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「さあ~て楽しい楽しい赤ずきんの劇が始まるよ~」
「…おい銀次。お前の女装は置いといてやる。
だが俺の格好はなんだ!!」
「蛮ちゃんは赤ずきんちゃんだから赤ずきんなのです!似合ってるよー」
「んな訳あるか!」
「俺はお母さんね。
とゆーわけで、赤ずきん、このバスケットごとワインを森に住んでるおばあさんのところへ持っていってね」
「…銀次」
「じゃなくてお母さん」
「バスケットに入ってたパンはどうした?」
「ぎくり」
「食ったんだろ!劇の中でまで食意地はってんじゃねー!!」
「ほ、ほらほら早く家出なきゃ蛮、じゃなかった赤ずきんちゃん。
お母さんの言うことは絶対だよ!!」
「誰が行くか!」




暫しの格闘ののち電撃を喰らった蛮は、渋々家をでて森へ向かった。
銀次から渡された台本はその場で破ってしまったので、誰が何役かが分からない。
蛮が知ってるのは、「赤ずきんがお祖母さんに変装した狼に食べられて狩人に助けられる」という大まかなあらすじだけだ。
負けず嫌いは天下一の邪眼の男・美堂蛮、無論むざむざ食われるつもりは毛頭無い。
(俺様とやりあおうってんなら…狼は赤屍か?不動か?
上等だ…返り討ちにしてやんよ)
赤ずきんはクク…と黒く笑った。
戦いを頭の中でシュミレーションしているうちに、目指すお祖母さんの家に着いた。
開けた瞬間に飛び蹴りをかますイメージを克明に描きつつ、扉を開ける。
(……行くぜ!)


「よく来たわね、赤ずきん」


目に入ったのは。


ふさふさな耳。
ふさふさなしっぽ。
ベッドで眠るお祖母さんに変装した狼に扮装した―

卑弥呼だった。


「…ミスキャストだろぉぉ!!!」






叫ぶ蛮をしり目に、卑弥呼はケタケタ笑っている。
「あ、あんた…可愛いいよ、…アハハハハ!!」
赤ずきんをかむり、赤いエプロンドレスを着た蛮がおかしくてしょうがないらしい。
ひーひー笑いながら、しっぽがぱたぱたと振られる。
(…ミスキャストとは思うが)

しっぽの動きに目を奪われる。

(これはこれで…イケる、かもな)

卑弥呼が笑っている隙に、蛮はベッドに忍び寄った。
腰かけるとぎし、と鳴った。
卑弥呼が笑いを止めて、少し焦ったように蛮を見る。「忘れてんじゃねえよ」
「あ、えと」
「…『お祖母さんの目はどうしてそんなに大きいの?』」
しごく真面目に、赤ずきんのセリフを口にする蛮。
答えようとして、自分のセリフを思い出し、卑弥呼は躊躇った。
これは…恥ずかしい。
困って蛮を見るが、蛮はただ黙って先を促す。
(そうよね、ちゃんと芝居しなきゃ…)
「…『お前がよく見れるようにだよ』」
卑弥呼のセリフを聞いて、蛮は照れたように笑った。「すげえ殺し文句」
「なっ…!」
「『お祖母さんの耳は…』」
赤ずきんの右手が、狼の耳に触れる。
大切なものを触るような、躊躇いがちな手の動きに、卑弥呼の体が震えた。
「………!」
手で触れているのとは反対側の耳に、蛮は頭を寄せた。
殊更ゆっくり、呼気まで耳に触れるくらい、小さな声で囁く。
「『…どうしてそんなに感じ易いの?』」
「…セリフ違うっ」
「『お祖母さんの口は、どうしてそんなに大きいの?』」
卑弥呼のもっともな指摘を聞きもせず、蛮は最後の問いかけをした。
耳の中をまさぐっていた指を、今度は卑弥呼の口端に持っていく。
すっ、と唇をひとなでする。
「…ふぁっ」
「なあ、どーして?」
(絶対にからかわれてる…!)
これさえ言ったら終りだ、とやけくそで卑弥呼は叫んだ。
「『お前を食べる為だよ!!』!!」
「んじゃ、どーぞ」
めしあがれ、と赤ずきんは目をつむった。



こういう反応は考えていなかった狼は、ひたすら戸惑う。
(食べればいいのかしら…)
でも自分にカニバリズムの趣味は無いし。
どうしよう、と迷ってると、蛮の顔のドアップが迫っていた。

「食べないんなら、こっちが食うぞ」

かぷり。
赤ずきんは狼の唇を噛んだ。
「!!!」
あまりのことに言葉も出ない。そもそも口が塞がれているが。
驚いて口を開いた隙に、蛮の舌が侵入する。
舌は獰猛に口内を荒らした。
「ん…ふぁっ…」
その間も蛮の手が大人しくしている訳もない。
耳の形をたどったりつまんだり。
ふわふわの毛が気持ちいい。
(舐めるのは毛が口に入りそうだが…)
唇を離すと卑弥呼はうるんだ目で恨めしげに蛮を睨んだ。
「だってお祖母さんったらベッドで迎えて下さるんだもの」
わざと女の子らしくしなをつくる。
先程は笑えたその姿が、今は憎らしくてしょうがない。
「赤ずきんてなあエロい童話だな」
いけしゃあしゃあと言った蛮は、童話にはふさわしく無い行為を再開した。





