イグニス

※どちらのイグニスをお探しですか?

  1. SNK(プレイモア)の『THE KING OF FIGHTERS』シリーズのボスキャラ → 本項で記述
  2. ニトロプラスのPCゲーム『塵骸魔京』のヒロインで、『ニトロ+ロワイヤル』に登場するキャラ → 最も気高き刃のイグニス


「ネスツ闇の支配者

     ──我こそ最強──

          見事超えてみせよ!」




  • 格闘スタイル: 音巣対流拳(ネスツリュウケン)
  • 出身地: ?
  • 誕生日: 10月19日(56歳
  • 身長: 189cm
  • 体重: 85kg
  • 血液型: AB
  • 趣味: UFOウォッチング
  • 大切なもの: 神
  • 好きな食べ物: 宇宙食
  • 嫌いなもの: 神
  • 得意スポーツ: 座禅

『THE KING OF FIGHTERS 2001』のラスボスにして、ネスツ編(『'99』~『2001』)の最終ボス。
『2001』『2002UM』では 若本規夫 氏、『KOF ALL STAR』では 木村雅史 氏がCVを担当している。
スペルは「Igniz」。美形の青年に見えるが実年齢は56歳である。
秘密結社ネスツの本来の総統である父・ネスツを暗殺して組織を私物化、裏で糸を引いていた。
そして衛星軌道上にある直径2000m、高さ3000mという巨大な要塞衛星「エイダス」を本拠地とし、自らが新世界の神になろうとしていた。
実に取って付けたような身勝手な野望ではあるが、以下ネスツ編全体の一応の筋が通るように解釈した顛末を記しておく。


 創設者・ネスツは元々「世界に新たな秩序を築く」という明確な志の下に、
 自らの名を冠した秘密結社を造り上げ、
 フォクシーやダイアナといった古参の幹部はこうした目的に同調し、自らネスツに加入していた。
 クローンや肉体強化といった科学技術はあくまでそのための戦力として研究されたものであり、
 オロチの力やそれを倒した草薙の力に目を付けたのも、本来はこれらの計画の一環であった。
 イグニスは創始者ネスツの息子であり、組織の最高幹部の一人であった。

+ ところが…(ネタバレ注意)
ところが「」という存在に取り憑かれたイグニスは、父の築いた組織を自らの野望の道具に変えるべく秘密裏に父を暗殺。
表向きはネスツの命令という形でプロジェクトKや『'99』での世界同時テロ、対リング機関作戦、クローンゼロの反乱鎮圧などを指示する。
しかしそれら一連の動きの目的は全て「世界最強の人間」を造り出し、
それを倒す事で自らが世界を支配するに相応しい存在である事を証明するための布石であった。

K'ウィップクーラK9999クリザリッドらを「モルモット」と呼び、彼らを自分の都合の良いように弄んでいた。
つまりK'らがクリザリッドを倒して無傷でネスツを離脱できたのも、クローンゼロが反乱を起こしたのも、
K'達がネスツ本部にまで向かって来る事ができたのも、全てイグニスがそうなるように仕向け
彼らの戦闘員としての成長を促すといった目的に基づいたものであり、
その気になればいつでも彼らを始末する事はおろか、世界を滅亡させる事もできたようだ。
というのも彼が本拠地にしていた要塞衛星「エイダス」に対抗できる手段はリング機関が保持していた「ゼロ・キャノン」だけであり
(勘違いされやすいが、ゼロ・キャノンは対ネスツ用兵器である。
 本来はネスツの地上基地を叩く事を想定していたもので、
 ハイデルンや当初の製作スタッフでさえネスツの本部が宇宙にあるなどとは夢にも思っていなかった)、
そのゼロ・キャノンを失った状況(『2000』ED)で人類側に勝ち目などあるはずがなかったのである。
事を順当に進めれば、ネスツによる世界征服は容易く実現する状況だったのだ。
にも拘らず、ネスツの取った作戦の多くは酷く矛盾と欠陥に満ちた、目的が曖昧なものになっており、
フォクシーやダイアナは少なからず違和感を覚えていた。

K'達がネスツ本部に辿り着いた際には、最後まで忠誠を貫いたオリジナルゼロすら完全な捨て駒としてエアシップごと地上に落とし、
仕上げにK'達の憎悪が一層増すよう、彼らから奪った記憶を(それだけの為に)返している。
最終決戦に敗れ、己の行いが否定されると「人間が神を望まないのならば、私は全てを無に帰す破壊の悪魔になる」
として自暴自棄になり、居城である要塞衛星ごと地球に落として全てを滅ぼそうとする
しかしこれもK'とクーラによって阻止され、イグニスは自らの要塞もろとも海中に墜落、これを以て巨大なる悪の秘密結社ネスツは壊滅したのだった。

