プロット

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没になったプロット案は[[こちら>没プロット]]。 *企画内容 「ファンタジー世界vs科学世界のゲーム」 *システム上の設定 ・全画面式。 *テーマ(製作コンセプト) 「魔法世界と科学世界の邂逅」 ・その邂逅は争いとなり、その遠い隔たりのある住人同士が  全く異なる世界という高い壁を乗り越えて共存を探る姿を描く ・魔法VS科学という特徴ある争いにリアルな殺伐さも織り交ぜる ・既存のイメージがある”魔法世界”だが、"新しい魔法世界"を提示したい 既存の「テーマ」はキャッチフレーズなので 制作上の目的共有とは異なる事から完成に向けての一歩として 洗い直した。 *視点について **展開 決定したテーマに基づき、 主人公の存在がある一本のストーリーを軸とする オムニバス風エピソードを挟めていく群像劇式。 **どの視点か 主人公基本三人称としつつ案を入れる要素を入れて 人称変化の可能性もあり。 *世界設定 **世界観  第二次世界大戦終結直後の地球。我々と同じく史実通りの歴史を歩んだ世界であるが、一部異なる点がある(後述) 科学側:所謂「地球人」。技術水準は史実通り。核兵器はアメリカのみが一応製造可能であるが、対日戦          で使用してしまったため使用するならば再び時間をかけて製造せねばならない。また、第二次大         戦のせいで世界全体があらゆる面に置いて疲弊している事も重要な点である。 魔法側:我々地球人から見た「異世界」の人間。地球人が想像し、あるいは夢想し妄想した「魔法」なる     ものにより発展した世界である。基本的には我々人間と同じ生命体であり、同等の知能を有する。 **言語  いささかご都合的ではあるが、言語は2世界とも統一してしまっても良いのではないだろうか。  地球人同士(例えばアメリカ人と日本人)では言語の違いにより会話が出来ないとしても、  科学世界側と魔法世界側で言語が異なるのは物語を作る上で不都合すぎる。魔法により自動的に  言語がエンコードされている、くらいのでっち上げをしたって問題はないと思われるが… **歴史 科学側:ドイツ第三帝国、もといオカルト好きなナチス首脳部は、敗戦間際にその病的行動力を発揮し異        世界への門(名前は適当。ワープゾーン的何か、である)を開く儀式を行った。異世界へと     逃れるためである。儀式は成功したもののドイツは敗戦。それからまもなく日本も降伏し     第二次大戦は終結する。ある日、連合国の管理下にあるベルリンに異変が起こる。元総統官邸を     中心に突如大規模な地盤沈下が発生し、巨大なクレーターが出来上がる。それこそが異世界への門、     ナチス最後の置き土産だったのだ。 魔法側:こちらの世界では我々とは異なり、彼らの星は既にひとつの国に統一されている。     つまり彼らの世界には「国家」は一つしかなく、紛争はともかく「国家間の戦争」は存在しない。     それ故、仮に「他国」との戦争が発生した場合、交戦国は惑星中から集められた戦力を相手に     せねばならないのだ。が、しかし。かれこれ数百年間対外戦争をした事のない彼ら魔法の世界     の住人は、果たして「総力戦」を勝ち抜く事が出来るのか? (注:これはライターの負荷削減のためのご都合的設定である。世界を一つ創造するのはいくら何でも無    理がある。第一国家論なんてそれこそ本が一冊書けるのではないか。国家状態が民主主義か共産    主義か、はたまた自由経済なのか統制経済なのか…云々) **技術 科学側:上述の通り史実通りである。 魔法側:「魔法」と言ってもピンキリである。例えば我々一般人は自動車の運転は出来ても戦車でドンパチ     することは出来ない。