第8話 可愛さは人それぞれ


――神々の森――

[シャオファ]
ドラくーん!
マインちゃん達連れてきたよー!

[ミドラ]
おお、シャオ!早かったな!

[マイン]
えっと、あなたが
タイガーマン族の……?

[ミドラ]
ああ、俺が族長のミドラだ

[ミドラ]
まさかこの森に
魔族が攻め込んでくるとはな

[マイン]
ノーネさんが見当たりませんが、
どこにいるのでしょう?

[ミドラ]
あの天使の少女なら、
この先の遺跡に向かった魔族を
追って行ったぞ

[マイン]
勇者さま、もしかしたらそこに
最後の『魔石』があるのかも
しれません!

[シャオファ]
『魔石』?
そういえば、そんな物が
遺跡の奥にあったような……

[ミドラ]
事情は分からないが、
勇者達はすぐに彼女を追って――

[モンスター]
オオオ……

[ミドラ]
くっ、新手か!
ここは俺とシャオが死守する!
先に行ってくれ!

[マイン]
分かりました
行きましょう、勇者さま!


――神々の森・遺跡――

[ヴィクトール]
ほら行け!
私の可愛いしもべ達よ!

[ノーネ]
ど、どうしたら……

[マイン]
ノーネさん!大丈夫ですか!?

[ノーネ]
マインちゃん、勇者様!

[マイン]
あの方は?
どうやら魔族ではない
ようですが……?

[ヴィクトール]
私はヴィクトール!

[ヴィクトール]
ここでなら私の実験生物を
自由にして良いと、
魔族の奴らに聞いてな!

[ヴィクトール]
くくっ、禁断の実験、
わくわくするぞ!

[マイン]
ヴィクトールさん、
やめてください!

[ヴィクトール]
やめるもんか!
こいつらの可愛さを
世界に認めてもらうんだ!

[マイン]
……か、可愛い?

[ノーネ]
……どちらかというと、
気持ち悪いよね?

[ヴィクトール]
な、何を!?
このドクナメコニドなんて
超絶キュートだろ!

[マイン]
え、えっと……

[ヴィクトール]
く、くそう!
この可愛さが分からない奴は、
どっか行ってしまえ!

[マイン]
勇者さま、ノーネさん!
敵が来ます!
気を付けてください!


第9話へ続く