※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

暗闇に消えていく祭蔵を無視して、遊利はレンの中に精液を吐き出した。
レンは、子宮の中に腐った吐瀉物が流れ込んできたような気がして、
両手で頭を抱えて咽び泣き続けた。
「ふえぇ……ふぐぅっ……うえぇん……」
子供のように泣き喚くレンの体から、遊利はまだ離れようとしない。
「まだだぜ、糞餓鬼。俺はテメェがイくまで止めねぁからな?」
そんなっ、話が違……っ!
レンはそう主張しようとしたが、ひきつって声にならなかった。
「そんな怖い顔すんなよ? すぐに終わらせるってのぁ嘘じゃねぇさ」
じゃあ……!
「お前が、とっととイっちまえば良いだけの話だろ?」
レンは、再び微かな希望を抱いてしまった自分の愚かさに呆れた。
遊利はレンの体を持ち上げると、自分の陰茎を軸として
そのまま彼女の体を回転させた。
狭い膣の中を、彼の大きなモノが抉っていく。
「うぐっ……ふぅうっ……」
遊利と向き合う形になったレンは、必死で目の前の男から目を背けた。
遊利は構わず、そのまま後ろに倒れこんだ。
そうして、無理矢理騎上位の体位にもっていく。
「さぁ、今度はお前が動けよ。頑張って、自分も俺もイかせてみせな?」
花月の目の前で、レンが上下に腰を動かし始めた。
慣れない仕草だが、必死なのがうかがえる。
血まみれの秘部が遊利のモノを咥え込み、本人の意思に関わらず、離そうとしない。
下から遊利が手を伸ばし、レンの乳房を揉みしだく。
中々快感を得られないレンに、舞矢は悪戯っぽくアドバイスした。
「いつも自分でしてる時みたいにやってみなよ? すぐ気持ち良くなれるからさっ」
思考の麻痺したレンは、早く終わらせたい一心で、自分のクリトリスを弄り始めた。
膣内は上下運動によって間断なく擦れ、痛みが快感に変わっていく。
「はぁ……はぁ……ふぅん……んふぅっ……はぁん……」
レンの声に、痛みによるものとは異なる声が混じり始めた。
「はぁんっ! はぁっ!あぁっ、あぁん! んなぁっ!」
その声はすぐさま喘ぎ声一色に変わり、遊利を楽しませた。

「ほぉら見てごらん、若様。あんなに若い女の子が、淫らに喘いでるよ」
心のガードが崩れてきている花月の口元に、舞矢がキスする。
もはや、花月は無抵抗で彼女の口付けを受け入れていた。
レンは、今の乱れきった自分と、堕ちかけている花月に幻滅しながら、
そんな考えを振り切るように、必死で快楽を求めた。
そして、とうとう彼女が絶頂に達する時がきた。
「ふぁっ、や、らめ、らめぇっ! こんなの、あぁぁぁぁぁぁぁ……」
ビクビクっと体が震え、背筋が弓のようにしなる。
再びドクドクと注がれた遊利の精液を隙間からこぼしながら、レンは果てた。

そしてその瞬間、花月のズボンの股間部分が脈打った。
じわじわと色が滲み、朔羅の手の中で膨らみが萎んでいく。
「はっはぁん……若様、あの子がイく瞬間見て自分もイっちゃったんだぁ?」
舞矢がズボンを下ろしてやると、そこには白濁にまみれた彼の陰茎があった。
「若様恥ずかしい~! 守るって誓った女の子を、守れなかったのに悦んでるぅ」
遊利に飽きてその場に捨てられたレンは、舞矢の聞こえよがしな声に
絶望すら感じる事さえ出来ず、ただひたすら涙を流し続けた。
「ひぐっ……ふぐぅっ……うぇえん……」
夜半は、遊利の知恵の浅さに内心呆れた。
憧れの男性の前で堂々とレイプしてやるのは良い。
ありきたりな作戦だが、効果は高い。
また、その憧れの男性が、自分がレイプされている様を見て
助けようともしないばかりか、射精さえしてしまう姿を見せつけるのも、中々のアイデアだ。
敢えて花月にズボンも下着も脱がせなかったのは、舞矢なりのアレンジだろう。
そこまでは良い。
だが、まだ一押し足りない。
自分なら、いきなりレンの処女膜を破ったりはしない。
一旦花月の前に全裸のレンを運んでいき、問うてやるのだ。
この男と交わりたいか、と。
どうせなら、好きな男と交わりたいと考えるのは、女として当然だろう。
少なくとも遊利にレイプされるよりはマシな筈で、恐らく必死に首を縦に振ってくれるだろう。
羞恥プレイである事に変わりは無いが、好きな男とならまだマシだと安心させる。
そこで、期待を裏切るようにおもむろに自分が挿入してやるのだ。
そうすれば、レンの受ける絶望は幾倍にも跳ね上がった事だろう。