ここまで来ると、傲慢な上に地球を滅ぼす力を持ったタチが悪い自己中なラスボスという評価が出ても仕方がない。
本来は圧倒的なカリスマの下、クローンゼロやクリザリッド、フォクシーといった強者を束ねていたのだろうか。
部下が裏切りまくっている中で忠誠を貫き通したオリジナルゼロもイグニスの持つ圧倒的な力に惹かれたのかもしれないが、
彼の「ここで負けるようでは人類に希望はない」という発言から考えると、
「イグニスの暴走に最後まで付き合った」というよりは創始者ネスツ、あるいはネスツという組織そのものに忠誠を貫いていたのかもしれない。
いずれにせよ、事あるごとに自爆するルガール(お祭りゲスト以外、正史での自爆は一回きりなのだが)と並び、
ネスツ編を締めくくるラスボスとしてその無茶苦茶ぶりはプレーヤーに大きな衝撃を与えた。

+ 一応書いておくが
このあらすじを見ても訳が解らないだろう。当然である。
しかしこの成り行きさえほとんど嬉野秋彦氏が小説版で補完したものである事を踏まえていただきたい。
原作の『2001』だけでは正直これよりもさらに訳が解らない。

大雑把に言うと、特に語らないオリジナルゼロを倒したと思ったら、ネスツのリーダーのような人物を手で粉にして、
「K'達が記憶を失うのも、裏切るのも全て私の計画通り。最強のお前を倒せば私は神になれる」と謎の男が襲ってきた。
倒したら負けを認めずに衛星ごと自爆したので脱出した。
気になる方は一度ゲームをやってみると分かるが、本当にこれくらいしかシナリオがない。
これで理解しろと言う方が間違ってるレベルである。


もっとも、2001年当時倒産直後で混乱の真っ只中にあったSNKの事情を考えると、
無茶でも何でも話に区切りをつけたかったのだろうと推測できるし、心情的には理解できなくもない。

オロチ編では格ゲーの世界に日本神話を下敷きにした壮大な物語を持ち込んだ事で多くのファンを獲得したのに対し、
ネスツ編でいきなりクローンだの何だのとSFチックな舞台設定になった事に加え、
黒幕も蓋を開けてみれば「世界征服を企む如何にも俗物的な、一悪の組織」というスケールダウンに、
オロチ編のような物語を期待していたファンから反発が出るなど、KOFファンからの評価は分かれていた。
ただしこれはゲーム自体の評価と重なっている所もあるので、一概にシナリオだけの問題とは言えない。
実際多くの人気キャラが生み出されたり、ネスツ編の暗さや空気も「コレはコレで好き」という意見が多いのも事実である。

ラスボスとしてはオロチのように地球意思という設定上の圧倒的存在とは違って、あくまで悪の組織の幹部の一人であったり、
部下に裏切られまくったり、ネスツ編の影の主人公格・ハイデルンからは「ありふれた悪党だ」とか言われたり、
神になる!発言もK'から会うなり「一体どんなヤツが最後に控えてやがんのかと思ったら、何だテメエ、ただのサイコ野郎か?
「神様っていうんだったらよ、てめえ、一瞬でオレたちを塩の柱にするくらいの芸当を見せてみやがれ!
「てめえがノコノコ降りてったところで誰もてめえを認めやしねえよ。今度は1対4じゃなしに1対60億のデスマッチが始まるだけだろうぜ
と速攻で(意外に教養のあるセリフで)ボロクソに論破されたり(小説版)、
よく見れば技がネスツ編ボスに似たのばっか(設定上はイグニスが元祖なのだろうが)等々、
威厳尊厳の欠片も無い散々な扱いでコケにされまくってる。次の章の黒幕はもっと酷かったが、あっちは狙って作られてたし…。

しかしSNKが散々パロりまくっている例の作品のラスボス(の父親)などは、
亡くなった奥さんを甦らせるために全宇宙を巻き込もうとしたほどのマダオ超絶エゴ野郎なので、
これでも今の時代にはソフトな部類であったりする。

イグニスの場合、後述するようにプレーヤーにトラウマを与えるような異常なまでの強さが印象深い。
そういった意味では、ある種格ゲー界を代表するKOFボスの面目を保ったといえる。
ちなみに一応れっきとした人間だが実の父親を触れただけで灰にするなど、神と自称するだけの力を持っていたのは事実なのかもしれない
(小説版の下巻では「K'らネスツの改造人間計画によって得られた成果全てがフィードバックされた最強の改造人間だからだ」と自らの強さを説明している)。