金と暇があれば誰にだってグライダーのライセンスを取る事が出来るが、     そんなものでは戦闘機は飛ばせない。要するにそういう事で、誰でも使える魔法がある一方、高度     な魔法は専門機関で訓練を受けねば使用できない。また怠慢な天才は勤勉な努力家に勝てないと     いったように、多分にスポーツ的な要素も含まれる。     邪気眼の持ち主には申し訳ないが、この世界に置いて血筋は能力と関係ない。練習せずに自転車に     乗れる人間などいないのと同じで、如何に高貴な生まれといえど学ばずして高度な魔法を使う事は出来ないのだ。 *戦争に至る経緯  異世界への門が無理矢理開かれた結果、魔法側の世界では天変地異が発生。本来大気や大地から無尽蔵に 産出されていた魔法を使用するために必要なエネルギー(マナでもエーテルでもマジックポイントでも何でも良い) が急激に少なくなる。魔法側はその対応に追われつつ、とりあえず異世界の向こうへ調査団を派遣する。  調査団は我々の世界(地球)へ到達するが、あまりに世界が違いすぎるためパニックを起こす。クレーター周辺に 駐屯していた連合軍の一部隊と遭遇するが、双方共に相手があまりに常識から外れすぎた事を言うため物別れに終わる。 また、我々の世界からは莫大なエネルギーが発生している事も確認し、調査団は帰還する。一方、クレーター周辺で 不審な者を目撃したという報告から、連合国も異世界へと調査団を派遣する。調査団はクレーターの向こうに我々とは 異なる世界・文明が存在する事を確認し、無用な争いを避けるために使節を送り込む。使節は魔法側に対し友好的に 振る舞うものの、異世界からの侵入者として惨殺されてしまう。実はこの時点で、魔法側の焦った一派は科学側へ エネルギーを求め侵攻する事を決定していたのだ。  かくして、魔法側の軍勢が門を超え、ドイツはベルリンに現れる。宣戦布告も無く、 明確な目的も分からないまま、ヨーロッパは再び戦乱に覆われるのだった。 *捕捉と留意点 ・これは資源の獲得を目的とした魔法側の侵略戦争である。 ・魔法側にとっての資源は大気や大地から産出される。科学側から見れば領土欲しさに戦争を吹っかけ  られたも同義である。 ・もちろんゲームスタート時点で科学側には領土をくれてやる気は全くない。共存ルートENDの場合どう  するのかは下記を参照。 ・一応体裁としては国家間の戦争であるが、魔法側は一部の性急な派閥(地方自治体、と言うべきか)  が、科学側は連合国が主体であり、全面戦争ではない。分かり易く言うなら下関戦争である(長州  が魔法側ね) ・相手が何者か分からず、科学側は混乱の極みに陥る。そのため緒戦で敗北し、また最後の最後まで有  効な外交を行わない。使節が惨殺された事もその一因。 ・ゲーム開始時点で既に双方は戦争状態にある。またベルリンを始めとしたドイツ中央が魔法側の勢力  下にある。わずかな土地とは言え、そこから産出されるエネルギー量は魔法側の世界をなんとか支え  るのに十分な量であった。味を占めた彼らは本来の目的を無視し増長していく。 *フローチャート 1:主人公含む歩兵師団(注 歩兵その他で構成された戦術上の単位。大体1万人くらい)等が魔法側と   我々の世界(地球)で交戦。連合国が主体ではあるが足並みはそろっていない。また第二次大戦によ   る疲弊のせいで効果的な反撃を行えない。開戦に至る経緯を回想。徐々に押し込まれていく戦線の   中、主人公は様々な感性の人間(ヒロインなど)や敵兵と交わる。 2:シナリオ分岐、ヒロインらからどっちつかずな態度を咎められ、考えを問われる。  以降分岐。つまり選択するルートによって自動的にヒロインが決定する。 3A:共存ルート。核攻撃の噂を聞いた主人公等共存・講和派は、これ以上戦傷者を増やす事は講和の      チャンスを逃してしまうと考え、これを阻止するために行動。