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今日は金曜日。いわゆる、週末と言うやつだ。
プロジェクトが一段落したこともあり、会社の連中と一杯引っ掛け、
帰りにコンビニでビールやつまみを購入。
これから一人2次会だ。
別に寂しくは無いぞ。会社の連中はカラオケに行くらしかったが、
俺はあまり好きじゃないし、カラオケに行くなら、一人で飲んでた
方がマシだ。多分。

ほろ酔い気分で帰宅してみると、部屋に明かりが。
「あれ? 今朝電気点けたっけか? ま、いいか。」
カチャリ。

鍵を開け、部屋に入ろうとするが、鍵が閉まっている。
「はてな? 鍵まで閉め忘れた? いやいや、も、もしかして
泥棒か!?」
俺は再び鍵を開け、そ~っと扉を開け、中を覗こうとすると、
扉が急に開いた。

ガチャ。
ボクシュ!
「おそーい!!」
相変わらず、見事なボディブローでお出迎えしたのは、
暴力娘こと、美香だった。

「あぅあぅ・・・。な、な~!」
ボディブローで出迎えた美香は、黄色のエプロンを制服の上から
身に付けていた。

「折角のパスタがのびちまうとこだったじゃなねぇか!
ほら、そんなとこで座ってないで、さっさと、テーブルの上を片せよ!」

「なんで、美香が俺の部屋の中に居るんだよ!」
「あ?」
美香が俺をひと睨みする。

「い、いえ。何でもありません」
俺は大人しくテーブルの上を片し始める。
テーブルの上が綺麗に片付くと、美香がパスタの載った皿を持ってきた。

「ほら、食え!」
「食えと言われても、飲んで来たから、腹減って・・・」
美香がコブシを握りしめ、無言の圧力を掛けてくる。

「い、いえ。ちょうどパスタが食べたいなぁって思ってました!」
こないだの美香の料理は、食い物じゃなかったからなぁ・・・。
美香の方を見ると、テーブルの上で、両手で頬杖を付いて、
さぁ、食えとばかりに、じっとこちらを見ている。

俺は覚悟を決めて一口、パスタを食べる。
パスタは明太子のスパゲティだが、後味の梅干の酸味が、酔った俺には
ちょうどいい。

「美味い・・・」
俺は感想を漏らした。

「そ、そか? 私が本気出せば、こんなもんだ」
美香は照れているのか、頭をポリポリとかいている。

「マジ、美味いよ。これ」
俺は、それほど空腹でもないのに、もくもくと食べる。

「それじゃ、私も食べようかな」
美香と俺は、もくもくとパスタを食べ始める。

「あ」
美香が俺の方を向いて声を上げた。

「どうした?」
俺はフォークを止め、美香の方を向いくと、美香の指が俺の口元を拭い、
その指を美香が舐めた。

「明太子が付いてた」
「あ、ありがとう・・・」
こ、このパターンは、夢にまで見た、『お弁当付けてどこ行くの?』ではないか!
相手は暴力少女こと、美香だが、いや、この場合暴力少女とのギャップが・・・。
うぉ! やばい! 萌えだ。萌えてしまった!などと、しばし、呆けてしまった。

「は、早く食べろよ。冷めちゃうだろ」
美香も自分が取った行動を考え、照れているらしく、言い方がぶっきらぼうだ。

「う、うん」
俺は再びフォークを動かし始める。

食事も終わり、俺は冷蔵庫からビールを取り出し、飲み始める。
「美香も飲むか?」
飲みかけのビールを美香に渡す。

「にが~・・・。こんなもんのどこが美味いんだよ・・・」
どうやら、美香にはビールはまだ早いようだ。いや、まぁ、未成年だから
当たり前と言えば当たり前だが。

「そうか? 慣れれば美味いけどなぁ」
俺はビールの残りを飲み干し、2本目を開ける。
美香は再び黄色のエプロンを身につけ、パスタの入った皿を流しで洗い始めた。

ジャージャー。
何か、新婚さんみたいな光景だ。さっきの『お弁当(略)』やら、洗物をしている
美香の姿を見ると、普段とのギャップのせいか、やたら萌える。
俺は、この雰囲気に酔ったのか、はたまた酒に酔ったのか、立ち上がると、
美香に向かって歩き出す。

美香は洗物に夢中らしく、俺の接近に気付いていない。
俺は洗物をしている美香に、背後からそっと抱きついた。
美香は一瞬体をびくっとさせ、洗物をしている手が止まる。

「お、おい、何するんだよ。あ、洗物ができねぇじゃねぇか・・・」
「美香・・・」
俺は、美香をこちらに向かせ、美香の口にキスをした。
ガチャン。
美香が手に持った皿を落とし、皿が割れた。

ボクシュ!
美香のボディブローが、俺の腹にヒット。
「あぅ・・・」
俺は、その場で蹲り、美香はドアの外へ走り去った。
や、やばい。美香を追いかけないと・・・。
頭ではそう思っているものの、あまりに見事なボディブローを食らったせいで、
なかなか体が言うことを利かない。

止まれ!
止まれ!
止まれ!

