オンスロート


"Know my name and fear it! I am Onslaught!"

(我が名を知り、そして恐れよ!我はオンスロート!)

マーベルコミックに登場するヴィラン。初出は1996年の『X-Men #15』。
身長305cm。体重408kg。『MARVEL VS. CAPCOM』にはラスボスとして登場した。
「オンスロート」という存在は、プロフェッサーXの暗黒面の精神が具現化した精神生命体。
かつてプロフェッサーXがマグニートーに精神攻撃をしかけた際に、
繋がりあった二人の精神の暗黒面が結合したことから誕生した存在である。
また、ビショップが追う「X-MENを壊滅させた裏切り者」でもある(プロフェッサーXでもあるため)。

物語の中で力を蓄えたり取り込んだりしたことで成長し、宿主を必要とする精神生命体から“肉体”を備えた超存在になり、
またファンタスティック・フォーのリード・リチャーズスーザン・リチャーズの息子で、
「最強のミュータントになる」と予見されているフランクリン・リチャーズの能力を取り込んだことで現実改変能力も手に入れ
「地球で生まれた初めてのコズミック・ビーイング(宇宙的存在=ギャラクタスなどのような、宇宙を律する神に等しい存在)」とまで評される程に力を拡大。
当初はプロフェッサーとマグニートー共通の理想である「ミュータントの保護」のために人間を滅ぼそうとするが、
後に「人間もミュータントも、等しく生きる価値は無い」と判断。
地球上の全生命を抹殺すべく動き出し、地球とマーベル世界の全ヒーローを巻き込んだ巨大災厄を引き起こした。
要するに能力は両者の長所、性格や思想は両者の短所を受け継いでいる最悪な組み合わせである。

能力は前述した通り、プロフェッサーX+マグニートー+フランクリン+ネイト・グレイ(平行世界のケーブル)の物に加えて、
ジャガーノートの力の源であるサイトラックの魔石の力を取り込んでいるため、物理攻撃に対してほぼ無敵のアーマーを所持している。
また各能力もそれぞれの相乗効果でオリジナルを上回っている。
特に驚異的なのは現実改変能力で、思考するだけで要塞・人物・果ては太陽のような巨大な恒星を作り出し、
物理法則を自在に書き換える事すら可能(インビジブルウーマン曰く「フランクリンの想像力次第でどんな現象でも起こせる」)。

こんなチート野郎に挑むためにはヒーロー側も、
Mr.ファンタスティック・ファンタスティックの父・アイアンマンブラックパンサーアントマンDr.ドゥーム・プロフェッサーXと言った、
味方側の頭脳を総動員させ、現実改変能力に対して耐性を持つ鎧を開発するまで挑むことすら出来なかった。

ちなみにこれでも本物のコズミック・ビーイングには遠く及ばない。*1
とはいえ、正味ミュータント4人(プロフェッサー+マグニートー+フランクリン+ネイト)だけで成り立っているにしては、
これでも十分とんでもない規模の能力なのだが。


"The dream is dead." *2

(夢は死んだのだ)

後に「ハウス・オブ・M」事件(詳細はこちらを参照)の影響で復活したが、初登場時ほどの脅威では無くなっていた。


マーヴルvsカプコンにおけるオンスロート

「すべて滅びよ!我が名のもとに!!我はオンスロート、怒れる神なり!!」

あくまで中ボスであったアポカリプスと違い最終ボスであることや、またそのアポカリプスが「歯ごたえがなさすぎる」と言われていたことなどを考慮してか、
相手のいる方向に方向転換できるなど、対オンスロート戦の難易度は対アポカリプス戦よりは数段高くなっている。
最終戦の相手が投げ技や乱舞技の通用しないタイプのキャラであることには否定的意見もあったが、次作においてもこの路線は継承された
なお、家庭用では使用条件こそ違うがドリームキャスト版、プレイステーション版共に使用可能である。

またオンスロートの技は、サイクロップス、ジャガーノート、マグニートーの技を使いこなす他、センチネルを飛ばしてくることもある。
この内マグニートーの技はプロフェッサーとマグニートーの能力を併せ持っているため、
ジャガーノートの技はサイトラックの魔石(ジャガーノートのエネルギー源)を奪っているため、
センチネルは政府がミュータント弾圧用に建造していたセンチネル部隊を丸々奪ったためという原作ネタである。
スットコ?さあ……。*3

