古手梨花

「運命は……今、変わる！」

同人サウンドノベルゲーム『ひぐらしのなく頃に』のヒロイン兼『解』後半の主人公。「ふるでりか」。もちろん「リーファ」ではない。
雛見沢御三家の一つである古手家に生まれ、老人達から「オヤシロさまの生まれ変わり」と崇められている少女。
CVは田村ゆかり女史。
実写映画版ではあいか女史、TVドラマ版では本間日陽女史、舞台「雛見沢停留所」（およびそのゲーム版『ひぐらしのなく頃に奉』）では青木志貴女史が演じた。

第四章「暇潰し編」のあらすじ

沙都子同様、部活メンバーの中では圭一の下級生に当たる（9～11歳辺りの小学校高学年）。
性格は無口で、他の部活メンバーの陰に隠れがちだが、異性に対しては脅威の「萌え落とし」で、
ロリコン野郎から雛見沢の老人達まで、（主に）男を弄ぶ。圭一に将来を恐れられていたりもする。
部活などでの戦いぶりは「勝利の為なら手段は選ばない」「ルールは裏をかくもの」
「敵対プレイヤーは徹底的に潰す」「巻き込まれた第三者の事など知った事ではない」事が当たり前の環境の中で、
目立たないながらも実は最もその状況を生み出してる張本人という、後にアレを生むのも納得というレベルで非常に腹黒い。

その狸ぶりを発揮し、一位こそ多くないが罰ゲームはしっかり回避。「固有結界状態の圭一の毒牙をのらりくらりと躱す」ほどでもある。
ボク少女にして、口癖は「みぃ？」「にぱー☆」「かわいそかわいそなのです」など、実年齢以上に幼さを感じさせるものが多い。

～なのですの元ネタ（？）

幼いながらもレナ同様に家事全般をこなし、綿流しのお祭では大切な「奉納演舞」を行う巫女でもあり、
色々大変な人生を送っているらしい。
ちなみに彼女が着用している袴は伝統的な馬乗袴（ズボン袴）である。
腋巫女が着用している伝統無視の改造袴とは大違い（そもそもアレは袴というかフリル付きのスカート）。
参考までにFカップ中二巫女が着用している袴は行灯袴（スカート袴）。
行灯袴も厳密にいうと伝統的ではないが、現在の巫女袴としてはトイレの関係からこっちの方が一般的らしい。

やたら発育のいい部活メンバーの中で自分だけ胸が小さい事を気にしており、彼女に対して「＊」は禁句である。
2020年から始まった新アニメ『業』では、イラストレーターの変更によって全体的にキャラが肉感的になる中、一人だけ圧巻の貧乳。
それでもTV版の時点では水着シーンでは意外と大きかったのだが、
BDになった際に、水着の膨らみが修正され見事な貧乳にされた（なお沙都子も同様の修正をくらった）。

暇潰し編で東京から来た赤坂衛に対して、何も教えていないのに「東京へ帰れ。」と警告をした際の豹変を指して、ファンの間では「黒梨花」と呼ばれている。
その警告を聞かなかった赤坂は死より辛い運命に巻き込まれる事になるが、
同時に「雛見沢村連続怪死事件」の真相に踏み込む大きなきっかけにもなる。
なお「オヤシロさまの生まれ変わりで神通力で予言をしたりする」という噂を体言し、
連続怪死事件の一年前に五年目までの事件を予言したのもこの時である。

また、原作及び漫画の各編冒頭には詩があるが、その作者名は[Frederica Bernkastel（フレデリカ・ベルンカステル）]。
つまり……。

ネタバレ注意

「オヤシロ様」こと羽入とは本当は先祖と子孫の関係に当たる。
原作『皆殺し編』で明らかになる事だが、古手梨花は昭和58年6月に必ず殺される。
そして、それを回避するために羽入の「力」によって時間を遡り「次の世界」に行くのだが、そこでも必ず殺されてしまう。

鬼隠し編、綿流し編など、ゲーム中で昭和58年6月が何度も繰り返されるのはそのため。
この「戻る→殺される→戻る→殺される」のループを本人の主観で100年以上も繰り返した結果、
梨花の精神は摩耗し、やさぐれた、どこか諦め気味の性格になってしまった。
それが所謂「黒梨花」、「ベルンカステル」の正体である。
普段の性格は、ループを始める以前の精神年齢が歳相応だった頃を演じているにすぎない。

