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カジノの経済的な負の効果は?


ここまで数々のカジノによる正の経済効果が語られてきたが、カジノ合法化による負の経済効果は存在しないのだろうか?カジノが出来た場合に考え得る経済的負の効果として、代表的なものとして「代替効果」が挙げられる。代替効果とは、ある新しい財やサービスが誕生する事によって、それと同様の効用のある財やサービスの消費が低下してしまう現象である。この現象はカジノだけに起こりうる負の効果ではなく、大型スーパーマーケットやショッピングセンターなどが登場する事でよって地域の小規模小売店の需要が立ち行かなくなってしまうなど、他業界にも多分に見られるものである。ただし、現在の複合リゾートとしてのカジノ施設は宿泊、料飲から小売まで多種多様なサービスが提供されており、一般的なショッピングセンターやスーパーマーケットなどと比べてその代替効果の範囲は非常に広い。そういった意味では、カジノの持つ代替効果には別段の注意を払う必要があるだろう。

カジノ誘致による代替効果を最小のものにするためには、1)カジノによる域外からの集客効果を最大化する、2)新設されるカジノと地域の観光資源との融合を図る、の2点が重要となる。現代のカジノは非常に巨大かつ強力な複合商業施設である。地域の中小規模の商業施設がそのカジノと地域顧客をまともに奪い合えばカジノ側が圧倒的に有利であるのは明白である。新規建設されるカジノには地域顧客ではなく、域外から呼び込む新規顧客を中心とした営業を求めることが必要である。その為には、カジノが地域には存在しない、新たな観光魅力を地域に付加することが好ましい。さらには、このようなカジノの呼び込んだ新規顧客を地域の既存観光資源に還流させる工夫も必要である。以上2点を上手に実現すれば、代替効果を上回る正の経済効果を享受することも可能である。

通常の民間事業において、一企業の事業のあり方やその顧客ターゲットを地域の意向に沿った形へと強制することは不可能である。しかし、ライセンス入札制度を採用するカジノ事業においては、例外的にそれが可能となる。