊これくしょん』
勿論、ニコニコ動画でも人気である。常のプレイ動画や解説プレイ、実況動画だけではなく、
ゲームのBGMをアレンジした動画やMikuMikuDanceによるモデル作成・配布の動画も多く作られている。

また、本作に登場する駆逐艦にはアカツキ)と叢雲(ムラクモ)がいる(特に叢雲は開始時の艦娘選択の候補の一つ)ため、
アカツキ電光戦記』と絡めたこんなネタもある。通称「アカツキ水雷戦記」
アカツキ達は陸軍所属…なのだが、アカツキの元ネタと関係がある陸軍特殊船(艦ではない)も後に実装された

プロフィール(元ネタの「吹雪」)

旧日本帝国海軍の特型駆逐艦である吹雪型(特I型)駆逐艦の1番艦として建造。
駆逐艦というコンパクトな船体に外洋航行可能な凌波性と魚雷による火力を両立した傑作駆逐艦である。
その当時の巡洋艦並の性能から世界を驚かせたが、後に発覚した船体の強度不足及びその改善による性能低下、
さらに後継艦の登場、そして航空攻撃の発達による高火力な駆逐艦のコンセプトが否定されたことにより、
大戦期には主力からは外れて戦時中は地道な護衛任務等に徹する。
その最期はアイアンボトムサウンド(鉄底海峡:激戦地故に海底が軍艦の残骸で埋め尽くされていると言う意味の仇名)のサボ島沖。
旗艦の命令で正体不明艦の敵味方確認のために近付いた所、既に敵であることを把握していた敵艦からの集中砲火を浴びて轟沈した。
そのため艦これプレイヤー界隈では「青葉被害者の会」一員とも

+ 特型?吹雪型?
前述のように吹雪は当時としては画期的な駆逐艦であり、同じ設計の艦が全部で24隻建造された。
普通は最初に建造された1番艦の名前が型名になるため、これらは「吹雪型駆逐艦」と呼ばれる。
しかし開発のための委員会の名前から書類上では「特型駆逐艦」とも呼ばれ、さらにネームシップである吹雪の戦没後は、
型名そのものを2番艦の「白雪型」や3番艦の「初雪型」に改称している。
また建造期間が長期に渡るため、同型艦でも建造時期によって仕様の違いがあり、
狭義には最初の10隻のみを吹雪型(または「特I型」)と呼び、中期の10隻は綾波型(特II型)」
最後の4隻は(特III型)」に分けられる(さらに細分する場合も)。
このように型名の呼称がややこしいためか、艦これ内では24隻全体の型名としては「特型」を用いており、
初期10隻に属する艦娘は「吹雪型」や「特I型」はあまり名乗っていない。

原作での吹雪

最初に選べる5人の艦娘の内の一人として登場。その他公式サイトのトップページやゲーム起動画面でも正面を飾っている。
普通の駆逐艦なので、最初に選ばなかった場合でも建造や様々な海域でのドロップで入手可能。
選択時にも説明されているように真面目で正義感の強いタイプ。放置時の台詞でも出撃の準備を怠らないしっかり者。
が、個性の強い艦娘達の中では当たり障りの無い性格であり、見た目の素朴さもあって、
ぶっちゃけて言うと地味ちょっと個性が強い程度では常識人扱いされてしまう艦これではどうなるかはお察し。
例えば他の最初の五人と比較すると、皆かなりはっきりした個性を持っており、少々押され気味。一応初期カーソルはここでも吹雪なのだが。*3
ストーリー要素が強かった企画段階では主人公として抜擢される予定だったらしいのだが、
実際のゲームではストーリー性は廃され、吹雪の扱いも上記の部分を除けば数多い艦娘の内の一人でしかなく、
ユーザーの間では主人公(笑)扱いされることも。というか主人公(予定)か。
もっとも、詳しくは後述するがその素朴な外見を好む提督も少なくないため、そのような扱いをされることを嫌う者も少なくない。
(所謂周りが濃すぎて埋もれてしまうという、プレイアブルキャラを複数から選ぶ作品によくあるパターンである)
…が、当の運営側からして公式Twitterで、オフィシャルブックである艦これ白書の表紙が吹雪になったことに「まさかの」と付けたり、
「だって、一応主人公だもん!たぶん!」とか言っていたりする。そして軽く炎上した
…一応、艦これwikiのアンケート調査によると新規ユーザーの初期艦としては選ばれている方である(三位。一位は電、二位は叢雲、四位が五月雨で五位は漣)。

