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風呂に全身を沈ませると卑弥呼はうぅーん、と声をあげた。
少々乙女らしくないが、それだけ彼女の一日が年齢不相応に厳しい、気の張るものだということなのだろう。風呂は彼女の一番の息抜きだった。
一日の疲れを洗い流して風呂から上がり、バスタオルで全身を拭く。
髪の毛も拭くが完全には乾かない。
パジャマを着て居間に行くと、目的の物は意外な人物が持っていた。
意外、と言ってもこの家に今いるのは自分とこいつしかいないが。
美堂蛮。邪眼の男がドライヤーを持って手招きした。
「乾かしてやっから来い」
「な、なんでよ」
誰かに髪を乾かしてもらうなんて、小さな子供みたいで恥ずかしいし照れ臭い。
「いーから」
ほれ、と手を引かれる。
仕方なく卑弥呼は蛮の前に座る。
後ろから抱えこまれるような形になり、やはり照れ臭い。
でも蛮に背をむけているので顔を見られずに済む。よかった、と卑弥呼は思った。
赤い顔しているのがばれたら絶対からかわれる。

ごぉーとドライヤーから熱風が吹き出し、蛮の手が卑弥呼の頭をがしがし拭く。
(…気持ちいー)
くにゃっと体の力が抜けていく。
大きな手だと卑弥呼は感じる。その指先が頭を揉むように当たるのが、たまらなく気持ちいい。
ショートカットの髪はすぐに乾いて。
蛮はドライヤーのスイッチを切った。
それでも蛮は卑弥呼から離れない。むしろより密着している。
ドライヤーを脇に置き、空いた手は卑弥呼の前にまわる。ぎゅうっと抱きしめる。
「…なによ、もう渇いたでしょ」
こういう時くらい可愛い事が言いたいのに、照れた卑弥呼は憎まれ口を叩いてしまう。
「お前っていい匂いすんな。風呂上がりは余計」
勝手に首筋に顔を埋めている蛮は聞いてもないらしい。
幼い照れも強がりも多分バレバレで。それが卑弥呼は悔しい。
抱きしめられた体は風呂から上がってずいぶん経つのに、かえって温度が上がってる。汗もかく。
べろり、と舌が肌を舐める。
「…っ…いい匂いって…それ嫌味?」
卑弥呼の体からかおるのは、呪縛香。敵を操り自分の思うままに動かす毒香水。
「なんであんたは効かないのよ…」
以前は確実に効いたのに。今ではこの男はこの香りをかいでも好きな時に好きなように思うまま、自分の体に触れる。
「かぎすぎて効かなくなったんだろ…あー違うか」
にやり、と意地悪く笑う。

「今でも効いてんじゃねえ?つまりお前が望んでるってこった」
「違っ…」
否定の言葉も言わせてもらえない。
蛮が卑弥呼の唇を塞いだから。
未だ慣れない卑弥呼に教えるような丁寧なキス。
舌を絡ませ歯をなぞる。口を離して息継ぎをして、また繰り返す。お手本のような。
最後に卑弥呼の唇をひと舐めし。またにやっと笑う。
「キスして欲しいって思ったんだろ」
「…な…ばか!」
これ以上ないくらいに顔を赤らめる卑弥呼。
おかまいなしに蛮は手を卑弥呼の体のあらゆる箇所に伸ばす。
パジャマの下から手を入れ胸に触る。
人指し指で乳首をひっかく。
「あ…やっ」
「揉んでほしいのか?やらしい奴」
胸を揉みながら舌は耳の奥を這う。片方の手はパジャマのズボンに伸びる。
「や、だめ」
「駄目っつっても俺はどうにも出来ないし」
いけしゃあしゃあと言う。ズボンの上から秘部を撫でる。まだるっこしい刺激がかえって苦しい。
「ひうっ」
「胸と同時に耳を舐めてここも責めて欲しいなんて、ほんとやらしくなっちまったなあ卑弥呼」
からかうように言われ卑弥呼はショックを受けた。
「…ちが…やっ!」
がり、と耳たぶを噛まれる。
「違わねーだろ?」
舌が耳から離れ、今度は頬を舐める。
「あっ…」
「もっと触って欲しいんだろ?認めたらもっと気持ち良くしてやる」
優しい優しい声。毒のように甘い声。
「な?卑弥呼」
幼い子供をなだめるように。
「…んっ、わかった、わよ」
卑弥呼は蛮の方向に体を向ける。
「…あー、その…おねが…っゃっ」
蛮の右手が卑弥呼の秘部を襲う。
「あー?なんつった?ちゃんと最後まで言わねえと聞いてやんねえぞ?」
「じゃあ手を離してよっ…あ、ん、やあ!」
「駄目。ほら、言えって」
笑う蛮の目には一片の容赦も無く。いじめている。
「ひ、どい…う、あんっ」
ぐちゃぐちゃと秘所をかきまぜる。
「言わねえと…やめちまうぞ?」
「…やぁ…」
最初の条件と目的とが変わった事にも、今の卑弥呼は気付かない。
ただ蛮にこの行為を止めて欲しくないと必死で願う。
「お…ん…おねが、…あっあ、!…お、ねが…い」
かきまぜられるたびに言葉を詰まらせながら、なんとか懇願する。涙が一筋こぼれる。
それを舌で舐めとり、蛮は卑弥呼の頭を撫でる。
「良くできました」
ご褒美だ、と囁いて指の本数を増やす。
じゅぷじゅぷと音を出して出し入れする。
「ひ、あ、ああああっ」


結局風呂に入る前より汗をかくハメになった卑弥呼は、サド、と蛮の髪を引っ張った。誉め言葉だななどと言って笑い。
汗かいたならもう一度風呂に入るか、今度は一緒に。