第4話 事件が私を呼んでいる
――酒場――
[マイン]
……それで、ティエンさんは
どうしてマイン島に?
[ティエン]
最近、この島から不吉な瘴気が
私の国に漂ってくるのよ
[マイン]
マイン島の外にまで瘴気が
広がっているのですか!?
[ティエン]
あなたが気付かないのは無理もないわ
私の鼻は特別だから
[ティエン]
……私の国に瘴気なんて
長年統治してて初めてだし
[マイン]
長年……?ティエンさんって、
おいくつなんですか……?
[ティエン]
あら、女に歳を聞くもんじゃないわよ
あなただって、神官として
ずっとこの島にいるそうじゃない?
[マイン]
そ、それはそうですけど……
[ティエン]
……瘴気はあのダンジョンから
してたわね
もしかしたら、あの先に
何かあるのかもしれないわ
[マイン]
はい。それは私も感じました
[マイン]
勇者さま、瘴気の原因を
探りに行ってみませんか?
アベニールさんの助言も
ありましたし
[???]
ちょーっと待ったぁ!
[マイン]
はい?
[シャルロット]
事件と謎が私を呼ぶ……
[マジョリー]
め、名推理で……
ぱ、ぱぱっと解決…
[シャルロット]
名探偵シャルロット登場!
[マジョリー]
…と、その助手マジョリーです…
[マイン]
……えーっと
[ティエン]
……若いっていいわね
[シャルロット]
話は聞かせてもらった!
謎の瘴気!私好みの超展開だな!
よし、私達も連れてけ!
[マイン]
ダメです
[シャルロット]
え……?
[マイン]
さ、勇者さま、ティエンさん
ダンジョンに向かいましょう
早く瘴気の原因を
突き止めないと!
[シャルロット]
いや、あの……私達は……
[マイン]
危ないからお留守番です!
[シャルロット]
そ、そんなあ……!
[マジョリー]
……まあ、そうだよね……
最終更新:2016年01月02日 12:53