+ 『XIV』ネタバレ
『XIV』では同作初登場のネスツ関連キャラクター、シルヴィ・ポーラ・ポーラに対するラスボスの勝利台詞として、
「ワレコソサイキョウ ミゴトコエテミセヨ。」というものがある。
他の特殊勝利台詞やチームごとのエンディングから察するに、今後のシリーズでイグニスが復活する可能性がある。


外見的には正に美形の中の美形、名だたるSNK美形キャラも驚く端正な顔立ちだが、
これは当時のプレイモアのスポンサーであった韓国のイオリス社から、
「『美形!』 『美形!』 『美形!』 と百回くらい言われた」ため。
韓国市場では美形キャラのニーズが高くそれ以外のキャラは軽視される傾向にあるかららしい韓国チームは泣いていい
大プッシュの甲斐あってか、海外ファン受けは日本よりも良かったとか。

やたら良く動くこのマントは擬似生命体「イーリスランス」。
両腕に備え付けられている円盤には、同じく擬似生命体の「ガーリアン・ソード」が入っている。
…そこ、スポーンのパクリとか言わない。あっちは夫婦だし。

言動といい設定といいかなり傲慢な性格の持ち主なのだが、声とその圧倒的な強さだけに評判は悪くない。
『2001』はストーリー評価の低さが目立つが、イグニスの残したインパクトは大きい。
ちなみに原作のイグニス戦のBGM「我こそ最強」は『2001』でも屈指の名曲とされている。
『2002UM』で登場した際のテーマ曲「Save the Universe」は、
最早格ゲーのBGMじゃなくRPGか『スパロボ』の大ボスかと錯覚するような壮大さを持ち、聴く価値は十分。



また左図のMAX超必殺技「ブルータルゴッドプロジェクト」の台詞、
「望み通りに天から堕ちよ」が「天からお塩」に聞こえるため、
所々で「お塩」の呼び名を貰っている。
他にも空耳のバリエーションが豊富で、「バイエルン!(ファイエル!)」「まいうー(舞い降りよ)」
「お塩…(堕ちよ…)」「梨を得たとき死んでゆく(成し終えた時死んで往く)」等がある。
「お塩」に引きずられてるのか何なのか、食べ物関係が妙に目立つ。
オーラの色も白いので、冗談で「塩を撒いて攻撃している」と言われる事も
ちなみに「ファイエル」はドイツ語のように聞こえる単語だが、
実際は『銀河英雄伝説』で帝国軍が砲撃の合図で「ファイエル」と言う所から引用したもの(帝国軍のロイエンタールのCVは若本氏)。
また、銀河英雄伝説での「ファイエル」は作者の田中芳樹による造語である。
ドイツ語の「撃て(発射)」の綴りは「Feuer」で、ネイティブの発音では「ホイヤッ!」または「フォイアー」などが近い。ホワイヨ!」は問題外
(ちなみに動詞化して「Feuern(フォイエルン)」というのもある。はこっちかもしれない)

なお、大切なものに「神」と設定されながら嫌いなものにも「神」と設定されているが、
これは「この世に神は私一人だけでいい」という彼自身のプライドによるものと思われる。
また、得意スポーツは「座禅」と設定されているが、それはどう考えてもスポーツではない


原作中の性能

『KOF』シリーズのラスボスの一人だけあって凄まじい性能を誇る。
最大の特徴はほぼ全ての必殺技に相手の体に喰らい判定を残したまま浮かせる事ができ、
そして更にほぼ全ての必殺技から必殺技にキャンセルが可能であると言う事。
つまり他の必殺技や超必殺技等に繋いで永久し放題なのである。
例:チェーンブレイド トランスアキシャルスライス×n (波動拳コマンドを繰り返すだけ
実は彼の必殺技には終わり際に隙があるため、ガード後は本来不利になるはずなのだが、
この狂ったシステムのおかげで見事に関係なくなってしまった。
唯一の救いはスカした場合はキャンセルがかけられないという事ぐらいだが、はっきり言ってそれが普通である。
ここまでの時点で既に狂っているが、これら永久の一番の問題はCPUが遠慮なく使ってくるという点。
まあ3~4回くらいで止めてくれるが、タクティカルオーダーシステムにより場合によっては即死、
そうでなくても大抵致命傷だしやばい事に何ら変わりはない。