「あえて神の怒りに触れんとする愚か者め… 滅びの前に、自身の運命に絶望せよ!!」

より強大な2段階目の姿を持つのも原作同様である。
キャプテン・アメリカのエンディングにおいて、プロフェッサーXの精神がオンスロートを生み出す一方で、
自らを止めるべく次元のひずみを作り出しカプコン側のキャラクターを呼び出したということが語られている。
ちなみに『MVC』ではスペシャルパートナーとして登場するマグニートーだが、
原作コミックではオンスロート登場の時期には理由は不明だが記憶を失い若返っており
かつての自身が(理想のためとは言え)大きな被害を出したテロリストであり、オンスロートを生み出してしまった原因の一人である事を深く悩み、
プロフェッサーXに前非を悔いて対オンスロート戦に加わっている。彼が原作では着用していないマグニートーのコスチュームで参戦したと考えれば辻褄は合う。
しかし、このジョセフと名乗ることになった若い記憶喪失のマグニートーは本物ではなくクローンであり、
本物は前述のプロフェッサーXの攻撃の結果、昏睡状態にあり活動不能だった。
ぶっちゃけ無計画な路線転向の犠牲者であり、例によってクローンの方は死んだりヴィラン化したりとロクなことになっていない

余談だが、第2形態に変身する際のセリフ"No one is safe."(誰も生かしては置かぬ)には「うどんは日清」という有名な空耳が存在する。
どん兵衛ちゃん!?


MUGENにおけるオンスロート

+ OnslaughtX氏製作
  • OnslaughtX氏製作
原作再現系でハイパーアーマーが搭載されており、1回K.O.後のラウンド開始時に巨大化する。

+ or2=3氏製作
  • or2=3氏製作
1回K.O.後のラウンドでライフが0になった瞬間に巨大化する。

+ XsLaught氏製作
  • XsLaught氏製作
原作同様にハイパーアーマーが搭載されており、1回K.O.後のラウンド開始時に巨大化し第2形態にもなるが、エフェクトはMVC2のものが搭載されている。
第1形態でのハイパーコンボ(HC)「Sentinel Summon」の使用頻度が高めなので、気になる人は調節してみても良いかもしれない。
ステージを選ばず原作ゲームでの専用BGM(原作ゲームでの第1・第2形態時それぞれ専用)が流れ、
ステージに設定されているBGMが流れない仕様となっている。
デフォルトAIも搭載されている。

+ 専用BGMを無効にする方法
各ステージBGMにしたい場合の対処方法を記載する。
フォルダ内の"-2.cns"ファイルを編集で開き、検索で「 Misc 」で探ると、以下の記述文が出るはずなので、

;======
; Misc
;======

[State -2, BGMusic - NoMusic]
type = AssertSpecial
trigger1 = FVar(30) = 1
flag = NoMusic

[State -2, BGMusic - PlaySnd - Onslaught (1st Form)]
type = PlaySnd
triggerall = FVar(30) = 1
triggerall = RoundState > 1 || RoundsExisted
triggerall = !Var(50) || (Var(50) = 3 && !Var(53))
triggerall = !FVar(29)
trigger1 = (P2Name != "Abyss" && P3Name != "Abyss" && P4Name != "Abyss")
trigger1 = (P2Name != "Onslaught" && P3Name != "Onslaught" && P4Name != "Onslaught")
trigger2 = ((P2Name = "Abyss" || P3Name = "Abyss" || P4Name = "Abyss" || P2Name = "Onslaught" || P3Name = "Onslaught" || P4Name = "Onslaught") && ID = 33)
trigger3 = ((((P2Name = "Abyss" || P3Name = "Abyss" || P4Name = "Abyss") && !enemyNear, FVar(38)) || ((P2Name = "Onslaught" || P3Name = "Onslaught" || P4Name = "Onslaught") && !enemyNear, FVar(30))))
value = 10000, 0 + Floor(FVar(29) := 1) * 0
channel = 5
loop = 1
abspan = 1

