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[[国際宇宙ステーションに戻る>国際宇宙ステーション]] *トラス(Truss) トラスとは国際宇宙ステーション(ISS)の進行方向に対して直角で横方向に取り付けられる柱状の構造物で、完成時には長さが約91mにもなる。 このトラスには太陽電池パドルなどが取り付けられる。 ISSのトラスには「S0」「S1」「S3」「S4」「S5」「S6」「P1」「P3」「P4」「P5」「P6」そして「Z1」の12個のトラスがある(S2とP2は当初の予定(フリーダム計画)ではスラスタが設置される予定だったが、ロシアのモジュールにリブースト機能がある為この2つはキャンセルとなった為欠番)。 なお、各トラスの頭についている「Z」「P」「S」はそれぞれ「Z」は天頂方向を意味する「Zenith」に、「P」は左舷を意味する「Port」に、「S」は右舷を意味する「Starboard」に由来する。 &bold(){「Z1トラス」}はISS最初のトラスで、第1結合部「ユニティ」の天頂部ポートに取り付けられ、ISS組立フライト13A([[STS-117]])以降で「P4トラス」が取り付けられるまで「P6トラス」が取り付けられ、ISSへの電力を配分する役割を担っていた。 また、コントロール・モーメント・ジャイロ(CMG)が取り付けられており、これによるISSの姿勢制御の機能がある。 他に通信装置やISSに帯電する静電気を中和する為のプラズマ生成ユニット等が設置されている。 「P6トラス」が移動後は、「Z1トラス」は他の要素の接続には使われていない。 &bold(){「S0トラス」}はISSのトラスの中心に位置するトラスでISS組立フライト8A([[STS-110]])で打ち上げられた。 「S0トラス」は「デスティニー」の上部にMTS(Module-to-Truss Structure)ストラットで取り付けられ、トラス全体と「デスティニー」の間で、流体、電力、通信用の配線を接続する為の重要な役割を担う。 またGPSアンテナが設置されており、これまでロシア側のセグメントから入手していたISSの軌道及び姿勢データをアメリカ側でも独自に入手出来るようになった。 &bold(){「S1トラス」「P1トラス」}はそれぞれ「S0トラス」の右舷と左舷に取り付けられており、外部能動熱制御系機器用の展開式ラジエータと冷媒を保管・循環させる装置の他、EVA時の支援装置となるCETAカート、電力系機器やデータ処理系の機器が装備されている。 「S1トラス」は9A([[STS-112]])、「P1トラス」は11A([[STS-113]])でそれぞれ打ち上げられた。 &bold(){「S3/S4トラス」「P3/P4トラス」}はそれぞれ「S1トラス」と「P1トラス」に取り付けられており、「S4トラス」と「P4トラス」にはそれぞれ「太陽電池パドル」が2つ装備されている。 「S3トラス」と「P3トラス」には「太陽電池パドル回転機構」が装備されており、「S4トラス」と「P4トラス」の太陽電池パドルが太陽を追尾して効率発電出来るようになっている。 「S3/S4トラス」は13A([[STS-117]])、「P3/P4トラス」は12A([[STS-115]])でそれぞれ打ち上げられた。 &bold(){「S5トラス」「P5トラス」}はそれぞれ「S4トラス」と「S6トラス」の太陽電池パドルと「P4トラス」と「P6トラス」の太陽電池パドルが干渉しないようにする為に、「S4トラス」と「S6トラス」、「P4トラス」と「P6トラス」の間のスペースを確保するトラス。 トラス間を繋ぐ電力供給とデータ通信用のケーブルを備えている。 「S5トラス」は13A.1([[STS-118]])、「P5トラス」は12A.1([[STS-116]])でそれぞれ打ち上げられた。 &bold(){「S6トラス」「P6トラス」}は「S4トラス」「P4トラス」同様に太陽電池パドルが2つ装備されている。 この内「P6トラス」はISSに2番目に取り付けられたトラスであり、ISSに電力を供給する為に「Z1トラス」仮設置され、太陽電池パドルを展開した。 その後「S4/P4トラス」太陽電池パドルを展開する為の場所を確保する為に、太陽電池パドルを半分折り畳み、10A([[STS-120]])で仮設置場所の「Z1トラス」から取り外して「P5トラス」に取り付けられた。 太陽電池パドルの再展開時に途中で引っかかり破損したが、修復を行い完全に展開する事に成功した。 09年春打ち上げ予定の15A([[STS-119]])で最後の「S6トラス」が設置される予定で、これにより全ての太陽電池パドルが取り付けられ、ISSクルー6人体制に必要な電力をISSに供給出来るようになる。 **主要諸元 ・Z1トラス 長さ:4.9m 幅:4.2m 重量:8755㎏ ・S0トラス 長さ:13.4m 高さ:4.3m 幅:4.96m 重量:12,607㎏ ・S1トラス/P1トラス 長さ:約13.7m 高さ:約4.6m 幅:約1.8m 重量:S1トラス 12,556㎏    P1トラス 13,984㎏ ・S3/S4トラス 長さ:約13.7m 高さ:約4.6m 幅:約5.0m 重量:約16,184㎏ ・P3/P4トラス 長さ:約13.8m 高さ:約4.8m 幅:約4.9m 重量:約15,824㎏ ・S5トラス 長さ:約3.37m 高さ:約4.2m 幅:約4.55m 重量:約1,584㎏ ・P5トラス 長さ:約3.37m 高さ:約4.24m 幅:約4.55m 重量:約1,864㎏ ・S6トラス 長さ:約13.84m 高さ:約4.48m 幅:約4.97m 重量:約14.09t ・P6トラス 長さ:約14.9m 高さ:約4.9m 幅:約4.9m 重量:約17t **フライト番号 ・Z1トラス 3A([[STS-92]]) ・P6トラス 4A([[STS-97]]) ・S0トラス 8A([[STS-110]]) ・S1トラス 9A([[STS-112]]) ・P1トラス 11A([[STS-113]]) ・P3/P4トラス 12A([[STS-115]]) ・P5トラス 12A.1([[STS-116]]) ・S3/S4トラス 13A([[STS-117]]) ・S5トラス 13A.1([[STS-118]]) ・P6トラス 15A([[STS-119]]) **打ち上げ日時 ・Z1トラス アメリカ東部夏時間:2000年10月11日午後7時17分 日本時間:2000年10月12日午前8時17分 ・P6トラス アメリカ東部時間:2000年11月30日午後10時6分 日本時間:2000年12月1日午後0時6分 ・S0トラス アメリカ東部夏時間:2002年4月8日午後4時44分 日本時間:2002年4月9日午前5時44分 ・S1トラス アメリカ東部夏時間:2002年10月7日午後3時45分 日本時間:2002年10月8日午前4時45分 ・P1トラス アメリカ東部時間:2002年11月23日午後7時49分 日本時間:2002年11月24日午前9時49分 ・P3/P4トラス アメリカ東部夏時間:2006年9月9日午前11時15分 日本時間:2006年9月10日午前0時15分 ・P5トラス アメリカ東部時間:2006年12月9日午後8時47分 日本時間:2006年12月10日午前10時47分 ・S3/S4トラス アメリカ東部夏時間:2007年6月8日午後7時38分 日本時間:2007年6月9日午前8時38分 ・S5トラス アメリカ東部夏時間:2007年8月8日午後6時36分 日本時間:2007年8月9日午前7時36分 ・P6トラス アメリカ東部時間:2009年2月27日以降(未定) 日本時間:2009年2月27日以降(未定) **打ち上げ場所 フロリダ州ケープカナベラル NASAケネディ宇宙センター39A発射台(Z1、P1、S3/S4、S5、S6) フロリダ州ケープカナベラル NASAケネディ宇宙センター39B発射台(P6、S0、S1、P3/P4、P5) **使用オービタ ・Z1トラス スペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」 ディスカバリーとしては28回目の、シャトルとしては通算100回目の飛行。 ・P6トラス スペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」 エンデバーとしては15回目の、シャトルとしては通算101回目の飛行。 ・S0トラス スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」 アトランティスとしては25回目の、シャトルとしては通算109回目の飛行。 ・S1トラス スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」 アトランティスとしては26回目の、シャトルとしては通算111回目の飛行。 ・P1トラス スペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」 エンデバーとしては19回目の、シャトルとしては通算112回目の飛行。 ・P3/P4トラス スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」 アトランティスとしては27回目の、シャトルとしては通算116回目の飛行。 ・P5トラス スペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」 ディスカバリーとしては33回目の、シャトルとしては通算117回目の飛行。 ・S3/S4トラス スペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」 アトランティスとしては28回目の、シャトルとしては通算118回目の飛行。 ・S5トラス スペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」 エンデバーとしては20回目の、シャトルとしては通算119回目の飛行。 ・P6トラス スペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」 ディスカバリーとしては36回目の、シャトルとしては通算125回目の飛行。 [[国際宇宙ステーションに戻る>国際宇宙ステーション]]  

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