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 女の子と一緒に寝ることに免疫のない僕にとって、それは自然なこと。仕方の
ないことなんだ。
 しかし「言ってくれればいいのに…」と、彼女は言う。

 彼女は僕の隣で寝ていた。正確には寝たふりをしていた。僕は気がつかずに罪悪
感に駆られながらも一人で性欲を処理していた。すると彼女はそんな僕に「何して
るの?」と残酷な一言をかけたのだった。
 以上が、ここまでの要約である。

 「ごめん、でも仕方ないんだ。流石にこのままだと眠れなくて」
 「こういうときでもあなたって人は平然としているのね…」
 「ごめん」
 「はぁ…言ってくれればいいのに…」
 「君とこうするために時間をとめたみたいで、何か嫌なんだ」
 「ふーん…、私とは嫌なの?」
 「そうじゃない、そうじゃなくて…」
 「私は、あなたとならいいと思ってるけど…?」
 「…」
 面と向かって言われた。僕の顔は赤くなっていると思う。女の子にこんなことを
言われたのは初めてだった。

 「ごめん」いろんな意味で、謝る。「それじゃ、僕はどうしたらいい?」
 「うーん」少し考える彼女。「そうね、何をしたいの?ちゃんと言ってみて?」
 「僕は…」
 そこで詰まる。彼女の方を見る。少し微笑みながらこちらを見ている。恥ず
かしい事を言わされているようだ。当然、物凄く恥ずかしい。
 「僕は…君と…その…、したい」
 「何を?」
 「いじわるだな、君は…」
 微笑むどころか、彼女は少しにやにやしているようだ。直感した。彼女は僕の
反応を楽しんでいる。
 「その………セックス…を」
 言った。言ってやった。顔が熱を帯びているのが分かる。彼女の顔をうかがう。

 「はい、よく言えました」
 そう言って、死神デスは僕にキスをした。

 ただ唇を合わせるだけのキスでは終らなかった。
 「舌、入れるわよ?」とデスが言う。
 僕は「うん」としか答えられない。頭がぼーっとしている。
 唇の間をぬって、デスの舌が僕の口の中に入ってきた。ぬめぬめと動いて僕の
口腔を蹂躙していく。そのたびにぴちゃっ、ぴちゃっとデスと僕の唾液と舌が絡む音。
 デスの唇が離れる。ぼーっとしている僕を見て、「あれ…もしかして…キスは初めて
だった?」と聞いてくる。少し間をおいて僕は「あ、うん」と答える。上手く頭が働か
ない。認知→判断→行動にラグが出る。
 「すると当然、こっちも始めて…よね?」
 僕はデスの唇にぼーっと見惚れていた。「あ、うん」また少しのタイムラグ。
 「あら…それじゃ、優しくしてあげなきゃね」

 デスが僕の体を抱きしめてくれる。
 「よしよし」なんて言いながら、背中をぽんぽんと叩かれる。
 少し、落ち着いた。

 そのままゆっくりと、デスに押し倒される。
 「その体勢でいいから、ね?」
 普段からは想像もつかない優しい声で言われる。そして再び彼女からキス。そのまま
僕の首筋へデスの頭が動く。首から鎖骨にかけて、何度か唇を当てられる。
 「くすぐったいよ」
 「失礼ね…気持ちいいって言いなさい」
 首筋にデスの吐息を感じる。

 彼女の手が動く。僕のシャツのボタンを外す。
 「自分で外すよ」
 「いいの、黙って寝てなさい」
 実に楽しそうに、デスはボタンを外していく。
 「恥ずかしい?」彼女が聞いてくる。
 「当たり前じゃないか…それにしても楽しそうだね」と僕は皮肉をこめて聞き返す。
 「そうね。いつもと違うあなたの反応が見れて、こっちとしては楽しいわよ」
 「…何故だろう、屈辱的だ」
 「いいから。ほら、リラックスして」
 ボタンがすべて外される。僕の皮膚を彼女の手が、唇が直接撫でていく。本当にくすぐっ
たい。目を閉じて我慢することにした。

 ふと、感触が止む。目を開けると、デスが自分の服に手をかけていた。
 「ねぇ」デスが僕に言う。
 「ん…何?」
 「恥ずかしいから、目を閉じててくれない?」
 「…僕の服は脱がしたくせに」
 「うるさいわね…それはそれよ。とりあえず、30秒でいいから目を閉じてなさい」
 命令される。「わかった」と答えておく。

 30秒、視線をシャットダウンする。
 目を閉じると、物音や匂いがよく感じられた。デスが服を脱いでいく音。ふわふわと甘い
ような彼女の匂い。ぱさっと、何かを落とした音。

 「いいわよ、目を開けても」
 ゆっくりと瞼を開いていく。上半身裸になったデスがいた。

 透き通った真っ白な肌に、二つの乳房。
 先端には桜色の彼女の乳首。
 始めてみる本物。
 「恥ずかしいから…あんまり見ないでよ…?」
 「無理だ」綺麗過ぎて目が離せやしない。
 「素直ね…視線がやらしい」
 「ごめん」
 「そういいながらまだ見てるし…いつまで見てるのよ…」
 デスの顔も少し赤く染まっている。

 「…その…」デスが聞いてくる。
 「うん、何?」
 「触って…みる?」