漫画や小説等の各種メディアミックスにおいても、一部を除きそれぞれ別の艦娘が主役に据えられているという、
原作と大差ない扱いだったが、2015年1月放送のアニメでは遂に主役として改めて抜擢され*4その内容はともかく彼女の成長物語が描かれた。
アニメのEDテーマも『吹雪』というタイトルになっており、2015年当時実装済みだった特I型全員の名前が歌詞で出てくる。

性能としては極普通の駆逐艦。改造前に少し運が高いしかも改造すると下がる程度で、特筆すべき要素はそれ以外無い。
一応ネームシップということで初期状態で魚雷を所持しているため、装備の少ない開始時点では多少有用。
……任務で必要になる時期が早い電もそれはそれで有用な辺りが救われないが、そもそも初期艦娘は最初のステージからドロップ可能なので、
そこまで気にして選ぶ必要もない。ただしレアリティ詐欺の漣、テメーだけは別だ
ただし、艦これアーケードに関しては地味に2016年10月現在全艦娘中2番目に速力が高いというまさかの要素が追加(最速が誰かは言わずもがな)。
特型駆逐艦自体、全艦娘の中でも最上位に入る速力を持っているものの、吹雪は何故かさらにちょっとだけ速い。主人公補正?
アーケード版は艦娘の速力が艦隊の運用に影響が出るシステムとなっているので需要が増えたかもしれない。
この理屈だと割を食ったのは初期艦でただ一人特型駆逐艦ではないため、速力がぶっちぎりのドベになってしまった五月雨である

一方で世界を震撼させた特型のネームシップという肩書きもあり、改二の有力候補の一人とはされていた。
そして2015年1月9日のアップデートで、アニメ版放送に併せて吹雪改二が実装された。
ちなみに初期艦メンバー初の改二である(その後、2015年4月に叢雲も改二が実装された)。

改二に必要なレベルは70。同様に駆逐艦としてはかなりの高練度を必要とするが、
その見返りとして高性能な対空装備、並びに新規実装の酸素魚雷を持参するので相応の価値はある。
吹雪自身の能力値も大幅に向上、防御方面を除けば島風や雪風に匹敵するステータスになり、
特に対空・索敵に至ってはかなりの値が割り当てられており、第一段階の改造で一度は下がった運も再び上がっており、主人公らしく万能。
更にアップデートで先制対潜も可能になった。

…実際に万能であり合計ステータスもかなり高いのだが、火力や雷装は他の改二と比べてもそれ程高いわけではなく、
運も時雨などに比べて標準的な値。高めの索敵もの方が高く、
対空も専門の防空駆逐艦たちには歯が立たず、遠征は睦月型大発搭載可能な艦の方が優秀。
唯一強化された先制対潜だが、実は対潜だけは改二では下から5番目と低めなため、Lv99でレア装備を満載させないといけないなど、
各分野に特化した艦娘が多数登場している現在では器用貧乏と評価されることもある。
その一方で貴重な装備を手にいれるためのキーとなっている艦娘でもあり、
最強の魚雷の一角である「試製61cm六連装(酸素)魚雷」と、特型駆逐艦にフィット補正がかかる事実上の専用装備、
「12.7cm連装砲A型改三(戦時改修)+高射装置」は、ランカー報酬以外では吹雪改二と明石がいないと絶対に手に入らない。

グラフィックは襟やスカートが赤ライン入りの黒になった他、左腕には対空装備である高射装置をはめている。
艤装も装着方式が変わり、後期型である特III型の煙突や、秋月型の電探(レーダー)搭載可能なマストが加えられている。
どれも史実では実現したことのない改修や兵装であり、対空能力重視のif改装に近いと言える。

なお通常グラフィック(本項冒頭の画像)をよく見るとスカートの隙間から白いものが見えているが、
担当絵師によると「パンツ!パンツです!」とのこと。やりました
そして、このおかげで艦これを代表するパンチラキャラという有り難いんだか有り難くないんだかよく分からない扱いを受けている。
……が、改二グラフィックでは大破グラ含めてパンチラは封印されてしまうことに。
と、落胆しながらグラフィックをよーーく見ると、右足側にほんの数ドット幅の白いものが第二期になって解像度が上がってより分かりやすくなってしまった
…というか、アングルの関係でチラで収まっているが、魚雷でスカートがめくれ上がっているという大変アレな状態になっている。そんな!ダメですぅ!
しかしその程度の個性では他の濃すぎる連中に太刀打ちできな(ry

