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 コム長官はここでも鮮やかな発想で課題をクリアした。輸送艦としてロールアウトしたばかりのグランバードタイプの2番艦グランドドルを赤射実験に供与したのだ。
 輸送艦としての大きなペイロードとその幅広の形状は赤射システムの搭載に何の問題もなく、グランバードクラス輸送艦はそのまま赤射母艦として採用されることとなった。
 輸送艦程度の火力では宇宙戦艦として物足りないとのクレームもついたが、ソーラーメタル転換装置は元々星野スペースカノンをベースに開発されている。わずかな改造で、赤射母艦には高出力エネルギー砲を装備することが可能で、打撃力不足の問題点は直ちに解決された。グランバードタイプは設計段階のスペックをクリアしたまま、別の用途の仮設宇宙戦艦として量産にゴーサインが出ることとなった。
 間に合わせで増設された高出力エネルギー砲の口径は必要最低限でしかなかったが、星野システムのエネルギー量は半端でなく、発射の反動をどう軽減するか、新たな課題となった。スタッフはグランバードタイプに元々備わっていたアーカイブフォーメーションを利用し、発射時にはその反動が艦体全体に分散するように変形機能に微妙な調整が加えられた。最も大きな改造部分は主翼部分に収納された、主砲を支える大型マニピュレーターアームである。ソーラーシステム増幅装置ブロックを上に立て、その左右を主翼で守る一方、主エンジンナセルを下につきだす。これで主砲発射の反動は砲口の上下に重力ブロックを展開することでバランス良く分散させることができるのだ。この形態にはバトルフォーメーション、主砲にはプラズマカノンの名称が与えられ、グランバードタイプ改は暗黒銀河戦争を通じて銀河連邦警察の主力艦となった。

 暗黒銀河戦争勃発当時、特6では設計段階からソーラーメタル転換装置とプラズマカノンを標準装備した新型超次元戦闘母艦として、バビブボクラスの設計を開始していた。この時は2番艦バビロスが実験艦として特6に供与され、赤射システムの搭載と大口径プラズマカノンの搭載実験が行われた。以降2番艦の供与は特6の恒例となっていく。
 バビロスの大口径プラズマカノンは最初の試射で照準が大きく外れ、イオン星そのものに命中しそうになってしまった。第3試射の後ビッグマグナムと名付けられた大口径プラズマカノンだが、試射を繰り返しても照準性能はなかなか向上しなかった。そんなおり、銀河パトロール隊の隊長として勇名を馳せていたギャバンが実験の視察にやって来た。初代のテストパイロットだったギャバンは特別に第13回目の実験に参加したのだが…。

ギャバン「どうしても自分で撃ってみたくてね、無理に参加させてもらったんだ。ところが引き金を引く瞬間、的が見えなくなるんだ。これには参ったよ」

 ビッグマグナムの凄まじい反動と放射熱などからブリッジを守る遮断システム自体が、照準に悪影響を与えていたのだ。ギャバンの指摘で構造的欠陥に気づいたスタッフは、遮断システムの改造に取り掛かったが、これは一朝一夕で成功するものではない。暫定的な措置として、レーザーピジョン転換装置とフォログラム投影装置を組み合わせてバーチャル照準機を追加装備することで、外部からビッグマグナムの照準をつけるようにシステム変更された。これもギャバンのアイディアだった。
 赤射母艦バビブボクラスは暗黒銀河戦争終結後にロールアウトし、急場に配属された仮装戦艦であるグランバード改に代えて各地に配属された。そしてフーマ大戦が勃発する寸前、焼結型のCS転送装置が完成し、2番艦バビロスをネームシップとする焼結母艦・バビロスクラスがロールアウトする。
 フーマ大戦の勃発はいきなりだったため、バビロスクラスの焼結母艦はネームシップのバビロスのみの完成に留まっていた。当初バビロスはグランドドル同様記念艦も兼ねてバード星の直衛に用いられる予定だったが、急遽実戦投入される運びとなった。
 丁度赤射母艦を失ったばかりの鮮血の貴公子・宇宙刑事ランディス&鮮血の美姫・宇宙刑事ギャレットのパンサーデュオに与えられたグランドドルは、採算を度外視したスタッフの趣味的な実験で赤射システムが2系統平行して使える特殊機能艦になっていた。
 またバビロスは、激戦区地球の担当になった、後の蒼い閃光・宇宙刑事シャイダーと蒼い狩人・宇宙刑事アニーの学徒出陣宇宙刑事コンビに与えられ、フーマ本隊釘付けの要として活躍することになる。