……ただ、己の悲劇的な境遇に酔って、キャラを作って魔女を気取っている的な部分も無くはない。
その辺りはファンディスクで痛いぐらいに見せ付けられ、本来の「古手梨花」（というか普通の人間の感性）とはまた異なるのではないか、
という事が示唆されている。

趣味は押し入れに隠したワインでの晩酌と羽入いじめ。
羽入とは何故か味覚がシンクロしているので、羽入の苦手な「辛いものとお酒」というコラボレーションで攻める事が多く、
キムチとワインという相性がいいのか悪いのか定かではない組み合わせまで試している（参考）。
ちなみに、やさぐれた時はいつも魔女の名前の由来にもなっているBernkastel銘柄の赤ワインを飲んでいるのだが、
その地方では白ワインが有名。…まぁ、本編に関係ないので気にしなくてもいいだろう。
なお、CS版では未成年で飲酒は不味かったのか、ぶどうジュースという事になっている。

本性が腹黒で諦観が入っているせいで一見上から目線のようだが、仲間達への気持ちには嘘は無い。
共同生活を送る沙都子は心から親友だと思っているし、羽入の事も何だかんだ言っても永い時を共に過ごした友として尊重している。
各編でも凶行に走った仲間を、直接的な得にはならないはずなのに助けに行く事も多い。
ましてや、遊び以外で仲間を利用したり害する理由は最初から持っておらず、仲間を傷付ける場面はその凶行を止めるシーンしかない。
そもそも自分の事情を仲間に話さないのも、突拍子も無い自分の境遇を中々信じてもらえないという以外に、彼らを巻き込みたくないからという側面もある。

後に流行りに乗って魔法少女になった。…が、中の人が同じなせいか某魔王様を思い出す人もいるとか。

MUGENにおける古手梨花

　「にぱー☆」

baggy氏が製作した黄昏風ドットのものと、D4ドットの「オヤシロリカ」の2体が存在していた。
現在は公開サイトが消滅しており、残念ながら入手不可となってしまっている。

baggy氏製作黄昏風ドット

baggy氏製作黄昏風ドット

『Eternal Fighter Zero』のUnknownをベースに作られた遠距離重視のキャラである。
通常時は他の『ひぐらし』キャラと違い、性能面で突出したものは無い。
また、通常投げを持っていないのも特徴。

他の『ひぐらし』キャラ同様、覚醒システムが搭載されている。
発動条件は、一度KOされるか、7Pカラー以降で選択時に覚醒状態になる。
梨花の覚醒状態は主に下記の様に強化されている。

ゲージ回復。残像効果。(梨花のみ防御力は上がらない
「羽入」を使用した技が追加される。

覚醒すると謎の存在「羽入」が現れ、ヒップアタックのラッシュや、
悪咲3号氏製作のDIOの「惨殺処刑」に似た性能を持つ「ヒナミ・ザ・ワールド」など、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドの如く攻撃する事が出来る。
ゲージ技三つを含む多数の追加技はいずれも強力で、ゲージMAX時には凶キャラ並みの活躍を見せる。
「超級覇王沙都子弾」→「ヒナミ・ザ・ワールド」は回避不可能の鬼コンボ。通称「沙都子・ト・ワールド」

未覚醒でもAIのおかげでそこそこ活躍出来るが、覚醒すると鬼のような強さを誇る。
ただし、最新版では多少AIが自重するようになっている。

対戦イントロも同氏のひぐらしキャラではレナに劣らず多く、以下の条件でそれらを見る事が可能。

条件一覧

羽入「あぅ！シュークリーム分ちゃんと働きますのです！！」

なお、最新verでは6P・12Pカラーでは羽入の代わりに、
それまでミッドナイトブリス喰らい時の姿としてのみ登場だった「誰か」を召喚するようになった。
発動までの性能は特に変わらないが、「ヒナミ・ザ・ワールド」に代わり、数秒経過後に誘導魔法攻撃「終焉の時」が発動する。
この時、自由に自分と相方が動けるため、追い打ちで大打撃を与えられる。
「誰か」の姿は梨花によく似ているが、その実態は古手梨花ではない別の人物、いや別の存在である。

baggy氏製作オヤシロリカ