「ま……良いか」
今回の目的は、レンを絶望させる事ではない。
花月を破壊神のごとく怒らせるためには必要なスパイスではあるが、
最終目標さえ達成出来るなら、レンごときの絶望感などどうでも良い。
今のところは遊利と舞矢の二人だけでもうまくいっているので、不問にしておいた。

そこへ、再び祭蔵が現れた。
「お連れしました……」
消滅しかかった意識の中で花月が見た者は、祭蔵の後ろで
滑車つきの台座に置かれた、大きなダンボール箱だった。
これこそが、夜半の言っていたもう一つのコマだった。
「やぁ、手間をかけさせたね。『中身』を取り出してくれるかい?」
「……はっ」
夜半は、渋々箱の中の物を……否、者を、担ぎ上げた。
その途端、薄れかかっていた花月の意識が、徐々にはっきりとしてくる。
「まっ……マドカさん!?」
祭蔵の腕に抱かれていたのは、音羽マドカだった。
ビースト・マスター冬木士度の恋人であり、花月とも知らぬ仲ではない女性。
薬を打たれているのか、眠ったように静かだった。
「貴様ら……っ」
「ようやく表情が戻ってきたね。その調子だ」
失意から這い上がってきた花月の表情を見て、夜半は嬉しくなった。
食事でもそうだが、味に慣れてきたところに新たな味を投入されると、
感覚が真新しくなって、ハッとさせられるものだ。
甘いショートケーキで言うところの酸っぱい苺であり、粥の中にあっては梅干のようなものだ。
「貴様らっ! マドカさんまで……!」
すやすやと寝息を立てるマドカを、祭蔵は丁寧に床に寝かせた。
「結構簡単だったよ、花月。ビースト・マスターは呪術王に捕らえられて、不在なもんだからさ」
音羽の屋敷の警備は、一般的なセキュリティと、門の前に警備員がいる程度だった。
あの程度なら『裏』でなくとも、卍一族でも難なく切り抜けられよう。

「何故だ……何故こんな事をするんだっ、貴様ら!
 この僕が標的なら、他の者に手を出す必要など……!」
今もなお絃に縛り付けられて身動きの出来ない花月に、夜半が答える。
「若様……最初に言ったでしょう? 私は恐怖を見飽きてきたんだ」
彼が話している間だけ、舞矢は動きを止めた。まるで、彼の話の邪魔をするのは無粋とばかりに。
夜半は話し続ける。
「だから私は、恐怖以外の表情が見てみたかった。
 お前なら……いや、貴方なら、と言い換えましょうか。
 貴方なら、この私に殺意を向けてくれると思った。
 星すらも粉々に砕きかねない程の殺意を、ね……」
もがこうとする花月の皮膚に絃が食い込み、血が滲んでいく。
「まさか……そんな事のためだけに……」
問いかける花月の言葉に、夜半はクスリと笑った。
花月は慄いた。
まさか、ただそれだけのために、あまり関係の深く無い音羽マドカまでもが……。
「貴様……この僕と、少しでも関わった者全てを巻き込むつもりか……」
恨みを晴らすために、相手の縁者を殺害するという報復方法はよく聞く話だ。
だが、なまじ狂気におかされていると、報復の対象が縁浅き者にも及びかねない。
『るろうに剣心』の雪代縁はまさにその代表だったが、
夜半の告げた真実は、それよりはるかに恐ろしかった。
花月に対する恨みなどでは、全くない。
だたの、退屈した心を紛らわせるための遊戯。
そのためだけに、朔羅は人形のように扱われ、幼いレンは破瓜の恥辱を味わい、
この上音羽マドカまで巻き込まれようとしている。

