中学校に入って 部活にも入って ようやく中学が 私の場所になり始めた 中学2年生の頃 突然 母さんが死んだ 朝目覚めたら 母さんがいなくて 車もなかった きっと仕事に出掛けたのだろう 職場に行って 何かを学ぶために 行ったのだと思った 私は気にもせずに学校に出掛け 3時間目の終わる頃 最悪の知らせが届いた 「松本さん、ちょっと来て。」 「貴方のお母さまが、亡くなったって――。」 嘘。 あんなに昨日まで 元気だったのに 「事故だったそうよ……。身元の確認に時間がかかったって……。」 昨日 その事故はあったようだ そういえば母が帰ってきた形跡はなかった 何故 気付かなかったのだろう 朝 母はすでに 死んでいたのに 「とりあえず警察に行きなさい……。親族は、見つからないから。」 そうだよね 母さん 母さんは 私が唯一血のつながる存在で 他には誰も いなかった [[←RETURN>http://www30.atwiki.jp/bluesky-dreamer/pages/54.html]] [[NEXT→>http://www30.atwiki.jp/bluesky-dreamer/?page=%E2%91%A7]]