俺は時間を止め、何とか美香に追いつき、美香の手を掴む。

「ご、ごめん・・・」
振り向いた美香の目には涙が溜まっていた。
「謝るくらいなら、初めからあんなことするなよ・・・」
「ごめ、いや、えっと、と、とりあえず、部屋に戻ろう。
俺も、美香も靴すら履いてないし。な?」
俺にキスされて部屋を飛び出した美香も、それを追いかけて部屋の外に出た
俺も靴を履いてなかった。
美香はこっくりと頷き、俺に手を引かれて部屋に戻る。

「いや、あの、え~と、別に悪気が有った訳じゃないんだ。
その、美香が洗物してる姿を見て・・・」
俺はシドロモドロに美香に言い訳を始めた。

ピピッ。
22時を知らせる時計のアラームが鳴った。
「私、帰る」
美香が時計を確認し、帰り支度を始める。
「え? あぁ、もうこんな時間か。途中まで送って行くよ」
美香は怒っているのか、俺の方をみようとしない。

「いや、もう遅いしさ。女の子一人じゃ危ないし」
「いい。大丈夫」
美香は玄関に向かって歩き始める。

「あ、さっきはその・・・」
美香が部屋の扉を開け、立ち止まった。
「明日は学校休みなんだ。また来ていい?」
「え? あぁ。もちろん構わないよ。どうせ、やることもないし」
「そか。それじゃ、また明日来る」
ようやく、美香が俺の方を向いてくれた。その顔は心なしか、
明るい表情だった。

俺は美香が角を曲がるまで玄関から見送った。
「キスしちゃったこと、怒ってないみたいだな・・・」

「おい、いつまで寝てるんだよ! 起きろ! 朝だぞ!」
翌朝、俺は美香の声で起こされた。

「ふあぁ・・・。今何時だ?
なんだ、まだ8時じゃねぇか・・・」
普段の休日なら、まだ寝ている時間だ。
今日も美香は来ると言ってたが、早すぎだろ。

「もう少し、寝かせてくれよ・・・」
「ダメ!」
美香はそういうと、俺の布団を剥いだ。
ちなみに、俺は寝ているときはTシャツとパンツだけで寝ている。
今日も元気だ。我が息子。
布団を剥いだ美香の目には、元気にテントを張っている俺
の息子が飛び込んでくる。

「ひゃぁ・・・」
げす!
美香の蹴りが俺の股間目掛けてヒット。

「ぉぅぉぅ・・・」
俺はベッドの上で股間を押さえて悶絶する。

「バカやろー、朝から何おったててるんだよ!」
俺は何とかうつ伏せになり、膝を使って、ベッドの上でジャンプする。
とにかく、まずは玉を下ろすことが先決だ。この痛みは、男にしか
判るまい・・・。

俺が息を吸えるようになったのは、ゆうに一分ほど経過した後だった。
「あのなぁ、これは、男の生理なの! 寝起きだとこうなるんだよ!」
「え? だって、そんなの知らないし・・・」
「知ってるも、知らないもねぇだろ! いきなり人の股間を蹴るんじゃねぇ!」
「さて、朝飯作るから、それまでに着替えてろよ~」
美香はそそくさと、台所に向かった。
「ったく、人の話聞いてねぇし・・・」

美香が作ってきた朝食は、トーストとスクランブルエッグだった。
まぁ、無難な朝飯と言えば朝飯だが。

「ふぅ。ご馳走さん。 さて、これからどうすっかな。まだ9時前か」
美香は食べ終った食器を持ち、流しで洗い始める。
「う~ん。折角の良い天気だから映画ってのもなぁ。
あ、そうだ。美香、遊園地とかって好きか?」

「遊園地?」
美香が洗物の手を止め、こちらを向く。
「まぁ、遊園地と言っても、豊鳥園なんだけどさ。こないだ新聞屋から
優待券貰ったんだよ。行かないか?」
「行く! 絶叫マシン大好きだし♪」
「よし、決まりだ」