また一方で魔法側の共存・講和派との接     触を図る。共存のためとはいえ同じ地球人を殺傷せねばならない事に迷う主人公。この辺でまとめに   あった「共存のためのテロは是か非か」を演出する。 4A:共存ルート。すんでの所で核攻撃を阻止。科学側は尋常ではなく疲弊していた事、魔法側は講和派    が力を持ち、またエネルギー源の枯渇による混乱が発生したため両者は講和する。(ベルリン占領    によって手に入れたエネルギーはそのほとんどが戦争継続のため使用されており、魔法側の世界    へ仕送られるのはごく一部だった)国連主導による魔法側との暫定国交が結ばれる。ベルリンは魔    法側の住人と科学側の住人の双方が生活する特別地区となり、科学側への魔法の指導が、また魔    法側にも科学側住人が住む特別地区が設けられ、魔法側への科学技術の指導が行われる。魔法    側はこれにより何とか社会を維持するだけのエネルギーの産出が可能となり、また魔法によらない    技術による生活が作られていく。主人公等は終戦の立役者となったが、その行為はテロそのもので    あったためこちらの世界では煙たがられる。ヒロインと共に科学技術の指導という名目で魔法側へと    移住。隠居する。 3B:非共存ルート。再編成が完了した主人公等に、魔法側の攻勢が始まる。戦力をすり減らしつつも耐    え凌ぐ主人公。生き残るだけでいつの間にか箔がつき、歩兵師団の中でもベテランになってしまった    自分たちを発見する。大戦は終わったのに戦争をし続けることに不快感を持つ主人公。この辺でま    とめにあった「戦争の中作られ祭り上げられる英雄の悲哀」というのをやや異なった面から演出す    る。 4B:非共存ルート。劣勢な戦況を覆すため核攻撃が実施される。魔法側は甚大な被害を被り、彼らの世   界への後退を余儀なくされる。一方科学側も、疲弊と戦争に関する意見の不一致が極限に達した連   合国の足並みが完全に崩れ、収拾がつかなくなる。両者はなし崩し的に講和し、一応の停戦を迎え   る。科学側と魔法側はこれより冷戦を迎えるが、魔法側がいずれじり貧となるのは明確だった。主人   公はヒロインと共にどうにか生き残り、生の実感を噛みしめる。戦争が終わった事により胸のつっかえ   が取れる主人公と、緩やかに復興を始めたこの世界。 軍服を着ているだけで、見ず知らずの人にま   で、魔法使いどもを向こうの世界へ押し返した兵士だと讃えられる。ともあれ、一応の平和をもぎ取っ   た主人公は、軍を除隊し、同様に除隊したヒロインと故郷へと凱旋する。 *登場人物(必要最低限) 主人公:男、20代。第二次大戦の終わり頃に徴兵され軍隊での訓練を受けるが、彼の所属する部隊が     編成を終えた直後に終戦を迎え、彼が言うところの命拾いをする。しかしそのために後の魔法側と     の戦争に置いては真っ先に投入されてしまう。前の戦争で死なずに済んだのに、何故また戦争し     なければならないのか、と常々考えている。論理的思考をするが、何事も考えすぎる悪癖があり優     柔不断。 ヒロインA:女、20代。主人公が所属する歩兵師団の司令部に務めている。第二次大戦で知人を亡くし     ており戦争の惨さを体験している。無用な戦死者を防ぎ後世に恨みを残さないようにするため、     可能ならば魔法側と早期に講和し、また共存できないかと考えている。一方でそんな考えは都合       が良すぎると捨て鉢気味にもなっている。共存ルートを選択した場合、こちらがヒロインとなる。性     格は……スレ住人の好みで。 ヒロインB:女、20代。ヒロインA同様司令部勤務。軍人の家系であり、自分もまた兵士として戦場に赴い      ている。