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「さてっと、今日の晩飯は何にするかなぁ」
俺は夕飯の材料を買うべく、近所のコンビニにやって来た。
コンビニの前に着くと、コンビニから制服姿のカップルに出会う。
カップルの女の方は美香だ。
男の方は、美香がバレンタインにチョコをあげた男である。
どうやら、二人は上手く行ったらしい。

やばい!
何がやばいかと言うと、俺は美香のチョコを渡す時に、
男の手にコンドームを握らせてておいたのだ。
俺はギクシャクしながらコンビニの扉をくぐる。
美香たちは、俺の方を無視し、外へと出て行った。

「ふぅ・・・」
美香は気にしてないのか、男の前だったからなのかは
判らないが、危険は回避出来たらしい。
俺は、ほっとしてコンビニの中へと入る。

「よしくん、ちょっと先行ってて」
不吉な美香の声が聞こえる。

タッタッタ。
背後から迫る不吉な足音・・・。

「おい!」
相変わらずの男口調で、美香が俺を呼び止める。
ぎぎぃ~っと音がしそうな感じで、俺は首を美香に向ける。

ボクシュ!
美香の見事なボディブローが、俺の腹に炸裂。

「あぐぁ・・・」
「今日のところは、これで勘弁してやる」
俺は腹を抱え、蹲る。

「よしくん、ごめんね~」
俺に話し掛ける口調とまったく変わり、美香が可愛らしい
声でイケメン君の元へと走って行く・・・。

翌日。
俺は仕事を終え、最寄駅まで帰って来る。
駅の改札を抜けると、見覚えのあるイケメン君。
昨日、美香が『よしくん』と呼んでいたイケメン君だ。

今日は美香以外の女を、横に連れている。
女はイケメン君の腕にすがりつき、かなり親密そうである。
美香は遊ばれてるのかな?
まぁ、相手はイケメン君だしな。

美香は昨日も俺にボディブローを打ち込んだし、
良い気味だな。

ぴろろろ~。
メールの受信を知らせる音が、携帯から鳴った。
「誰だろ?」
俺は携帯を取り出し、メールを見てみる。

『喪雄くん、あなたの作ったプログラムに不具合がありました。
明日お仕置き♪ (*^ー^*)b』

久美子からのメールだった。
久美子とは、あの日以来、関係を続けている。

最近では、変な快感に目覚めている気がしているので、
攻められること自体は苦痛ではないのだが、
こないだ浣腸がどうとか言ってたのが気になる。

「まったく、人の失敗を嬉々として送ってくるなってんだ。
まさか、浣腸はねぇよなぁ・・・。
こないだ、『浣腸はキモチイィ』発言で議員を首になったディック
じゃあるまいし・・・」
ブツブツと、独り言を言いながら歩く俺の前にオレンジ色の看板が目に入る。

『ディック』
「うぉ! って、消費者金融の看板かよ」

翌日。
ぱしーん!
「はぅ!」
ぺちーん!
「ひぎぃ~」
「お~ほほほほほ・・・・」
「ぶーぶー・・・」
ホテルの中に俺の気色悪い声が響く。

「喪雄くん、これな~んだ?」
久美子の手に例のものが・・・。

「あわわ、そ、それだけは、ご勘弁を・・・」
「だーめ!」
「ふぎゃぁ~」

昨日のメールの予告通り、久美子にたっぷり、こってりとした攻められた。
数時間後、久美子から開放され、俺は尻を押さえながら、
最寄駅まで帰って来た。
改札を抜けると、美香、イケメン君、昨日の女の修羅場に出会った。

「よしくん、その女誰よ!」
「あぁ~? お前には関係ないだろ?」
「関係ないって・・・」
俺は巻き込まれないように、コソコソと隠れるように修羅場から離れた。

「イケメン君も要領悪いなぁ。こりゃ、美香のボディブロー炸裂だな」
修羅場から離れ、ほっと一息ついたところで、不幸を呼ぶ足音が。

タッタッタ・・・。
背後から迫る、不吉な足音。

「ま、まさか・・・」
ぎぎぃ~っと、後ろを振り向くと、恐怖の暴力娘こと、
美香が走って来る。

どか!
美香の強烈なショルダータックルが、俺に炸裂。

「いってぇなぁ~」
自分からぶつかっておいて、『痛ぇ』は無いもんだ。
こちらを向いた美香の頬には、大粒の涙が流れていた。

「お、お前は・・・」
美香が、ぶつかった相手が、俺だと言うことに気付く。

「う、うわ~ん」
美香が声を上げて泣き、俺の元へと走りよってくる。

どか! ばき!
「は、はぐぇ・・・」

普通、このパターンであれば、美香が泣きながら抱きついてくるはずだ。
そう考えた俺は、隙だらけな体制で、レバーブローからのアッパーと言う、
強烈なコンボを貰ってしまう。

「うわ~ん! うわ~ん! うぇ~ん!!」
どこ! ばき! ぼこ!

