第6話 どこでも椅子


――ダンジョン――

[マイン]
……勇者さま
この先から瘴気が
強くなっています
気を付けて進みましょう!

[ティエン]
…ちょっと聞いてもいいかしら?

[マイン]
なんでしょうか?

[ティエン]
マインちゃんじゃなくて、
勇者の方

[ティエン]
あなた、魔族の封印が解けるのを
防ぐために呼ばれたんでしょ?

[ティエン]
じゃあその封印の役目が
終わったらどうするの?

[マイン]
……そ、それは……

[ティエン]
……複雑そうな顔ね
いいわ、若いんだから
もっと悩みなさい

[ティエン]
でも、もしかしたらその日は
近いかもしれないわよ?

[マイン]
(……もし、その時が
来たら……)

[マイン]
(……勇者さまは、
どうするんでしょう?)


――ダンジョン・別の地点――

[シャルロット]
この先に瘴気の原因があるのね?

[チェルノボグ]
そうじゃ
そしてあの方ものう……

[チェルノボグ]
ところで、お主はなぜあの娘に
椅子を運ばせておるのじゃ?

[マジョリー]
はあ、はあ……つかれたぁ

[シャルロット]
この椅子に座ると
頭が冴えるんだ!
だからどこでだって
私はこの椅子に座るの!

[チェルノボグ]
ふぉふぉ……
若い者の考えは分からん…

[マジョリー]
も、もう……!
少しは休憩させてぇ……


第7話へ続く