魔法側の強大さを強く感じ、是が非でも向こうの世界へ押し返さねばならないと考えてい      るが、一方で軍という巨大な歯車の一つでしかない自分をふがいなく思っている。非共存ルート      を選択した場合、こちらがヒロインとなる。こちらも性格はスレ住人の好みで。 *補足事項 ・必要な設定の量を抑えるため史実世界を舞台とする。 ・過剰なファンタジー成分は中二病(あるいはエターナルフォースry)と直結する危険性を秘めている  ため、視点を科学側からとする。 ・NBC兵器、ICBNといった兵器を登場させにくくするため舞台を第二次大戦直後とする。  その見返りとして、魔法側も戦局を一発で変えてしまうような魔法は設定しない。 ・軍事的描写を可能な限り簡単にするため、主人公は歩兵・事務官など地味な職にすべき。  戦闘機パイロットはいろいろと夢がつまっているが夢で戦争など出来はしないのだ。  このプロット案では歩兵ということにする。 ・ドラゴン、ゴーレム、グリフォン、使い魔etc…なんて絶対に出さない。  1ファクター加えるだけで社会は爆発的に変わりかねない(例 テレビ・携帯電話・パソコン) ・ワームホール、宇宙ひも、平行世界etc…。これはSFじゃなくてVIPの所謂ギャルゲーなので  なぜ異世界へと繋がってしまったかという論理的説明はこれを行わない。 ・非共存ルートだからといってバッドエンドではない。むしろ主人公個人に限ってみれば非共存のほうが    幸福である。「幸福な世界と不幸な主人公」と「不幸な世界と幸福な主人公」の2択となる。 ・ヒロインAとBを対立させる事により、プレイヤーに選択肢の重要性を認識させる。 ・「○日で人口の××%が死亡した」などという非現実的な大量死はこれを発生させない。
没になったプロット案は[[こちら>没プロット]]。 *企画内容 「ファンタジー世界vs科学世界のゲーム」 *システム上の設定 ・全画面式。 *テーマ(製作コンセプト) 「魔法世界と科学世界の邂逅」 ・その邂逅は争いとなり、その遠い隔たりのある住人同士が  全く異なる世界という高い壁を乗り越えて共存を探る姿を描く ・魔法VS科学という特徴ある争いにリアルな殺伐さも織り交ぜる ・既存のイメージがある”魔法世界”だが、"新しい魔法世界"を提示したい 既存の「テーマ」はキャッチフレーズなので 制作上の目的共有とは異なる事から完成に向けての一歩として 洗い直した。 *視点について **展開 決定したテーマに基づき、 主人公の存在がある一本のストーリーを軸とする オムニバス風エピソードを挟めていく群像劇式。 **どの視点か 主人公基本三人称としつつ案を入れる要素を入れて 人称変化の可能性もあり。 *ストーリー展開 ・ハッピーエンド(テーマに基づいて考える一応の方向性) ・科学世界魔法世界双方を争いに導く存在が居る ・主人公はその世界に於ける争いに巻き込まれる側 ・中盤は世界同士互いを見くびるという要素 ・結論的にはその黒幕もしくはその意図をひっくり返すという方向で。 *世界設定 **世界観  第二次世界大戦終結直後の地球。我々と同じく史実通りの歴史を歩んだ世界であるが、一部異なる点がある(後述) 科学側:所謂「地球人」。技術水準は史実通り。核兵器はアメリカのみが一応製造可能であるが、対日戦          で使用してしまったため使用するならば再び時間をかけて製造せねばならない。また、第二次大         戦のせいで世界全体があらゆる面に置いて疲弊している事も重要な点である。 魔法側:我々地球人から見た「異世界」の人間。地球人が想像し、あるいは夢想し妄想した「魔法」なる     ものにより発展した世界である。基本的には我々人間と同じ生命体であり、同等の知能を有する。 **言語  いささかご都合的ではあるが、言語は2世界とも統一してしまっても良いのではないだろうか。  