イグニスの代表的な技が「チェーンブレイド トランスアキシャル スライス」と「チェーンブレイド サジタルエッジ スライス」で、
両方ともチェーンを振り回す技だが前者は地上で振り回し、後者は飛び上がりながら振り回す。
どちらも非常に広範囲かつ凄まじい浮かし能力を持っており、上記の通りチェーンブレイドTは永久のパーツなので
イグニスと戦ったらチェーンブレイドしか出されてないのに負けていた、というのはよくある事である。
またチェーンブレイドSの方は着地後もチェーンの攻撃判定が長く残っているため、反撃しようとして逆に攻撃を喰らう事が非常に多い。

もう一つ代表的なのが「ネガ・ジェネシス」という技で、マントを振り下ろすだけという見た目は地味でリーチも短いが、
出が早く飛び道具反射能力クリティカルワイヤー判定一撃ガードクラッシュ能力があるというとんでもない性能を誇る。
しかし真に恐ろしいのは、この技から高確率で「ブルータル ゴッド プロジェクト」に繋げてくるという点である。
ヒットしていればワイヤーダメージなので普通に入り、ガードをしていても一撃ガードクラッシュからスパキャンで入れてくる。
要するにマントに触れると即死確定である。ひどい。
ちなみにガークラの後、ブルータル~ではなくチェーンブレイドでキャンセルする時もあるが、そこから永久をしてきたりもするので結局一緒。
他にもCPUはこれまたワイヤー判定のある当て身「ヴォイド ジェノサイド」からも繋いで来るため、
ネガ・ジェネシスを嫌がり牽制や起き攻めで出した小足に対し的確に当て身を決められ(一応地上の通常技及び特殊技しか成立しない制約はある)、
そこからブルータル~を入れられてあっという間に死亡、という惨状は稼動初期からよく見られた。

また、超必殺技「イーディアン・ブレイド」は画面上下まで全てに判定があり前進する複数の光の柱を出す技なのだが、
前転での回避が困難な上にガードされても有利で削りダメージも大きく、更に出がかりに長い無敵があり、
フルヒットさせると相手の体力を半分以上持っていく上、CPUはこの技を飛び込みや相手の技に対して超反応で出してくる。
加えてフルヒットしなければ喰らい判定が残るため、フルヒットしなかったらしなかったでちゃんと後述の技やブルータルで追撃を入れてくる。

この他、弾速も速いうえ超必すら貫通する通常飛び道具「ディバインアロー:エア」や、
下段判定なため動こうとして良く当たってしまう「ディバインアロー:グランド」、
これらの技も相手に喰らい判定を残すため、これからチェーンブレイドTにつなげてそのまま永久なんて事も可能(画面端で当てないと繋がらないが)。
特にエアは一見するとどこでも判定にも見えるような空中での追撃判定の高さが凶悪で、プレイヤーが連発すると数発連続でヒットする他、
CPUも各種必殺技やイーディアンブレイドのワイヤーからの追撃として、ブルータル~と並びダメ押しに入れてくる事が多い。
そしてグランドの攻撃判定が広くなったような超必殺技「ケイオスタイド」など、
全ての必殺技が非常に強力。判定が強かったり出が早いのはもはや当たり前と言った感じである。
その恐るべき性能がこちら。適当に技を振るだけでこの有様である

このように凄まじい技性能・超反応・永久を使ってくるラスボスであり、ネスツ編はおろかシリーズ史上でも屈指の強さを誇るボスである。
しかしやはり『KOF』の伝統と言うべきか、いくつかのパターンが存在するのでキャラによっては非常に簡単に勝ててしまう。
一番解りやすくかつ簡単なものは「ダウンするスライディングをガードしない」というもので、
チャンクーラだと起き上がりにスライディングを重ね続けるだけで勝ててしまう。
しかし逆に言えば、こういった楽なパターンを持たないキャラでイグニスに勝つのは非常に困難。
また、出の早い技を持ってるキャラならある程度離れて小技出す→イグニスが反応して必殺技出す→前転で回避・反撃と言ったパターンで勝てない事は無い。
正攻法で戦っても勝つのは恐らく無理であろう。パターンなぞ使ってんじゃねぇ!