+ 吹雪のキャラデザについての余談
開発時に行われた吹雪のデザインコンペにおいて、複数の絵師から提示されたデザイン案の中から現在の吹雪が選ばれているのだが、
この時ボツになったデザイン案の一部は他の艦娘に流用されており、あるものは特IIA型艦娘に、
またあるものは島風に流用されたと言う。つまり一歩間違えば地味とは正反対の露出狂に……*5

また、アニメで艦コレを知った海外の提督達からの受けが悪かったのか、海外版のアプリでは大井共々アニメ版に近いデザインになった…と噂されたが、
アプリは公式そっくりに作られた海賊版であり、グラフィック・BGM・ボイスも二次使用&無断改変されたものだった。

+ 各種メディアミックスでの扱い
初期から連載されている4コマ『吹雪、がんばります!』では主人公を務めているが、
ギャグ主体かつ、ほぼ全艦娘が登場する内容なのでそれほど強調した扱いではなかったりする。
とは言え、全艦娘が次々と登場するために人気キャラでも毎回出番があるわけではない中でほぼ毎回登場し、
狂言回しを務めあげているという意味では、紛れもない主役と言える
(単行本の登場人物紹介でも毎回登場人物がほぼ全とっかえになる中で彼女率いる第十一駆逐隊の面々は必ず最初に掲載されている)。
こちらではヴェールヌイに変化してしまった相手に、彼女が涙目になるレベルの流暢なロシア語で対応するという意外な特技を見せた。
これは史実エピソードは一切関係無く、吹雪の声帯の妖精さんのおかげであるそうな。詳しくは中の人の名前でググれ。
そのため、本人達が自覚していないだけで、やろうと思えば吹雪だけでなく特I型全員がロシア語を話せるであろうことが、
妖精さんが同じ深雪の口から語られており、実際にガングートが着任した際にやってのけた。恐らく声の妖精さんが同じ二航戦も出来ると思われる
余談だが、某アイドル育成ゲームで吹雪の中の人がロシア人アイドルの役で出演しており、響の中の人が演じるアイドルとユニットを組んでいる。
また、この作品の吹雪を代表する要素として中二病
改二になることやいくつも名前を持っていたりすることを「カッコいい」と思っており、その手のネタには積極的に食い付く。
なお、上記改二実装時には吹雪&第十一駆逐隊メイン回がしっかり組まれた。良かったね吹雪。
なお、深雪と初雪が「またパンチラしていないか」と改二イラストを確認していたが、「この資料じゃ分からない」と発見されなかった
ちなみに先述の史実エピソードも拾われており、彼女にとって「サボ」「探照灯」はトラウマワード。

プレイ漫画『艦々日和』では水本提督(=作者)の初期艦として最序盤から登場。
色々とフリーダムな作者のキャラクターに押され気味ながらも、しっかり秘書艦としてのアシスタント的な役柄は熟しており、
単行本第3巻収録のエピソードでは改二回が用意されるなど全体通して割と良い立ち位置なので吹雪提督にはお勧め。
小説『陽炎、抜錨します!』の限定版冊子収録のおまけ漫画では、作者と吹雪が第十四駆逐隊の下に足を運ぶという形で、
同小説と『艦々日和』のクロスオーバーも描かれた。

小説『鶴翼の絆』でも第十一駆逐隊の面々と共に登場。第2巻ではソロモンの泊地棲鬼、第4巻では戦艦レ級と、
いずれもエピソードごとの強敵に遭遇して甚大な被害を食らってしまう役回りを割り当てられているが、
レ級戦では駆逐隊の半数近くを大破させられながらも、陸奥に注意を取られた隙に強襲を仕掛ける活躍も見せた。
第5巻にて改二となり、現状未着任の秋月らに先んじる形で防空駆逐艦に改装される。
トラック泊地での激戦を前に、艦娘としての初実戦に対し不安と緊張を隠せない葛城と打ち解けて、彼女を安心させる場面も。

上記の通り多くの期待が寄せられ、満を辞して放映されたTVアニメ版においては、吹雪の主人公としての成長物語を主軸に描かれた。
……何分主人公として作品の中心であり、ここに全て書くととてつもなく長くなる上、
一期が終わったアニメの現在の評価自体が、控えめに言って賛否両論なのでここでは割愛する。
詳しくは大百科等を参照(『 艦隊これくしょん -艦これ-(アニメ) )。
劇場版においても引き続き主人公として登場。そして、アニメシリーズにおける彼女に纏わるとんでもない事実が判明した