「夜半……貴様ぁ……っ」
凄む花月の陰茎を、操られた朔羅は指先で摘んだ。
じっとりとした精液が、彼女の細い指に絡みついてくる。
「こんなみっともない格好で凄んでも、あんまり怖くないねっ」
舞矢はそう言うと、抵抗出来ない花月の、耳たぶを舐め始めた。
「うぁっ……くっ……やめろ、舞矢っ……」
零距離にある花月の耳元に、舞矢は囁いた。
「あの盲目の女の子もそうだけど、あの薬屋の女の子だって、若様との関係は深くないよね?」
そう言って、汗まみれで捨てられているレンの方をちらりと見やる。
つられて、花月もレンの方を見た。
「あの子なんか、若様との接触は過去に一度っきり。
 爆縮レンズの奪還のために無限城に戻ってきた時に、大怪我した若様を
 拾って、医者に連れて行って、治療してあげたくらいでしょ?」
確かにそうだ。
ある意味では、友人である士度の恋人という立場にあるマドカよりも、
花月との繋がりは浅いと言える。
そんな少女が的にされた時点で、マドカの身も安全で済む筈など無かったのかもしれない。
そして今、花月には眠る彼女を助けてやる事は出来ない。
花月は、士度とマドカに対する呵責の念に、押し潰されそうになった。

遊利は左手を剣に変形させた。
「そうだ! この目の見えねぇ女の乳房を切り取って、
 弱っちい若様の胸板に、絃で縫い付けてみるってのはどうだぁ?」
ひたひたと、冷たい刃がマドカの胸に触れる。
「あはっ、それ良いかも! 若様ならきっと似合うよねぇ」
悪趣味な二人の会話を耳に挟みながら、黒い繭の中の雨流は歯噛みした。
下卑た者共の、万死に値する愚行。恥ずべき蛮族の行い。
何より、それを止められない自分の無力さに憤る。

だが、そんな彼の怒りを無情にも無視して、事態は最悪の方向に流れる事となった。
「突っ立っているだけというのも退屈だろう。
 マドカ嬢のお相手は、君達がしてあげると良い」
夜半が、立ち尽くす十兵衛と雨流に対して、そう言い放ってきたのである。
「なっ……夜半! 貴様ぁっ!!」
叫ぶ花月の脇腹に、遊利の鉄拳がめりこむ。
「ぐぉ……ごっ……」
花月は、胃液とも唾液ともつかない粘着性の液体を吐き出した。
「黙って見てろよ、雑魚当主。せっかくお前の相手は舞矢がしてやるってのによ?」
気絶しそうな程の激痛に耐えながら、花月は目の前を見据えた。
視界の端には、明かりの宿らない瞳のままで、マドカを抱き上げる雨流の姿があった。
「そうだっ! 若様のお相手は私一人で十分だからぁ、
 この布っきれ使うお姉さんの方は、そこのサムライ君にヤらせてみない?」
舞矢は、隣に立つ朔羅を指差してそう言った。
祭蔵は怒りをひた隠しにしながら、表面上は笑って答えた。
「ははっ、それ良いですねぇ舞矢様。……おい、十兵衛」
「御意……」
雨流の隣に立っていた十兵衛は、標的をマドカから朔羅へと変更した。
朔羅もまた、導かれるように十兵衛の元へと歩み寄って行った。
「やめろ、二人とも……実の姉弟でなど……」
だが、花月の祈りを嘲笑うかのように、十兵衛はスラックスのチャックを下ろし、
朔羅は屈み込んで愛しい弟のモノを咥え始めた。