こうして、俺と美香は都内某所にある豊鳥園に行くことになった。
豊鳥園は都内と言っても意外と敷地面積が広い。
夏場はプール、冬場はスケートリンクになるプールもあるが、
今の時期は両方ともやっていないため、意外と人が少なく、穴場だ。

「さぁ、次はあれ乗ろう!」
美香は俺の手を引き、次々と絶叫マシンの列に並ぶ。
美香が喜んでくれてるのはうれしいが、連続の絶叫マシンはさすがに
きつい。

「美香、ちょっと休もうぜ。さすがに疲れた」
「なんだよ、だらしないなぁ。やっぱ、歳には勝てないか?」
「はいはい。もう歳なんですよ。だから、絶叫マシンはちょっと休憩しよう」
「しょうがないなぁ。まったく。で、何乗るんだ?」
「そうだなぁ。乗り物よりも、お化け屋敷なんてどうだ?」

ぴくっ。
美香の体が僅かに反応したのを俺は見逃さなかった。
もしかして、美香はお化けが苦手なのか? ニヤリ。

「そ、そんなものよりも、め、メリーゴーランドに乗ろうぜ」
美香の声には、明らかに動揺の色が伺える。
「もしかして、美香はお化け屋敷が怖いのか?」
「ば、バカ言ってんじゃねぇよ! だ、誰がお化け屋敷なんて怖いもんか!」
美香は強がっているものの、明らかに私はお化けが怖いですと告白している。

「それじゃ、問題ないだろ? 怖くないんだったらさぁ~」
「う・・・」
完全に墓穴を掘った美香の手を引き、俺はお化け屋敷へと向かう。
豊鳥園のお化け屋敷は、お化けに人を使っていることもあり、
何気に怖いと評判だったりする。美香の反応が楽しみだ。

「きゃぁ~」
「きゃぁきゃぁ~」」
やっぱり、美香はお化け屋敷が苦手だったらしく、いつもの乱暴者の面影も
無いくらい可愛らしい悲鳴を上げ、俺の後ろに隠れるように張り付いている。

「さぁ、もう出口だぞ」
美香は俺の背中から顔を覗かせる。
俺の前方には出口の光が見える。
美香は一目散に出口に向かって走り始めた。

ちなみに、この手のお化け屋敷は大抵出口ギリギリにお化けが潜んでいたりする。
案の定、美香が走り始めると、出口の手前からバイト君ふんするお化けが現れた。

「いやぁぁぁぁぁ」
ボクシュ!
ガッシャーン!

あまりの恐怖からか、美香が横から出てきたお化けに向かって、強烈なボディブロー。
美香の強烈な一発を食らったお化けは転倒し、ダミーのお墓もろともひっくり返る。
「やべ!」
俺は慌てて駆け出し、美香の手を引きながらその場を逃げ去る。
後ろから、お化けの怒鳴り声が聞こえたような気がするが、気にしないことにする。

「はぁはぁはぁ。ここまでくれば大丈夫か」
俺は美香の手を離し、ベンチに座り込む。
美香は半べそをかきながら、俺の横に座る。
「お化け、大丈夫かな?」
美香は冷静になり、お化け役に人にボディブローをお見舞いしたことを心配して
いるようだ。
正直な話、美香のボディブローはかなり強烈である。何発も食らった俺が言うの
だから、間違いはない。大丈夫じゃないだろうなぁ・・・。

「まぁ、やっちまったもんは仕方ないだろ」
「そ、そうだけど・・・」
「さ、気分転換に観覧車でも乗ろうぜ」
俺は美香の手を引き、観覧車へと向かう。

俺と美香が観覧車に乗ろうとしたとき、後ろのほうが騒がしくなる。
後ろを振り向くと、お化けがこちらの方へ走ってきていた。
「やべ!」
俺と美香は慌てて観覧車に飛び込んだ。
「あっちゃ~、ここまで追いかけてきたか」
「ど、どうしよう・・・」
「ま、今考えても仕方ないだろ。とりあえず、一周するまで何か手を考えるか」
「う、うん」

俺と美香を乗せた観覧車が頂上付近に差し掛かったとき、ガグンと衝撃と共に、
観覧車の動きが止まった。
「なんだ?」

観覧車からアナウンスが聞こえる。
「ただいま、お客様の急病により、救出活動を行っております。
ご迷惑をお掛けしますが、そのまましばらくお待ち下さい」

「実は、俺らを捕まえるために準備してたりして」
俺は笑いながら美香に言う。
「そ、そんなぁ・・・」
俺と美香が下を見ると、警備員がわらわらと観覧車の下に集まってきている。
「げ、マジかよ・・・。本当に俺らを捕まえるためか!」
「ど、どうしよ・・・」
警備員が10人以上集まったあたりで、観覧車が動き出した。
「ねぇ、どうしよう? 私、捕まっちゃうのかな?」
美香は怯えたように、俺の手を握る。
俺はなんだか、美香を守ってやらなければならないような気になる。
「まぁ、俺に任せておけ」
「で、でも・・・」
「大丈夫だって」
俺は美香の肩を抱き、美香を落ち着かせる。