ちなみに、ゲーム公式サイトのキャラ解説では航空戦艦の扶桑・山城の姉妹が憧れの先輩だと記述されているが、
2015年放送のアニメ版では扶桑型姉妹は未登場、代わりに航空母艦・赤城がそのポジションに収まっている。
……そして、ゲーム版でもアニメ後に追加された時報では赤城が憧れの人だと言っているので、
本格的に扶桑型姉妹の件は無かったことになったか、赤城>扶桑型姉妹になった模様。「不幸だわ……」
ネタを拾うことに定評がある『吹雪、がんばります!』でもこの件は触れられずにいたが、第79話(アニメ第一期終了後)では、
改二に改造される扶桑型姉妹に多分中二病的な意味で憧れの熱い眼差しを向けている。長すぎる冬の終わりであった。
同作の吹雪の扶桑型姉妹への普段の扱いは「イベントの際に必ず髪飾りに何か仕込むネタキャラ」なのはこの際見なかったことに
なお、劇場版において何故アニメ版吹雪と扶桑型姉妹の関わりがないのかという点が間接的にではあるが推測可能となっている。
+ 何故アニメシリーズで設定変更されたのか(劇場版ネタバレ有)
そもそもブラウザ版においても、なぜ吹雪が扶桑型姉妹を慕っているのかは特に明かされていないが、
有志が調査した結果、吹雪の進水日かつ除籍日である11月15日の誕生花がハイビスカス(扶桑花)であることが判明しており、
その関連ではないかと見られている。
ところが、劇場版においてはラスボスとの決着の際に吹雪の心象世界で同じく11月15日の誕生花である彼岸花が咲き乱れる、という場面があったのである。
つまり、アニメシリーズでは吹雪の誕生花として彼岸花を取り上げたため、吹雪と扶桑型姉妹の関係は敢えてカットされたと見ることが出来る。
時報で赤城に憧れた理由?そこまでは知らん

ファンからは比較的常識的なキャラとしてネタにされることが幾つかある。素朴な外見と頑張りやな性格に魅了される提督もまた少なくない。
主人公設定の名残りなのかゲーム画面下の5つのアイコンに吹雪の顔や艤装そして白いアレが分割して描かれており、
一部でエクゾディアならぬ「フブゾディア」と呼ばれているとかいないとか……。

公式アニメ
しばふ艦隊
どこぞとクロス。吹雪マジメインヒロイン
吹雪がかなりキャラ立ちしているシリーズ。だが…


MUGENにおける吹雪

幽霊荘氏による手描きのものが存在する。
最初は吹雪単独での公開だったが、現在は艦これちびキャラセットの内の一つとして公開されている。

攻撃は砲撃と魚雷攻撃のみ。ジャンプはボタンで行うアクションゲーム仕様のキャラである。
地を這う飛び道具の魚雷はボタン押し続けで推進、ボタンを離すことで爆発し攻撃判定が発生する(密着状態であれば発射直後にヒットする)。
ダッシュはゲージを消費するが残像が出ている間は完全に無敵。
AIは搭載されておらず、外部AIも存在しないため、MUGEN動画での出番は随所でパンチラ(パンモロ)しまくる同名の主人公に比べて少ない。

幽霊荘氏による艦これちびキャラセット

前述の通りMUGENの吹雪とほぼ同じ仕様で、幽霊荘氏によって艦これのちびキャラがセット公開されている。
そうした他のキャラについてもこのページで述べる。
吹雪にも共通するこれらのキャラの仕様として、
技数は基本的には2種類でしゃがみもガードも無し、本体のスプライト数も非常に少ないシンプルな作り。
見た目通りやられ判定は非常に小さく、キャラ同士の接触判定も存在しない。
投げなどのステートを奪う技は効かず、被ダメージ時には長い無敵時間がある。
上記の特性に加え、火力が高めに設定されているため、意外な底力を見せることも。
ただし、常時アーマー状態のキャラには一切ダメージを与えられない。
駆逐イ級のみは自動で行動するが、他のキャラにはAIは搭載されていない。
+ 赤城、加賀
  • {赤城、加賀)
赤城、加賀ともに外見が違うだけで性能は同じ
攻撃は零戦を飛ばしての射撃のみで、
bボタン+レバー上下で零戦攻撃のパターンを切り替えられる。
パターンを切り替えると零戦の軌道と零戦から出る弾の軌道や威力などが変化する。

+ 伊58
  • 伊58
攻撃は魚雷と潜水攻撃のみ。
魚雷は吹雪のものとほぼ同じ性能で、操作も同様。
潜水攻撃は水面下から飛び出して攻撃するガード不能技で、
ボタンを押し続けることで潜りながらの移動が可能。
ただし潜っている間も食らい判定は残ったままであり、
攻撃判定が地面の下まで届くような技は当たるので注意。