余程薬が効いているのか、雨流が何度か頬をひっぱたいても、
音羽マドカは目を覚まさなかった。
「うぅん……」と寝言のように呻くだけで、目を開けようともしない。
雨流は思い切って、少し強めにひっぱたいてみた。
乾いた音が、軽く小さく、檻の中に響く。
「んん……な、何が……」
ようやく目を覚ましたマドカに、花月は大声で呼びかけたくなった。
だが、呼びかけたところで何がどうなるものでもないと思い、結局声一つすら上げなかった。
「逃げろ!」とか「助けを呼ぶんだ!」なんて、この場では言った所で詮無き事だ。
マドカは、ぼんやりしたままの意識で、状況を把握しようと努めた。
「えっと……ここ、どこだろう? それに、人の気配がいっぱい……。
 貴方達、どなた様でいらっしゃいますか? それに、ここは……きゃあっ!」
気配の一つが、マドカの服を素手で引き千切った。
襟元を強く掴んで、一気に下まで破る。白い素肌と、清楚なブラジャーがあらわになった。
「なっ、何をなさるんですか!?」
彼女の服を破った男は、叫ぶ彼女の額に手を当て、軽い衝撃波を撃ち込んだ。
「ひぎゃっ!」
ダメージとしてはごく軽いものだったが、鍛えていないマドカには激痛だったろう。
脳が揺れ、鼻血を吹き出し、口の端からは涎がこぼれた。
それは、先程レンを吹き飛ばしたものと同じ……雨流の遠当てだった。
ただし、今度は超至近距離での。
「うぇっ……げほっ、けはっ……」
咽るマドカの、右の眼球に、雨流は人差し指を当てた。
「貴様は目が見えないのだったな……眼球など、どうせ不要だろう?」
「やめろぉー! 俊樹ぃーっ!!」
花月の表情が、また一歩憎悪に近づいた事に、夜半は嬉しくなった。
舞矢は花月の聖痕を見つめ、遊びを思いついた。
「ねぇねぇ! どうせその子の目玉抉るんだったらさ、
 いっそ若様の聖痕抉り取って、二人の眼球入れ替えてみる?」
この娘は、世にも恐ろしい事を思いついたものだ。
いびつな眼窩から血を垂れ流し、その光彩には聖痕を宿す、しかして盲目の美少女。
夜半は、特段に音羽マドカには興味を持っていなかったが、
舞矢のアイデアにはある種の破滅的な芸術性がある事を認めた。
だが、下衆の遊利は、もっとおぞましく、且つ芸術性に欠けるアイデアを思いついた。
「目玉抉り取った後で空っぽになった空洞の中に、
 先っちょを挿入してやるってのぁどうだぁ?」
それらの、人とも思えぬ狂気じみた言葉の数々が、無明の世界に生きるマドカを脅かす。
目が見えない分、誰かが自分に向かって手を伸ばしてきても、それを知覚出来ない。
彼女にとって、周りで激しい物音がするだけでも恐怖なのだ。

