司波深雪


「お兄様の手を煩わせるまでもありません」

佐島勤氏によるライトノベル『魔法科高校の劣等生』の登場人物にしてメインヒロイン。
スピンオフ漫画『魔法科高校の優等生』では主役も務めた。アニメ版での声優は 早見沙織 氏。

国立魔法大学附属第一高等学校の生徒で、主人公である司波達也の実の妹。
兄とは同学年である(誕生日が11ヶ月違いの年子)。
魔法実技の成績が悪い兄と違い、入学試験をトップの成績で合格、破格の魔法力でハイレベルな魔法を豊富に駆使し、
さらに生徒会に所属して新入生総代を務め、近隣にまで名の知られた校内一の美少女。
加えて日本における魔法師の名門「四葉家」の次期当主候補筆頭、礼儀作法なども完璧。
正に容姿端麗で才色兼備な魔法科高校の優等生である。

魔法に関する才能は豊富で、特に分子運動を減退させる物質振動系魔法による冷却系が得意とされ、
広域振動減速魔法「ニブルヘイム」や、空間内の温度を極寒と灼熱に二分する「氷炎地獄(インフェルノ)」を多用するが、
本来の適正は「精神運動を減退させて凍結する」という精神干渉系魔法である。

そんな彼女の唯一の「愛すべき」欠点とされるのが、重度のブラコンである事。
兄と他の女性が仲良さそうに会話していたりするとプレッシャーを放ったり、
自分に知らせずに密かに女性と会っていると怒ったり、兄の行動をしっかり把握していたり、
そういった感情が昂りすぎると、まだ制御が未熟なため、無意識に魔法を暴発させてしまう事もある。
また身体検査などで兄に触ってもらっても構わないと思い、その過剰な愛情を隠す事は無い。
「兄が評価されない事についてどう思うか?」と問われ「そういう人が多いのは確かに残念だ」としつつも、
「しかし兄と自分を認めて親しくしてくれる友人もいる。兄が評価されていないという言葉こそが侮辱だ」と怒りを露わにするなど、
決してお兄様しか眼中に無いわけではないのだが、やはりその想いは行き過ぎているきらいがある。
深雪自身、兄と「そういう関係」を匂わせる意味深な態度を取り、かつ前述の行動も嫉妬によるものなのは認めているが、
それが恋愛感情なのか兄妹愛なのかについては曖昧にはぐらかし続けている。

なお、兄がチートすぎるのもあり、深雪の方は戦闘面での活躍は控えめ(深雪も相当なチートスペックなのだが)。
だが、着痩せするタイプなので別の意味での戦闘力は結構高い。

原作について

『魔法科高校の劣等生』はweb小説サイト『小説家になろう』にて人気を博し、電撃文庫より書籍刊行された作品である。
魔法が存在する21世紀末の日本が舞台の近未来SFで、タイトル通り「魔法科高校の劣等生」・司馬達也の活躍を描く。
連載が開始されたのは2008年と『この素晴らしい世界に祝福を!』などの黄金世代よりも古く、
web連載時で3000万PV、書籍化後は累計530万部という大ヒットを叩き出し、削除されるまで累計ランキング1位を長らく独占しており、
web小説ブームの先駆けの一つとなった作品の1つでもある。

魔法の科学的検証や魔法が存在する社会の在り方など、設定が極めて細かく緻密な事で知られているが、
何にも増して本作最大の特徴は、実兄にして主人公である司波達也の圧倒的なまでのチートっぷりであろう。


『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』の性能

空中ダッシュが二回出来たり、空中で必殺技を使用する事で軌道を変えたり出来るため、空中での挙動の幅が広い。
飛び道具やリーチの長い技が多い反面、接近戦は苦手な中・遠距離特化タイプのキャラ。
無敵技はゲージ技に頼らざるを得ないため、追い込まれると辛い状況に。
対応型の立ち回り重視タイプと言える。
特筆すべきが全ラウンド中2回(相手にラウンドを取られると1回分回復)使える切り札である「コキュートス」。
この技が 前方全画面空ガ不可中段3~4割 という「おまえは何を言っているんだ」的な性能を誇る上、
おあつらえ向きに相手の場所をサーチして出す飛び道具も持っているため、
それを空ガさせてしまえば相手がゲージ消費の特殊ガードをしない限り確定してしまう。
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION』では、アップデートでサポートキャラとしても使用可能となった。

お兄様の方はサポートキャラとして登場している。
ニュートラルで召喚すると当身を行い範囲内の相手が攻撃すると相手の動きを止めるのだが、
時間が短く殴られると即撤退という、原作の強さはどこいったんだという残念性能となっている。
レバー横入れで呼び出した場合は「雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)」で攻撃。
コンボ補正を軽減する効果を持つのだが、
これまたコンボに入ったり継続するためにサポートを使う事が当たり前と言えるこのゲームでは、本末転倒気味と言わざるを得ない。

…などど当初は辛辣な評価を与えられていたが、現在でサポートの「コンボ補正を軽減する」特性が、
本作最上位キャラのシャナと非常に相性がいい事が分かると評価は一変した。
シャナは「何か刺さればどこからでも即コンボに移行出来る」「ゲージ効率が高くクライマックスアーツまで繋げやすい」と高性能で、
そのコンボにお兄様を組み込むと 5割は減らせる恐ろしい火力になる。
なので、現在はシャナのサポートに高確率で選ばれるので目にする機会も多くなっている。

こちらは『IGNITION』ではアップデートでプレイヤーキャラクターとして参戦。
兄妹揃ってプレイヤー&サポートの両方で登場する事となった。


MUGENにおける司波深雪

+ rakurai氏製作
  • rakurai氏製作
現在は諸事情により公開停止。
上記の『電撃FC』のドットを使用しており、システムなどは原作を踏襲しつつもオリジナル要素を加えたアレンジとなっている。
ゲージ技が2つ追加されているのに加え、原作ではいまいちなサポート性能だったお兄様がかなり強化されている模様。さすおに。
後の更新によってお兄様弱体化スイッチが追加された。
3段階にレベル調整可能なAIもデフォルトで搭載済み。

+ kohaku氏製作
  • kohaku氏製作
MUGEN1.0以降専用。
ドットはrakurai氏と同じく『電撃FC』のものを使用している。最終更新は2017年9月20日。
弱・中・強の3ボタン式。専用ゲージとしてAPゲージとアシストゲージ、SPゲージの3つがある。
APゲージは覚醒及び覚醒時のガードカウンター・EXドライブ・クライマックスドライブに使用。
通常攻撃と必殺技を使って相手にダメージを与える事で回復する。
アシストゲージはMAX状態時にお兄様を使ったストライカー攻撃が可能で、使用後にゲージは自然回復する。
なお、覚醒前と覚醒後ではお兄様の攻撃が変化するので注意。
SPゲージは原作における切り札・クライマックスアーツを使用するために必要。
最大3ポイントで覚醒を発動するごとに1ポイント溜まる。
原作に比べると全体的に攻撃の判定が強めになっており、比較的接近戦もこなせる仕様になっている。

デフォルトAIは未搭載だが、shao氏およびホルン氏による外部AIが存在する。
前者はAIレベル・ガード・反応速度・ゲージ増加を、後者はコンボ・立ち回り・超反応・ガードレベルを設定する事が可能。
なお、ホルン氏のものは改変禁止なので注意。
紹介動画(非最新版)
プレイヤー操作(10:50~)

出場大会

プレイヤー操作

MUGENキャラをさっくり触ろお!!(さまざま51、kohaku氏製)


最終更新:2022年09月16日 23:43