第7話 おばさんって言うな
――ダンジョン――
[マイン]
……勇者さま
この辺りから瘴気を感じます
でも……
[ティエン]
何もないわね
[シャルロット]
……ねえ、いつまで
進めばいいのー?
[チェルノボグ]
ふぉっふぉ。もうすぐじゃよ
ほら、あそこの壁から……
[チェルノボグ]
ふぉ!?
[マイン]
あなたはチェルノボグ!
どうしてここに!
[マジョリー]
あ、マインちゃんと勇者様だ!
[チェルノボグ]
ふぉふぉ……
勇者達め、もうここに来ていたか
なかなかやりおるの
[チェルノボグ]
同志には悪いが、ワシは
あの方にご報告に行かねば……
[マイン]
あ、待ちなさいチェルノボグ!
[チェルノボグ]
無駄じゃ、
お主らには追いつけまい!
……ふぉっふぉ
[ティエン]
……壁の奥に消えて行ったわね
[マイン]
どうやらこの壁に
結界が張られているようですね
[マイン]
それはそうと、お二人とも、
ダンジョンは危ないと
言ったじゃないですか!
しかもチェルノボグと
一緒に来るなんて!
[マジョリー]
ご、ごめんなさーい……
[ティエン]
まあまあ
来ちゃったものは仕方ないわよ
[シャルロット]
そうそう、
おばさんの言うとおり!
流石、歳食ってるだけあって
器が大きいね!
[ティエン]
……おば……?
[シャルロット]
ん?どうしたの、おばさん?
[ティエン]
――だ……
[ティエン]
――だ、誰が!
おばさんだぁああああああ!!!
がっしゃぁぁぁぁぁん!!!!!
[シャルロット]
うわわわわわ……
[マイン]
結界ごと壁を
壊しちゃいましたね……
[マイン]
ゆ、勇者さま!見てください、
壁の奥に通路がありますよ!
この先から強い瘴気を感じます…
[シャルロット]
私、一番乗り!
[マジョリー]
ま、待ってよシャルー!
[マイン]
お二人とも待ってくださーい!
私達も行きましょう、
勇者さま、ティエンさん!
[ティエン]
フーッ!フーッ!
最終更新:2016年01月02日 13:54