そんな彼女の耳に、淫靡で聞きなれた音が聞こえてきた。
「じゅぱっ……ちゅぷ……れろぉ……ぴちょ、ぴちょっ……」
それは、朔羅が十兵衛の男根を舐め回す音だった。
音に混じって、朔羅の吐息が聞こえてくる。
人並み外れた聴覚を持つマドカには、数メートル離れた位置でのフェラの音も聞き取れるのだった。
それは、この場においては皮肉な特技だった。
マドカは、一気に顔を赤くした。
そして、そこに舞矢が付け入る。
「あっれぇ~? マドカちゃん、この音が何の音かわかるんだぁ?」
遊利も、調子付いてマドカに言葉責めをする。
「当然だよなぁ? 毎晩あのケダモノ野郎としっぽりヤってんだろうがぁ?」
マドカは、耳を塞いで彼らの声も、十兵衛と朔羅が立てている淫らな音も、
聞こえないようにしようと思った。
「だめっ……こんなの、聞きたくない……」
雨流は、マドカのブラジャーを無理矢理引き裂いた。
「きゃあっ!」
破れた服を裂け目から左右に広げ、乳房を曝け出す。
「やめっ、やめて下さい! そんな事!」
だが、抵抗しようとして両手を使うと、今度は耳が無防備になる。
そこへ、遠慮の無いオーラルセックスの音が聞こえてくる。
マドカは、たまらず片手で耳を押さえ、もう片手を振って雨流に抵抗した。
だが、ただでさえ両手でも雨流には勝てないのに、まして片手である。
いとも簡単に、その手は横に振り払われた。
「耳を塞ぎたいのなら、好きにすれば良い。
 胸を守りたいのなら、それも構わない。
 どちらにしろ、どちらかは諦めねばなるまいがな」
マドカは、耳に聞こえてくるピチャピチャという音に吐き気を催しながらも、
自らの体を守る事を選んだ。
超聴覚のマドカにとって「聞こえないフリ」は不可能だったが、
士度以外の男に体を良いようにされるよりはマシだった。

だが、そもそも彼女に選択肢などありはしない。
雨流は、自らの胸を覆い隠すマドカの両手を眺めた後、おもむろに
彼女の下半身に狙いを定めた。
「上ばかり防御していて、下がおろそかになっては仕方無いな?」
「いっ、いやぁーっ! やめてぇー!」
スカートが引き裂かれ、パンティが露出する。
慌てて下半身を守ろうとマドカが手を伸ばした隙をついて、雨流は
むき出しになった彼女の乳房にしゃぶりついた。
「ひっ! や、いやっ! 駄目なのぉっ!」
下に行きかけた手が、再び胸元を隠そうとする。
その途端、防御の薄くなった股間部分に雨流が手を伸ばす。
「やっ、あ……あぅん! そ、こはっ……ら、めっ……」
面白い反応だ。
彼女は今、上も下も満足に守れず、困り果てている事だろう。
そして尚、正直な体は下腹部への刺激に敏感に反応する。
ビクッ、ビクッと、マドカの体が打ち震える。
雨流は、繭の中で自害したくなる程の絶望を感じながら、
どうする事も出来ない無力感に打ちのめされていた。
「ふぁあ……十兵衛……十兵衛ぇ……」
「あ、姉者……感じているか……?」
「えぇ……とってもぉ……っ」
十兵衛と朔羅はいつの間にかシックスナインに移行していた。
ひきつるようにピクピクと動く朔羅の太股が、十兵衛の頭部をがっしり掴んで離さない。
愛液独特の匂いが、姉を犯す苦しの中にいる十兵衛と、
雨流に弄ばれる音羽マドカの耳に届く。
盲目の二人にとって、かすかな音でもはっきりと聞こえた。
朔羅は、いっそ十兵衛が相手なら、まだ受け入れられると思って割り切った。
遊利のようなゴミに汚されたレンに比べれば、自分などまだマシな方だ。
MAKUBEXの笑顔がふと頭の片隅を過ぎったが、それもセピア色だった。
もはや、愛しいもう一人の弟の存在すらも、過去の事のように意識から薄れかかっている。
それでも、割り切る事が出来る分だけ、彼女はマシだった。
いきなり拉致されて、見も知らぬ男に強姦される音羽マドカなどは、
今も必死に抵抗の動きを見せている。
大の男に手弱女の腕力で勝てよう筈も無いが、それでも彼女は無駄な抵抗を続ける。
必死に振り回される彼女の両腕は、稚拙な児戯のようにさえ見えて滑稽だった。
しかし、そんな他愛の無い抵抗でも、雨流にしてみれば邪魔でしかない。
……もっとも、繭の外側の、操られている雨流にしてみれば、の話ではあるが。
雨流は抵抗を止めさせるために、いっそ彼女を気絶させてしまおうかと考えた。
「まさか……止めろっ、俊っ……」
叫ぶ花月を無視して、雨流はマドカの腹にそっと手を置き、威力を抑えて衝撃波をぶち込んだ。
「ぐぼっ!」
それは、彼女の骨や内臓がひん曲がる音だったのか。
それとも、彼女自身の声だったのかは定かではない。
マドカは涙をポロポロ流しながら、口から血液の混じった透明の液体を吐き出した。
刺激臭から、それは胃液だと知れた。
と同時に、ジョロジョロとみっともない音を立てて失禁する。
垂れ流されたそれは、マドカの太股と雨流の陰茎を塗らした。