俺らを乗せた観覧車が地上近くまで来ると、お化けがこちらを指差しているのが
見えた。どうやら、完全に俺らを捕まえるための警備員らしい。
外から観覧車の鍵が開けられ、扉が開かれる。

止まれ!
俺は時間を止め、美香を抱えながら観覧車から飛び出した。
俺は出口に向かって走る。
人が多く、何人か弾き飛ばした気がするが、今はかまっていられない。
何度か時間を止め、ようやく俺と美香は出口まで到着する。

「はぁはぁはぁはぁ・・・」
俺は美香を降ろし、肩で息をする。
「な、何がどうしたんだ・・・」
観覧車に乗っていたはずが、いきなり遊園地の出口前に来ていることに、
美香が不振がる。まぁ、そりゃそうだが。
「と、とりあえず、出よう」
「う、うん」
俺と美香は出口を後にする。

「はぁはぁ。さすがにここまでは追ってこないだろ」
俺と美香は駅とは反対に走り、近くの公園のベンチで休む。
「なぁ? さっきのあれ、なんだったんだよ」
「え? あぁ、まぁ、ちょっとした力だよ」
「喪雄君が変わった手品が出来るのは知ってるけど、観覧車に乗ってたはずが、
いきなり遊園地の出口に居るのって、手品なんかじゃできないだろ」
「うーん・・・。まぁ、助かったんだからいいじゃねぇか」
「だけど・・・」
「なぁ、とりあえず、そこの販売機で飲み物買って来てくれないか?
さすがに、息が切れてさ」
「う、うん・・・」

さすがに、俺は時間が止められるんだなんて話をしても、頭を疑われるだろうな。
さて、どうやって誤魔化すか・・・。

「喪雄君?」
ベンチに座っていると、俺を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと、久美子が立っていた。

「やっぱり、喪雄君だった。どうしたの? 家この辺りじゃないわよね?」
「え、あぁ、ちょっと、豊鳥園に・・・」
「はは~ん、デートね。私と言う者がありながら!」
そう言いながら、久美子が俺の首に手を回す。
や、やばい、こんな状況を美香に見られたら!

ガシャン!
ぷしゅ~。
中身の入ったペプシが俺の足元に投げつけられ、中身が飛び出した。
「だ、誰だよ! その女は!」
振り向くと、怒りに満ちた美香がこちらを睨み付けていた。

「え、あ、お、俺の上司だよ」
久美子の手は未だに俺の首に巻きついている。
「嘘をつけ! 喪雄のバカヤロー!」
美香が走り去って行く。
「ちょ、ちょっと待てよ! 美香!」

「あらら。怒らしちゃったみたいね」
「怒らしちゃったって・・・。久美子さん、手を離して!」
「ん~。どうしようかなぁ? ま、いいか」
そういうと、久美子が俺の首から手を離した。

俺は全力で美香を追いかけ、公園の出口まで走ったが、
美香の姿はすでに見えなくなっていた。
俺、今日は走ってばっかりだな・・・。

俺は、美香を探して走り回るが、美香の姿は見つけられない。
「ちくしょう、何であそこに久美子さんが・・・。ってか、なんで、
俺は美香を探してるんだ? 別に美香は俺の彼女でもなんでも
ないし、久美子さんと仲良くしてるとこ見られたって・・・」
俺は美香を探すのを止めようとするが、脳裏に涙を溜めて走り去った
美香の顔が過ぎる。
「くそ!」
俺は再び美香を探し始めた。

俺は美香を探して走り回るが、見つからないまま、日が暮れ始めた。
「まったく、どこ行ったんだよ・・・。
「早く帰らないと、二人はムラキュア始まっちゃうじゃねぇか・・・」
すでに美香のことよりも、テレビアニメのことが気になり始めていた。
「もう、いいや。帰ろう! 帰るったら、帰るぞ!」
俺は自分に言い聞かせるように、部屋に帰った。

「まったく、何で俺が美香を探し回らなくちゃならないんだっつの!
さてと、ムラキュアでも観るかな」
そう独り言を言いながらテレビを点けようとした俺の目に、
美香が持ってきた鞄が映る。