地球人同士(例えばアメリカ人と日本人)では言語の違いにより会話が出来ないとしても、  科学世界側と魔法世界側で言語が異なるのは物語を作る上で不都合すぎる。魔法により自動的に  言語がエンコードされている、くらいのでっち上げをしたって問題はないと思われるが… **歴史 科学側:ドイツ第三帝国、もといオカルト好きなナチス首脳部は、敗戦間際にその病的行動力を発揮し異        世界への門(名前は適当。ワープゾーン的何か、である)を開く儀式を行った。異世界へと     逃れるためである。儀式は成功したもののドイツは敗戦。それからまもなく日本も降伏し     第二次大戦は終結する。ある日、連合国の管理下にあるベルリンに異変が起こる。元総統官邸を     中心に突如大規模な地盤沈下が発生し、巨大なクレーターが出来上がる。それこそが異世界への門、     ナチス最後の置き土産だったのだ。 魔法側:こちらの世界では我々とは異なり、彼らの星は既にひとつの国に統一されている。     つまり彼らの世界には「国家」は一つしかなく、紛争はともかく「国家間の戦争」は存在しない。     それ故、仮に「他国」との戦争が発生した場合、交戦国は惑星中から集められた戦力を相手に     せねばならないのだ。が、しかし。かれこれ数百年間対外戦争をした事のない彼ら魔法の世界     の住人は、果たして「総力戦」を勝ち抜く事が出来るのか? (注:これはライターの負荷削減のためのご都合的設定である。世界を一つ創造するのはいくら何でも無    理がある。第一国家論なんてそれこそ本が一冊書けるのではないか。国家状態が民主主義か共産    主義か、はたまた自由経済なのか統制経済なのか…云々) **技術 科学側:上述の通り史実通りである。 魔法側:「魔法」と言ってもピンキリである。例えば我々一般人は自動車の運転は出来ても戦車でドンパチ     することは出来ない。金と暇があれば誰にだってグライダーのライセンスを取る事が出来るが、     そんなものでは戦闘機は飛ばせない。要するにそういう事で、誰でも使える魔法がある一方、高度     な魔法は専門機関で訓練を受けねば使用できない。また怠慢な天才は勤勉な努力家に勝てないと     いったように、多分にスポーツ的な要素も含まれる。     邪気眼の持ち主には申し訳ないが、この世界に置いて血筋は能力と関係ない。練習せずに自転車に     乗れる人間などいないのと同じで、如何に高貴な生まれといえど学ばずして高度な魔法を使う事は出来ないのだ。 *戦争に至る経緯  異世界への門が無理矢理開かれた結果、魔法側の世界では天変地異が発生。本来大気や大地から無尽蔵に 産出されていた魔法を使用するために必要なエネルギー(マナでもエーテルでもマジックポイントでも何でも良い) が急激に少なくなる。魔法側はその対応に追われつつ、とりあえず異世界の向こうへ調査団を派遣する。  調査団は我々の世界(地球)へ到達するが、あまりに世界が違いすぎるためパニックを起こす。クレーター周辺に 駐屯していた連合軍の一部隊と遭遇するが、双方共に相手があまりに常識から外れすぎた事を言うため物別れに終わる。 また、我々の世界からは莫大なエネルギーが発生している事も確認し、調査団は帰還する。一方、クレーター周辺で 不審な者を目撃したという報告から、連合国も異世界へと調査団を派遣する。調査団はクレーターの向こうに我々とは 異なる世界・文明が存在する事を確認し、無用な争いを避けるために使節を送り込む。使節は魔法側に対し友好的に 振る舞うものの、異世界からの侵入者として惨殺されてしまう。実はこの時点で、魔法側の焦った一派は科学側へ エネルギーを求め侵攻する事を決定していたのだ。  かくして、魔法側の軍勢が門を超え、ドイツはベルリンに現れる。