じゅるり、じゅるり。


いやらしい音が部屋に響く。

幸いなことに、卑弥呼の体の大部分は人間のままで、狼の部分は耳としっぽだけだった。
服を脱がせて全裸にして眺めると、人間の裸に獣の耳、というアブノーマルな光景に、妙に興奮した。

閉じられた家に二人きり。いつもと違うアブノーマルな姿。

いつもより欲望のボルテージが早く高まっているのを蛮は自覚した。

少しは落ち着け、と理性が自省しようとするが、全く役に立たない。

蛮はひたすら阿呆のように卑弥呼の秘部を舐め続けている。



「ああっ!だめ…やっ、やぁっ!…ひぅっ」
卑弥呼の声もいつもより激しい。
見上げて卑弥呼の顔を見ると、卑弥呼は両耳を両手で塞いでいた。
面白くない蛮は、その塞ぐ手を外してしまう。
「…だめっ!」
口の仕事を指に預ける。
たっぷりと液にうるむ其処から、ぐちょ、と音がした。
「いやぁ!」
卑弥呼の顔は真っ赤だ。
「どうした?」
優しく聞きながら、指の責めは止めない蛮。
ぐちょり、ぐちょ。
卑弥呼はあえぎながら必死に言葉をつむぐ。
「い、いつもより、よく聞こえるの。…あ、ああ、だめっ、…だから…恥ずかしい。へ、ふぁ…へんに、な、っちゃ…ああ!」


変になる。

こうまで言われたら、男の本懐というものだろう。

ああ、何度でも何度でもイカせてやりたい。
本気でそう思った蛮は、卑弥呼の口に指をつっこんだ。
驚いて目を見開かせたが、卑弥呼は大人しく指を舐めた。
卑弥呼の頭を撫でたあと、充分に濡れた指を抜く。
それを卑弥呼の赤い乳首に押し付けた。
「……あ、」
親指とひとさし指で挟み、する。
唾液と乳首が擦れてじゅり、と鳴る。
じゅり、じゅり、じゅり。もう片方の手は秘部の奥へ。
壁を撫でるようにぐうるりと回す。
ぐちゃり。
「……やあ」
卑弥呼が耳を塞がないよう、蛮は卑弥呼にキスをした。
正確に言うとキスではなく、唇を合わせずに舌を口に入れただけ。
目を閉じず至近距離で卑弥呼を見つめる。



「あ、ああ、あっあ、あ」
あえぎながら、蛮の舌を噛まないように卑弥呼は必死だった。
開いた口の端から唾液がだらだらこぼれる。
苦しいのだろう、目には涙が満ちていた。
蛮は舌をずらして、涙を拭った。
じゅり、じゅり、じゅり。じゅるり。
じゅり。
じゅるり。
いやらしい音が溢れている。
「あん、や、だめ、あ、も、や、ひ、あ、…あ!」

今なら、きっと聞こえない。

蛮は、卑弥呼の耳に囁いた。

「好きだ」





はー、はー、と荒く息をつく卑弥呼。
どこか怒ってる表情だ。
なんだよ、と蛮が聞くと。
「あんな時に言われても…返事できない」
あ?と蛮がいぶかる前に、卑弥呼は蛮の胸に顔を押し付けた。
「…あたしも、好き。あんたしか、好きじゃない」
表情は見えない。
だけど真っ赤なのは容易にわかった。
(やっぱこいつが赤ずきんだよなあ…)
そう思う蛮は、自分の顔も赤い事に気付かなかった。



「なら今から俺が狼ってことで」
「え?」
自分の赤い頭巾を取って卑弥呼に付けさせる。
「おー、似合うぜ」
「あんまり嬉しくない…」やや不満げな卑弥呼の体を後ろに向けさせ、立たせる。
「立ちバック。…こえーか?」
「…ん、大丈夫」
蛮は卑弥呼の頭を撫で首筋にキスすると、一気に挿入した。
「…ぐ、きつ…!」
「ふあ、あああ!」
いつもより一層深い所を突かれ、卑弥呼の体がわななく。
腰を振りつつ首筋に顔を埋める蛮。
噛みついて痕を残す。
マジで獣みてえ、と笑いながら動きを速めた。


「ああああああ!」



「こーして狼は赤ずきんに食べられました。めでたしめでたし」
「勝手に話変えてんじゃないわよ…」
呆れながらも、卑弥呼は満足気な蛮にキスをした。
その時、ふっと頭をかすめたものは…
「…あれ?」
「なんだよ」
「なんか忘れてる気がする」
「忘れるくらいなら大した事じゃないんじゃねえ?」「…それもそうね」
卑弥呼は思い出そうとするよりも、ベッドに潜り、蛮といちゃつくことを選択した。



銀次「というわけで、めでたしめでたし!」
雨流「あのー狩人としての俺の出番は…」
銀次「無いみたいだね」
雨流「…………oTL」