再登場した『2002UM』ではしゃがみ動作や地上の通常技に新規のモーションが追加され、
チェーンブレイドが根元でヒットしないと浮かなくなったりのサジタルエッジ スライスの無敵時間の減少など、ある程度の調整はされたものの、
必殺技キャンセル必殺技や前述の永久が削除されていないと理不尽さは変わらず。
さらに新たに搭載されたMAX2「ディスインテグレイショナル ユニバース」は、
スタッフをして「全キャラ中最強」と呼ぶ程の桁違いな大技…というより格ゲー全体を見通しても最強クラスの大技である。
+ ぼくのかんがえたさいきょうのちょうひっさつわざ
  • MAX2の中でも高威力
  • コマンドが22ACと非常に簡単
  • 発生0F
  • 擬似全地上判定(相手の足元に攻撃判定が出る)
  • 何でも判定かつガード不能
    • 攻撃判定が接触すれば相手の状態に左右されず(無敵、ガード硬直中などを問わず)ヒット、そしてどの技からでも繋げられる
      (ゲージさえ足りていれば、ブルータルを当てた後でこれで追撃する事も可能。
          プラクティスかつゲージ無限ならこの技からまたこの技に繋げる事も可能)
  • 技のポーズが完全に双子座黄金聖闘士の最強技
調整不足で強くなったのではなく、意図的に強くしたと考えるべきだろう。『2002UM』公式サイトのナビゲーター・ネオジオ博士をして、
「ネスツ編の最終ボスであるイグニスは、本作でもその絶対的な力を持って登場します。」というコメントや、MAX2の性能からそれが窺える。
家庭用では一応プレイヤー操作もできるが、かの大門が霞むほどのお手軽厨性能な強さのため、対人戦での使用はお勧めしない。
一人用モードで息抜きとして使えるほどの性能である。あるいはノーダメージで勝利等の称号の解放には最適と言える。
だが『2001』と比べるとアルゴリズムが緩くなり、永久も殆どしなくなった。
ちょっと回り込めばチェーンブレイドをスカらせるので、そこから連続技なを入れるなりして簡単に倒す事ができる。
余談だが、同作でのコマンド表では何故か「ネガ・ジェネシス」と「ヴォイド ジェノサイド」が互いに名称が入れ替わっているため、
操作する際は間違えないように注意する事。
『KOF ALL STAR』では元に戻っているので誤植と思われる。


「人は何かを成す為に生を受け、

          成し終えた時死んで往く」

勝利ポーズで登場するこの女性は、同じくネスツ最高幹部の一人・ミスティ。
腹に一物を据えてネスツに参加しているが、正体は不明。飛賊の長である龍(ロン)とは協力関係にある。


MUGENにおけるイグニス

TightRiam氏製作のもの以外は、原作に無い技やシステムを搭載するなど何かしらのアレンジが加えられている。

+ GONZO-氏製作 2001+アレンジ仕様
  • GONZO-氏製作 2001+アレンジ仕様
現在氏のサイトからは公開場所へ繋がらなくなっているため、はいうぇい氏が代理公開している。
1~6Pカラーはプレイヤーモード、7~12Pカラーは顔が真っ黒のボスモードになっている。
1~6Pは原作に比べるとチェーンブレイドなどの必殺技→必殺技のキャンセルができなくなっているが、それでも十二分に強い。
オリジナル技を使わせなければ7~12Pカラーの方が原作に近くなる。

ボスモードではジャグル制限が解除され、必殺技→必殺技のキャンセルが可能となり、原作の連続技を再現させる事ができる。
ついでにヘンテコ、もといユニークな技やからパクった技、そして相手を巻き込んでの自爆技も使えるようになるが、
まぁならいつもの事である
中でも12Pカラーは常にパワーゲージMAXになっており、ゲージを消費してもすぐ全回復する。
あと超必殺技の威力がさらに上がっているので、食らうとかなり痛い(「ブルータルゴッドプロジェクト」で7割近く減るなど)。
そうでなくても原作同様、チェーンブレイドのゲージ回収率がとんでもない事になっているので各種高性能超必殺技が実質打ち放題。
よってぶっぱに弱いAIには強い。
しかしKOFボスのお決まりでしゃがみがなく、まともな下段技が必殺技のみなので、ガードが固いAIにはとっても弱い。
ちなみにストライカーも召喚可能になるが、何故か首斬り破沙羅だったりする。

原作ではCPUでも容赦なく永久を決めるが、以前はトーナメントではAIが自重気味なのであまり活躍しなかった。
しかし2008年の更新により、初期のAIもかなり強力になった。
さらにアナザーワン・バイツァダスト若本氏によってAIパッチも公開されている。
こちらはAIレベルをMAXの12にすると、原作通り容赦ない強さになる。ただし、最適化された分パターンにはまりやすくなるため11の方が強い場合も。
さらに裏モードなら超反応の当身や超必ぶっぱから永久も決めてくるため、ジェネラルゴンザレス、さらに本当に汚い半蔵などにすら勝ってしまう。
…まあ、KOFのボスをさらに強化して自重しない超反応AIを組み込めば、狂クラスに踏み込むのは当然かも知れないが。
ページ閉鎖に伴い、現在このAIは正規入手不可。

