第3話 別人格を求めて
――ダンジョン(別世界)――
[マイン]
勇者さま
どうやら別の世界に
来たみたいですね
[マイン]
何だか私達のいた世界より
空気が重い気がします
[オラクル]
気をつけて
[オラクル]
自分達と異なる世界に来ると、
次元の歪みを受けて
性格や見た目が変わってしまう
場合があるから
[マイン]
ええっ!?
大丈夫なんですか?
[アベニール]
私は特殊な道具を
使っているから
大丈夫だけど、
マインちゃんと勇者様は
オラクルさんから離れない方が
いいかも
[マイン]
そ、そうします
気をつけましょう勇者さま
[オラクル]
この辺りには『私』
はいないようね
[オラクル]
移動するわ
[パスコロ]
――あ、あれ?
ここはどこなんだろ?
[パスコロ]
……う、
何だか身体が
重い―――
[パスコロ] ※火
……いえーい!
炎と言えば私!
[パスコロ]
私と言えば、
ファイヤーッ!?
[パスコロ]
この熱い思い、
誰か受け止めてー!
――ダンジョン(別世界・火)――
[オラクル] ※火
……綺麗な炎
[マイン]
……あ!いましたよ、
勇者さま!
[オラクル]
探したわ
『熱血』の『私』
[オラクル]
さあ、私の中に戻って
[オラクル] ※火
……いや
この綺麗な炎を
もう少し見ていたい
[オラクル]
時間がないの
さっさと戻って
[オラクル] ※火
……仕方ないわね
[マイン]
今のが『熱血』の
オラクルさんですか?
[オラクル]
そうよ
[オラクル]
中々の熱血ぶり
だったでしょ?
[マイン]
(……ほとんど違いが
分かりません)
[パスコロ] ※火
見つけた!
[パスコロ]
マインちゃん、
この思い受け止め――
[オラクル]
次の世界に移動するわ
[オラクル]
――時に導かれよ
[パスコロ]
な、何?
ふぁ、ふぁいやーっ!?
最終更新:2016年01月03日 11:45