「あいつ、何をこんなに持ってきたんだ?」
女の子の鞄を開ける機会なんて滅多にない。
なんとなく罪悪感に駆られつつも、美香の鞄を開けてみる。
美香の鞄には、下着類などの着替えが入っていた。
俺は鞄の中からパンツを取り出し、広げてみた。
案の定、動物プリントパンツ。今回はオウム。
「まったく、相変わらず動物プリントだな・・・。
ん? 今日は俺んとこに遊びに来るって言ってただけで、
着替えがあるってことは・・・。もしかして、俺の部屋に泊まる
つもりだったのか!?
もしかして、いや、ひょっとして、美香は俺の事が・・・。
好き? いやいや、それはないだろ。でも・・・。
ええい!」

俺は立ち上がり、美香を探しに外に出た。しかし、
宛てなど、まったくない。
気付くと、いつものコンビニまでやってきていた。
「ドラマなんかだと、初めて出会った場所とかに居るんだけど
なぁ・・・」

コンビニの中を探してみるが、美香の姿は見当たらない。
「やっぱり、ドラマのようには行かないよなぁ・・・」
美香を探すことに疲れた俺は、コンビニで夕飯の買い物を
し、部屋へ戻ろうとコンビニを出た。
前方から、俯きながらこちらに歩いてくる美香の姿を発見した。

「美香!」
俺は美香の名前を呼んだ。
美香は顔を上げ、俺の姿を確認すると、回れ右をして走り始めた。
「おいおい、まだ走らせる気かよ・・・」

止まれ!
俺は時間を止め、美香の手を掴む。
そして、時間が動き出し、美香の手を引っ張り、美香を止めた。

「なんだよっ!」
美香が俺の手を振り払おうとする。
「え・・・と、とりあえず、話し合おう。な?」
「話すことなんて、何もねぇよ!」
そう答えた美香の目には涙が溜まっていた。

う~ん、この場合何て言えばいいんだ?
久美子と関係あるのも事実だしなぁ。ってか、美香は久美子に
やきもち焼いてるのか?
それ以前に、美香って俺のことが好きなのか?
判らねぇよ。どうすりゃいいんだよ・・・。あぁ、もう!
こんな場合どうしていいのか判らない喪男の俺は、
美香を抱きしめ、謝った。

「ごめん。ごめん、美香。久美子さんは本当に俺の上司なんだよ」
「上司が・・・ひっく・・・あんな・・・ぐず・・・慣れなれしいかよ・・・」
美香は俺の手から逃れようとする。

「いや、まぁ、普通はそうなんだけどさ・・・。あの人の場合特別というか、
俺を評価してくれてるというか・・・」
「だったら、その評価してくれる人と仲良くやってればいいじゃん」
「いや、ともかく、久美子さんは恋人でも彼女でもないんだよ」
確かに、久美子とは怪しい関係ではあるが、別に恋人でも、彼女
でもない。残念なことに、これは久美子からそう言い渡されてる。

「本当か?」
俯いていた美香がようやく、俺の顔を見てくれた。
「あぁ、本当に本当だ。嘘偽りはない」
「そっか・・・」
美香が再び俯き、おでこを俺の胸に押し付ける。
や、やばい。この状況は・・・萌える・・・。

「み、美香・・・」
「何?」
美香はそう答え、顔を上げた。
「キスしていいか?」
「・・・ばか・・・」
美香はそう答え、目を閉じた。
俺はそっと美香の口に口付けを交わした。
美香の唇は柔らかく、俺の美香を抱く腕に自然と力が入った。
美香はそれに答えるように、俺を抱き返した。
一分以上美香と口付けを交わしている間、通りかかる人の目に
ふれたが、気にならなかった。

「美香、俺の部屋に帰ろう」
唇を離した俺は、美香にそう言った。
「うん・・・」
俺と美香は手を繋ぎながら、部屋までの道のりを歩いて行った。

これ、なんてエロゲ? そんな言葉が聞こえそうな展開だ。
部屋に戻った俺たちは、コンビニで買った食材で食事を済ませ、
今はテレビを観ている。

何で美香は俺のことが好きになったんだ? そんな自問自答を
頭の中で考えてみるが、いまいち思い当たる節がない。
うーむ。不思議だ。
まぁ、思い当たらないが、美香は俺のことが好きだと言う事には
変わらない。据え膳食わぬはってことで、これから美香とむふふ
なことをさせてもらおう。