小物ロダにてこしあんクリームメロンパン氏によるAIが公開された。AIレベルなどはないが、上記の若本氏AIに見劣りしない強さを持つ。
このAIの表モードは小パンでの永久を狙ってくる。浮いたままの相手をペチペチする様はかなりシュール。
ただし、イグニス自身は中距離を保ちながら戦うタイプなので同格以上の相手には中々決まらない。
裏モードではお馴染みのチェーン永久も使う。距離が離れるとストライカーによる牽制を多用するのも特徴。

また、紳士トーナメントなどを投稿している雪月花氏により正統派美形ボイスにするパッチも公開されていたが、
公開場所であったニコろだの閉鎖に伴い現在入手不可。
しかし、またしても銀英伝っぽい

+ TightRiam氏製作 2001仕様
  • TightRiam氏製作 2001仕様
KOF BOSS FIGHTのうp主であるTightRiam氏によるもので、現在はfoxy氏によって代理公開されている。
氏製作の他のキャラやAI同様、フレームデータや判定など限りなく原作に近付けた力作であり、当然お手軽永久も可能。
搭載されたAIは永久を自重しているが、技の繋がりの良さや火力の高さもあって8割9割のダメージを平気で与えてくる。

外部AIはTry氏及びペパーミント氏によるものが存在する。
前者は6段階にレベル調整可能で、2014年2月23日に公開された。
他にも∞ロダ産のAIが存在していたのだが、現在は同所の閉鎖により入手不可。
こちらは永久を自重しないため、マスターギースエルクゥといった狂キャラも倒せてしまう。

+ ONG氏製作 2001仕様
  • ONG氏製作 2001仕様
TightRiam氏作イグニスのAIと一部技性能を改変したキャラ。
元のAIよりも立ち回りや反応が鋭く、あらゆる技からキャンセルできるコンボが多彩になっている。
上記の「ネガ・ジェネシス」のガード崩しからのコンボや、「イーディアンブレイド」の切り返しからのチェーンブレイド追撃コンボなど、
原作のイグニスの恐ろしい性能が更によく分かるAIとなっている。
永久はやはり自重しているが、「ブルータルゴッドプロジェクト」を絡めたあらゆるコンボで致命傷になるのは相変わらずである。

+ Archangel氏製作 2002UM+XI仕様
  • Archangel氏製作 2002UM+XI仕様
元々は『2001』仕様であったが、2009年8月の更新で『2002UM』仕様に変わった。
ただ、MAXの発動が無かったり、ドリキャンなど『XI』の要素があったりとアレンジも多々ある。
「ディスインテグレイショナル・ユニバース」を含めた全ての技が搭載されているが、
この「ディスインテグレイショナル・ユニバース」の性能が原作とは違いコマンド投げ技となっており、威力はなんと10割。 
更にデフォルトで簡易AIも搭載されている。動きには若干のムラがあるものの、かなり強力。

+ イルルヤンカシュ氏製作 2002UM+アレンジ仕様
  • イルルヤンカシュ氏製作 2002UM+アレンジ仕様
2010年1月に製作されたイグニス。最新版は2013年3月18日。
AIは搭載されていないが「ディスインテグレイショナル・ユニバース」を含めた全ての技が実装されており、問題なく使える。
それらに加え「ユニバース・ディストーション」も搭載しているなどのアレンジも見られる。

君麻呂氏によってAIパッチが作成された(現在は本体に同梱)。
このAIは対人、対AIモードの設定が可能で、前者は攻撃頻度が少なめである程度自重した性能だが、
後者は空中ガー不のチェーンから6~7割を当たり前のように奪い、設定次第では永久も容赦なく決めてくるなど手の付けようがない強さ。
チェーンが刺さったら最後、「チェーン複数回→ネガジェネシス→超必連発」というオニのようなコンボで大量のライフを奪われ、
ひどい時は永久設定をOFFにしても10割決まってしまう事も
(ちなみに、最新版でのATKは78に下げられているのだが、それでもなお10割を決めてしまう事がある)。
更に体力が3割を切ると、MAX発動からのディスインテグレイショナル・ユニバースを瞬時に行い、
実質2ゲージで回避不能に近い攻撃を唐突に繰り出してもくる。
ワキガも設定で使えなくする事ができるようになっているが、使用可能だとどんどん使ってくる。

タッグ対策もしており、補正無しでも⑨タッグに勝つ事があるほど。
これらから、凶中位近いランクに位置している。

+ 珍屋氏製作 アナザーイグニス
  • 珍屋氏製作 アナザーイグニス
赤い色のイグニス。ボイスはワラキアの夜のものが使用されている。
「イグニスを赤くしてみたらどーだろ?」良い人を見て思った事から作られたらしい。
チェーンなどは持たず、炎技を使って戦うキャラ。
「イグニス」と言うのは元々ラテン語で炎と言う意味を持つので、むしろこっちの能力の方が正しい気もしなくない
(尤も、「炎」を表す「イグニス」の綴りは「Ignis」が正しいが)。