「十兵衛……朔羅……俊樹……マドカさん……」
悔し涙を流しながら、花月はきつく目を閉じた。
目の前の現実に目を背ける事は、彼にとっては逃避だった。
この事態を招いてしまった自分の存在に責任を感じるなら、彼は目を背けてはならない。
だが、実際には彼は何も悪くないし、仮に彼に責任があったとしても、
キッと目を見開いて直視していられる程、目の前の乱交は耐えられる映像ではない。
目の前で乱れ狂う男女は、いつの間にやら挿入の体勢に入っている。
涙を流し、鼻血を吹き、涎と胃液と血液を口元から垂れ流すマドカの表情は、死体のように生気が無かった。
彼女の尿で濡れた雨流の男根が、彼女自身の膣へと挿入されていく。
敏感な粘膜が雑菌などに感染する恐れもあるが、マドカにそんな事を考える余裕は無くなっていた。
一方で、愛し合う姉弟は、まさに愛し合う恋人同士のように、正常位で連結していた。
花月の表情が再び絶望感に満ちていく様が、夜半には不満だった。
何度言ったらわかるんだ……私は貴方に、破滅的な殺意を抱いて欲しいと言うのに。
そんな夜半の内心を悟った祭蔵は、次にどんな指示をされるものかと警戒した。
だが、特に妙案を思いつかなかったのか、夜半は黙って目の前の乱交を見つめ続けた。

思えば、音羽マドカは不幸な女性である。
生まれつき全盲の上、若くして親を亡くし、執事の裏切りに遭い、カブトムシに体を乗っ取られる。
その上ここにきて、恋人の知人に犯される。
それも、恐らくは恋人にすら見せた事もないであろう、屈辱的な有様で。
「あぅっ……ふぐっ……う……うぁ……あんっ……」
喘ぎ声とも呻き声ともつかない声を発するマドカの中で、雨流のモノがスライドする。
やがて絶頂に達しかけた雨流は「うっ」と低く唸ると、自分のモノをマドカから引き抜いた。
そのまま、汚れたマドカの顔面に、白濁の液体をぶちまけた。
マドカはごく小さな声で、誰かの名を呟き続けたいた。
誰の名を呼んでいるのかは、声が小さすぎて雨流には聞き取れなかった。
恐らくは冬木士度か、あるいは父親か、母親か。
盲目の彼女に花月の姿はわからない筈だったが、仰向けに倒れた彼女の瞳は
呆然と花月のいる方向を見つめ続けていた。

レンに続き、マドカまでもが犠牲となった。
そして今また、朔羅がその身を贄として捧げている。
立ちバックの体勢で突かれ、その豊満な胸をこれみよがしに前後に揺らす彼女の表情は恍惚として
むしろ自ら悦んで弟の肉棒を受け入れているようにさえ、花月には見えた。
「あ、あ、あっ! そ、こぉ……そこっ、もっと! もっと突いてぇっ! 十兵衛!」
具合の良い部分を見つけたのか、朔羅はそこばかりを責めてほしがる。
十兵衛も、そんな姉の声に応えるように、同じ角度で突き続ける。
お漏らしのように愛液が太股をつたわり、床に小さな水溜りを作る。
やがて十兵衛は、実の姉の中に自らの遺伝子を無駄撃ちして果てた。

花月には、彼女達が汚されていくのを、ただ黙って見ているしか出来なかった。