[State -2, BGMusic - PlaySnd - Onslaught (2nd Form)]
type = PlaySnd
triggerall = FVar(30) = 1
triggerall = RoundState > 1 || RoundsExisted
triggerall = Var(50) = [1, 2]
triggerall = StateNo != 20190
triggerall = !FVar(29)
trigger1 = (P2Name != "Abyss" && P3Name != "Abyss" && P4Name != "Abyss")
trigger1 = (P2Name != "Onslaught" && P3Name != "Onslaught" && P4Name != "Onslaught")
trigger2 = ((P2Name = "Abyss" || P3Name = "Abyss" || P4Name = "Abyss" || P2Name = "Onslaught" || P3Name = "Onslaught" || P4Name = "Onslaught") && ID = 33)
trigger3 = ((((P2Name = "Abyss" || P3Name = "Abyss" || P4Name = "Abyss") && !enemyNear, FVar(38)) || ((P2Name = "Onslaught" || P3Name = "Onslaught" || P4Name = "Onslaught") && !enemyNear, FVar(30))))
value = 10000, 1 + Floor(FVar(29) := 1) * 0
channel = 5
loop = 1
abspan = 1

という記述が見つかるので、この記述を全て削除するか、あるいは
type = AssertSpecial
~略~
type = PlaySnd
~略~
type = PlaySnd
の部分を、それぞれ
type = Null;AssertSpecial
~略~
type = Null;PlaySnd
~略~
type = Null;PlaySnd
と書き換えてコントローラーが機能しないようにすれば、各ステージBGMに変更することが可能となる。
「Null;」を挿入する方が後で戻したくなった時に簡単ではあるが、
そういう事が無さそうなら記述を削除する方でよいだろう(実感できるレベルの差ではないが、
処理面でもファイルサイズでも僅かに軽くなる)。
ただどちらにせよファイルのバックアップはとっておいた方が良い。

原作ゲームではオンスロートは「パートナーチェンジ」というHCでランダムで一人キャラを召還するのだが、
このオンスロートの場合は技名が「Sentinel Summon」となっている通り、常にセンチネルだけを呼ぶ。
おそらくだが、投げ技などが通用するように作るには必須スプライトの都合で一種類だけにせざるをえなかったのだろう。
センチネルを呼ぶ理由はおそらく原作コミックでも大量に所有していたからであろう。
なお、センチネルの体力ゲージは下側に表示される。

ガード不能の「Hyper Grav」、原作ではこちらの飛び道具一発で四つをまとめて相殺できるのだが、
このオンスロートの場合は一発ずつしか相殺できず、全部相殺するのは並の性能のキャラではほとんど無理である。
その代わりに打撃必殺技で消すことが出来るようになっている。

そのスケールからアビスと並んでラスボスに設定している人が多いようである。
ただし(特に第二形態で顕著だが)スーパージャンプかそれに代わるような
何らかの強みを持ったキャラでないとかなりキツい戦闘になるだろう。

またアレンジキャラとして、ベノム要素をプラスした「Symbiote Onslaught」も作られている。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結

出演ストーリー



*1
詳しいことはギャラクタスの項目にも書いてあるが
オンスロートはラスボスのため、いつかは必ず倒されるのに対し、
ギャラクタスはたかが一介のヒーロー・格闘家・悪人が束になっても倒されることは許されないほどの存在で、
これが「コズミック・ビーイングに比肩する」と称されただけのオンスロートと、本物のコズミック・ビーイングであるギャラクタスの天地の差である。
そのため『MVC』では、ギャラクタスがラスボスになる案は没になった。
しかもそれらはマーベル側がカプコンに言った公式設定である。
……が、ギャラクタスの項目を見れば分かる通り、後にはインフレもあって形骸化してしまった。
ダークフェニックスなんてプレイヤーキャラだし。あれも本来ヒーローが太刀打ちできる存在では無い。
それよりずっと前に、異次元の邪神がただのプレイヤーキャラにされたのがおかしいでシュ!

*2
この台詞だけ抜き出すと短すぎて重みが理解できないが、
原作アメコミでは当初プロフェッサーXが狂乱してX-MENを裏切り全滅させたと思われていた場面で告げられた、
最初にX-MENを創った男が自身の夢を否定すると言う、あまりにも絶望的な意味を持つ言葉だったのである。
作中の名言であるだけに格ゲー『MVC』での勝ち台詞に引用された。
また、ページ冒頭の台詞も原作アメコミから引用された『MVC』での勝ち台詞である。

*3
とりあえず極太レーザー撃つ事ならサイクロップスの技を借りなくても原作でやってたし、
目ではなく額からレーザー発射してるようにも見えるのでプロフェッサーXか、取り込んだネイトの力じゃないの?……と思うところだが、
公式の技名が「メガオプティックブラスト」なのである。
『MVC』にはネイトは未登場なのも、彼の存在を考慮されずややこしい事になっている一因と思われる。


最終更新:2022年04月29日 22:58