KOFボスが元なため、全体的な性能はやはり高い。
中でも印象的なのは2ゲージ消費の全画面判定「全てを薙ぎ払う炎嵐」(通称「メルトン」)だろう。
ゲージが溜まるとかなりの確率で使い、体力の6割ほどを持っていく。
それなりに隙も大きく、人操作であればある程度対処法もあるのだが、全画面判定の技であるため中々のAI殺し

ちなみに、もう一つの超必殺技「神炎の煉獄狂宴」(別名「ネスツオールスターズ」)を決めた後、
落ちてくる相手に「全てを薙ぎ払う炎嵐」で追撃ができたりする。
トレーニングモードとかで試してみよう。
こちらの方はAIが出してくる事はほぼ皆無なので、見る機会はゼロに等しい。
その後、作者自ら「アナザーイグニス狂化パッチ」を作製し公開。
DEFファイル記述を書き換える形式で、適用後はキャラの挙動が物凄く怪しくなるが仕様なので気にする事はない。
氏は「かなり出オチ」と謙遜しているが…どんな風に狂化するかは自分の目で確かみてみろ

また、池上亮二氏によるAIも公開されている(最新版非対応)。こちらはAIレベルが6段階で調節可能。
09年11月の更新により、凶クラスのキャラとも渡り合える強さになっている。
↓の動画のAIは更新前。更新後のAIはこれより更に凶悪。

+ 熄 癈人氏製作 プルニス
  • 熄 癈人氏製作 プルニス
常に震えている。
ファインネルする時もお塩する時もとにかく揺れる。そして火力が高い。
どこかで見た技、ネタがごちゃまぜに詰め込まれている。

+ PP氏製作 Igniz-Boss
  • PP氏製作 Igniz-Boss
GONZO-氏のイグニス改変で、現在はZET氏のサイトで代理公開されている。
『2002UM』仕様なのかボス版に比べると安いが、即死攻撃が無効。
ゼロの白羅滅精や、いくつかオリジナル技が追加されており、
中には「相手を掴んだ後隕石を落とし、自分もろとも道連れにする」という自爆技まである。
この技が成立すると道連れのの際に相手のゲージを0にする事ができる。たまに自分が生き残る事がある。
デフォルトで15段階に調整できるAIが搭載されており、低くても学習型とだけあってか非常に強い。
11ではエルクゥと互角に戦う。12から永久を狙い、15だと混線攻撃を使うので注意。

高カラーは神キャラになる。12Pは超即死や貫通砲、常時nokoなど技術が使われており、実力的に神上位あたり。
海外含むイグニス改変の中では最強かと思われる。
また、低カラーでもフライングや変数弄りをされると神キャラ化する事がある。
最新版はデフォだと1PでもSMHなどの相手やり合えるくらいなので、神以下の大会に出す際は必ず大ダメージ無効の有無や、攻撃補正などを設定する事。

+ (笑)氏製作 精霊サラマンド
  • (笑)氏製作 精霊サラマンド
珍屋氏のアナザーイグニス改変。
技の追加、変更がされており、改変元より大幅に強化されている。
最高ランクは旧論外、同梱された弱体化パッチで狂中位。

+ ゴンドワナ氏製作 ストームイグニス
  • ゴンドワナ氏製作 ストームイグニス
TightRiam氏製作のイグニスを改変した凶悪キャラ。
ストームという名前の通り、風をモチーフにしており技のほとんどが風を用いたものとなっている。
そして削り攻撃がとにかく強力で生半可な耐久では歯が立たないほど。
しかし防御面はそこまで高くなく、特に何も特殊なことをしない限りはあっさり死んでしまう。
カラー差は無いが、AIレベルによってランクが変化する。
想定ランクはAIレベル1が狂上位、AIレベル2が狂最上位、AIレベル3が準神となっている。
+ レベルアップによる性能強化
その他にもレベルアップごとに性能が強化され、最大20まで増加する。
レベルアップの効果は以下の通り(readmeより抜粋)。
☆00   通常性能
☆01   ダメージカット(295以上のダメージを150に軽減)
☆02   パワー最大値4000
☆03   永続ターゲット
☆04   パワー最大値5000
★05   死の宣告
☆06   毒
☆07   無敵追加
☆08   パワー最大値10000
☆09   ライフ自動回復
★10   超即死
☆11   猛毒
☆12   時止め耐性
☆13   ハイパーアーマー
☆14   ライフ自動回復+
★15   落下即死
☆16   無条件タイムアップ回復
☆17   劇毒
☆18   全攻撃ガード不可
☆19   ライフ自動回復++
★20   オメガトムハンクスキラー