「さて、今日は汗かいたから、シャワー浴びてくるわ」
「う、うん」

シャー。
ちょっと熱めのシャワーを浴びながらこれからのことを考える。
美香は暴力娘と言う事を抜きにすれば、まじめそうな眼鏡っ娘で
もろ俺好み。しかも下の毛はかなり薄め。
そんなことを考えると、俺の息子が元気になる。
「落ち着け。夜はこれからだ!」
なんとか、息子を落ち着かせ、俺は浴室から出る。

「美香もシャワー浴びてくれば?」
「え? う、うん。そうする・・・」
美香が着替えを持ち、浴室へと向かう。
これからのことを考えているのか、緊張しているようだ。

シャー。
美香がシャワーの浴び始めた音が聞こえる。
別に初めてという訳じゃないが、俺の方も緊張してきた。
「ここはやっぱり美香のシャワーシーンを覗くべきか?」
これからのことを考えれば、別に覗く必要もないのだが、
我慢できないのは男の性ってもんだろう。

止まれ!

俺は時間を止め、浴室の扉を開けると、美香の白い裸が
目に飛び込んできた。
胸は初めてみたが、小ぶりだ。Bカップあるかどうかかの大きさ
に、ピンクの乳首がちょこんとある感じ。
乳輪もそれほど大きくなく、俺好み。
下の毛はやっぱり薄い。申し訳程度にちょろちょろっと生えて
いる程度でかなり無毛に近い。いっそのこと剃ってやろうか・・・。
そんな衝動に駆られてしまう。

もうすぐこの体と・・・。再び俺の息子が元気になる。
俺は美香の胸に手を伸ばす。
張りがあり、ちょっと硬めな感じだが、ちょうど片手に掴める大きさ。
乳首を摘み、くりくりすると、乳首が勃起したようだ。
反対側もくりくりしてみる。
うーん、いい感じだ。
次はお尻に手を伸ばす。小ぶりだが、ボリュームのある質感。
むにゅっと音がしそうだ。
「う~ん。すべすべだ」
思わず、そんな言葉を口に出してしまった。

そろそろ30秒経つか。一旦出るとするか。
そして、時が動き出す。

「ひゃぁ」
どうやら、美香は俺が触ったことにより、違和感を感じたようだ。
「どうした?」
俺は努めて冷静に尋ねる。
「う、ううん。なんでもない・・・」
く~。何か萌えるぜ。静まれ! 息子よ!
よし、次は下半身だ! そして、俺は再び時を止める。

止まれ!

再び浴室へ入る。
どうやら、美香は違和感を感じたのを気にしてか、首を後ろに
回し、お尻を見ている。
さぁ、いよいよ、美香の女性器とご対面。
意味もなく、拍手を打ち拝んだりしてみる。
改めて見ると、やっぱり美香のヘアは薄い。
手を伸ばして触ってみると、産毛のように柔らかい。
そのまま手を伸ばし、スリットに指を這わす。
久美子の熟れた体とは違い、そう、青いと言う言葉が当てはまる
ような感触だ。

「クリは意外と大きめだな」
美香のクリトリスの包皮を剥くと、ピンク色の肉芽が出てくる。
大陰唇を左右に開く。サーモンピンクの綺麗な女性器だ。
経験人数が少ないか、もしかして、初めてか?

俺は美香の股間に顔を近づけ、小陰唇に沿って舌を這わす。
「う~ん、テイスティ」などと訳判らん台詞を吐きながら、舌は美香
の膣口へと移動し、奥へと挿入開始。
舌先に障害物が当たる。
もしかして、処女膜ってやつか? つーことは、美香は処女なのか。
一旦舌を抜き、クリトリスを弄ぶことにする。
ぺろぺろぺろ。
さくらんぼでも舐めるかのように、美香のクリトリスを舌先で転がす。
砂時計を見ると残り僅か。俺は再び浴室を出た。

そして、時が動き出す。

「ぁぁぁ・・・」
どすん。
浴室で美香が転んだような音がした。
「美香、どうかしたのか?」
「・・・」
「おい、美香! 大丈夫か?」
俺は浴室の扉を開け、中を覗きこむ。
浴室では、美香が座り込んでおり、俯いていた。
しゃ~。
シャワーの音とは違う音。
音の発信源は美香の股間。
そう、美香はお漏らしをしてしまっていた。
「美香・・・」
俺が声を掛けると、美香が顔を上げた。

