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 日々は淡々と流れていく。美玖の苛立ちや莉奈の悩み、瑞穂の苦しみをすべて飲み込んで、止まることなく流れていく。そんな中で美玖は、小さなボートに乗せられた自分だけ、広い大海原に取り残されてしまったような気さえしていた。どこかに向かって行きたいのに、ボートにはオールがついていないし、船頭もいない。どこかへ旅立ちたい、でも、どこへ?


 中間テストが終わった。
 なぜか今回は勉強する意味を見出せなかった美玖は、まともに勉強することもできずに悪夢の4日間を終え、すぐにでも家のベッドに倒れこみたかった。が、既に試合まで1週間を切っていた状態であった為、その日テニス部だけが学校に残り、汗だくになりながらラケットを振り回していた。その中に、チサキの姿もある。人一倍負けず嫌いな絵美香の姿も、その親友の亜沙子の姿もある。一人はなれたところにたっているのは菜央だ。そして対極に立つ絵梨香は傍らの有利子に何か話している。一方英理は黙々と素振りを続け、5メートルほど先に同じように素振りをしている実奈がいる。コートの中には、必死にボールの姿を追いかけるほのみの奮闘振りが際立っている。美玖は、友梨にボールを手渡していた。

(工事中)