グランバードクラスは武装輸送艦である。敵拠点に強行上陸して格納した戦力を展開するが、それで使命が終わるわけではない。その後は仮設地上拠点になるか、作戦失敗時には撤退用の宇宙船になるか、どちらにしろ戦闘中には撃破されないように身を守る必要がある。
 そこで考案されたのが防衛体勢への変形だ。格納スペースをスライド式に収納し、エンジンナセルを前へ回して艦体で覆い、補給物資を満載した本体部分は持ち上げて左右を分厚い装甲版の両翼で守るのだ。これをアーカイブフォーメーションと呼ぶ。
 この体勢では前後水平方向に無防備になるが、そこにはバードビームとグランバスターの照準が待ち受ける。敵戦力を誘き寄せて叩く、狡猾な罠なのだ。



最終更新:2011年01月16日 15:08