「み、みないで~!」
美香はシャワーを俺に向けた。
「うわ、ちょ、やめ・・・」
俺は慌てて浴室の扉を閉め、浴室の外に出た。

う~ん、どうやら、俺が美香の女性器を弄んだせいで、
美香がお漏らししてしまったようだ。
美香は男っぽいし、もしかして、オナニーすらしたことないのかも
知れないなぁなどと考えていると、美香が俯きながら浴室から出てきた。
「み、見たよね・・・?」
どうやら、浴室でのお漏らしを気にしているようだ。
「え、あ、あぁ、うん」
俺は何て答えて良いか判らず、言葉を濁らせる。

美香は顔を赤く染め、再び俯いた。
「わ、私、帰る・・・」
美香はそういうと、鞄を持ち、玄関へと向かおうとする。
「お、おい、美香! ちょっと待てよ!」
俺は慌てて美香の手を取った。

「おい、いきなりどうしたんだよ?」
「だって、だって・・・」
「浴室でのことか?」
美香は無言で俯いた。
「いや、まぁ、何ていうか・・・。ちょっとびっくりしたけどさ。
別に気にするほどのことでもないし・・・」
「だって、お漏らししちゃうような汚い女だよ?」
「美香」
俺は美香の名前を呼び、美香をぎゅっと抱きしめた。
「別に美香は汚くなんてないから、帰るなんて言うなよ」
俺は美香を抱く手に力を入れる。
「う、うん・・・」
美香は俺の腕の中で小さく頷いた。

ちょっと美香には刺激が強すぎたか。危ない、危ない。
危うく帰られるとこだったぜ。

俺は美香をベッドまで連れて行き、ベッドに腰掛けると、
美香も俺の横に座った。
ふわっと、風呂上りの香りが俺の鼻腔を擽った。
美香はこれから起こるであろうことを考えてか、大分緊張
しているようだ。

「美香・・・」
俺は美香の肩に腕を回し、そっと口付けをする。
「ん・・・」
美香は抵抗することなく、俺の舌を受け入れた。
俺はキスをしながら、美香をベッドに横たえる。

俺はキスをしながら、美香の体に手を這わす。
手は、首筋から腕へ。そして、お腹へと這わし、
スウェットの中へ手を伸ばす。
びくっと、美香の体が一瞬動く。
手は、スウェットの中を蠢き、胸へと向かう。
手が胸へと到着すると、恥ずかしさのためか、美香は硬く
目を閉じている。
俺は、美香の耳たぶを甘噛みし、耳元で囁いた。
「大丈夫。俺に任せて」
美香は小さく頷いたようだ。
そして、俺は、美香の服を一枚ずつ脱がした。

ぴろろろろろ~。
スウェットの上下を脱がしたところで、俺の携帯の呼び出し
音が鳴り響く。
下着姿の美香は、恥ずかしさのためか、布団の中に潜り込んでいる。
「電話。。。鳴ってるよ?」
布団から目元だけを出した美香が言った。
う~、萌える!
呼び出し音的には会社の連中だが、今はそれどころじゃない!
無視だ、無視!
俺も、スウェットを脱ぎ捨て、布団に入る。
布団の中で美香と俺の肌同士が触れ合う。
「美香・・・」
俺は美香に覆いかぶさり、美香に口付けをする。
美香の手が俺の首筋に絡みつく。
俺は美香の口から口を離し、首筋にキスをしながら、ブラのホックを外しに
かかる。
ブラのホックを外し、ブラをずらすと美香の小ぶりな乳房が顕わになる。
美香は手で胸を隠した。
「見ないで。私の小さいから・・・」
俺は優しく美香の手を退け、美香の乳首にそっと、キスをした。
ちゅ。
「美香、可愛いよ・・・」
美香は俺の頭に手を回した。

ちゅっちゅ。ぺろぺろ。
俺は美香の乳首にキスをしながら、反対の胸を揉む。
「ん、う・・・ん・・・」
美香も少し感じてきたのか、小さな喘ぎ声を漏らし始めた。
俺は空いた手を伸ばし、美香の太ももを触る。
手が内腿に動いたとき、美香の体が硬直し、太ももで俺の手を締め付ける。
「美香、力を抜いて」
「だって・・・。恥ずかしい・・・」
俺は再び美香の乳首を口に含み、舌先で転がし始める。
「あ・・・」
俺の手を締め付ける力が緩み、手は美香の股間へと伸びる。
手はパンツの上から、スリットを撫でるように蠢く。
「ゃぁゃぁ・・・」
美香が手で顔を覆い、イヤイヤをした。
見てはいないが、今回の美香のパンツも動物シリーズだろう。

