第2話 終幕の魔神
――神々の森・遺跡――
[マイン]
あなたからは、
以前のノーネさんの剣から
出ていた怪しい魔力を感じます!
[シャオファ]
……ほう
流石は神の使い、というわけか
[バアル]
この魔力……
もしや……っ!
[シャオファ]
……もはや、この肉体に
要はない
[???]
……ふ、ふふ
[アベニール]
え、え?
[オラクル]
……なんてこと
[タナトス]
――我は魔神タナトス
[タナトス]
魔界と地上を統べる者
[マイン]
ゆ、勇者さま!
すごい魔力です!
[バアル]
お、おおっ!我が主が!
[ノーネ]
そ、そんな……
[ノーネ]
封印が解かれるなんて……
[タナトス]
封印されていたのは
我の肉体のみだ
[タナトス]
……我が魂は
万物を依り代とすることで、
今に至るまで
生きながらえてきたのだ
[ノーネ]
……っ
[タナトス]
――幾星霜を経て、
我は再びこの地上に復活した!
[タナトス]
さあ、魔界の扉を開こうぞ!
[ノーネ]
そうはさせません!
[マイン]
ノーネさん!
[バアル]
天使族の小娘が!
目障りだ!
[ノーネ]
きゃっ!
[マイン]
ノーネさん、大丈夫ですか!?
[オラクル]
私が再び扉を
異次元に閉じ込めます
[オラクル]
――時の裁きを与える
[アベニール]
マインちゃん、勇者様!
魔界の扉が消えたよ!
[バアル]
貴様ら……っ!
[オラクル]
たとえ魔神でも、
全快した私の力で封じ込めた扉を
開けることは難しいはずよ
[マイン]
オラクルさん、すごいです!
[タナトス]
……ふふ
最終更新:2016年01月03日 17:26