「ちょ・・・、ま、待て! 俺が悪かった。俺が悪かったから、殴らないで・・・」
格闘ゲーなら頭上にKOの文字が輝いていたところである。

「はぁはぁはぁ・・・。よしくんのばかぁぁぁぁぁぁ」
稲妻のような、美香の蹴りが、俺の顔に靴跡を残す。

「や、八つ当たりかよ・・・」
俺は地面に転がりながら、呟いた。

ぴくっ!
美香が振り返り、俺の前にしゃがみ込む。
今日は青と白のストライプだ。

「あぅ・・・。す、すいません。つい、口が・・・」
「おい、今日は手品でパンツ取らないのかよ?」
「へ?」
てっきり殴られると思っていた俺は、美香の意外な発言を聞き、
再び美香の方へ顔を上げた。

じぃ~。
これも男のサガか、つい視線は美香のパンツへ。

「ちょっと、こっちにこい!」
パンツを見られていることに気付いた美香が、俺の耳を掴み、
無理やり立たせて、裏路地へと引っ張って行く。

こ、この状態は、もしかして・・・。カツアゲか!?
昔から見知らぬ人に、無期限で金を貸していた過去が蘇る。

「おい、お前! 私にキスしろ・・・」
「へ? え? キス?」
意外な発言に動揺しまくる。

「私とじゃできないってか?」
よく判らないが、暴力娘ってことを差し引けば、美香は俺好み
である。据え膳食わぬは~である。

「い、いえ。そ、それじゃ、不肖、喪雄、美香さんにキスさせて
頂きます!」
俺は、美香の背中に手を回し、美香にキスをする。
美香の唇は柔らかく、俺が舌を入れ始めると、少しずつ、
俺の舌を受け入れてた。

1分以上キスしていただろうか? 美香の唇から口を離す。
美香の目には涙が溜まっていた。

「み、美香ちゃん・・・」
美香は、手で涙を拭った。

「さ、次はホテルに行くぞ!」
「お、おい・・・」
「何だよ! 私とはホテルへ行けないってのか?」

パシーン。
俺は美香の頬を殴った。
「何をそんなに自虐的になってるんだよ」

美香の涙が頬をつたう。
や、やばい。また連続コンボが!
俺は身構える。

「うわーん・・・」
美香が俺の胸に飛び込んでくる。

一瞬びくっとしたものの、俺は気を取り直し、
美香を優しく抱きいれた。

それにしても、美香を泣かすとは、許すまじ、イケメン!
俺が懲らしめてやる!
美香は、口が悪いし、会う度に俺を殴るし・・・。
やっぱ、やめようかな・・・。

「美香、彼氏はまだ駅か?」
「え? ど、どうしてだよ?」
「彼氏はまだ駅に居るのか?」
俺は語気を荒げて、2度問いただす。

「た、多分・・・」
「よし」
俺は美香を放し、駅へと走った。

「ちょ、ちょっと、待てよ!」
美香が俺の後ろから追いかけてくる。


駅に到着すると、まだ『よしくん』こと、美香の彼氏が
昨日の女と一緒に居た。
昨日の女が、美香の彼氏と腕を組んでいる。

「ちょっと、何する気だよ?」
「いいから、美香はここで待ってろ」
美香は俺の迫力に圧倒されてか、大人しくこの場で待つ。

止まれ!
辺りが静寂に包まれ、駅を歩く人たちの動きが止まる。

美香の彼氏の後ろには、チンピラ風の男と、その恋人だろうか?
胸元が大きく開いた服を着た、水商売風の女が横に居た。

「よし、こいつらに手伝ってもらおう」
俺は、イケメン君の手を、水商売風の女の胸元に差し入れる。

「これだけじゃ、インパクト薄いな。もう片方の手を、チンピラの
顔でも掴ませておこう」
イケメンの手は、左手で水商売風の女の胸を揉み、
右手でチンピラの顔を掴むように配置。
これで、イケメン君は準備OK。

次は、イケメン君が連れて居た女の方である。

女の方は、少し動かして、小太りの頭の薄い中年オヤジと
腕を組ませ、スカートのホックを外す。
これで準備完了。

俺は美香の元へと戻り、時が動き出すのを待つ。

そして、時が動き出す。

「きゃぁ~」
水商売風の女の悲鳴。

「わりゃ、何してけつかるねん!」
チンピラ風の男の変な方言。
どか! ぼこ! ばき! げしげし!
イケメン君がチンピラに殴られる。

「きゃっ」
ずって~ん。
イケメン君の連れて居た女のスカートが、足元までずり落ち、
パンツ丸出しで倒れる。
あ、ひよこさんパンツ。

「お、お、お嬢さん、お、お、俺をさ、さ、誘ってるのかい?」
ひよこさんパンツの女に腕を掴まれた、中年男がどもっている。

「お、おい、これって、お前が・・・」
美香が俺の方を向く。

「さ、これで少しはすっきりしただろ?」
俺は自宅へと歩き出す。

「ちょ、ちょっと、お前!」

俺は立ち止まり、美香の方を振り返った。

「俺は喪雄って名前だ。よく、覚えておけ」
「喪雄・・・君」

背後に美香の呟く声が聞こえ、俺は帰路に着いた。