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僕と正夫は崖で手を繋いでいる。
けっしてホモではない、落ちそうな正夫を助けようとしているんだ。
一緒に学校の宿題のスケッチをしに近所のこの山に来た。
奥に行き過ぎて落ちそうになった正夫の手を何とか掴めた、
しかし急いで手を延ばしたせいか体勢がとても変でうまく力を入れられない。
疲れて握力のない僕の手と大量の汗で湿った2人の手・・・
正夫の手が僕の手から離れたのが見えた。
(やめてくれー!)
そう思った瞬間、絶望の顔をした正夫がいきなり空中で静止した。
しばらく事態が飲み込めなかったが正夫を思いだし、姿勢を整えて伸びた正夫の右手に手を伸ばす。
なぜかは解らないがどうやら時間が止まったらしい、今の状況ではとてもありがたい。
そんなことを思いながら正夫の手を掴めて安堵の息を吐く。
その瞬間、僕の身体にいきなり重さがのしかかる、
再び時が動きだしたのだ。

油断していた僕は自分の身体を固定できず、正夫と崖から落ちてしまった。

地面に落ちたらしい。
僕は正夫の上に落ちたので辛うじて生きてはいるが、頭を打ったらしい。
朦朧として、今にも無くなりそうな意識の中で考える。
元々訳も分からず起きたことだったんだ、いつ元に戻ってもおかしくはないよな。
漫画の様な感じにはならないや・・・
僕は正夫に置いて行かれないようにゆっくりと瞼を閉じた。