宣戦布告も無く、 明確な目的も分からないまま、ヨーロッパは再び戦乱に覆われるのだった。 *捕捉と留意点 ・これは資源の獲得を目的とした魔法側の侵略戦争である。 ・魔法側にとっての資源は大気や大地から産出される。科学側から見れば領土欲しさに戦争を吹っかけ  られたも同義である。 ・もちろんゲームスタート時点で科学側には領土をくれてやる気は全くない。共存ルートENDの場合どう  するのかは下記を参照。 ・一応体裁としては国家間の戦争であるが、魔法側は一部の性急な派閥(地方自治体、と言うべきか)  が、科学側は連合国が主体であり、全面戦争ではない。分かり易く言うなら下関戦争である(長州  が魔法側ね) ・相手が何者か分からず、科学側は混乱の極みに陥る。そのため緒戦で敗北し、また最後の最後まで有  効な外交を行わない。使節が惨殺された事もその一因。 ・ゲーム開始時点で既に双方は戦争状態にある。またベルリンを始めとしたドイツ中央が魔法側の勢力  下にある。わずかな土地とは言え、そこから産出されるエネルギー量は魔法側の世界をなんとか支え  るのに十分な量であった。味を占めた彼らは本来の目的を無視し増長していく。 *フローチャート 1:主人公含む歩兵師団(注 歩兵その他で構成された戦術上の単位。大体1万人くらい)等が魔法側と   我々の世界(地球)で交戦。連合国が主体ではあるが足並みはそろっていない。また第二次大戦によ   る疲弊のせいで効果的な反撃を行えない。開戦に至る経緯を回想。徐々に押し込まれていく戦線の   中、主人公は様々な感性の人間(ヒロインなど)や敵兵と交わる。 2:シナリオ分岐、ヒロインらからどっちつかずな態度を咎められ、考えを問われる。  以降分岐。つまり選択するルートによって自動的にヒロインが決定する。 3A:共存ルート。核攻撃の噂を聞いた主人公等共存・講和派は、これ以上戦傷者を増やす事は講和の      チャンスを逃してしまうと考え、これを阻止するために行動。また一方で魔法側の共存・講和派との接     触を図る。共存のためとはいえ同じ地球人を殺傷せねばならない事に迷う主人公。この辺でまとめに   あった「共存のためのテロは是か非か」を演出する。 4A:共存ルート。すんでの所で核攻撃を阻止。科学側は尋常ではなく疲弊していた事、魔法側は講和派    が力を持ち、またエネルギー源の枯渇による混乱が発生したため両者は講和する。(ベルリン占領    によって手に入れたエネルギーはそのほとんどが戦争継続のため使用されており、魔法側の世界    へ仕送られるのはごく一部だった)国連主導による魔法側との暫定国交が結ばれる。ベルリンは魔    法側の住人と科学側の住人の双方が生活する特別地区となり、科学側への魔法の指導が、また魔    法側にも科学側住人が住む特別地区が設けられ、魔法側への科学技術の指導が行われる。魔法    側はこれにより何とか社会を維持するだけのエネルギーの産出が可能となり、また魔法によらない    技術による生活が作られていく。主人公等は終戦の立役者となったが、その行為はテロそのもので    あったためこちらの世界では煙たがられる。ヒロインと共に科学技術の指導という名目で魔法側へと    移住。隠居する。 3B:非共存ルート。再編成が完了した主人公等に、魔法側の攻勢が始まる。戦力をすり減らしつつも耐    え凌ぐ主人公。生き残るだけでいつの間にか箔がつき、歩兵師団の中でもベテランになってしまった    自分たちを発見する。大戦は終わったのに戦争をし続けることに不快感を持つ主人公。この辺でま    とめにあった「戦争の中作られ祭り上げられる英雄の悲哀」というのをやや異なった面から演出す    る。 4B:非共存ルート。劣勢な戦況を覆すため核攻撃が実施される。