レベルアップの条件・上昇数
  • 大ダメージ          +1‾2   
レベルが上がるとこの条件では上がらなくなる
  • 相手のライフが全く減らない  +1‾    
ペナ回数毎に上昇数も増加。
  • 時間経過           +1‾    
ペナ回数毎に上昇数も増加。
  • ヘルパー占有         +10    
一度のみ。
  • フライング          +15    
一度のみ。
  • %nF1             +20   


これらの他にも神イグニスや、海外で作られたハイパーイグニスなども存在している。

+ 実はこんなにあるイグニス改変
A-Igniz
C Igniz
Cool Igniz
Clon Igniz
Evil Igniz
EX Igniz
Dark Igniz
Darkness Igniz
Igniz-EV
Gorgeous Igniz
Final Igniz
Fallen Angel Igniz
Shin Igniz
S_Igniz
Load Igniz
Legendary White Igniz
Power Igniz
UnipueEmperiorIgniz
Uranus
SYUSHO-
Swift Igniz
Nice Igniz
Igniz-ICT
Orochi Igniz

これはあくまでほんの一部である。
噂によると『KOF』キャラではオロミズの次に多いらしいとか…。

+ 大会ネタバレ
某大会ではイグニス(ボスモード)&アナザーイグニスでタッグを組み「イグニス」チームとして出場。
両者とも全画面判定攻撃所持で、それらが同時に放たれる様は「白羅メルトン」と呼ばれた。
この同時攻撃を武器に勝ち進んでいき、決勝戦では今大会のダークホースである「斬○狼牙」チームを接戦の末下し、見事優勝した。

+ ニコニコMUGENでの扱い
よく大会ではボス枠、強キャラ枠などで出場している。公開されているキャラ(改変含む)の中でもバリエーションが多く、
強さの調整が効くうえ、KOFのボスで認知度も高いという事で、動画使用しやすい面がある。
ストーリー動画でも人気で、多くの動画でその姿を見かける事ができる。
まともな性格のオリジナルゼロを右腕に持つ設定を活かし、無茶苦茶な君主だったり、アホだったり、
逆にカリスマさをいかんなく発揮していたりする。
イグニスを基にして作られた神キャラであるイグニスUNKNOWNとの関係は親娘だったり、女体化だったり様々。
また、イグニスと同じくわがままな某カリスマとは従者が冷静で忠実な側近だったり、
幸薄なリング技使いだったりなど共通点が多いためか、こんなキャラが作られていたりする。

このように人気のKOFボスであるルガールと同じように、あちこちでキャラ変、改変されている。

出場大会

+ 一覧
+ イグニス
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
+ アナザーイグニス
【アナザーイグニス】
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示
+ プルニス
【プルニス】
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

出演ストーリー

+ 一覧
A・B・C
DIOの喫茶店(アナザー)
Drえーりん診療所
FromLR
KING OF FIGHTERS X
La Jodaso Stiana
MUGEN Fighters History
MUGEN LIFE
MUGEN'S EVERYDAY'S
MUGEN STORIES INFINITY
MUGEN町 任侠伝
R&Yの①日
Revelations
stories(アナザーイグニス)
Transfer Avengers
アッシュくんと九朔さんと
アリスさん姉妹・R
ウサギの大冒険
おとどけものです。
影気ままなストーリー
家電量販店DIODIO
機動運送伝Gルガール
クリザリッドの風紀委員日誌
謙虚でないと!
コードネスツ 反逆のクリザリッド
御近所M語
御近所M語II
こんな緋想天は嫌だ
三匹が逝く!!
失楽園("神代の魔将"アスタロト)
大闘領 -Sengoku Legend of the Gainers-(FromLR枠)
戦え!爆炎少女ヒロ
血が嫌いな吸血鬼
チルノ絵日記
とある無限の物語
ドラコ!!
ナイトメア・ハンターズ
中の国
なこるる茶屋
人形の夢と目覚め
姉、ちゃんと闘(や)ろうよ!
ネスツの栄光
パーフェクトソルジャーは動かない
楓流メイフィールド
宝石少女とツギハギのカミサマ
無限市吸血鬼事件
夢幻の夜
妄想式家族計画
リュウが咲く!
ロック魔理沙の探偵物語


「我に拳を当てた事、褒めてやる」
※当ててなくても言います。


最終更新:2023年09月11日 15:35