+ 天龍
  • 天龍
攻撃は射撃と1種類の近接攻撃のみ。
近接攻撃はガード不能で、しかも全く隙が無く、
連発しながら突っ込むだけで凄まじい強さを発揮する。

+ 駆逐イ級
  • 駆逐イ級
上記の通り自動で行動し、プレイヤー操作は不可能。
弾と魚雷を一定の間隔で発射して襲ってくる上、一定時間ごとに仲間を呼び寄せて増加する。
他の艦これのちびキャラの対戦相手として製作されたキャラらしいので、
ミニゲーム感覚で挑戦するのも良いかもしれない。
画面外に隠れての攻撃やフライングなど、容赦なく攻めて来るので覚悟して挑もう。

出場大会

  • 「[大会] [吹雪]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
2015年秋のミニイベント『秋の秋刀魚祭り』で入手出来る装備「秋刀魚の缶詰」のイラストに、
缶詰の納入年月として「昭和一六年一二月」と記述されていたため、額面通り受け取ると少なくとも1942年前後の時系列という解釈もできた。
…まぁ、やっぱりスマホや深夜アニメやコンビニやコミケ、英国女王などが存在する世界ということには変わりないし
(ちなみにある英国艦娘が「女王陛下」という言葉を出すが、当代英国女王が即位したのは戦後で彼女はその前に沈んでいる)、
そもそも上記缶詰は中身が蒲焼なのだが、秋刀魚の蒲焼の缶詰がリアルで初めて製品化されたのは昭和22年とされているので恐らく深く気にしたら負け。
そもそも納入日から「どれだけ期間経ってるか」なんて言及はない訳だし。蒲焼にした秋刀魚?…みんな高速修復材になったよ
何より、2021年5月に実装された太平洋戦争に参加した日本艦で唯一現在もリアルで存在している宗谷がはっきり「令和」という単語を出している。
ちなみにこの「秋刀魚の缶詰」、他にも製造者や納入者、内容量についても記述されているのだが、納入年月だけ明らかに文字がかすれている

*2
ただし、艦としての記憶を全て保持しているというわけでもないようで、
一部の艦娘は史実で自分達が沈んだ作戦の話題になると曖昧な話しかしなくなる。
基本、史実で凄惨な最期を遂げた艦ほど、艦娘としてのキャラクターがやけに明るく振る舞いたがる性格だったり、
異常なまでに緊張感が無かったりと、その傾向が強い面もある。
逆に史実で武勲艦と呼ばれた艦は、艦娘としてのキャラクターが自分に自信が持てない後ろ向きな性格になっている、ということが多々ある
(改造を繰り返すと自信を取り戻すらしく、前向きになる)。

なお、艦娘の中で唯一令和の話題を口にした宗谷は今も健在なので大戦以後の記憶も全て保持している模様。

*3
実はこのうち五月雨以外は全員特型駆逐艦であり、吹雪は彼女らの姉にあたる。また五月雨の白露型も後の型であり後輩と言える。
逆に言うと一番のロートルでもあるが。
ただし駆逐艦娘は数が多いせいか同型艦は同僚や友達扱いする娘が多く、姉妹意識を見せる娘は少数派であるため、
あまりこのあたりは顧みられない部分である。

第1艦隊旗艦だけは沈まず絶対に解体も出来ないため普通は有り得ない事態だが、
2013年冬イベントの特殊な事情で鎮守府に全ての艦娘がいなくなった場合、吹雪が新たに加入するようになっていた。

*4
というより、ノベライズ作品『陽炎、抜錨します!』第1巻後書きによると、初期案では吹雪と電ら第六駆逐隊が主役になる予定だったが、
吹雪と第六駆逐隊は他メディアで使う予定があるために没になり、陽炎が主役に抜擢されたとされており、
どうやら当初からTVアニメ版を見据えて他メディアでは他の艦娘に主役を譲っていた模様
(ちなみに第六駆逐隊が主役を務めたのは、漫画『艦これなのです!』並びに『水雷戦隊クロニクル』)。

*5
『艦隊これくしょん』においては島風に限らず、ガーターベルト通り越して裸サスペンダー状態な天津風、
半透明セーラー服の雪風等、駆逐艦だけでも色々突っ込み所満載な衣装の艦娘がいる為、インパクト抜群と言えども、
島風もまだ序の口とも言えるレベルの個性派だらけの為、逆に吹雪の様な落ち着いたデザインを好むプレイヤーも少なからず存在する。


最終更新:2023年07月02日 19:43