俺は美香の腰を少し上げ、パンツを脱がし、自分のパンツも脱いだ。
俺は美香の股間に手を伸ばす。
くちゅ。
処女でも、感じると濡れるらしく、美香の女性器は濡れていた。
くちゅくちゅ。
俺はわざとスリットに指を這わせ、音がするように指を動かした。
美香は再び顔を手で覆い、イヤイヤをしている。
美香がこちらを向いてないことをいいことに、俺は美香の股間に顔を埋める。

美香は太腿に力を入れ、俺の顔を抑えようとするが、いち早く俺の舌が
美香のスリットを舐め上げると、太腿から力が抜けた。
「ひゃぁ、だ、だめ。汚いよぉ・・・」
俺は指で美香の少し大きめのクリトリスを剥き、舌先で転がす。
びくんと美香が仰け反った。
美香は感じすぎるのか、クリトリスを舌先で転がすたびに、大きく仰け反る。
「だめ、だめ、だめ~」
美香が更に大きく仰け反り、動かなくなった。
どうやら、イッテしまったらしい。
俺は美香の股間から顔を上げ、美香の顔を見る。
「・・・ちゃった・・・」
美香が布団の端を両手で持ち、蚊の鳴くような声で言った。
どうやら、イッちゃったと言ったらしい。

俺は美香を腕枕し、空いたほうの手で、胸を揉んだり、太股を触ったり
してると、息子が再び大きくなった。
「ずるい・・・」
美香が上目使いで、俺を見ながら言った。
何がずるいんだろう・・・? 先にイかせちゃったことか?
しかし、美香の上目使いはやたら萌える。
俺は、美香にキスをすると、美香のお腹に俺の息子がノックする。
美香の顔が赤く染まった。
どうやら、お腹に何が当たっているのか判ったようだ。
「いや、これは、その、美香が可愛いから・・・」

ぎゅっ。
美香が恐る恐る俺の息子を握った。
「硬い・・・」
「美香は見たこと無いのか?」
「小さい頃にお父さんのを見たくらい・・・」
美香のぎこちなく握る動きに、息子が更に硬度を増す。
「見てみるか?」
「え?」
俺は美香の返事を待たずに、布団を捲り上げた。
「きゃっ」
初めは恥ずかしがり、胸を押さえていた美香も、次第に好奇心に
駆られたのか、俺の息子を凝視する。
「さっきみたいに、触ってみて」
俺の言葉に、美香の手が息子に伸びる。

ぎゅぎゅ~。
「う・・・。もっと優しく握ってくれ」
美香は力加減が判らないらしく、初めは強く握られたが、次第に慣れ、
握り加減が判ってきたようだ。
「上下に動かして」
美香がぎこちなく息子を上下にしごく。
「あ・・・う・・・」
「気持ちいいの?」
美香が息子を上下にしごきながら、俺に問いかける。
「あぁ。気持ちいいよ。美香」
多少ぎこちなく、痛いときもあるが、更に俺の息子が硬くなる。
「み、美香、舐めてくれ」
「え? でも・・・」
「俺もさっき、美香のを舐めただろ? 汚くなんてないから」
「う、うん・・・」
美香が恐る恐る、俺の亀頭をぺろっと舐める。
久美子の違い、ぎこちないが、これはこれで新鮮な感じだ。

「ハァハァ。咥えながら舐めてくれ・・・」
美香は俺の言った通りに、亀頭部分を咥え、舌で裏筋の辺りを舐め上げる。
チロチロチロ・・・。
ペロペロペロ・・・。

「み・・・美香・・・。気持ちいいよ・・・」
美香の舌の動きが早くなり、俺は絶頂に上り詰めて行く。

チロチロチロ・・・。
ペロペロペロ・・・。
「あ・・・ああ・・・。み・・・美香・・・」

ガチャ!
「喪雄くん、居ないの?」
扉が開き、久美子が部屋に入ってきた。
「あ・・・」
俺は突然の久美子の登場に、股間を隠そうと手を伸ばしたが、そこには美香の頭。
ちょうど、美香の頭を押してしまったようになり、俺の息子は一気に美香の喉の奥へ。

「う・・・」
「うぐー!」
快感と驚きのため、俺は美香の喉の奥に精子をぶちまけてしまった。

「げふげふ・・・」
口元を手で押さえた美香の口から、俺の精子が流れ落ちる。
「な、何するんだよっ!」
美香が抗議の声を上げるが、俺の目線に気付き、美香もドアの方を向く。

「!」

ドアの前で固まっている久美子。
久美子に気付き、固まってしまった美香。
久美子を見つめて固まっている俺。
三人とも固まり、気まずい雰囲気のまま、静かに時は流れる。