魔法側は甚大な被害を被り、彼らの世   界への後退を余儀なくされる。一方科学側も、疲弊と戦争に関する意見の不一致が極限に達した連   合国の足並みが完全に崩れ、収拾がつかなくなる。両者はなし崩し的に講和し、一応の停戦を迎え   る。科学側と魔法側はこれより冷戦を迎えるが、魔法側がいずれじり貧となるのは明確だった。主人   公はヒロインと共にどうにか生き残り、生の実感を噛みしめる。戦争が終わった事により胸のつっかえ   が取れる主人公と、緩やかに復興を始めたこの世界。 軍服を着ているだけで、見ず知らずの人にま   で、魔法使いどもを向こうの世界へ押し返した兵士だと讃えられる。ともあれ、一応の平和をもぎ取っ   た主人公は、軍を除隊し、同様に除隊したヒロインと故郷へと凱旋する。 *登場人物(必要最低限) 主人公:男、20代。第二次大戦の終わり頃に徴兵され軍隊での訓練を受けるが、彼の所属する部隊が     編成を終えた直後に終戦を迎え、彼が言うところの命拾いをする。しかしそのために後の魔法側と     の戦争に置いては真っ先に投入されてしまう。前の戦争で死なずに済んだのに、何故また戦争し     なければならないのか、と常々考えている。論理的思考をするが、何事も考えすぎる悪癖があり優     柔不断。 ヒロインA:女、20代。主人公が所属する歩兵師団の司令部に務めている。第二次大戦で知人を亡くし     ており戦争の惨さを体験している。無用な戦死者を防ぎ後世に恨みを残さないようにするため、     可能ならば魔法側と早期に講和し、また共存できないかと考えている。一方でそんな考えは都合       が良すぎると捨て鉢気味にもなっている。共存ルートを選択した場合、こちらがヒロインとなる。性     格は……スレ住人の好みで。 ヒロインB:女、20代。ヒロインA同様司令部勤務。軍人の家系であり、自分もまた兵士として戦場に赴い      ている。魔法側の強大さを強く感じ、是が非でも向こうの世界へ押し返さねばならないと考えてい      るが、一方で軍という巨大な歯車の一つでしかない自分をふがいなく思っている。非共存ルート      を選択した場合、こちらがヒロインとなる。こちらも性格はスレ住人の好みで。 *補足事項 ・必要な設定の量を抑えるため史実世界を舞台とする。 ・過剰なファンタジー成分は中二病(あるいはエターナルフォースry)と直結する危険性を秘めている  ため、視点を科学側からとする。 ・NBC兵器、ICBNといった兵器を登場させにくくするため舞台を第二次大戦直後とする。  その見返りとして、魔法側も戦局を一発で変えてしまうような魔法は設定しない。 ・軍事的描写を可能な限り簡単にするため、主人公は歩兵・事務官など地味な職にすべき。  戦闘機パイロットはいろいろと夢がつまっているが夢で戦争など出来はしないのだ。  このプロット案では歩兵ということにする。 ・ドラゴン、ゴーレム、グリフォン、使い魔etc…なんて絶対に出さない。  1ファクター加えるだけで社会は爆発的に変わりかねない(例 テレビ・携帯電話・パソコン) ・ワームホール、宇宙ひも、平行世界etc…。これはSFじゃなくてVIPの所謂ギャルゲーなので  なぜ異世界へと繋がってしまったかという論理的説明はこれを行わない。 ・非共存ルートだからといってバッドエンドではない。むしろ主人公個人に限ってみれば非共存のほうが    幸福である。「幸福な世界と不幸な主人公」と「不幸な世界と幸福な主人公」の2択となる。 ・ヒロインAとBを対立させる事により、プレイヤーに選択肢の重要性を認識させる。 ・「○日で人口の××%が死亡した」などという非現実的な大量死はこれを発生させない。

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